2006年の日記


('06.12.31)ふと今一番聴きたい曲は?と思うと、ラヴェルが16世紀の詩人の生誕400年に書いたシンプルな歌曲「ロンサールが彼の魂に」。片付けの傍らメディチ家についての本を読んでいるので、暗殺と政略の時代に何とはなしに気分が合って思い出した。
 僕が持っているのはジャック・エルビヨンの謡うカリオペ盤(LP)。でも音が出せないので、せめて歌詞をたどろう。(河本喜介訳)

小さな魂、小さなロンサールの、
小さくかわいい、小さくやさしい、
わたしの体の大切なあるじ、
お前はあちらへ降りてゆく、かよわく、
蒼白く、ほっそりと、ひとりぼっちで、
死者たちのつめたい王国へと、
しかしながら、あっさりとして
殺害の後悔、毒、恨みもなしに、
みんなに強く望まれて、
恵みも、富も、さげすみながら。
通るひとよ、きみのさだめをたどりなさい、
わたしの憩いを妨げずに、わたしは眠るから。
("Ronsard a son ame.")


こんなふうに時を越えて音楽は詩は心を揺さぶり続ける。この世界の片隅でこんなふうに自分と向き合っていられれば。


('06.12.30)年賀状作りをしなきゃ、などと思いつつ母と自分の寝る部屋の家具や暖房器具の再配置をしたり、CDを整理したり、カーテンを取りに行って、夕食を作ったりしている間に、一日が終わってしまった。
 おかげでとりあえずの暮らしはまとまってきたので、明日はまとまった時間パソコンの前に座ろうと思う。

 新居の風呂はやや広すぎて湯に入るまで少し寒いのが難点だが、広い浴槽では足を伸ばしてストレッチが出来て、とても気持ちがよい。窓もあるので、外の音を聞きながら長風呂するのが好きな僕にはうってつけだ。風呂とキッチンは断然新居の勝ち。

 角部屋で三方が外気に面していて、しかも郊外とて風邪を遮る高い建物も周囲になく吹きっさらしなので、寒いのは致し方ない。それも暖房器具の工夫で何とかなりつつある。
 無印のミニサイズのオイルヒーター(かばゆい!)が欲しかったのだが、11月段階で売り切れ・生産完了とのこと。あれは足下が暖かくてサイコーだと思うんだけど。ま、ホットカーペットで行こうかね。


('06.12.29)静かな1日。無印から収納用品が届いたのを機に、収納ラックを調整し、LP
の段ボールをようやく全て開ける。このままでは、音を出せるのは軽く年を越えそうだ。疲れた。


('06.12.28)昨日から風邪気味で喉が痛いので、すべきことはたくさんあるが今日は一日休養に充て、つまりは薬を飲み沢山寝た。

 明日は無印からいろいろ届くので、できればスッキリさせたいが。ま、今日も早く寝て様子見なり。


('06.12.27)昨日から母がお泊まりに来ている。いろいろ考えて、部屋のドアに「おばあちゃんの部屋」をはじめいろいろ表示をつけた。放っておくと風呂に水を張ってしまうので、風呂のドアにも「水を張ってはいけません」の表示をした。
 最初は妙におとなしかったので、変だなと思っていたら、「あのー、すみません。」と言いながらリビングに入ってきたので、旅館かホテルと間違えているらしき事が分かった。あるいはおろしたての新しい台ふきんで食器を拭いたり、表示を見ずにわざわざシャワーヘッドで風呂に水を張りにいったり、いろいろあるがなんとか転がり始めたというところか。
 
 さすがにオーディオ関係の段ボールには手を触れないが、洗濯物を部屋干ししようとするのでそれは止めた。当分こんな調子の毎日だろう。

 今日はキッチンに棚を取り付けて、電気関係のコンセントを増設した。毎日、少しずつ。


('06.12.26)では、新居の近況報告第1弾。
 整理されているリビングの一角から、今回引っ越し当日に藤本木工所から届けられたオーダーのPCデスク。iMac24インチがきっちり納まって約15度傾くように切り込みが入っていて、実際に座って見るとちょうど良い高さになっていて、とても楽だ。もちろんフラットにして使う事も出来る。(おまけに仕上がりを考えると実に安い。)

 厚さ24ミリのドイツブナの無垢材とスチールパイプで出来ており、とても堅牢でシンプル、そして何より美しい。制作者と二人で引っ越しそっちのけで「MOMAに写真送ろうか?」などと盛り上がったりしたものだ。
 スチールパイプの足にはケーブル用の孔を開けてもらっていて、LANケーブルなどを通している。切り込みの下がっている部分にUSBハブなどを収納できるので、結構スマートな納まりになる。(あ、デスクの下はもちろん何もなく、下に見える木箱はオットマン代わりのフォルダーボックスです。)

 僕はスピーカー間のちょうど真ん中に来るところで聞かないと我慢できないので、部屋のセンターラインに沿ってデスクは置いてある。iMacのキーを叩きながらでも聞けるし、本格的に聞く時にはこの前に座れば良い。

 目下のお気に入りスペースの一つ。


('06.12.24)寒いとかいろいろブーたれていたが、体調が回復して、一人気功を繰り返して血行が良くなってくるとかなりマシになった。

 新居は思ったよりもずっと収納力があって、使い道がないと思っていた奥行きの狭い収納スペースにA4ファイルやっボックスファイルがきっちり納まるのを発見したときには、もの凄く嬉しかった。東急ハンズあたりでカットしてもらって棚板を増やせば、さらに高密度な収納が出来る。
 衣類はかなり溢れているが、引っ越しヤマトの詰め詰め部隊の人達が女性らしいセンスでそれなりに納めてくれているので、無印あたりでポリプロのクローゼットケースなど並べれば、それなりにセンス良く納まると思う。

 次は半分ぐらい段ボールのままのLPだ。仙台レコードライブラリーから1,000枚分の段ボールを送ってもらったが、それでは足りずに引越用の段ボールも相当使っているので、1,000枚を軽く上回っている事が確認できた。もちろん数える気など無いけれど。

 で、それからようやくオーディオだ。

 HPの表示問題は片付いた。結局、新しいプロバイダ(eonet)はファイルネームの管理を厳格にしていて、空白や[ ]のような特殊記号文字は受け付けない、というのが原因のようだ。これは決して悪い事ではないと思うが、僕はホームページビルダーをVer5から使っているので、その間デジカメ画像などのサイズ変更で上書きしない場合には、ソフト自身が[1]の付いた別名ファイルを作ったりしていたのは今更何なんだよ~、という気もしないではない。
 さらに今回は転送先フォルダが指定されていて、画像のリンクしたフォルダがそれとの関係でややこしくなっていたらしいが、よう分からん。

 何はともあれ、昨日の夜、転送エラーなしで全てのファイルを送ることが出来たので、福知山の友人が送ってくれた美味しい鰺の干物で祝杯を挙げた。

 で、年末だし、いろんなところへ住所やメアドの変更を送らねばならないのだが、住所は郵便局が転送してくれるので後回しにして、あと数日で切れる前のメアドの変更を急ごう。って言っても銀行や通販関係を入れればアカウントの修正は軽く100件を越えるし~。


('06.12.23)少しずつ体がほぐれてきた。だいたい整然と整っているか、何もないかのどちらかが好きなので、動くたびに何か片付けており、そんなこんなでだんだんと片付いていくのだろう。

 でも底冷えする寒さは何とかならないだろうか。暖房は嫌いだし、リビングを占領する段ボールのおかげで床暖房は使ったことがない。二重窓は大層だし、いろいろ工夫してやるほか無かろう。うう、沖縄が恋しい。

 HPの画像表示や更新が上手くいかない問題は、Kオプティコムに相談するがまだ解決しない。ま、なんくるないさー。てーげーやっさ。


('06.12.22)20日に新居に引っ越し。いろいろあったがこちらもくたびれ果てていたので、何とか日が暮れるまでに終わらせた。昨日は区役所に行き、転入など各種手続きをして、必要書類をあちこちに送る。いやあ、本当に疲れた。
 この間、高校時代の友人や、心配しつつも見守っていてくれた友や、引っ越し当日に届け物をしてくれた友まで、いろんな方のお世話になった。できればもう当分
引っ越しはしたくないが、いろんな人とのつながりを感じるのはありがたい。

 なんだかんだで今日ぐらいからようやく体調も戻りつつあり、ネット環境を立ち上げる。新しいメアドでの送受信確認をして、取り急ぎ必要なところにメールしてから買い物に行き初めて夕食を作る。ボスカイオーラ(ツナと茸とトマトソース)のパスタ、玉葱・ケッパー・ハモンセラーノ(スペインの生ハム)のサラダ。

 買い物は結構近くて遅いところは10時までやっていて前よりも格段に便利だ。コンビニは徒歩10分なので行く気もしない。

 IHヒーターも十分使える事が分かる。驚いたのはパスタロボで茹でるパスタのアルデンテさ加減。これなら時間前に無理して揚げる必要もない。
 風呂は良い。総じて設備は充実していて悪くない。ただ、寒い。オーディオマニア御用達の角部屋(東南)で三方が外に面していることも、フローリングの床も効いているように思う。
 26日には年末年始のお泊まりで母もやってくるし、まあ、どちらにしてもこれからだ。


('06.12.18)今日は旧居からの荷物出しの引っ越し本番。朝から5名ほどのチームで梱包&搬出。今日明日なので、まだ気が楽だが、いや大変だ。その間に、資金移動の手続きをし、銀行に行く。荷物の山だが、とりあえず今夜はよく眠れるだろう。と言うか、ちゃんと眠りたい。ふあ。


('06.12.16)引っ越しは明後日に迫り、作業も山を越えたが、それでもいろいろある。社内メニューの把握も出来てないK・オプティコムの分からず屋のカスタマーセンターと一戦交えたり、勘違いしたクロネコヤマトの担当者と調整したり、26日から年明け4日までカナダに行くからおばあちゃんをよろしくと今頃言ってくる弟とか、みんな振り回してくれるもんだよ、まったく。
 忘年会ぐらい行かなきゃやってられん、とかいいながら帰ってからも片付け。ま、ケツかっちんだから、そのうち一段落ぐらいするさー。


('06.12.15)区役所へ転出手続きに行き、郵便局で転送依頼し、本屋さんのスタッフさんに中華鍋をもらってもらい、それぞれ顔なじみに別れを告げる。診療所で検査結果を聞いて紹介状と年越しの薬をもらう。

 本当はそのまま神戸に顔出しして、来年の上海旅行の話などしたかったが、いかんせん時間が足りず、検査結果もいまいちで疲労もかなり蓄積してきているので、帰宅して片付けを続けた。ずいぶんとすっきりしたが、いろいろ考えるときりがないので、とりあえず引っ越しできる状態にまでして後は行ってから。ふう。


('06.12.13)昨日は天王寺の料亭「まつむら」でJICPの納会。映像でフランス場所の巡業報告。ふむふむ。3時間近くいて、結構気分転換になった。
 
 そして今日は、引っ越し大作業。高校時代の友人が、ベランダに敷き詰めたウッドデッキの木材を撤去しに来てくれる。彼が材木を納入・施工してくれたとは言え、本来は僕がするのが筋だが、僕の体のことを気遣って「任せろ。」と言ってくれたので、ありがたくお願いした。
 「おまえは何でも自分で抱え込んでやろうとしすぎる。頼るべき時には人に頼れ。」と昔から言われ続けてきたが、この年になってようやく素直に「頼む。」と言えるようになったわけだ。この馬鹿も少しは進歩したか。

 7時間近く彼は戸外で頑張ってくれて、僕は屋内で荷造りをし、ようやく一段落して焼き肉に繰り出す事に相成った。この40年ほどの間に、お互いずいぶんといろいろあったものだ。友達というのは良い。感謝、深謝、多謝。


('06.12.11)いつもPCオーディなどの情報をいただく千葉県の方(7回引っ越しの経験者)から、メールでアドバイスをいただいた。

引っ越しの準備は、
・根を詰めることなく、
・毎日少しずつ 
・ゴミの日に注意する 
・着ない服はバッサリと
あたりが基本です。


 うむ、誠におっしゃるとおりっす。
 今やっていることの半分以上は、新居での収納に合わせた移し替えの作業かその準備なので、イメージがわくとあれもこれもとなりがちだ。でも、とりあえず持って行く、移ってから片付ける、というのもありなので、柔軟に判断するのが一番だと思う。
 でもついついあれも、これもとなってしまうんだよね。

 閑話休題。今日の日経報道では水産会社マルハとニチロが統合するとのこと。これを見てぴんと来る人は少ないと思うが、あと数年のうちに魚の値段はあがり始め、だんだんと高級食材になることはほぼ間違いない。国内漁業はだめでも輸入で買えば良いじゃないの、と思っている人が大半だろうが、所得向上で魚食が普及し始めた韓国、中国、あるいはBSEや鳥インフルエンザの関係もあり、ヘルシー志向で魚食が増えつつある欧米などに、現地での入札に負けつつある実態が深刻になっているからだ。
 一方、消費者はマグロの赤身や鯖は当たり前にスーパーの特売品だと思っているから、末端価核は上げられず、赤字を出してまで買い付けるわけにはいかないからだ。

 国内漁業がだめになるということは、鰯、鯖、鰺などの鮮度の良い青物が食べられなくなることを意味している。


 明日は、JICPの納会で蟹ちりだが、ま、じっくりと味わってこようと思う。


('06.12.10)今日は「音と戯れる会」の中部・関西合同オフ会。岡崎、京都、神戸から3人が集まってくださった。実は我が家が引っ越し前なので、最後にこの音を聞いておいていただければという事で、段ボールをかき分けつつお越しねがった次第。

 皆さん、このHPを丹念に読んだくださっていて、「ああ、あれですね。」という感じで話が早いこと。凄いCDも教えていただいたりして、いろいろ収穫もあった。
 ちょっと慌ただしかったが開催して良かったと思う。
 
 さあ、明日からオーディオを順次解体し始めよう。でも、今日は名残を惜しんでお休みね。


('06.12.9)今日はワオン・レコードの小伏さんと久しぶりに、かつ我が家で最後にシャンパンを開ける、というつもりが、折良く合流した女性と3人で乾杯し、その後は場所を移して、お別れ食事会となった。
 彼女もアマチュアながらなかなかの歌い手なので、やはり音楽の話がメイン。小伏さんは来年も意欲的に新譜を出していくとのこと。おいしく楽しく夜が更けていった。

 今日はお片付けほとんどはお休みしたが、ま週末という事で良いよね。


('06.12.8)カーテンサイズや家具収納を確認する必要があって、窓の実寸を測りに泉ヶ丘に行く。その後、駅前の無印良品(大きな店舗!)で対応してくれた店長と細部を詰めて発注する。
 ヨーロッパでMUJIが人気だという話になって、向こうとこっちでは売れ線が全然違うし、かなり現地生産しているので商品にも違いが結構ある、と言うことを教えてもらった。特に人気なのは半透明のポリプロピレンの収納家具。きちんとした成型は日本でしかできないそうで、これだけは輸出しているのだそうだ。
 そういえばフランスではKARTELLの樹脂の家具が人気らしいが、現物を間近に見たときは結構粗い感じがしたものだ。
 あの半透明さはテキトーに扱うと味気ないが、やり方次第では間接照明を使ったりして、結構ぬめり感のある柔らかさを出せそうな気がする。

 収納スペースが限られているので、壁の高さいっぱいまでうまく使う工夫を考えている。だいたい見えてきたが、あと一番問題なのは服をどうするかだ。これが一番の思い切りどころになるんだろう。


('06.12.7)いざ引っ越しするとなると、あちこちから声がかかる。先日HP更新が出来なかった間には、当時のマンション理事会のメンバーがお別れ会を開いてくれたし、このメンバーで来月集まるのも決まっている。今日のお昼はいつも行っている書店の女性スタッフがお別れにお昼をご馳走してくださったし、新居にも遊びに来ることになった。

 そして今晩は、土壌問題が一番もめているときに一緒に戦った法曹関係の人から是非一緒に飲もうと言ってくださって、要予約・手打ちの美味しい10割そばをいただき、結局3軒飲み歩いた。

 こういうふうに人とのつながりのあることは、ほんたうに嬉しい事だ。


('06.12.6)今日も濃い一日。
 片付けの後、弟から預かった「オフコース」など古いLPを処分しに日本橋へ。しかし売れ線がいろいろあるらしく交通費の足し程度であきれて笑う。アサヒステレオにいくつかの注文と、古いラックスキットの真空管アンプの引き取りを依頼する。どう考えてももう使わないし、元回路から相当さわっているので、人に譲るのも後々の事を考えるとトラブルの元だ。ということで決断。
 逸品館で電源ケーブルの手配と電動スクリーンの相談。120インチを考えて内装工事を準備していたが、キッチンのカウンターの関係で見る位置が結構近いので、少しスクリーンサイズを小さくした方が良いとアドバイス。これは帰ってから検討。

 夕食の後帰宅して、デザイナーの友人に送るために雑誌"marie claire Maison"と「エル・デコ」(日本版)を選んで梱包する。「エル・デコ」ははっきり言って大した雑誌ではなく、他に読む物がなくなったので買っていただけだが、"marie claire Maison"にはもの凄く影響を受けた。

 一人で暮らすことを決めたときどんな暮らしをするかイメージを探して、入院時に飽きるほど読んでいたプロヴァンスのイメージもあって紀伊国屋の洋書売り場で結局これを選び、結構高いので何ヶ月か後には一番安い船便で直接に定期購読していた。勿論フランス語は読めないので「見る」だけだが、それこそ穴が開くほど覚えてしまうほど見つめたものだ。中間色のニュアンスがもの凄く豊かな抑えた色遣い、窓と光と布使い、シンメトリーの感覚、何よりも空間を大事にするインスタレーション(配置)など、ずっと見ているうちに自然と体の中に入ってきたのだろう。それにヨーロッパでは小さい部屋・家に住んでいる人が結構多そうなことも、"petits espaces"(スモール・スペース)特集からも想像がついたし。(米Amazonでは年 $69.13なので、引っ越してアカウントを変更してからまた買おうかしらね。)

 いわゆるインテリアよりも「暮らし」のイメージ。そう、僕は「BRUTUS」に代表されるコンセプト先行の尖ったインテリアや空間が嫌いだ。あんな空間で喜んでいるのは、作る事自体を目的としたアーティスト(Inside out, upside down!)と、生活の事を知らず肩の力の抜き方と安らぎの価値を知らない若造ぐらいのものだと思う。

 今日、片付けていて、それこそプロヴァンスそのものの木のCDラックが、キッチンの隅でほとんど収納用に使われずに置いたままになっているのを再発見した。これにいま床置きしているCD・SACDを入れれば良いではないか。
 こうして、新しい暮らしが少しずつ編み上げられていく。


('06.12.5)著作権の問題があるので、期間限定でPC用デスクの図面の一部を転載。iMac24インチを置くのだが、15度程下にスラントさせて見やすくしたいのと、LANケーブルなどが乱雑に立ち上がるのがいやなので、パイプ足の中を通すようにした。

 いろいろ注文をつけて天板はブナの無垢材。手前に2つの引き出し。これでもかなりリーズナブルな価格。いや、オーダーというのは相談してみるもんだ。

 今週は捨てては捨てる毎日。なんとかイメージが見えてきた感じがする。寒くなってきたので、風邪をひかないようにしなくちゃ。


('06.12.4)大分片付いたけど、どっと疲れた。
 ずいぶんと無駄な物が隠れたところにあって、それは作業すれば片付くのだけど、収納しようにもスペースが足りない物はどうするか。とりあえず一目で見えるように可視化してから、眺めつつ考える。工夫と思い切りで何とかなるだろう。

 紙は重いというのを実感した。こいつを減らすのが手っ取り早い。分かってはいるんだが。やれやれ。


('06.12.3)iMacのMac側ではウェブブラウジングとメールを主にやっているのだが、Firefoxのタブ操作が最近全然良くない。15人ほどのオーディオ関係の友人のサイトやブログを一括して読み込むようにしているが、アマゾンのアフィリエイトからのレスポンスが遅かったときや、ブログが重くなっているとフリーズしてしまうので、何十回かに1回しかようやく全体を開く事が出来ないという始末。

 Safariをタブにして、Firefoxは遊軍にせざるをえないと思ったが、なんとSafariはタブグループで立ち上がらない。こういうのはタブブラウザとは言えないと思うが、ブーたれていてもしょうがないので、Firefoxはブックマークツールバーでお友達関係をくくり、Safariは従来通り遊軍に戻した。Operaはまあまあちゃんと動いているので、何とかなるだろう。
 Windows側では全てタブで立ち上がってちゃんと稼働しているし、タブが縦にいくらでも重ねられてしかも速いSlepnirのような素晴らしいタブブラウザがあるのだが、やはりMac用ソフトが充実していないことは否めない。

 さて今日は収納ケースが届いたので、その作業。新居にはトランクルームがあるのだが、大した大きさではなくフツーにつかうと無駄なスペースを生むのが分かり切っているので、できるだけサイズのあった引き出し型の収納ケースをまとめ買いした。普段使わない物を中心に入れておけば、引き出し型なので天井までスペースを利用できる。
 これで整理をしてみてから、最終リビング側の収納モジュールのサイズを決めようと思う。


('06.12.2)今日は泉ヶ丘に先日の内装工事の手直し確認に行く。その後、高島屋泉北店の無印良品で収納家具の相談をして、母用のこたつ、ホットカーペットなどの手配をする。
 「パンジョ」というショッピング街と一体となっていて結構広く、ここだけ都会の匂いがする。人いきれでむっとしているが、こういうのも無いと淋しい。
 食料品売り場もスーパー形式でなかなか広く、生のバジリコやパルミジャノ・レッジャーノなどあったので、まあ良い方だと思う。なんとかなるかもしれない。

 だんだんとここで生活する実感がわいてきた。 


('06.12.1)引っ越しが近づいたので、友人たちがメールをくださったりする。共通しているのは、「頑張りすぎないように!」という一言で、ともすれば熱くなってしまう僕のことを知ってくださっているなあ、と思わず苦笑する。
 
 引っ越しというのはいろんな事を整理する良い機会だと思う。普段捨てられないものをエイヤアと捨ててしまえる。例えば新居では和室をつぶしたので押し入れがない。布団は普段たたんで上からファブリックをかぶせてクッション代わりにする寸法だ。だから使わない布団は捨てる。
 同時に、クローゼットも小さいので、服をどっと捨てようと思う。
 トランクルームにはほぼすっぽり入る収納ケースを見つけて注文したので、効率よく入れられそうだ。リビングにも収納ケースとサイズを合わせた収納棚を用意するつもりだ。デザインは無印で合わせる。

 いまはとにかく、捨てよう。


('06.11.30)今日も爆睡気味ながら、いろいろ整理する。
 頼んでいたパソコン用デスクの図面があがってきた。ほぼイメージ通りで、しかも引き出しの収納量が大きい。天板はブナ無垢材でいま我が家にあるコンソールテーブルと同じだと思う。
 iMac24インチを少し傾けて収納する天板のサイズを少し大きくし、電源ケーブル用の孔をスチールの足の部分に設けてもらう他は、このままで行けると思う。

 Mac book Pro のセットアップは順調に終了。やはりグラフィックの性能が良いと、全体の処理スピードも速くなるようだ。DVI出力の映像にも期待できそう。音は安定感があって良い。

 夜は近くのバールでアンチョビとケッパーのリングイーネ。なかなか美味しい。 


('06.11.29)疲れが出た。爆睡また爆睡。でも、先日実測してきた寸法をベースに考えて、新居での収納の基本プランは出来た。要はサイズを合わせて収納量を上げることだ。

 ノートン・インターネットセキュリティ2007が届いたので、早速インストールする。評判の悪かった2006よりは軽い印象だ。Spybotは競合すると言ってアンインストールさせられたし、「任せとかんかい!」と言わんばかりで詳細はあまり見えないが、画面もシンプルになっている。このソフトは毎年出来不出来があるので、操作性が良ければあと1年間更新しても良い。

 と言っているうちにMac Book Pro も届いた。メモリを2GBにしてもらって、出品者のサービスでPararell Desktopに Windows Vista をインストールしてあるので、これもどんな動きか楽しみだ。
 ゆっくりとセットアップしていこう。


('06.11.28)日々引っ越しの準備をかねて、いろんなものを片付け処分する。使っていない物や使う見込みのない物は捨てるかリサイクルに回し、出来るだけ物を減らしていく。少しずつスペースがあちこちに出来ていくのを見るのは、とても清々しい気分になる。

 明日は、Mac Book Pro が届くので、片付けの傍らそれで遊ぼうと思う。


('06.11.27)ノートン・インターネットセキュリティ2006が更新切れになったので、ソースネクストのウイルスセキュリティ・ゼロをインストールしてみた。なにせ毎年更新しなくてもWindows Vista のサポート終了時まで使えるという事なので、まずは使ってみた。
 全体に動作は軽くて、あまり全体の足を引っ張ることはなさそうだ。メール(Outlook XP)の迷惑メールのブロックはやや煩雑だが、差し出し人名やメアドなどでのブロックが出来るので、これはかえって良いかもしれない。とは言え、Thunderbirdの迷惑メール学習機能の方がずっとスマートで学習効果が高いと思うが。
 ファイアーウオールもまずまず。設定範囲はノートンとほぼ同等だが、全体として内容がわかりやすい。Spybotとの併用も問題なし。

 と思っているうちにIBMホームページビルダーで更新したサイトの転送が出来なくなり、結局このページがウェブ上で表示されなくなってしまった。
 ところが週末のことゆえ、サポートに電話も出来ないまま月曜を迎えたという次第。

 まずIBMに電話すると、転送設定のパッシブモードにチェックを入れるよう指示され、結局それであっさり解決。光やADSLは大容量になるので、この設定の方がスムースに行くらしい。

 まずは、ホッとした。
 ただ、ソースネクストはどうもウイルスの検知率は低いようで、これはサブ用のマシンに使った方が良いように思う。やはりメインはノートン2007にするか。


('06.11.23)ケイ・オプティコムから新居用のeo光電話のアダプタ(住友電工製)・取説とインターネットのマニュアルが届いた。こういうのは設定時に読めばいいのでざっと見で箱に戻す。
 NTT東西だけでなくケイ・オプティコムも結構トラブっているが、まだ1日を超える障害はないらしい。問題はこれからだ。
 
 このブログ(11/22・23)にあるようにNTT東西が起こした障害の背景は、技術レベルの低下という事らしい。とすれば、関電グループ1社でさほどの対応は期待できないだろうから、今後もありうると見なければならない。ま、携帯は別会社にしているし、そこからのネットアクセスも一応用意はしてあるので、何とかなるとは思うが。
 しかしこんなんで証券の電子化なんかしてホントに大丈夫かね~。

 んで、体調がすっきりしないので、今夜の夕食は牛肉の中華粥。ショウガ、ニンニク、すじ肉と米2合、14合の水に少し味付けして圧力鍋で30分、蒸らし10分。油条(ユウティアオ)という揚げパンは母が解凍してぐずぐずにしてしまったのでパスして、香菜(コリアンダーリーフ)は三つ葉で代用して、腐乳(フールー)は冷蔵庫に保存したあったのを使う。牛肉がとろとろになってとても美味しい。母もハフハフと食べていたのでまずはよし。

 先日銀杏のまな板を買って以来、料理を本格的にやろうかと思い始めている。新居では店も少し遠くなるということもあるが、自分でちゃんと作った方が生活にメリハリが出来るように思うからだ。
 電子レンジは古くなったし、精米機も欲しいので、これを機会に揃えようと思う。もらいもののヘンケルですませていた包丁も自分で研げる良い物を買おうと考えている。


('06.11.22)経済学者ミルトン・フリードマンが亡くなった。70年代に大学を出たリベラル志向の強い僕にとっては、シカゴ学派のマネタリストたちは保守の牙城にも思えて、あまりさわらなかったと言うのが正直なところだ。
 しかし時間が経ってみると、いわゆる「ケインジアン」的な裁量的財政政策は、結局この国では地元での票稼ぎをする政治家とそれにおもねって問題を先送りする官僚たちに利用され、ときあたかもバブルがはじけて膨大な財政赤字となって、時限爆弾として居座る結果となっている。

 思えばマネタリスト的な金融・貨幣政策で経済が舵取りできるのはとても健全というか、平和な状態なのだ。この国での日銀の重みはいつまで持つのだろう。
 政策思想や理論についての評価は短慮でしてはならないことの好例かもしれない。

 閑話休題。今夜はほうれん草とパンチェッタのパスタを作った。いつも「足りないなら上げようか?」と言う母が一言も言わず全部食べているので、成功だったと思う。驚いたのは赤ワインを自分からほしがって飲んだ事だ。眠そうにしているので今夜はよく眠れるだろう。

 今日選んだのはスペインのアルベット・イ・ノヤの「テンプラニーリョ・クラシック
選んだポイントは3つ。
1.テンプラニーリョという葡萄の品種。濃い味でうまみが強く出て、酸味があまり強くないという僕の好みに合う。
2.「モトックス」という輸入商社はとても面白いワインを数多く輸入していて前からの注目株だったこと。
3.エチケット(ラベル)を見て何となく。それになんといっても安い!1380円。(だめなら料理に使えばいいと思える価格)
結局、濃すぎることもなく味わい深くちょうど良い頃合いだったわけだ。

 この種のワインのメリットはもう一つある。飲み残しても冷蔵庫で3日ぐらいは優に美味しくもつことだ。


('06.11.21)今日から母がお泊まりに来る。弟が車で送ってくれたので、とても助かる。今日の母は比較的調子が良くて、まあ良かった。夕食を食べに行ってポルチーニ茸のリゾットを注文したら、結構機嫌良く食べてくれた。

 いつもこんな調子だったら良いんだがな。ま、そう上手くはいかないのだろうな。


('06.11.20)気分がくさくさするときは美味しいものを食べるに限る。ということで帝国ホテル地下のイタリア食材屋さんへ。(いいスタッフ揃いのこの店も離れるのが辛い。)
 羊のチーズ(ペコリーノ・トスカーノ)も良かったが、バローロ(イタリアワインの王様)の樽で仕込んだチーズには参った。皮が少し入っていて、ちゃんとワインの味がする。贅沢きわまりない味。

 生っぽくて良いパンチェッタ(イタリアンベーコン)があったので、アンティコ(小麦粉と水と天日でつくった古式製法)のパスタに、ほうれん草のソースをあえる事にする。白い感じのパンチェッタから塩味がかった濃厚なうまみが出て、鷹の爪、ニンニクとほうれん草の味がよく合う。我ながら久しぶりに会心の出来。

 スローフードにはアナログが良く合う。 


('06.11.19)今日はオーディオに関するメールでぶっちぎれてしまった。「またか。」と思う人もおられよう。僕だってうんざりだ。

 いい加減、サイトなんか止めてしまおうという気にしてくれるもんだよ、まったく。友達は選ばなければいけないと、つくづく思う。やれやれ。


('06.11.18)今日は新居の内覧会。結局内装の手直しは1カ所。ぱっと入った感じのリビングはキッチン込みの27畳と言ってもあんまり広くないなあ、という印象。今度は天井があまり高くなくて、しかも真ん中に下り梁がおりているので、余計そう感じる。
 と言っても、実際には家具を入れてみなければ分からない。今のリビングの15畳でも最初は「狭っ!」と思ったが、実際に住んでみると天井が高い分錯覚していたのだと分かったくらいだから。

 あちこち採寸したので、これからは具体的な家具配置の詰めと、収納用品の手配になる。昨日は、母のことで落ち込んだが、まあ何とかなるかもしれない。とりあえずは、よく考えてできるだけ楽しくなるようにしよう。


('06.11.17)弟と電話で母のことを話す。やはり、状況は悪くなっている。いわばキャディさん=付き添いなしでは、何もできなくなりつつある感じだ。1分前の記憶も飛んでしまうので、例えばご飯の準備をするつもりで冷凍した食材をあちこちに置いて忘れてしまったり、結局余計な事ばかりしてしまう。
 まあ、そういう予測はしていたが、もう音楽をゆっくり聴ける日々は終わりを告げつつあるのかもしれない。沖縄や東京にもこれまでのようには気軽に行けない可能性が高い。

 閑話休題。僕の大事な友人が、自分たちが作った映像作品を上映しに2日後にフランスへ発つ。できたから見せに行く、というのは正直文化発信と言うにはあまりにも無防備というか自然体すぎるというか、大きな感覚の違いがあるのだが、それがクリエーターという生き物なのかもしれない。周りに比較文化というような視点の人がいないようなので、またフランスというのは「我思う。故に我あり。」の論理の国なので、つい厳しいことも言ってしまうが、一方で彼女の一見無造作に積み重ねていくがごときパワーと努力には敬意を払っている。発信する努力をする方が絶対に良いし得るものがある、そう思うのは僕だけではないだろう。Bon Voyage, mon amie!


('06.11.16)まとめて眠れたので今日は比較的元気.。引っ越しの見積もりあわせをして、業者さんを決める。この間いろいろと調整したおかげで資金の受け渡しもスムースに行きそうで、トータルで1日減って都合3日で引っ越し完了の計画をまとめた。クリスマスはまあ、TV位は見る事ができるだろう。音出しはゆっくりセットアップするので年末年始か。
 大枠は決まったので、後は具体的な準備。とりあえずこの土曜日の内覧会で内装工事を確認し、あちこち寸法を測る。

 夜は少しLPを聞く。ノイズが減って良い感じだ。


('06.11.15)昨日は大谷玲子さんの事務所で後援会HPの更新作業。大分さぼっていたので、結構時間がかかった。これからもっとまめに更新せねばと反省。

 そのあと帰宅後スカイプでいろいろ話してから、いっぱいやりながらCD聞いて今日は機嫌良く寝ようかと思ったら、CDドライブが突然認識されなくなった。やや不安定な所があったので、ドライブケースの初期不良だと判断したのだが、つられてWindowsまでおかしくなってしまった。
 だからコンピュータなんて嫌いだい!もう~~。


('06.11.13)昨日怪我した手はしつこくマキロンしたせいか、腫れるも事なく、ただそちら側の方がやたらに凝ってうっとうしい。

 いろいろ片付ける一方、午後には引っ越しの打ち合わせ。話が具体的になるので、いろいろイメージがわいてしまう。ヤフオクにいくつか出さなければならないが、そんなこんなを形にしていかなければならない。
 慌ただしいが、1か月あまりあるので何とかなるだろう。一人での引っ越しは2回目だし。


('06.11.12)今日は本格的なオーディオいじりの年内納めのつもりでいろいろやるが、少し手に傷をつけてしまったので、一つだけ明日送りにして完了の予定。
 PCとオーディオ(ほとんど同義の時が多い)の設定や変更は全てOK。嬉しい。

 さらに良くなったCDの音を聞いていると、オーディオをやっていて音楽をずっと聴いていて本当に良かったと思う。もちろん満たされるのは一部なのだけれど、そういうものがあること自体が大きい。


('06.11.11)考えてみれば今持っているWindows XPだって正規に入手したモノだし、後から出たサービスパック(SP)がCD-ROMに入っていないからと言って使えないのは悔しいし勿体ない。そこでいろいろ検索して、SPを統合したインストール用CD-ROMの作成ソフトを見つけた。
 これもいくつかあって、コマンド打ち込みのマニアックなのもあったが、選んだのはSP統合ソフト「SP+メーカー」。グラフィックな画面で操作できるのがまず第一。さすがにOSは大事なのでヘルプは一通り読んだが、きめ細かいところまで設定できるようになっていて、実際にはほぼデフォルトで自動ライティングまでやってくれる。SPはちゃんとマイクロソフトからダウンロードしてくるし、整理されている使いやすいソフトで、こういうのがフリーで出ているのは本当にありがたい。

 1回目のライティングはスクリーンセーバーが立ち上がったためか上手くいかなかったが、2回目のトライで完了。新しいマシンに入れて起動すると見事にインストール開始されて認証も含めて無事完了。いやあ、努力した結果が上手くいくのは嬉しい。

 今夜は心斎橋でご近所さんと鍋など食べに行く。久しぶりなので、ひたすらゆるりと過ごしたい。


('06.11.10)デジタル音楽再生専用にWindowsノートのベアボーンキットが届いたので、まずはその組み立てから始める。CPU、HDD、メモリは別梱包されているが、組み立てについてはマニュアルもなく、ショップの方も今まで問い合わせもないからよろしく、と言い切っているので、何とかせにゃとやってみる。CPUを取り付けるのも初めての経験でヒートシンクらしきものの取り付け方法も分からず、Web検索してやり方を確認したりした。なるほどファンを外してから取り付けていくのか。怪しげなチューブは放熱用のシリコングロスだったのだ。

 で、組み上がってOSのインストールに入ると、サービスパックのない初期のXPなので、インストールができない。PCIバスのハード構成が違うという事らしい。半ば予期していたことなので、致し方なくOEM版を注文することにする。

 こういうのはゆっくり行かないと、上手く行かない事が多い。引っ越し準備の合間にじっくり立ち上げよう。


('06.11.9)とにかく眠い。しかし何とかがんばって買い物に行く。

 考えてみると、10年近く済んでいてずいぶんと家の中をいじっている。これを戻すのは並大抵のことではない。来週からは引っ越し優先モードにはいることにする。


('06.11.8)今日はアナログの調整の続き、というかハムとゲインの兼ね合いを探る。アースというのは本当に難しい、こういう過剰な問題がないだけでもデジタルは良いと思うが、反面過小な面をどうするかが難しい。

  年内の工作納めのつもりで、トランスをセットアップして沖縄に発送した。やりたいことは他にもあるが、まずは引っ越し準備だ。


('06.11.7)今日は沖縄からお客様。帝国ホテルに昼食用のバゲットを買いに行ったら、そうそう焼き上がりが11時なので間に合わない。待ち合わせはうまくいったので、そのまま我が家に。
 以前先方に2度お伺いして、今回はこちらの音を聞いてもらったので、少しもどかしい感じは収まって、いろんな音楽などで意見交換できて面白かった。

 アナログがとても面白くなってきた。少し電源を強化したので、ますます良くなるだろうと思う。引っ越しもやらねばならないが、時には音楽もちゃんと聴こう。


('06.11.6)昨日の住宅説明会の整理をして、電話やメールをあちこちした。いくつかの荷物を送り出した。

 そしてアナログレコード用のヘッドアンプに名残を惜しみつつ、その引退を受け入れた。


('06.11.5)今日は朝も早よから、泉ヶ丘で新居の説明会。朝は極端に弱いので、眠い目をこすりながら、しかし、沢山話を決めハンコを押した。
 その後の昼飯もいまいちだったし、いや、とにかく疲れた。今日はそれだけ。早よ寝よ。zzzz


('06.11.4)昨日は昼前から、心斎橋の「大阪ハイエンドオーディオショー」。名前に反して、ホテルの部屋を使った小規模な催しで例年、さっと見て回ってすぐに出てきたものだ。でも、今年は連れがいたので、わいわいと楽しく回れた。あまり収穫はなく、沖縄向けに撮ろうかと思っていた写真も特に撮るものもなく、まあほぼ予想通りだった。ただ、ソフトの売り場には、いわゆるオーディオ系のCDよりも、仏Alphaなどマーキュリー扱いの優れた音楽のソフトが沢山並んでいて、非常に嬉しかった。

 強いてあげれば、
1.AvalonのISISは何せいいポジションで聞く事ができず、とりあえず大きくて、豊かな風格のある音だったという感じ。

2.いくつか鳴っていたELACのスピーカーは総じて良い感じの音だった。

3.現物は見れずに後でカタログで気がついたのだが、Auraのnoteは、CD・FM/AMを再生できる一体型レシーバーでデザインも良く、値段がこなれていて、非常に魅力的だった。
 しかも、これにはUSB入力が付いていて、パソコンと接続できる。つまりPCオーディオをこれ1台で楽しめるのだ。mp3も再生できる。これは素敵だ!

 いかにもアメ村という感じのカフェで喉を潤してから、総勢3人で我が家へ。神戸の鹿野さんは1ヶ月ぶり、福知山のおやいずさんは、もう1年以上になるだろうか、現時点での我が家の音をそれなりに楽しんでもらえたかと思う。また、いろいろとコメントももらえて、とても参考になってありがたい。
 3人エレーヌ・グリモーの話になり、BSで録画しておいた東京でのライブを、Mac Bookの小さいディスプレイを囲んで見た事など、長く残る思い出になるだろう。

 夜は、焼き肉で舌鼓を打つ。永くつきあっていると、オーディオや音楽の話だけでなく、だんだん身の回りのことや、これからのことなども話をするようになる。その意味でも気心の分かった友人は本当に大切だと思う。友人諸兄、これからもいろいろあると思いますが、なにぶんよろしくお願いします!


('06.11.2)今日は静かな一日。整理をしたり、片付け事をする。ちょっと眠い。

 明日から大阪ハイエンドオーディオショー。昼前から友人たちと待ち合わせて、その後我が家でオフ会。勿論焼き肉付き。明日は行くぞー。


('06.11.1)沖縄の友人が、オーディオにまつわるいろんな写真をまとめてCD-Rに焼いて送ってくれた。ああ、そうだったね、という自分も登場する懐かしいものもあれば、知らない時期や知らないお宅のスナップもあったりして、とても楽しい。早速iPhotoで取り込んでおいたので、いつでも見ることができる。
 なんかこういうのを見ると、オリオンビールだよなあ。


('06.10.31)僕が時々とんでもない時間にメールしたりしているので、何人かが心配してくださっている。実は僕には睡眠障害があって、あまり長い時間まとまって眠れなかったり、真夜中や明け方に目を覚ましてしまう事が多い。

 もともとが極端に寝付きが悪く、何かあるとなかなか気になって眠れない性質なのだが、8年くらい前になるだろうか、ある大規模なクライアント&サーバ・システムの発注側の開発責任者を命じられた地獄のような3年間でそれが決定的になってしまった感がある。僕のような無能な責任者にもかかわらず、昼夜兼行、泊まり込み当たり前の優秀なスタッフのむちゃくちゃな努力のおかげで、本当に奇跡的にシステムはぎりぎり立ち上がってくれた。だが、動いたと言っても当然バグだらけで、夜中に大規模バッチ処理が落ちたりして、翌日のオンラインに向けたリカバリのための方針を決めなければならなくなったりする。それも毎日のように。それでセンターから、アルコールの力を借りてようやく寝付いた責任者の僕の所に真夜中や明け方に電話がかかってくる。だから今でもスリーコールくらいで目が覚める。

 ここ何年かで本当に安らいで寝られた日は数える位だが、本当は安らぎたいと心底思っている。でも、まだあまりにも多くのものを引きずったままだ。
 数えられる日の一つは沖縄のザ・ナハテラスに泊まったときだ。高価なホテルだが、あのときは値打ちがあると思った。でも、それは沖縄だからかもしれない。


('06.10.30)福島からお米を送っていただいた。5月に遊びに行かせてもらった時のお米が美味しかったので、売っていただきたいとお願いしていたら、趣味程度で作っておられるとのことで、お裾分けに預かったという次第。とても嬉しい。ご無理を言ったような形で申し訳なかったのですが、ありがとうございます。m(_ _)m

 沖縄とスカイプで会議通話をする。3人だとまた違った形で面白い。やはりメールよりも直に話す方が楽しいし、いろんな事が伝わる。
 今日は夜長にLPでもゆっくりと聞こうかな。神戸の鹿野さんが試聴用にRed Rose のSACDで聞かれていたケニー・ランキンの「ブラックバード」("Silver Morning"LP)など良いだろうし、後は久しぶりにマーラーかショーソンあたり。


('06.10.29)母と一緒にお掃除大作戦。今はまだ良いが、新居ではメモリが上書きできない母がどんなことをやらかすか、考えただけでも参る。だから、何か対策を考えなければ行けない。アスクルに頼んで表示板をいっぱい作ってあちこちに張る、とかアンタッチャブルなものと、そうでないものをぱっと見て分かるようにするぐらいしかないだろう。
 それでもいやになるくらいいろいろあるだろう。問題はどうやってそれを少しでも避けて、笑いのめせるようにするかだ。


('06.10.28)忘れていた。僕は美しい何かを探すものであったはずだ。様々なイメージや響きがここにあるのに。ゆっくりと思い出し、微笑む事から始めよう。
 それは、たとえばこういうものだ。

「澄明な秋」  G.トラークル(手塚富雄訳)

強力にこうして年は終わる、
金いろの葡萄と園々の実りとともに。
まわりにつづく森の不思議な沈黙、
孤独な者はそれを友とする。

そのとき農夫は言う、すべてはよしと。
夕べの鐘はながく かすかに
聞く者にやはりよろこびをはなむけする。
旅をゆく鳥の一列が挨拶を送って過ぎる。

これは愛の柔和な季節だ。
小舟に乗って青い流れを下れば
なんと美しく形象は形象につらなることか   
それはやすらぎと沈黙のうちに沈んでゆく。


カーテンと映像用スクリーンを頼んでいたところに、日程の相談メールを出したところ、「誠に申し訳ありませんが、海外プロジェクト参画中で国内業務を閉鎖しております。ご理解のほど宜しくお願いいたします。」
 あてにしてたのに、そいつはねえだろうと言っても始まらん。スクリーンは逸品館に相談するとして、やっかいなのは今使っているカーテンのサイズ直しだ。どこに頼めるだろう?


('06.10.27)DVDコピー用とCD再生用にPlextor PX-760A を以前のデスクトップ用に内蔵して使っていて、誠に快調だったのでiMac用に使うべく、これも音の良さで定評あるオリオスペックのOxford911チップ(Firewire)搭載のドライブケースに入れて接続した。
 不思議なことにWindowsではDVD-RWドライブとして認識され、CDの再生はできるのだが書き込みはできず、DVDを入れると「フォーマットが違う」と拒絶される。Macでは認識すらされない。

 ハムレットは言う。「ホレーショよ、この天と地の間には我らの神学や哲学を持ってしても、なお考え及びもつかぬ事が、数多くあるものなのだ。」
ならば友よ、あとは酒でも酌み交わすしか無いではないか。


('06.10.26)この間の疲れやストレスで胃が痛くなり、午後にはダウンして、ひたすら寝た。

 こういうときに母がいてくれると助かる。膝が痛いと言ってるくせにすぐ忘れるので、放っておくとちょこまかとあれこれして、また膝が痛くなってブーたれる。ま、そういうストレスも多少あるが。(笑)

 タワーレコードからマイルス「イン・ナ・サイレント・ウエイ」のSACDが届いたが、いまや貴重な「ソニー製」だった。沖縄の友人はイギリスからの輸入盤を買ったので、いつか沖縄でゆっくりと聞き比べしたいものだ。


('06.10.25)弟が車で母を送って来てくれた。もう子供のような人になってきている。いやはや、これからどうなるんだろう。

 新居の完成・鍵渡し可能日が決まり、にわかに慌ただしくなってきた。僕の希望は12月の18日からの週の平日だが、新旧住居の鍵引き渡しとお金の授受、作り付けの棚の移動、引っ越し業者との調整など、結構調整を要する移転作業になる。ぐだぐだした事をやっている暇などなくなってきたなあ。


('06.10.24)先月のNTT東日本に続き、NTT西日本がIP電話で「つながりにくい現象」(業界用語で「ほとんど不通」のこと)を終日引き起こした。
 これは構造的要因だそうで、東西両社の固定電話が赤字化し、そのあおりで研究開発部門のR&D費用が枯渇して、人材が薄くなっているためらしい。「サーバの能力が....」と言い訳していたが、実際のIP網は仕様はバラバラ、既製品のつぎはぎ細工で、それらを使いこなす品質管理や経営についての能力の方がとみに低下しているらしい。(「FACTA」11月号)

 この何日間か更新する時間もなく手間取っていたことの一つが、あるソフトの不具合により設定やデータが飛んでしまうことへの対策だった。

 メモリ上にRAMディスクを切って、そこにスピードを要求するソフトをインストールするというもので、WindowsをクリーンインストールしているMac Bookでもいろいろあったが、何とか落ち着いた状態にできた。ところがiMacではこけまくりで、設定画面と実際のディスクサイズはずれるは、アップグレードのためのモジュールは前バージョンをアンインストールして中断してしまうは、という見事なひどさであった。複雑な環境でのタフさがない。
 音のために必要なので、我慢してMac Book では使うが、メインマシンであるiMacにはデータ優先でこんなソフトは積まない。ビスタへの対応をちゃんとできるかどうかも分からないから、Mac Book はXP で固定する覚悟もしている。

 基本の作り込みはしてあるのだろうが、様々な環境でのチェックが薄いのが丸わかりだ。おまけにそれをカバーするべきマニュアルさえまともなものがないので、HPでの製品情報を見ながら、ようやく推測する始末だ。製作しているのは気が利かないSEで、HPは気が利く営業広報が作ったのでまだ何とかなっている感じで、しかも昔と違って売れ筋のソフトではないから、会社もバグフィックスやチェックに金や時間をかけさせないのだろう。


 要するに、「貧すれば鈍する」ということの好適な見本がここにある。


('06.10.21)新しいオーディオ録音・加工ソフトのマニュアルを読み始めていたが、いつもホットな情報をくださる方からいろいろと知恵を授けていただいて、全体イメージは見えてきた。ただソフトをインストールしたら、しばらくはかかりきりになると思う。
 RMEのインターフェースのトラブルは音質・動作には問題なく、単純にチャンネル選択ができないだけなので、ロータリーエンコーダーの故障だと思う。11月に来客があるのでそれまでに修理してしまいたいし、だめならそれ以降に修理に出したい。メールで問い合わせ中なので、その結果待ちでアクションを起こそうと思う。

 ということで悪巧みは少し脇に置いて、腰が少し痛むので外出もやめて、今日はひたすら計数整理。iMac24インチだとMicrosoft Money 2006の画面が綺麗に表示されて、快適この上ない。


('06.10.20)ATOKの日本語設定やスカイプの再設定、あれやこれや、なにやかやで一日中コンピュータに向かっていた。一段落しそうなときに、USB2.0のオーディオインターフェースが届く。バンドルしたソフトが欲しくて買ったようなものだが、ハード本体をiMacにUSB接続し、オーディオ出力をBOSEのM3スピーカーとつなぐと、デスクトップミュージックとしてはかなりいい音が聞ける。

 新しいオーディオ録音・加工ソフトはかなりややこしく、これは腰を据えてマニュアルを読まねばならない。


('06.10.19)梅田のヨドバシでUSBハブを買い、心斎橋東急ハンズでドライバを買う。

 音と戯れる会で入手したヴァンゲリスの「エル・グレコ」を聞きながら、iMacの設定など調整していく。ヴァンゲリスの音は勿論シンセだが、まだ暖かい瓦礫のようにくすんでいて、荒れ果てた泥炭地に落ちる夕陽のように微妙な色合いを持っている。そしてシベリウスと同じく遅すぎるクライマックス。僕は「炎のランナー」や「ブレードランナー」以来割合好きだ。
 これはギリシャの国立美術館限定販売のを市販化したものだそうだ。異国で果てた大先輩アーティストへの思い入れもあるのかもしらんが、なかなか渋くていい。良く広がるシステム向きの音楽だ。

 Thunderbirdのスパムメール学習機能は、平均してだがOutlook+Norton AntiSpamより確実に高いと思う。手間はかかるが、平行使用するとよく分かってくる。


('06.10.18)今日も眠い。MacかWindowsかふと忘れて、コマンドキーを叩きに行ったりする。メール環境は完全に分けないと、やはりすっきりしないが、あと2ヶ月あまりなので、このまま行こうと思う。Thunderbirdのスパムメール学習能力はかなり高いようで、シャットアウト率は高い。もっともときどきサルベージしないと非迷惑メールも取り込まれてしまうけれど。

 iMacのある書斎とスピーカーのあるリビングが別の部屋で、ながら聞きがやりにくいというのは、実に時間の無駄だと思うが、これも2ヶ月あまりだ。来月にはいろいろと来客も増えそうだ。


('06.10.17)昨夜東京から帰阪。よって、今日は爆睡。

 目覚めて、スリランカの紅茶「マ・スケリア」を煎れる。マイルドでウェルバランス、空きっ腹にも優しい。たまっていたメールの返事など書いているとあっという間に時間が経つ。
 夜は近くのバールに行き、ペンネの大盛りと各種ワイン。他愛もないことをしゃべりながら、ゆっくりと時間が過ぎていく。
 帰ってきて、PCオーディオでCDなど聞こう気候とすると、音はちゃんとしているのだが、RMEのインターフェースのエンコーダーがセレクトできなかったりする。東京との間を往復したので、設定が狂ったのか、故障か?焦っても仕方がないので、明日メーカーにメールを書こう。

 それにしても、スカイプは最初にWindowsでパスワード設定しないと、Macで同じスカイプ名でログインできないとか、Mac版のOPERAはCommand+Qかツールバーの「終了」以外で終了せずにクローズボタンで終了したら、前回までのタブがすべて飛んでしまうなど、コンピュータというものはいやはや難しいものだ。
 Windows用のキーボードを使っているためMacでのATOKでの日本語入力は少しややこしかったが、ほぼうまく整理できたと思う。時々、どっちで打っているのか忘れるときがあるくらいなので、当分はこれで行ってみようと思う。


('06.10.13)お隣のアートコート・ギャラリーが土壌入れ替え工事で半年ほど仮住まいするので、その差し入れに行き、お茶の水にMac Bookを発送して、さて切符など買いに行くベえと思って桜宮の駅に行ったら、人身事故で環状線がストップ。こういう時に大阪駅まで行っても込んでるだけだし、明日は夕方5時のコンサートまでにお茶の水に行けばよいので、当日買いにしてあっさりと引き上げる。

 この間、WindowsからiMacのSafari、Firefox、Operaにお気に入りを移行するのは文字化け修正で結構手間取ったが、メールソフトの方は意外とすんなり行けた。ThunderbirdはOutlookから簡単にアドレス帳、メールデータをインポートできるし、そこからアドレス帳はCSVファイルで出力できる。Mac版のThunderbirdは簡単にこれを読み取ってアドレス帳移行は完了。
 メールデータの方は多少手間取ったが、要するにMac版もWindows版もフォルダ・ファイルの構成が同じようにできており、Windows版のMailフォルダをMacのそれに置き換えてやれば、メールデータもすんなり移行できる。その逆も可能だ。文字化けもないし、これは楽でよい。

 当面はMac/Win両方で平行してメールをダウンロードし、新居ではメアドを友人・オーディオ用、金融機関用などに分けて取得し、使い分けようかと思う。
 ただダウンロードした各種情報は、共通で使えるHDDなどが欲しい。バックアップ用もかねてFirewire800対応のものなど探そうかと思うが、32GB以内でないと、双方でFAT32にフォーマットできない。やはりパーティションを切らなければ行けないか、もう少し考えてみよう。

※10月14~16日と東京行きのため、更新を休みます。


('06.10.12)東京行きの切符を買いに行ったら、間抜けなことに書類を忘れて今日は買えずじまい。その流れで、靴を修理に出し、心斎橋の東急ハンズでいろいろと金物類を買い込み、アセンスでコミックを見て、回転寿司を食べて帰ってきた。

 夜はゆっくりと暖めておいたアナログを聞く。新しいフォノイコは新しい電源がマッチしてとても暖かくて優しい音になった。


('06.10.11)きょうはいろいろと片付け事をして、音楽を聴いたりゆっくりする。この週末は東京で遊ぶので切符を買いに行かなきゃと思うが、心地よいので明日に延ばした。

 夜は沖縄と携帯やスカイプで話しながら、送ったアンプが良く鳴り始めたことを確認できて、ホッとする。なんくるないさ~。


('06.10.10)心斎橋のガネーシュから届いた紅茶を飲む。オーナーお勧めのブルックリンのセイロン・ブレンド。ほとんど粉に近いきめ細かい葉から出るお茶は、コクがあってしかも苦すぎない絶妙なおいしさで、ミルクティー派の僕にはとても嬉しい。それに濃く出るので目が覚めるのが早い。

 オーディオいじりもようやく一段落。気がつけば、引っ越しまであと2ヶ月。これからは早いだろうなあ。


('06.10.9)さあ、買い物に出かけるぞと張り切って家を出たが、途中で結構疲れていることに気づき、日本橋で急ぎのパーツを買っただけで、すぐ帰ってきた。

 BootCampのバージョンが新しくなっていたので、MacBookのWindows用ドライバを更新した。おかげで動きが良くなり、だんだんとデバイスドライバの?マークが減ってくる。アフターケアも大事なんだ。iMacのWindows側のマウスの動きが気になるが、これもアップグレード待ちか?

 結局、家でいろいろと工作三昧。さすがに少し飽きてきたので、明日で一段落かな。


('06.10.8)今日は我が家の周辺一帯で「天満音楽祭」。友人の手作りバンドが出るので、昼過ぎにOAPタワーの1階をのぞく。当初はプロも結構いたが、年々アマチュアの参加が増えているみたいで、良いことだと思う。
 お腹がすいていたので帰ってきて遅い昼食。フクトク工芸の肱岡さんにメールして送ってもらった銀杏のまな板はとても良い。これまでの樹脂製では包丁が「当たる」という感じだったのが、包丁が「受け止められる」という感じになる。いい匂いだし、料理して洗って手入れをするのが楽しい。
 そして3日がかりの電源いじり。いい音になって嬉しい。
 
 さて、昨日はスカイプでお金の話をしていたので、小説読んでお金の勉強の話。文庫で安いんだし、なんでもいいからこれ(左)読みましょう。読むと香港に行きたくなる。
 安すぎて、送料無料になんないよ、という時は抱き合わせでこれ(右)かな。
 
 分かっても分からなくても、とにかく読む。そして新聞見たりして思い出したりしたら、また読む。ゆっくりで良いから、お金についての勉強はとにかく始めておいた方が良い。
 


('06.10.7)ここんとこ、ちょっとおさぼりしてしまいました。

 Mac Bookは無事5日午前中に戻ってきて、結局ヒートシンク交換だが、これがトップカバーまで交換されて綺麗になっていて、これじゃ新品同様だな、という感じ。よしよし。?
 おかげで5日のオフ会ではPCオーディオも堪能し、SACDマルチも良く鳴った。
ところがその際に気になった事があり、翌日からその対策に取りかかると、あっという間に泥沼にはまってしまって時間をとられたというこの2~3日でありました。
 我ながら懲りないねえ。やれやれ。


('06.10.4)Appleからメールで、修理完了し発送したという!?
 おそらく明日届くだろう。5日にお客さんがくるときに使いたいので、その午前中までに返してくれたらありがたいとメモしておいたら、本当にそうなった。

 しかし、前みたいにハードディスクが初期化されていたら、またインストールしなきゃならないが、可能性が増えることはいいことだからがんばろう。
 いずれにせよ、明日は出かけられそうにない。でも夜は焼き肉とオーディオだし。

 あ、それとお茶の水のヤマモッさんに教えてもらって、銀杏のまな板を注文した。なんだか、嬉しい。


('06.10.3)AppleからMac Bookについてのメールが来なかったので、今回の修理はおそらく時間がかかるのではないだろうか。前回は「予告なき....」であちこち取換えなので早かったのかも。ま、ちゃんとやってよね、の一言に尽きる。
 
 フォノイコの電源ができたので、明日からまた鳴らしてみよう。他にも、いろいろとプランが残っていて、引っ越し準備も平行してぼちぼちと言ったところ。
 Safariのブックマーク文字化けの修正は数が多いので、大変だ。何でもOS9からのインポートでも盛大に文字化けしたみたいで、2つのOSを使いこなすのも、結構手間がかかるもんだ。


('06.10.2)Mac Bookを無償修理に出すことにした。パワーを入れるとMac側でもWin側でも、ヒューンと入ったきりですぐ電源が落ちる。何回もやるうちにうまく起動できるときがあって、それでも途中で落ちたりする。まあ10回以上やるとずっと動くときがあるので、そのまま使ったりしている。前回も同じ症状であちこち交換して、ほとんど新品になったのだが、またぞろというわけだ。

 5日に友人が来るので、それまでに返してくれればいいのだが。DTS96/24の音が凄かったら、残しておいたかもしれないけど、一方で中旬には東京に持ってかなきゃならないし。夕べMac OS 10.4.8にアップグレードしてからは、わりと安定してきたような気もするのだが、やはりちゃんとしておかねば、皆に聞いてもらうときや、貴重なメディアを焼いてるときにこけたりされたら、やはり困るからね。


 爆睡。何時間かすると眠くてたまらなくなる。芯のところで、体の力が抜けていない。心身の武装解除ができてない。

 何で沖縄が好きなのか良く聞かれる。「あの島ではゆっくり時間が流れている。」「いつも風が吹いていて、緩~いグルーヴ感がある」「空が明るくていろんなものが許されて在るような気がする。」「いい友達がたくさんいる。」「どこか懐かしい色合いと風合いがある。」「年寄りが元気で、古いものが大切にされている。」「島唄の悲しくて、しかし凛と背を伸ばしたところが魂(ちむ)に染(そ)みる。」などなど、そのときの気分でテキトーにいろいろ答えるんだけれど、要はホッとするからなんだ。空港を降りて、ああ島の風だと思うたびに、体から余計な力がほろほろと抜けていく。
 帰りたいなあ。


('06.10.1)母の付き添いなど、行ったり来たりの毎日。離れているのはやはり疲れる。まだ痛みはあるようだがが、「おばあちゃんの仕事はじっとしていて早くけがを治すことだ。」と強く説得して、多少はおとなしくなるものの、またすぐうろうろするといういたちごっこ。 でもまあ、一人でお風呂も入れるようになったし、良くなりつつあるようで引き上げてきた。

 こうなると、本当に近くにいないと、こちらがくたびれてしまう。早く引っ越してしまいたいものだ。


('06.9.28)母は階段で転んだらしいが、行ってみると思ったよりも元気で、洗濯物など干しに行こうとし始める。じっとしているように言ったのだが、こちらがうたた寝などしている間に結構動き回ったらしい。
 案の定、夕方になると「痛い、痛い」と言い始める。医者に行ったことも良く覚えておらず、今目の前のことしかわからないので、結局子供が突然遊び疲れ果てて眠ったりするのと同じような状況だ。しっかり怒ったのでようやく静かになったが、いやはや覚えていないというのは、始末が悪い。

 放っておくと結局ずるずると痛みを引きずりかねないので、明日また行くことにした。


('06.9.27)もの凄くアクロバティックな半田付けに疲れ始めた頃、弟から電話。母が転んで、今病院に連れてきているという。レントゲンを撮っているが、骨折の可能性もあるという。
 「すわ」と思いながら待っていると、次の電話では結局骨折はなかったらしい。ほっ。
 とはいえ、膝を痛めていて治るまで1週間くらいはかかるらしい。電話に出た母の話でも、右の膝が痛むらしい。

 とりあえず明日は、美味しいお昼の弁当でも持って、母のところに行こう。ま、たいしたことがなくてとにかく良かった。


('06.9.26)近頃ナショナリズムが少し首をもたげつつあるわけでもなかろうが、国家の品格だの、美しい国だの、感性の哲学だの、いろいろな「らしき」著作が溢れている。
 西欧合理主義が行き詰まったから、次は感性の、あるいは東洋の出番だというわけだ。
 だが、基本は主観である「品格」や「美しいこと」、感性など、それだけで通じるものなのか?
 月を見て自然と「一体化」して、そこに人と感情を通わせるのはよいが、それは誰とでも通わせることができるのか?
 それらを言語化することなくしてコミュニケーションが成立するものなのか?
 とりわけ異なる文化圏の人々と?

 感性をアイデンティティとするなら、それは何を対象とし、何をよりどころにするのか、具体的に語ることはできるのか?
 感性で感性を語ることはできないことに、いい加減にこの国の人達は気づくべきだ。
 感性よりも、「関係性」をむしろ解きほぐすべきだろう。たとえば自然と、その「場」と、そこにいる、あるいはいない人との。
 あるいは自然との関係性は、そこでの生活の形とどう関わるのか?


('06.9.25)
 Macでも入力作業が増えてきて、アホな「ことえり」にはまいったので結局セットもの5,000本限定でお安いこれ。顔文字など使わなくても日本語は難しい。ふう。
 あ、それとWindows用にPDF作成ソフト。
 WinのIEからお気に入りをHTMLでエクスポートして、MacのSafariで読み込んだものの、文字化けしてしまったので一個ずつ修正中。Safariにさえ正しく取り込んでしまえば、FirefoxやOperaにもすぐインポートできるので、Macでのマルチ・タブブラウザ環境ができあがる。
 
 次はメール環境。WinでOutlookとThunderbirdを平行して試用中なので、いずれWin側のThunderbirdからMac側のThunderbirdにメールデータやアドレス帳を移行する。メールサーバ側にデータを残すようにすれば、Mac/Winいずれの側でも同じデータを持ち続けることができるわけだ。
 急いでも仕方ないので、今週中をめどにゆっくりとやろう。


('06.9.24)このところいろいろと思い悩むことが続いた。自分自身に嘘はつけないし、さりとてできれば人とはうまくやっていきたいし、以前の荒涼たる世界にはもう戻りたくない。
 いろいろ考えて、結局は、何もかもぐっと飲み込んで引き受け、真正面からやっていく自分のやり方にも問題があるのかもしれないと考えた。問題があっても何とか吸収してしまい、ぎりぎりまで弱音を吐かないから、問題があっても危機感があまり伝わらない。こういうやり方は自分も人も結局は追いつめていく。もちろん、それがほぼ正鵠を得ていることは多分間違いないと思うが、それに耐えられる人と耐えられない人が出てくる。つまりは、早めに球をあちこち放り投げて曖昧にしておく方が「うまく」流れて行くことが多い。(まるで日本人のアイデンティティそのものだ。)
 こんなことは世故長けてくれば当然身につけているのだが、やっかいなことに僕の中の「クリエーター」は妥協しないし承知しない。「さらなる高みを目指せ。より深化せよ。」と彼は叫ぶ。それは幸福になるかどうかとは、別のことだ。それは結果として人を傷つけてしまうこともある。

 帰属感という幻想が壊れたことはもういい。ずっと居心地の悪かったこの世界の中で、どこか人達に属していたかったのは、多分僕の甘えだ。努力して引き受けすぎて、結局幻想は壊れ、個々の人との関係だけがバラバラに残った。一声かければきっかけができるのに、一昨日露骨にシカトされたのには参ったが、意地を張るのはガキのすることなので、否定はせず曖昧なままにしておこうかと思う。
 「私は夢を見ていた。しかし、その夢さえ終わってしまった。」(モーフィアスの台詞"Matrix Reloaded")

 しかし大切な人たちとはそれなりの距離感でやっていきたいと願っている。でも少しばかり疲れた。


('06.9.23) 今日は疲れていたが、いずみホールで大谷礼子さんの出演するいずみシンフォニエッタが武満徹を演奏するので、タクシーで駆けつけた。
 いやあ、実験的な作品から若手の新作まで、意欲的なプログラム。このアンサンブルは熱い音を出すので、澄ましたところのない高揚感がある。


('06.9.21)FirefoxやSleipnir、Operaをインストールして、iMacのWindows環境はほぼ整った。Mac環境はメール・データのインポートがどこまでできるかで、判断することになるだろうが、一応Thunderbirdにしようと考えている。

 CECのDA53を使って、iMacで鳴らすBoseはなかなか良くて、逸品館の通称ウエスタンケーブルでDA53との接続ケーブルを自作したところ、さらに良くなってきた。もう少し鳴らしてから報告する予定。

 明日はご近所の大事な創業20周年パーティー。まずは、盛会になりますように。


('06.9.20)新しいiMacでこれを書いています。いやあ快適、快適。

 Windows環境の移行に昨日今日と結構手間取ってしまった。「ファイルの設定と転送ウイザード」は便利なのだが、何でもかんでも持って行ってしまうので、ゴミが増えてしまうことが多い。最初は圧縮ファイルでも10GBを超えたので、さすがに見直してDVD-RAM2枚に縮めたが、今度はiMacが3枚目のディスクを要求して転送できなかった。どうやら、DVD-RAMをちゃんとフォーマットし切れていなかったのが原因らしい。

 クイックではなく正式にフォーマットしたディスクでようやく転送完了。都合3回もやったので、えらく時間を食ってしまった。やれやれ。

 今日はBOSEのデスクトップスピーカー M3が届いたので、明日本格的にセッティングしようと思う。まずはアナログ音声出力(ラインアウト)で試して、そのあとCECのDA53にUSBでつないで鳴らしてみるつもり。それにしてもオーストラリアからCDドライブケースが届かないのがもどかしい。


('06.9.18)iMacがやってきた。24インチはやはりでかい。よしよし。
 とはいえ、当面は現在のWindowsデスクトップからアプリ設定とデータの移行が優先なので、そちらを準備し終えたら、iMacの初期設定とWindowsのインストールを始めよう。

 いろいろ考えたが、画面とデザインの美しさ、周辺機器接続の堅牢さだけでMacは十分値打ちがある。
 HP作成はDream Weaver でやる手もあるが、わざわざ費用とかなりの時間をかける値打ちがあるかどうか。第一データが同じ設定条件で引き継がれるかどうか分からない。よってHP作りは従来通りWindows側でやることにする。
 メールについては、現在のOutlookからの引き継ぎがどの程度うまくいくかによる。Thunderbirdがいいらしいので、一度これを使ってみてデータのインポートなどがうまく行くなら、Mac側でThunderbirdを使うのも良い。当面はMacではウェブブラウジング関係が主な役割になるだろう。

 明日、ホームページビルダーのVer.10が届くので、それを現在のWindowsデスクトップにインストールしてから、「ファイルの設定と転送ウイザード」を立ち上げよう。


('06.9.17)亡父の墓参りに奈良県五條市に行く。とにかくひとつ片付いた。ふう。


('06.9.16)やってくれたぜローマ法王ベネディクト16世。まえからよく分かってない人なんじゃないかなあ、と思っていたら、秋のトルコ訪問を前に、ジハード批判発言。確かに「暴力による布教は論理的ではない。暴力は神の本質と両立しない。」のはその通りだろう。ではキリスト教徒が十字軍をはじめ、過去、神と教会の名においてどれほどの虐殺と陵辱を繰り返したかについて、言及と自己反省があったのか?
 なによりもこの時代において宗教者としては「寛容と相互理解」をまずは説くべきではないのか?

 クリスマスのウルビ・エト・オルビ(「ローマ市と全世界に」法王メッセージ)も何か他人事のような説教めいたものでしかなかったし、就任以来世界の緊張緩和に向けて何ほどかの真剣な活動をした形跡もない。所詮は教理学者でバチカンの官僚なのだろう。(カトリック信者の方々には申し訳ないのですが。)
 この1件はカトリックのトップの発言であり、長く深く残るのではないかと懸念される。初のイスラム国EC加盟を目指すトルコから訪問を拒否されたり、「無謬」の法王が発言撤回と謝罪を要求されるなどと言う前代未聞の事態が続けば、緊張を高める事にしかなりはしない。前任者ヨハネス・パウロ2世は天国で苦虫をかみつぶしているかも。やれやれ。


('06.9.15)アンドレ・クロウチ「ドント・ギブアップ」(1981)

 その昔阪急東通り商店街の奥にあったミュージック・フリークのバー"Que Que"(「くるくるパー」の意味だって)。熱かった70年代も終わり、80年代になっても、根拠も何もなしに、また良いことがある、佳い日が来ると、何となく思っていたあの頃。
 当時買えなかったLPを今聞くと、あのころのいろんな夜がよみがえる。

 マスターのユキちゃんはクレバーでかっこよかった。ミドリちゃんは暖かくて可愛かった。ピーボはホントに良い奴だった。すこしばかり場違いな僕を受け容れてくれた彼らも、物思う人になっているのだろうか。
 
 We're waiting for the sun.


('06.9.14)今日は昼前から母とお掃除大作戦。母が棚拭きゃ、わしゃダイソン(掃除機ね。)。
 桜ノ宮駅前で昼食をとり、そのまま母を送っていく。午後7時からのコンサートまで間があったので、天王寺のスタバでゆっくりと時間を過ごす。
 
 で、ピーター・ゼルキンの「タケミツ&バッハ」。バッハの2曲の間に、武満の初期から晩年までのピアノ曲を9曲。とても凛とした清新な音楽。フォルテのアタックも透明に伸びる。
 僕にとって武満のピアノ曲はその美しさと透徹した響きに魅せられるものの、少し清新すぎてどこかコアなところに届かない感じがあった。今日、まとめて聞いて、少し分かったような気がする。これは流れていくものと言うよりも、そこに立ち上り循環していく響きのようなものだ。沈黙と時間の中に生まれて、時間の外で息づき、また沈黙と時間の中に帰って行く。
 これはまた、とても運動論的で、まるで呼吸のようなものだ。呼気と吸気、上昇と下降、緊張と緩和。

 弾き終わってもなおかつキーから手を離さず、30秒近くじっとしているゼルキンは、響きを時と沈黙にそっと帰しながら、沈黙の音に耳を澄ましているような風情があった。バッハも素晴らしい。
 来週は同じホールで、いずみシンフォニエッタの武満をまた聞く予定だ。ディスクの方でも、いろんな準備が整わないのだが、いずれ武満はもっと身近にいる音楽になる気がする。
 


('06.9.13)いやあ、まいっちんぐマチコ先生(疲れるとしょうもないこと言いになる)で、Windowsデスクトップのリカバリに時間くってしまった。
 起動しても途中でフリーズ、タスクマネージャーもエクスプローラーもこける、こける。みなこける。あの手この手で最後はセーフモードで立ち上げてから、3回目のシステム復元がようやく実行された。

 20日までにはiMacも、ホームページビルダーのバージョンアップ版も、BOSEのデスクトップスピーカーM3も来るし、心機一転出直すまで何とか持たせよう。ふう。


('06.9.12)今使っているWindowsデスクトップは使用以来4年9ヶ月になる。来年のWindowsビスタ辺りまで持てばちょうど5年で買い換え時期だと思っていたが、最近、起動時にCDドライブを認識しなくなったり、重いソフトでのフリーズなど、よろしくない徴候がしばしば起きるようになっていた。こうなると、いつ何が起こっても不思議ではない。ここまで来てクラッシュされたりしたら、目も当てられん。

 ということで注文しちゃいました。iMac24インチ。(要は単に欲しかったんだな。)

 今のモニターは昔の4:3でワイドじゃないから横スクロールは必要だし、写りはいまいちだしで、ワイドのディスプレイが欲しかったんだな。これで、ようやく地上波オンリーのおばあちゃん専用テレビに戻してあげられる。
 


('06.9.11)今日はギャラリーに鍵を返しに行ってから、泉北・泉ヶ丘にマンション内装工事の最終打ち合わせ。できれば部屋を見たかったが、工程の関係で見れず残念。

 それから母を迎えがてら狭山に行き、晩は弟と3人で寿司など食べる。母は弟の所でも、浴槽に水を張るそうだ。風呂は水から「焚く」ものと思いこんでいる。以前はスイッチをちゃんと押していたのに、母の大脳皮質の表層部分は機能がとみに低下しつつあるようだ。
 してもいない忘れ物をした、と言い続ける母をあしらって、ようやく家に連れ帰ってくる。やれやれ。


('06.9.10)今日は隣のギャラリーでメロン・オールスターズのコンサート、題して「夜の果物~静寂におぼれるように」

 ドラム3台、ベース2台(エレ、アコ)を始め各種楽器の楽団とダンサー総勢で34名の出演者というのはこのギャラリーでは最高の数だと思う。しかもジャズ、邦楽、タンゴ、フラメンコなど様々なジャンルからのアーティストが集まっている。
 一番心配した音の飽和は、さすがに皆プロで音出しからどんどん調整が進んで、このホールでの音の可能性を新たに発見したりした。

 ホールの中に大きくミュージシャンを2つの島に分け、その間をダンサーが身体表現しながら動いていく。それを取り巻く観客の方がどう見ても少ない。が、しかし、1時間あまり2回の公演はとても面白く楽しかった。
 朗読とギターから始まり、ドラムの鮮烈な一撃とともにダンサー達が入場してきて、瞬時に空間の質と密度が変貌する。まだ公開リハをやっただけでお互い手探りの所もあるミュージシャン達がダンサーを見ながら即興を展開する。
 途中で1本のベースがエレべーに持ち変えて反復音型を叩き出し始めると、途端に呪術的な祝祭空間になり、トランペットがビッチェズ・ブリューさながらのシャープなソロを繰り広げる。ダンサーが集まってきて、ビートがゆっくりと高まっていき、大きなうねりの中で、しかしやや唐突に全ては終わる。
 とてもスリリングで刺激的な時間だった。音楽は聴くだけより、やはりやる方が、関わる方がずっと面白い。


 汚染土壌撤去工事でギャラリーが仮住まいに移るので、当分の間イベントは休みだし、僕も引っ越す事になるのでここで直接イベントを担当するのも今回が最後だろう。
 寂しい気もするが、振り返ってばかりはいられない。また一方で開けていくものもあるだろう。

 僕もプロモートをするから、このコンサートが興行的にペイしないことは一目で分かる。しかし、参加したアーティスト達と話をすると、皆楽しんでいたし、刺激を受けた、いい経験だ、とそれぞれに喜んでいた。その志の高さは素晴らしい。今日はパワーをもらった気がした。


('06.9.9)格差の話

今回の予算編成では「格差」が大流行でそれからみの要求が多いらしい。それは要するに地方の側からの「格差是正」要求や、若年フリーター層、最近の流行りではワーキングプアにたいする施策要求らしい。

 だが、ちょっと待ってもらいたい。これまで都市の側が多くの所得を上げるのも関わらず、選挙制度では都市の票は地方の何分の1かの価値しかなく、地方出身の議員達は「まちづくり」の美名の下にせっせと地元に利益誘導して、この土建・談合国家の「国土の均衡ある発展」を図ったわけだ。建築業界とコンサルはこれで結構うるおっている。だからいま、「格差」と騒ぐ連中はおおむねこれまでの既得権益を守りたい連中なのだ。

 これは国民年金の空洞化を、サラリーマン達の厚生年金から補填しているのと同じ図式だ。今、「格差」と騒ぐなら、「これまであんた達が吸い上げてきた金のいくらかを返してから物言えよ!」といわれてもしかたがなかろう。

 もちろんナショナルミニマムは必要だが、それにはしっかり議論をしなければならない。それすらなしでムード的に流れるのは、日本人のいいかげんきわまりないところだ。地方の鉄道の美しさを守るのは結構だが、いかにあちこち無駄が多いかが常識になっている今、冷静に判断する必要がある。いま必要なのは、やはり「選択と集中」だ。

 若年層の正社員化が進まないのだって、在職者が既得権益を死守しに走った結果である。そのくせ今は人材確保に躍起になっていて、結局氷河期の連中が断層となってあぶれてしまいかねない。正社員化の推進と、何よりも「女性の活用」が急務なのに、ばかな連中はすぐに外国人労働者等という。

 安倍政権の元では、これまでの族議員や官僚が春が来たとばかりうごめき始めるだろう。組閣は総派閥的になり、首相は憲法改正や外交などで独自色を出しに行き、物議を醸すだろう。改革は滞り、先送りが当たり前となるだろう。やれやれ。
 


('06.9.8)昼前に診療所に行き、薬をもらう。これで落ち着くかな。

 パーツ屋さんから電話があり、フォノイコ用のケースを引き取りに行くが、結局ぎりぎりのところでサイズが合わない。図面を細かくチェックしなかったこちらの責任なので仕方がない。結局東京のショップに少し質は落ちるが別のものを注文する。

 やはり暑い。汗がしたたり落ちる。


('06.9.7)為替の中期チャートを見ていると、円はドルに対してだけ概ねタメに動き、他の主要通貨に対しては軒並み下げている。円建ての債券発行も世界的に少なくなっているし、世界経済の中での円のプレゼンスは低下の方向確定といった感じだ。
 
 今日はあるネット証券に口座開設申し込みをした。僕は長期分散しか考えていないので、手数料よりも扱い商品と機動性を優先した。まだ分からないことも沢山あるが、とりあえず始めてみる。

 ネットであれば、沖縄であろうが、離島であろうがどこからでもお金を動かせる。海外から物を買えば、国内通販と違って離島料金だってかからない。だけど、ふーゆー(ものぐさ)なウチナンチューはこういうことにあまり関心ないんだなあ。


('06.9.6)CDドライブの件は、昨日朝メーカーから電話があり、故障の可能性大と言う事で新品交換することになった。今日発送したので週末にはCDが聞けるようになるだろう。オーストラリアに注文したドライブケースが着けば、ioデータのチップと音の違いを聞き比べられるんだが、はてさていつ着く事やら。

 今日は午後遅くから雨で基音が一気に下がり、窓を開け放しているだけで、とても気持ちが良い。クーラーも何もなしで心地ちよく午睡できたくらいだ。
 クーラーを使わないとやってられないし、使うと体温調節機能がおかしくなる。やはり使わない時間をうまく増やして行くしかないのだろう。夏の過ごし方で悩む時が来るとはね。


('06.9.4)昨日に続いてあちこち痛し。胃が痛んだりして変な寝方をしている所為だと思うが、こういうのが続くと憂鬱きわまりない。それこそ気功の先生がいれば飛んでいくのだが。
 おまけにプレクスターのCDドライブがおかしくて再生は出来るが、書き込みは出来ないので、これも憂鬱の一因。こういうときは音楽を聴く気にもならない。うまく行かないときは行かないものだ。

 何とかやり過ごそう。やれやれ。


('06.9.3)昨日はデンマークから無事基板が届いたのは嬉しいが、一方、故障でCDドライブの書き込みできなくなったようで、随分CD-Rを無駄にしてしまった。DVDの方はソフトが古くて結局3枚中1枚しか焼けなかった。これはまあ、覚悟はしていたのだが。
 というわけで徒労感これあり、寝起きからあちこち痛んで体調悪かったので、久しぶりにビールを飲みながら「風の影」など読んで、バルセロナの街をイメージしたりしてたらたらと過ごした。

 今日は芦屋でバッハの平均率第2巻のコンサートクラヴィコードという楽器はLPでは聞いた事があっても、生で聞くのは初めて。チェンバロやヴァージナルが鉄の弦をかき鳴らすのに対し、クラヴィコードは下から金属の爪で弦に当てて音を出すし、弦を横に張っているのでストロークもとても短い。だから、音量は本当に小さくて、100人近くのサロンでは耳をそばだてないとよく聞こえないほどだ。単に弾くだけではちゃんとした音にならず、またオルガンに似てキーをしっかり押さえていないと音程がキープできず、鍵盤のタッチが微妙で、クラヴィコードが演奏できれば大抵の鍵盤楽器は弾けると言われるくらい、演奏には難しいところがあるらしい。そこはプロで、とてもニュアンス豊かな音が出る細やかな演奏で、静かな小宇宙が密やかに広がっていく。

 終了後、楽器を見せてもらい、関西人のアーティストとも楽しい話が出来たが、バッハの遺産の中にはクラヴィコードが数台あったそうで、当時から練習楽器としても良く弾かれていた楽器なのだそうだ。


 その後、夕食がてら元町に出て東亜食堂のママさんと話をする。最近香港は何でも高くなって、気功の方も高いばかりで大した事ないらしい。今行くんだったら広州・上海だと言うことになる。気功で健康になり、美食を堪能し、蘇州・無錫などの美しい風景を味わって帰る。う~む、悪くない。好好。


('06.9.1)今日はかなり涼しくなってきて嬉しい。といっても買い物三昧に出かけると結構汗をかくのだが、随分とましだ。日本橋に出かけてまずLPを20枚ほど売り、CD-RやDVD(-R、-RAM)などを買い、アサヒステレオで雑談する。

 それから東急ハンズに昨日カットと孔あけを依頼したアルミ材を引き取りに行く。

 明日は家でいろいろ片付けて、作業をしよう。


('06.8.31)新居で使うパソコンデスクのオーダーを相談しに、夕方、弁天町に出かける。基本イメージは伝わったので相談は10分あまりで終わり、ラフ・スケッチをやりとりして進める事になる。そこから心斎橋に出て東急ハンズで工房へのオーダーと買い物。

 夕食がてら心斎橋の通りをぶらつくと、たまたま知人で出くわしたからではないが、サラリーマン達の表情が目につく。会社でのストレスがもろに出たり、逆に過剰適応しようとしている顔、顔。本来は労働と時間を売るだけだが、実際には割り切れず、もっといろんなものが組織に絡め取られてしまっている悲しく疲れる現実。久しぶりにいろんな事を思い出し、とりあえず今はそこから自由である事を少し幸運に感じたりした。

 夜半には雨が涼を携えてくる。ベランダをつたい落ちる雨音を聞くと、ようやく秋が手の届くところに来てくれたと思う。

 夏逝きて このひととせの夢も逝き ほど経る我は 流れゆくらむ


('06.8.30)ダウンミックス・アンプの改造をしたいと思ったが、そこまでのパワーが沸いてこない。で、Mac Book回りの空中配線が見苦しいので、電源のケーブルなどちゃんとした長さに整えた。アダプタ類もしっかり着地したので、こういうのはビミョーに音に効いてくるはずだ。

 こうして手を動かしていると、何だか落ち着く。やはり手の技みたいな部分がないと、どうも身体的・精神的にバランスがとれなくなってしまうような気がする。

 とりあえず今週は片付けごとをしっかりやりながら、デンマークから基板が届くのを待とう。


('06.8.29)第9回JICP会合「原風景の記憶」に行く。

 体調が余り良くなかったので余計にそう思ったのかも知れないが、過ぎた夢の残り香のような印象だった。
 良い意味でも悪い意味でも同じようなところを回っている。決定的に欠けているのは骨太な構想力と複眼的な切り口だ。発見のないところに僕は長い時間いられない。荒涼たる無聊にも耐えられないが、どちらかと言えばそちらを選ぶ。

 ここ何年か、広げる方向でいろいろな所に行ってみたが、良いものは本当に少ない。分かってはいたことだが、とりあえず手元に集められるものは集め、居場所が分かるものはいつかまた訪ねて行くことにした。そして今はもっとそれをかみしめ、本も沢山読み、そしてささやかな知的・音楽的冒険に出かけたい。結局は自分で探すほかないのだろう。
 そういう意味では、引越をするのはいろんなことにさよならを言う良い機会なのかも知れない。ありがとう。いずれまた。


('06.8.28)今日はワオン・レコードの小伏さんに来ていただいて、RMEのデジタル・インターフェースの使い方やクロックの使い方を具体に教えていただく。
 基本的にうまく行っており、DVDでのDTS96/24再生には若干問題があるようで、それはこれから工夫する必要がある。デジタルミキサーのところはやはり難しい。

 夜は焼き肉で舌鼓を打つ。大阪センチュリー交響楽団の録音の仕事も入ったそうで、ワオン・レコード自体のラインアップも充実していくのが楽しみだ。

 先週末にインストールできなかったオンラインソフトは供給元から、丁重なお詫びメールが来た。「プログラム不具合」によるものだそうだ。とりあえず使ってみようかと思う。


('06.8.27)あれこれ雑用も片付けながら、今日はマルチを聞くための変換ケーブル作りでほぼ半日が暮れた。いろいろ一人気功などしているので、手の感覚はマシになってきたが、やはり不器用になったもんだと自嘲してしまう。

 で、少しだけ聞いてみたら、音の出方がこれまた今までとはえらく違う。今までCDプレーヤーやDVDプレーヤーでやってきた事を、PCを含むこれだけの機器で、しかもソフト的にあちこちさわれる状態でやるわけだから、音の出し方やまとめ方に凄く多くの選択肢がある。段階を踏んで確認しながら、よく考えて、良く聞いてまとめなければいけない。ゆっくりと行った方が良さそうだ。


('06.8.26)どうも夏ばてでかったるくて仕方がない。あちこちからメールもいただき、返事も書き、友人に譲ることになったデジタル・インターフェースのマニュアルを兼ねたHPの新ページを書くなどしている内に、新しいDVDドライブが届いたので、デスクトップにインストールした。
 ドライブなど替えると、途端にソフトの自動再生の設定が変わったりするので、元の状態に戻すには結構手間がかかる。
 さすがに5年目にはいると、使えるソフト、使えないソフトがはっきりしてきて、バージョンアップしようかとも思うが、来年にはWindowsビスタやMacレオパードが出るので、ビスタがインストールできる新しいiMacなどを買う予定をしている。それまで何とか持たせたい。


 新居で使うパソコンディスクは、平面にディスプレイを置くと疲れるので、目線を下げるために少し下に傾けて置けるものにしたい。しかし、そんな製品は見あたらないのでオーダーすることにした。来週末に打ち合わせをするが、果たしてどんなアイデアが飛び出すか、楽しみにしている。
 レイアウトも大分固まってきた。問題は収納だ。これが一番頭が痛い。


('06.8.25)昨日は何となく眠りこけてしまい、更新をおさぼりした。一昨日夕暮れ時に街を歩くと、足元は暑いものの、随分気温が下がってしのぎやすくなっているのが分かった。今朝方も窓を開けているだけで十分気持ちがよい。まあ、昼には流石に暑くてたまらん、の世界だったが。
 冷房に頼らなくても済む生活がしたいが、大阪でも沖縄でもそれは無理だろうし、寒いところはもう嫌だし、困ったもんだ。
 
 知恵を授けてくれる友人・知人はありがたいもので、今日もある方がPCの効率的な使い方の情報を下さった。感謝。
 ところが早速そのソフトをダウンロード購入してインストールしようとしたら、「指定されたインストールIDは存在しません」と拒否される始末。おそらくIDを生成するサーバの不具合だろう。当初のリリースでもバックアップについてのバグがあり、お詫びの文章がHPに載っていた。どうも危うい。早速メールで送ったクレームについての対応を見極めて、採用の可否を判断しようと思う。


('06.8.23)中途半端な睡眠時間でスッキリしないが、宅配便が5件も相次いで来たので、なにとはなくせわしき1日。輸送途上で壊れて届いた時計を交換するため、メールでやりとりしていたが日米で郵便制度が違うので、なかなか分かってもらえなかった。昨日、ようやく「返品分の送料を負担するから、送り返して欲しい」と返事してきたので郵便局から送り出す。

 午後はまた届いたソフトのインストールと設定で、PCとあくせくした時間を過ごす。Windowsで複数の周辺機器(2台の光学ドライブ、サウンドカード)を含め、サードパーティー同士のアプリでバランスのとれた環境を作るのはなかなか難しい。こまめに再起動して何とかまとまりがついた。結果は上々。


('06.8.22)爆睡する。胃が痛む。しかし、いろんな手配をする。計数整理をする。JALカードから完全にANAカードに移行完了。JAL(運輸省OBの受け皿)は財務的にもきわめて危なくなっている。みずほ証券にジェイコム株関連の賠償請求をされてあわてふためく東証(大蔵省OBの受け皿)といい、役人が噛む所にはろくなものが残らない。

 お茶の水では皆が集まっているのだろうなあ。ま、来月はいくぞー。


('06.8.21)僕は大げさなものや表現過剰なものは好きではない。だからオペラは嫌い、だった。しかし何人かの人の影響も受けて少しずつわかりはじめた事がある。

 オペラというものは、僕らが心の中に閉じこめていた何かを、溶かすためにあるのだ。アンドレア・ボチェッリはこの2曲目の「フェデリーコの嘆き(ありふれた話)」であっさりと僕を泣かせた。
 人生というものは何でこんなに切ないのか。

 何かが変わるわけではない。悲しみは決して消え去ることはない。いくらかの涙と、多くのため息と深い呼吸があり、いくばくかの静謐が残るだけだ。
 だが、それは深い瞬間だ。とても貴重な時間だ。

 少し扉が開かれ始めたようだ。扉は外にではなく、内にあったのだ。


('06.8.20)クロックケーブル製作のため、日本橋へBNCプラグなど買いに行く。デジタル・インターフェース用電源のパーツ集めは、プラグの容量がネックになるので考え中。

 そのあと、大谷玲子さんがイザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ4番」を弾く「サマーミュージックフェスティバル大阪2006」を聞きに、いずみホールに行く。快演のイザイの他には武満、そしてショスタコービッチ「24の前奏曲とフーガ」から3曲聴けたのは嬉しかった。
 来月の「ピーター・ゼルキン plays タケミツ&バッハ」も前から2列目の席が取れた。好了。

 もうひとつささやかだが嬉しかったのは、この10年近く顔を合わせて挨拶しても一切反応がなかったオッサンが、今夜は向こうから挨拶してきたこと。これで、少しは心おきなくこのマンションから引っ越せるような気がしたりした。(笑)


('06.8.19)Mac Bookが帰ってきた。
 電源が勝手に落ちる現象はヒートシンクの調整で対応したようだが、「FireWireの認識が不安定な事があった。」と言ったら、ロジック基板やトップケースまで交換して、HDDを初期化し、システムをリストアしてと、大げさなことになってしまった。

 また一から全部入れ直すのかよ、とも思ったが一方で「予告なき・・」の匂いもして、もしやとMac側から触っていくと、ファームウエアも含めてかなりのソフトウエア・アップデートもある。ディスプレイがより鮮明になっていくのが実感できる。
 Windowsを入れるためのBootCampもバージョンアップしており、新しくドライバーCDも作成してXPをインストールすると、AirMacもちゃんと認識されており起動時にUSBデバイスのハードウエア追加ウイザードがいつも出てくる問題が解決していた。

 と書くのは簡単だが、いろいろ気をつけなければならない事もあって、母を見送ったりして、結構疲れたの事よ。

 教訓:Macにはハード的にCDをイジェクトするボタンがないので、Windowsをインストールするときには、イジェクトボタンがある外付けドライブを使った方が良い。


('06.8.17)いや、驚いた。朝、AppleからMac Book 到着というメールが来て、夕方にはもう修理完了して発送したというメールが来た。恐らく電源の機械的な単純故障だったのだろう。Apple Storeでの修理対応の悪さなどについていろいろ聞かされていたので、嬉しいのと、ダイジョーブかな?というのと半々だが、まあ早く帰ってくれるにこしたことはない。

 母の物忘れについてどう対応していくか、弟と違って家に長い時間一緒にいる僕としてはこの間随分と悩ましかった。同じ事を何回も聞かれて、毎日何回も何回も言わなければならない。スカタン(大阪弁で失敗のこと。)も多い。忘れていることすら分からないので、経過を言っても仕方がないが、だからといって全部飲み込んでニコニコ対応するのはのはストレスの元になる。
 また、僕が年末に母の近くに引っ越す事すら、まるで覚えていない。今の家では古めの大脳皮質に記録されているので何とかそれでもやっていけるが、新しい家では、IHになったり風呂の炊き方(!)も違うので、またぞろ珍問答が続発するのは目に見えている。それ以前に、朝起きて「ここはどこや?」と言うのが、何回も続くだろう。

 で、結局、結論だけはっきりと言って、あとどうでも良い事には取り合わないことにした。やれやれ。


('06.8.16)今日から計数整理と、SACDマルチのリア音量調整用のリモートアッテネーター・キットの組立にはいる。

 計数整理の作業前にいろいろ考えて、ネット証券に口座を作ることにして比較サイトを3つほど読み、2社にオンラインで資料請求した。明日から当分の間、半日はPCの前だ。

 今日アッテネーター・キット用のICが何個か追加で届いたので、部品をチェックすると足りないものがあるようだ。でも、細かい印字を読んだりしているとえらく疲れてきて、これも半分は明日に延ばした。
 肩も凝るしだんだんと細かい作業が辛くなってきている。今のうちに作れるものは作っておこうと思っているのは、その所為でもある。


 ケースの金属加工など業者さんに委託すりゃいいじゃないか、と思っている人は全然分かっていない。どの位置にどんな孔を開けるか、事前に全てキッチリと分かっているなら苦労はしない。つくりながら考える現物合わせの試作品があって、初めて確定図面が作れるのだ。でも我々の場合は試作品=実機だからそこで終わるわけだ。
 やってみれば初めて「作る」というのがどういう作業なのか分かるだろうが、そのときにはビョーキとかマニアックとか言われる事になっているわけだ。やれやれ。


('06.8.15)今日は宅急便が2件来る予定だったので、発注や問い合わせのメールなどしながら、1日家にいた。母は思ったより元気だが、まあやることは相変わらずでため息が出る。

 母がいてくれる間に、いくつかの要件を片付けてしまおうと思っていたが、結局そうも行かないようだ。暑い。


('06.8.14)今日は母を迎えに行く。炎天下、大阪を縦断して往復するだけで、どっと汗をかき、どっと疲れた。
 母は相変わらずだが、自分の無力を認識しつつあるみたいだ。それも悲しいが、でもおとなしい方が有り難くもある。

 にしても暑い。アスファルトの照り返す夕方に帰ってくると、市内は特に人間の住む所じゃないと思えてくる。


('06.8.13)昨日は結構疲れていたのに、デジタル・インターフェースの設定とセットアップでさらに疲れてしまった。

 この間Mac Bookが起動できなかった事が多かったので、今日はAppleに電話をして、結局無償修理に出すことにする。あさって運送業者が引き取りに来て、完了次第返送という事らしい。

 本当は今日は母を迎えに行くつもりだったが、腰が少し痛いので大事を取って明日にした。


('06.8.11)今日は汗だくの一日。
 まず午後から新居の内装の打ち合わせ。結局、プロジェクターの取付位置変更、天井内入線用の点検孔の設置、電源に入れるアイソレーショントランスの天井内収納、クライオブレーカー専用の分電盤増設など、ほぼ希望が通った形になった。何とか間に合って良かった。他にも希望はあるが、既製マンションではなかなか難しいので、まずは良しとすべきだろう。

 その勢いで、帰りに日本橋に寄って、FireWireのオーディオ・インターフェースを買ってしまった。思ったよりコンパクトで、ラックが要らないくらいで収納は助かったが、内容というか設定は高機能なためかなりややこしく、当分頭を悩ましそうだ。

 てな事で、荷物を抱えて歩き回ったので、かなり疲れた。後は明日の風が吹くのを待つ。


('06.8.10)新居のプロジェクター取付方法を変更する必要があるので、朝一番で販売会社に電話して、現場事務所との打ち合わせを明日の午後にセットしてもらった。
 そのあとギャラリーに行き、ワオンレコードの小伏さんと、出たばかりのグランド・ハープや10月にリリースされる総ガット弦のリュートのCDの話などをする。結局最後は音楽とオーディオ談義になるのだが、それにしてもこういう意欲的な取り組みがより多くの人に聞かれるようになって欲しいものだ。

 夜はお借りしたハープのCD(素晴らしい!)を聞いたり、昨日コピーしたCD-Rの音をチェックする。その傍ら明日の打ち合わせに向けて調べ物をしたりする。出来るときに頑張っておかないと、後で後悔するだろうから。

 今日気功の治療を受けた沖縄の友は少し元気になっただろうか?


('06.8.9)沖縄日記(2) 8/5~8/7

 さて3日目はまず B&W オリジナル・ノーチラスのお宅を訪問する。
 新築ほやほやのマンションも、そこに心地よさそうに納まったミッドナイトブルーのノーチラスもとても美しい。ストレスフリーにスッと出てきて大きな音場空間の中に定位し、そしてあちこちに消えていく音達が見えて、それがまた何とも美しく素晴らしい。特に声の滑らかさや弦の美しさは特筆もの。
 PCオーディオも聞いていただき、音の変化に驚かれるとともに、その可能性に積極的な関心を持たれたご様子だった。
 まだまだ引越後間もなく、調整途上のことだが、オーナーの細心なチューニング振りを拝見すると、さらに素晴らしくなるのは間違いないと思う。是非また伺わせてください。
 
 沖縄は中華も美味しいので、夕食を堪能した後、ウイルソン・ベネッシュ/ビショップのお宅に伺う。僕はもう何回目だろうか、来るたびにそのスケールの大きさに感銘を受ける。結局、いろんなディスクを聞いたり、元気そうなオーナーを混じえて遅くまで話をしたりする。ありがとうございました。


 4日目は旧盆の先祖をお迎えする「ウンケー」の日。イタリアンのランチの後、JBL S9800 のお宅を訪問する。PMCのSPをセンターとリアに設置した、マルチ志向のシステム。ホーンのにじみや暴れがない、とても良く調整されたシステムで、求心的なチューニングと相まってヴォーカルが非常に素晴らしい。ビョークもかけていただいたが、SACDマルチでのPMCとのマッチングも良く、正直言いってハードセンター&LFEであれほどまとまった音を聞いたのは初めてだった。マルチはやられている方も非常に少なく、まして良い音で聴かれている方はほんのわずかで、同好の士に出会えて非常に心強く思った。
 PCオーディオも聞いていただいたが、マルチも可能な点を含めて、強い関心を持たれたとのこと。ウンケーの集まりに出られるご都合上早めに失礼したが、またゆっくりお伺いして素晴らしい笑顔のオーナーとお話ししたいと思った次第。

 ウンケーで流石に挨拶回りや何やかやで車が多い中、地元のオーディオショップの一つをのぞくことにする。なかなかの商品構成で、ホームシアターについて貴重な情報が得られたのは嬉しかった。

 ホテルへ戻った後、夜には今回3日間車であちこち案内してくれた友人と、その弟さんと美味しいフレンチで夕食をとる。弟さんはPA/SRでの音響の仕事をされていて、録音現場や業務用機器についても造詣が深い。PCオーディオに取り組んでいる僕のために、友人が配慮してセッティングしてくれたおかげで随分と勉強になった。
 
 5日目は昼近くまでホテルでゆっくりとして、国際通りをぶらぶら。旧盆でにぎわう牧志のマチグアーで島豆腐、ナーベラー(へちま)などを買って、タクシーで空港に行き古酒「太平」などを買う。ここの寿司屋が美味しいと聞いていたので、ヤンバルのウニなどかなり食べたがとても安い。沖縄は魚の旨い島なのだ。
 そして無事帰阪。


 今回は、皆さんのご厚意でとても充実した旅でした。感謝です。


('06.8.8)沖縄日記(1) 8/3~8/4

今回の5日間は本当に充実した日々だった。那覇と南風原の皆さん、本当にありがとうございました。m(_ _)m

 まずは1日目、ゆっくりとスローに昼に空港に着き、モノレールで国際通りの新しいホテルへ。暑い、が日差しを避けると結構しのぎやすい。やはり夏は観光客の多いこと。
 お腹が空いていたので、三越横のそば屋さんでソーキそば。その後、牧志のマチグアー(市場)へ行って、アチコーコー(揚げたてで熱い)のサーターアンダギーをほおばりながら店を覗く。つくづく「オキナワに来たなー。」と頬がゆるんで嬉しくなる気分だ。アロハ屋さん「PAIKAJI(南風)」をのぞいてセールで良いのを見つけるが、サイズがないので取り寄せてくれるということになる。
 夜はアメリカから里帰りしておられるオーディオ仲間と会う。といっても初対面なのだが、笑顔が素敵な気さくな人柄の方で、イタリアンからヘリオスパブでの地ビールと移動しながら、いろいろと話し込む。


 そして2日目。3月にもお世話になった友人が、空いた時間で名護のオリオンビール工場などに連れて行ってくれる。車で行くと早いこと。やはり土地柄でのどごし系のビールだが、工場のは流石に旨い。
 夜は合計6人のオーディオ系ウチナンチューと松山の居酒屋で集合。実は全員と知り合いなのは僕だけなのだが、少し遅れていくと初対面の3人で既に仲良く始めてくれていて、そこはウチナー気質で皆で話すほどにほぐれてくる。沢山の人が集まってくれて、有り難い限りだ。
 二次会はメンバーを縮小して各種洋酒の揃うバーに行ったが、これまた凄い品揃えで日米酒談義に話が弾む。いやあ、那覇の夜は楽しい。
 


('06.8.2)明日から沖縄だい。へへん、いいだろー。
 って直前まであちこちメールの返事書いてるし、気になって掲示板見ちゃカキコするし、電話はかかってくるし、なんでこんなにバタバタなんだよー。

 ま、いいや、明日からはオキナワだもんね。余計なことすぱっと忘れて、友達と会って話して、音楽も聴かせてもらうもんね。
 那覇と南風原の皆さん、よろしくお願いいたします、であります。m(_ _)mm(_ _)m

※8月3~7日と沖縄に行くので、更新を休みます。


('06.8.1)沖縄から「暑いよー。ちゃんと準備してきましょうね。」とアドバイスのメール。うう、気合いが入る。
 ということで、暑さに備えて散髪に行く。これだけでも十分に涼しい。普段から涼しいだろうって?直射日光は暑いんだよ~。

 夜は岡山のショップから送っていただいたアダプタを使い、アンプをブリッジ駆動で聞いてぶったまげる。いやあ、この夏は熱いわ。


('06.7.31)7月も末だが、特に代わり映えもせず暑い。ここ2日ほどよく寝ている。暑くて体が睡眠を要求している、という感じかな。
 J.コルトレーンのイン・ジャパンを国内盤、外盤で聞いたりして、いずれにせよ初めて聞いた頃とは格段に大きい情報量になっていることを嬉しく思う。もっともそうでなければ値打ちはないが、ここは素直に喜ぶ事にしよう。

 いろいろと雑用を片付けるが、なかなか減らない。まあ、日頃の行いの報いだから仕方がない。CDの音は更にきめ細かくなってきた。ICU(国際基督教大学)のパイプオルガンに聞き惚れたり、久しぶりにジェニファー・ウオーンズなど1枚通して聞いてしまう。


('06.7.30)昨日はかなり歩いて疲れていたので、今日は思うままに爆睡した。といっても、昼には起きて郵便物を受け取るために、昼食後すぐに戻ったのだが。

 ケーブルを1本製作し、夜はヤフオクで目的のCDドライブをゲットする。合間に、いろいろメールしたり、資料を読んだり、4日後に迫った沖縄行きの準備をしたりする。
 真夏の沖縄は初めてなので、これもまた何となく嬉しい。


('06.7.29)今日は新居のマンションの内装相談会。この間進んだなあ、ということと、相変わらずだなあ、というところが共存している。例えば窓ガラスフィルム。紫外線カットや夏の暑さ対策などいろんな効果があるのだが、知らない人も多いようだ。遮熱カーテンというのもあるが、窓ガラスに直接処理しておく方が簡便で良いと思う。
 フローリングの塗装処理は、長い目で見るとペイするかな、と思案中。

 空調はいろいろあるようだが、一番シンプルなのにしようと思う。正直、終の棲家とは考えていないし。


('06.7.28)昨日は大谷玲子事務所で後援会報の打ち合わせ。ま、音楽界もいろいろあるようだ。

 今夜はマンションの理事だったメンバーと久しぶりの飲み会。一儲けしようとさんざんかき回した悪い奴らは一掃されてスッキリしてきたが、何も手を打たなければ近々の管理費値上げは避けられないだろうと思う。ま、僕は出て行く身だから良いようなものだが、分からない人に何言っても分からないだろうし。


('06.7.27)一昨日は岡山のショップに打ち合わせに行く。思わぬ進展があったが、年明けからちょっとした、というか、かなりの音楽的冒険に出かけようというこちらの思いが伝わったのだと喜ぶ。

 そして、広島経由で呉に向かう。昔僕が欲しかったスピーカーを鳴らしておられて、初めてお伺いする方だが、先方は同好の士を迎えるのも初めて、と言われる。情報の少ない地方で、雑誌などを見ながら独力でやってこられたわけで、僕も数年前までは同じような状況だったので、よく分かるところだ。何やかやと夜遅くまで話し込んでしまった。
 いろいろ制約も事情もあるけれど、人生は短い。つまり時間はそんなに沢山はないので、後は翔ぶかどうかという判断だけだが、僕の経験では実際に翔んでみると思ったより距離は短かかった。ありがとありました。m(_ _)m Good luck!


 呉に一泊してホテルでゆっくりし、昨日の午後からは広島に出る。海に面し三方を山懐に囲まれた中国地方随一の街。平和記念公園のあたりを歩く。強い日差しの下、木々の緑の中のドームは思ったよりも小さく、まるで遺跡か廃墟のように静かにたたずんでいる。資料館では、ほんの一部なのだろうけど西館の原爆資料が圧倒的なインパクトだった。色が褪せてぼろぼろになった少女のワンピース。影だけが残った玄関の壁。焼けて溶けた瓦や壁。被爆直後の写真の数々。
 外国人の来館者がかなり多い。音声説明をイヤホンで聴きながら食い入るように見つめるバックパックの若者。静かに言葉を交わす年配のカップル。いろんな国の人が重いものを心に抱きながら、静かに館内を歩いているのは、何か少しだけほっとする感じだった。
 僕は大上段に振りかぶるのは好きではないが、沖縄の南部戦跡とここは日本人として必ず訪れるべき場所だと思う。機会を見て長崎にも行こうと思う。

 個性的と言われていて面白そうな地元のオーディオショップが休みだったので、広島焼きはまたの機会と言うことにして、早めの新幹線に乗った。


('06.7.24)明日の準備もしながら、いろんな音楽を聴く。
 昼食に出かけたときに、エスクァイアの今月号の特集「発見、クラシック音楽」を見つけ、買い込む。アーノンクール、ロシア・ピアニズム、そして後半は古楽・バロック。
 フランスは革命の影響で古いものに封をし続けていたので、フランス全体としてバロックや古楽に向き合うようになったのは、この20年ほどに過ぎないとか、スペインではイスラム圏の音楽が強く溶けているというサヴァールの話など、この手の雑誌にしては濃い内容で、ヨーロッパの重層性が伝わってくる。過去はまだまだ分かっていないのだし、研究がすすんだとしても、常に解釈と表現という主観がつきまとう。だから面白い。
 面白そうなアーティストやレーベルも見つけたので、あれやこれや考えて至福の一時。
 
 そうそう本当に明日の準備をしなくっちゃ。

※25~26日と岡山・広島方面に行くので、更新を休みます。


('06.7.23)25~26日と岡山・広島方面に行くので、その準備がてら資料を読んで、ショップとの打ち合わせ項目を整理した。結構アイデアもわいてきて、新居でのオーディオ生活も結構面白くなりそうな気がしてきた。

 とりあえず優先はものの整理だ。思い切りと判断の問題だなー。といいつつヤフオクでケーブルをゲットする。これでケーブル関係は全て準備完了。


('06.7.22)沖縄から友人が、家族連れの日程の合間を縫って昨夜遊びに来てくれた。
 いろいろあって、まじめで耳が良くてオーディオと音楽が心底好きな彼にとっては、とてつもなく厳しい状況だったのだろうが、自分のことを語ったり、SACDサラウンドの音を気に入ってくれる姿を見て、正直少しほっとした。

 何もしてあげられないかわりに、せめて老魔法使いゲドの言葉を贈ろう。
 「ここにいたって、わしにはわかるのだ。本当に力といえるもので、持つに値するのは、たったひとつしかないことが。それは何かを獲得する力ではなくて、受け容れる力だ。」(『ゲド戦記Ⅲ~さいはての島へ』)

 友よ、それは決して、決してあきらめる事ではない。海を越えて会いに来てくれた君に、今ささやかなエールを贈る。


('06.7.21)思いがけないときに、宝石のような言葉に出会うことがある。

「さみしさは琥珀となり
 ひそやかに輝き出す」
(山下達郎「蒼氓」~『Treasures』MOON WPCV-10028)

 まずは、淋しさが琥珀という樹液からできる宝石に結晶化していく、というイメージに驚きながら、それらのイメージの連鎖と重なり方を味わう。

 そして、例えば想起されるイメージ。
 人も獣さえもいない原生林の中で、寂しい樹に樹液が涙のようにゆっくりと伝い流れる。永い年月が過ぎる中、その樹はもう既に消え、地中の熱と圧の中で、樹液はゆっくりと石に、琥珀になっていく。絶え間ない大地の変動により、深い地層からゆっくりと地表に現れた琥珀は、雨に打たれ見るものもない中で鈍くひそやかに輝き出す。
 土と雨と草と風の匂い。土の中の虫たちと、通奏低音のように遠くから響くマグマのうなり。琥珀に封じられた虫は何を伝えようとしているのか。


('06.7.20)大雨。明日も続くんだそうだ。各地に警報なんだと。
 よい子にして休んでいたので、腰の方は楽になってきた。明日は新幹線の切符を買いに行かなくちゃ。

 アマゾンから届いたオペラ「アンドレア・シェニエ」を、解説も何も読まずにたらたらと聞く。なかなか楽しいものだ。


('06.7.19)昨日から腰が痛くなったので、今日は出来るだけ寝っ転がって静かに過ごす。あまり暑くなくて助かる。

 買い出しに行けなくて、久しぶりにストックだけでシンプルなパスタを作る。旨い。


('06.7.18)雨が降り、風もあって比較的暑さは和らいで、なんとか過ごせる1日だった。
 
 オーディオ関係の友人達のHPやブログでは、あるサイトの休止が話題になっている。オーディオファイルというのは「褒められたがり」が多くて、しかも訪問先のことも「ちゃんと」レポしないといけないとなると、僕にはとてもこんなサイトや掲示板の守をする忍耐力はないなあ(笑)、と前から思っていた。なくなってみると、しかし、場が一つ減るのはやはり残念な気がする。
 なんで、それなりの品位と節度を持ってやれんのかねえ。趣味の世界なんだし。


('06.7.17)ご近所の先輩とワーグナーを聴いた日。(→オーディオ日記)


('06.7.16)明日はコルトレーン忌だが、故あってワーグナーを聴く日になるので、今日は去年から今年にかけて入手したトレーンの初期盤LPを何枚か聞いた。
 メインはなんと言っても「ライブ・アット・ザ・ヴィッレジヴァンガード・アゲイン」のオリジナル盤。B面のジミー・ギャリソンのベース・イントロから鳥肌が立ち始める。これは僕にとって全細胞を、内なるディーヴァ(神)かアートマンを賦活させるマントラのようなものだ。

 もっと音量を上げて満足感を、という気もしたが、この欲望はきりがないので、少し手前で踏みとどまって聞く。以前は考えられなかった見通しと厚みのある音で鳴っている。彼処まではるばると来ぬるものかな、と考えつつ、来年以降の本番の鳴らし込みに思いを馳せる。

 そしてもっとカジュアルなマントラであるファラオ・サンダース「ブラック・ユニティー」などに移る。心の澱が、随分と洗い流されていく。


('06.7.15)今日は東京から友人が遊びに来てくれて、楽しい半日を過ごした。
電源用のアイソレーション・トランスをセットアップして送り出し、あとは多少の実験モードも交えながら、いろんなソースを聞く。僕としては、LP、SACD、CD&DVD(PCオーディオ)ともに質の違いはあるものの、それぞれにかなりの所まで来ていることを実感できた一方、もうこの部屋の音も半年弱という実感もわいてきた1日だった。

 夜は近くのバールに繰り出し、ワインとパスタでゆっくりと楽しむ。もう少し話したい事もあったのだが、2日連続で酒を飲んで結構酔ってしまったので、早めに失礼した。
 良い1日に感謝。


('06.7.14)母を送りがてらゆっくりとランチをして、コーヒーを飲む。最近の事など良く覚えていないので、話題がないのが悲しい。何が悲しくて親子で天気や冷房の話ばかりしなきゃならんのかと思うが、致し方ないのだろう。

 その後買い物したりして時間をつぶしてから、ザ・シンフォニーでの関西フィルの定演を聞きに行く。ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は初めて聞いたが、大谷玲子さんが唖然とするヴィルトォージティで弾ききった。見事。
 そしてバルトークの初期のオペラ「青髭公の城」(コンサート形式)。これも実際に聞くのは初めて。昔の諸井誠さんの本があるので、一度それを読みながら全体を味わい直そうと思う。

 終わってからは、元朝日新聞の人と美味しい魚と寿司とビール。旨かった。
 


('06.7.13)今日は新しい足で街を少し歩いてみた。少し柔らかめだが、背筋が伸びてなかなか良い。帰ってくると、アメリカからケーブルが届いていた。

 母の事もあり少し気持ちが沈んでいたが、なんやかやで少しアクティブに動き始めた。明日は母を送って久しぶりにコンサートに行こう。

 夕食は郷土の誇り「白川豆腐店」の豆腐と湯葉など。ここの豆腐と厚揚げは本当に素晴らしい。こんな素晴らしい豆腐が来年から食べられなくなるのは、とても悲しい。


('06.7.11)母を迎えに行く。老いるというのは、やはり悲しいものだ。


('06.7.10)一昨日は音と戯れる会例会。自分のタスクがあったので、早めに行ってPCを設定。時間がない。主宰者の苦労が少しは分かったような気もする。

 前半はうまく行かないところもあったが、参加された方の一応の収穫にはなったと思うので、やれやれ。後半はジャズのオリジナル盤の熱さを味わう。そして、カレーとナンといろんな話で夜が更けていく。メンバーが少しずつ替わっていくのは変化があって良いことでもある。単純に増えてくれればもっと良いが。

 疲れていたので、翌日はレイトチェックアウトを利用して、朝食後もひたすら寝て午後にホテルを出る。荷物もあったので、タクシーで銀座まで行き、LPやCD等を買って新幹線に乗る。

 そして今日は休養日。買ってきたディスクを聞きながら、ループが起こったりしたので、PCオーディオの数値設定の微調整をする。ま、こんなものかな。日々是....。


('06.7.7)いろいろ片付けごとをしながら、明日からの東京行きの準備をする。暑いし、極力荷物を減らすことにする。

 明日は早めに行くので、今日はさっさと寝よう。

※8日~9日は東京行きのため、更新を休みます。


('06.7.6)7月も第1週が過ぎようとしている。当面の課題はほぼ片付くか見通しが立ったので、これからは年末の引越と来年からの準備に向けて舵を切る。
 経済情勢も結構変動が大きく、いろいろ判断しなけりゃならない事が溜まっている。

 こっちもこの間ただ走っていたわけではなくて、いろいろ大きなスケジュールがあるんだよなー。


('06.7.5)体の凝りというか血行不良は相変わらずだが、気功の真似事であちこちツボらしきところをおさえるのは、かなり効果的だ。腱の付け根の骨の回り、例えば肩胛骨の背中側とか、骨盤のお尻の回り辺りが、痛いけれど良く効く。おさえると痛むような、凝っている筋というか腱を見つけ出してコキンとはじくようにしてやると、途端に血行が良くなってくるのが分かる。背中は手が届かないので、鉄アレイなど使ってコキコキとやるわけだ。

 朝晩必ずこれをすると、肩が軽くなったりする。神戸の東亜食堂で気功に出会わなければ、今頃はもっと苦しんでいただろう。

 この夏は、そして多分冬も何とか乗り越えることが出来そうな気がする。

P.S.首尾良くヤフオクでケーブルを1セット確保できた。マメに探すとあるもんだ。


('06.7.4)今日は16mm厚コーリアン板(逸品館)と2.5mm径アルミ丸棒(東急ハンズ)に、それぞれタップでネジ穴を切り、ラックを組み立てる。
 PCとCD/CD-RWドライブなどをセッティングして音出し。ここまでの音が出ると、ほとんど至福。これは映像も含めたPCMオーディオのセンターシステムになる。写真などはオーディオ日記をご覧あれ。


('06.7.3)CD/CD-RW専用ドライブのケーシング完了。天板の材料をMacBookの質感に合わせて白アクリルにした。

 さて、音の方はソフトもインストールしてこれから調整と言ったところ。でも、音楽用にはこれを使うのは確定。


('06.7.2)コーリアン(人造大理石)板切って、とてもとても疲れたあるよ。

 でも、側板は以前カットした端材がぴったりだったので、助かった。もうやだ、天板まで切るパワーはない。白アクリル板があったらハンズでカットしてもらおう。
 
 で、「コ」の字形のベースに新しいCD/CD-RWドライブを取り付けてUSB2.0で聞いてみた。ん、デジタル臭さが無い.....。かなりナチュラルな感じと思ったら、少しハイが丸まったりほぐれていないのかも知れない。新品を鳴らし始めたところだし真価を発揮するのはこれからだろう。基本的にはDVDドライブのどこかに「キーン」としたところのある音に対して、中低域を中心に充実感と密度感溢れる素性の良い音だと思う。

 天板を付けてないので、ドライブの回転音が結構聞こえる。振動も結構あるので、取付方ももう一工夫した方がよいだろう。明日リトライする。今日はこれでおしまい。
 でも、ちかれた。ふう。


('06.7.1)東急ハンズに行くと、一番の目的のコーリアン(人造大理石)板がない。残り物の端材しかなく、CD/CD-Rドライブ用のケースを作るには小さすぎる。
 家にあるコーリアン板を切るしかないのか。硬いから時間がかかるしくたびれるんだが、しょうがない。やれやれ。

 またまたヨドバシに行ってフラットLANケーブルを買うが、明るいうちに作業開始したかったので、さっさと帰る。
 だが、帰ったら結構疲れていて、早々に明日に延期することにした。
 こういうのは無理せずゆっくりやるに越したことはない。


('06.6.30)ちょっと寝足りなかったのだが、今日のことは今日すまそうと、出かけようとしたときにCD/CD-R専用ドライブが届く。ついつい遊んでしまって、こりゃいかんとぎりぎりに家を出る。
 予定をこなして、あとヨドバシでパーツを買って、家に帰る。暑~~い。もう今年も半分が終わろうとし、引越まで半年を切ってしまった。ま、でもぼちぼちとまいろうか。

 いろいろ考えて、CD/CD-R専用ドライブを収納するケースを作ろうと思う。明日は、東急ハンズに行って、素材を見ながら喫茶店で図面を引くことになるだろう。

 今、ヨーロッパのクラシック界では随分と、演奏の様式観が見直されているらしい。特にブームで市場が広がった古楽やバロックでは優秀な演奏家や研究者がどんどん参入して、目白押しになっている。LPだけではとてもその辺をカバーできないわけで、たまに聞いてみると、「古っ!」「下手!」と思う演奏があったりする。
 僕が一生懸命CD再生をやっているのは、そういう息吹を少しでも良く感じ取りたいからだ。勿論、ポップスやジャズのCDでもそれは同じ事だ。

 まずは音楽。そして音楽。今のところ僕が飽きていないのは、これだけかも知れない。


('06.6.29)体調が良くなってきたので、病院の待合いでAERAの「鰹のたたきのシーザーサラダ」を読んでいて、むくむくと「料理しよう!」という気分になってきた。
 レシピではややこしい野菜やドレッシングの材料だったので、パス。結局、野菜はルコラとレッドオニオン、ドレッシングはおろしニンニクとアンチョビペースト、ワインビネガーと日本酒少々、オリーブオイル、そして食材にふる少しの塩でやってみた。
 味はまあまあだが、ルコラの胡麻味とたたきの焦げ目が合体して、強い苦みになってしまった。次回はシンプルな檸檬と塩とニンニク、オイル味で、野菜は辛目の玉葱とイタリアンならパースレ(パセリ)、あるいは青じそあたりでやってみるのが良いかも。

 そして、我が地元の誇り「白川豆腐店」の新製品「夏越豆腐」。青みの残るとろ目の豆腐にミネラルの「藻塩」をふる。まばらな藻塩と豆腐の甘みがそれぞれに味わえて美味しい。

 明日は最後の点滴に行って、帰りに東梅田の旭屋へU.K.ル・グウィンの「ギフト 西のはての年代記1」など買いに行こう。電話に出た女性も嬉しそうに「よく出てますよ~!」と言っていた。そりゃそうだろう、なんせ「ゲド戦記」以来35年ぶりだか、38年ぶりだかの新シリーズだからね。何だか嬉しい。


('06.6.28)最近何故か腹の立つことが多い。胃を大事にしなくちゃ、どこにでも馬鹿はいるのだから、と言い聞かせつつ、それでも「似而非(エセ)」には矛を向けてもいいだろう。
 友人が引用していた田坂広志の風のたより1月3日号」ー懐かしいものが、新たな次元で復活してくるーを見て、最初に吹き出し、次に怒りがこみ上げてきた。

(前略)
 複雑系で語られる理論、 「カオス」の縁。
 これは、どのような理論か。
最も生命的な現象は、
  「カオス」(混沌)でもなく、
  「オーダー」(秩序)でもない、
  その中間の、絶妙のバランスの領域で生まれる。
 その理論です。
この現代科学の最先端の理論を学ぶとき、我々は、
 それが、古い東洋思想の復活であることに気がつきます。
  「中道」の思想
  「中庸」の思想
 しかし、同時に、我々は、
 この「カオスの縁」の理論が、
 古い西洋哲学の復活であることにも、気がつくのです。

 
 この後、『矛盾の「止揚」』、「弁証法」(?!)と続いたりするのだが、まず最初の部分で破綻している。サンタフェ研究所の「複雑系の科学」関係の本を1冊でも読めば分かるのだが、「カオスの縁」というのはまさにカオスに落ちなんとする1歩手前の活性化状態の事をさすのであって、そんな中庸・中道に通じるような「絶妙のバランスの領域」の事ではない。
 彼が
1.しかるべき本を読んでいないか
2.読んでいても理解する能力がないのか
3.分かっていても都合良くゆがめて引用しているのか
これらのいずれか、または複合した状態にあるのは明らかだ。3だとしたら故意になる。

 数年前、このメルマガのことをどこかでみて申し込んだら、送られてきたのがこんなふうにただ単に「イメージの良さそうな」「らしき」言葉をつぎはぎ羅列したものであったので、すぐに配信停止を申し入れたことを昨日のように思い出した。
 メルマガは無料でも、講演や本などで儲けているのだろうな。

 「世の中にはだまされる奴とだます奴の2種類しかない。(映画「不夜城」劉健一の台詞)」やれやれ。


('06.6.27)昨夜は座薬も効いて、断続的だがまとまった時間眠れたので、疼痛はおさまった。といってもうずくのは相変わらず。今日は昼前に再度抗生剤の点滴に行き、昼食後歯科に行く。歯科の方も懲りたらしくて、チューブの塗り薬を用意して、紹介状を書くのでもう2~3回点滴に行ってほしい、とのこと。時間はかかるが体はその方が楽なので、それで手を打つ。

夜には、アメリカの友人がお世話してくれたある品物が届く予定。楽しみなことです。


('06.6.26)昨夜は最悪。歯がじーんと痛んで眠れず、痛み止めを飲めばこんどは胃が痛んで、結局ほとんど眠れないまま朝になる。

 とはいえ疲れ果てたのか薬が少しは効いていたのか、少し眠って、急ぎの送金を済ませてから歯科に行く。胃の具合が駄目だから点滴をして欲しいと依頼し、結局別の内科で点滴を打ち、座薬をもらう。こういうのは、はやくリカバリした方が勝ちだからね。


('06.6.25)『与謝野馨経済財政担当相は25日の民放番組で、福井俊彦日銀総裁の村上ファンドへの投資問題について「(辞任すべきという世論は)当然あるが、日本経済、世界経済、市場への影響を考えないといけない」と述べ、辞任は望ましくないとの見解』(NikkeiNET 6/25)。

 たまにはマシなこと言うじゃないか。でもホントは筋違いだからだろうが。

 無論、今度の米財務長官がゴールドマン・サックス株を全て手放したように、日銀もちゃんと決めごとをしておくべきだろう。だが、長年働いて相当の地位にある人物が資産を持っていてそれを運用する事自体は、なんら責められるべき事ではない。
 「金利ゼロにしておいて自分は高利で稼いでけしからん。」と馬鹿丸出しのマスコミや野党はいうが、そもそも不良債権やデフレを甘く見て無策に逃げをうち、責任回避のために全部日銀に押しつけて訳の分からん「量的緩和」「ゼロ金利」などという状況に追い込んだのは、財務省や与党も含めて、あんたらじゃないか。
 第一、金融庁長官や経済財政担当相、それと情報をいち早く手に入れるマスコミ諸氏の資産管理はどうなっているのか?

 この国の金融リテラシーは低い。

 いずれにせよ、適時に政策判断しなければならないところ、日銀は手足を縛られるだろう。せいぜいゼロ金利解除をしてから辞任するぐらいが関の山だろう。そうこうしているうちに、後継政権が出来て、族議員や官僚達はここぞとばかり既得権益の回復にこれ努めることだろう。改革のメッキの剥落はあからさまになり、この国の経済運営は迷走することになるだろう。

 いずれにせよ、端からあまり期待は持っていないが、それにしても情けない。


('06.6.24)歯科へ手術後の消毒に行く。今日は少し疼く。今夜はアカペラのコンサートがあるのだけれど、大事を取って家にいよう。

 僕はTVは録画したもの以外は、まず見ない。こういう調子の良くないときは、何かお気に入りのでも見て、ゆっくり行こう。今気に入っているアニメがWOWOWの「エルゴ・プラクシー」。近未来SF。またかっ、て言わないでちょ。(ヤマモッさんの言い方がうつった。)

 いささか暴力的なヒロインがいたく気に入っているのだなあ。ダークブルーのアイシャドウだぜ。この暗い画を見ていると何故か落ち着く。


('06.6.23)昨夜は弱っている胃に抗生物質だったので、夜中に何回か目覚めたが、無理矢理寝たので、歯の方の痛みや疼きは納まっている。できれば薬を飲まずに様子を見たいものだ。

 午後からはあちこちにメールを書いて過ごした。いろいろ溜まっているお約束があるので、まずそれから片付ける。そして、態勢を整えて、CDなどを聞く。素晴らしい。


('06.6.22)新しいLogitecの外付けCD-DVDドライブが届く。Mac Bookの横に並べてみるとまるでApple製のようで、思わずほくそ笑む。早速つないで動作確認。両方ともちゃんと認識される。ディスクを焼くつもりはないので、ソフト類は一切入れない。

 で、夕方はぬけた歯のインプラントの埋め込みの手術をして、歯茎を切開したので、化膿止めと痛み止めでうつらうつら。

 その合間に、LogitecのドライブをUSB2.0でつないで音を聞くと、古いドライブより精密感がかなり良いが、一方でエネルギー的に少し過剰というかふくらむ感じがある。
 その後、これも今日届いたRelaxa1をそれらの下に入れたら、「何じゃこりゃー!?」と言う感じで、ニュアンスとアタックが一気に出るようになって、生まれて初めてCDの音に聞き惚れてしまった。
 でも薬を飲むと、また耳もしんどくなってきて、「はよ寝なあかんがな。」という感じです。うう。


('06.6.21)お昼は天王寺の料亭の離れでゆっくりと懐石。濡れ縁づたいの小部屋で、庭の樹々がゆっくりと風に吹かれる様が、窓からはいる風とともにとても心地良い。
 こういう空気が揺らぐ感覚はとても大切だと思う。うちも含め大抵のマンションでは、窓を開けても一方向からの風しか来ず、自然のなかにいる感じが薄く物足りない。そういえば沖縄は島なので、ゆるやかに、いつも風が動いている。


('06.6.19)17日は音と戯れる会例会。いろいろと成果はあったが、PCオーディオは黎明期特有の混乱とPCであることのややこしさが重なって、なかなか整理しにくいとは思う。しかし、ミュージシャンなどは音楽を作るために勉強して、機械やソフトを買っていろいろやっているわけで、関係するサイトや雑誌もたくさんあるので、これは当然オーディオマニアも努力すべき事だろう。まして、メーカーが二の足三の足を踏むなら、なおさら自分でやる他はない。
 PCオーディオもいいが、改めて聞くとSACDには素晴らしいところがある。SACDマルチについてはヨーロッパ中心にいろいろな良い新譜が沢山出ているのだが、普段そういうサイトなどを見てない人にはこの活気は実感としては分かってもらいにくい。ま、こっちはこの間にいいソフトをがっつり集めるだけだぜ。

 二次会でアフターアワーズの話をした後で、もう夜遅かったのだが、表参道で美容院を出しておられる会員の方のお店に伺った。同じアンプやケーブルを使っている縁でメールのやりとりから始まったのだが、やはり「ものづくり」系の人と話をするのは楽しくて、何かいいものが後に残る。
 いつも思うのだけど、人によってやり方は違うのだけれど、いいものづくり人は「補助線」の弾き方が上手い。対象を複眼的に見て自分の立ち位置を明確に理解している。感性は不可欠だが、感性だけでいいものを継続的につくり出すことは出来ない。それは凄く知的で根気の要る作業なんだと思う。
 表参道の夜は随分と過ぎていったのだけれど、おかげでとても豊かな一日にすることができた。感謝です。


('06.6.16)いろんな方から、いろんな所からメールが来て、いろんなやりとりをする。ネット環境はやはり素晴らしい。

 昨日の追加の質問には、ソフト作者の掲示板でわかりやすい回答が来た。少なくとも、設定に関しては大きな問題はないので、今後の音質改善はハード的なモノになりそうだ。
 ま、とりあえずのヤマは越えたので、これもゆっくりと行こう。

17~18日と東京行きで、更新を休みます。


('06.6.15)こういう文化的(??)風土は大嫌いだが、雨は好きだ。しとどに濡れる土や石や川や樹や、そして僕や。

 質問をアップしたソフト作者の掲示板で丁寧な回答があった。フリーソフトとはいえ、こうした信頼できる作者がいることはとても有り難い。さらに追加の質問をしたが、これで設定の主要な問題点は把握できるだろう。

 夜は、MacでDVD等も見る。音も素晴らしいと思う。何事も求めすぎてはいけないので、今あるモノを大事に活用すればいいのだ。


今度は日銀総裁たたきか。本当にどうかしている。そういう皆は、そんなに「美しい」人たちなのか?
 こういう風土は嫌いだ。


('06.6.14)昨日は結構よく眠れたので、久しぶりにのんびり・まったりとパソコンに向かい、メールなどに返事を書く。
 昨日買ってきた1GBのUSBフラッシュメモリーは、結局そのままでWinにもMacにも認識されたし、結構速い。これで、いろいろなファイルの共有がより簡単に行えるのは有り難い。

 この8月には、予定通り沖縄に行く予定。新たな友との出会いもあるだろうし、あの常に風吹く島の夏を堪能したいと思っている。


('06.6.13)この間の労苦の成果あってか、現時点でのPCオーディオの再生環境はほぼ固まった。簡単に言うと、全体としては難儀だが、再生ソフトに厚みを持つWindowsXPをクリーンインストールしたスタンドアローンだ。具体的なソフトはSoundPlayer Lilith、ASIO4ALL.。ハードはMac Book、M-AUDIO、P-3A(改)、CD-16(改)、p3電源。これで再生バッファサイズを合わせたときの音は、トゲトゲがほとんど無いのでちょっと聞きには頼りないが、実にナチュラルな安定した音だ
 ああ、疲れた。でも、当面これでゆっくりと音楽が聴けそうだ。

 南森町で用件を済ませて、夕方はヨドバシへ行っていろいろ仕入れる。メールを確認したら、夏のアイルランド音楽ツアーは今年は見送りとのこと。がっくり。


('06.6.12)なんというか、まあ、Mac Book にインストールした Windows XP に振り回されたような1日だった。

 まあ、コンピュータというのはこういう不安定な代物だ。特にハードウエアに関してはいろいろあるから、マルチベンダーなんてのはやはりどこかで無理がある。


('06.6.11)Windows XP Prof.が届いたので、早速 Mac Book にインストールした。結構時間がかかったが、スムースにWin環境ができあがった。この Boot Camp というインストール・ソフトは実に素晴らしいと思う。
 MacディスプレイだったらWinも随分綺麗に見えるんだろうなあ、と期待していたらそれほどでもなく、結構粗い感じは残ったままだ。
 ま、でもこれでダブルブート環境が出来たわけで、必要なダウンロードはMacで行い、Winの共有ファイルに書き込めばいいことになった。念のため、USBメモリーも買っておけば、直接Winデスクトップからデータ移行できる。

 Mac用にMini DVI-DVI変換アダプタをアップルストアに注文した。これでHDMIへの変換端子も買えば、直接プロジェクターで映せるようになる。果たして、どんな画を見ることが出来るか楽しみだ。

 でも、集中していろいろ作業したせいか、このところの疲れか、くたびれた。


('06.6.9)雨。沖縄ももう梅雨に入っていて、それが明けると本格的な夏。ただし、日差しはきついが木陰にはいると涼しいそうだ。大阪の方が不快指数は高いかも知れないが、この夏沖縄に行く予定なので、それを体感できそうだ。

 午後から久しぶりに同じスピーカー仲間が来訪。限られた時間でもあり、こちらの態勢もあって、あまり十分なことは出来なかったが、現状は把握していただけたと思う。また、いくつか情報をいただく。
 尼崎の友人も一緒にまた集まりたいものだ。
 


('06.6.8)今日はMac BookでDVDを中心に見聞きした。いやあ、Macは凄い!これからのデジタルAVステーションはMacになっていくだろうと思う。
 壊れたWin機の代わりは、Mac BookにWin XP Professional SP2 をインストールすることで、今後も対応しようと思う。OSは結構高いが、OEM版なら2万円以下であるので、そちらを発注した。第一Win機を買うより、この方がずっと安く済む。WinXPはほとんどOSだけのクリーンインストールにしてネットには接続せず、CD再生に専念し、デスクトップWinからネット経由かUSBメモリ経由で供給されるファイルでその後のインストールやアップグレードは対応しようと思う。ファイルはMacと共有すればよい。
 これで、ほぼ同一の環境で、MacとWinの音の違いを確認できる。

 夕方には沖縄の友人が遊びに来てくれた。アナログやら、PCオーディオやら、SACDマルチ(サラウンド)まで、楽しんでもらえたと思う。夜は焼き肉屋で舌鼓を打ち、バールでワインを飲む。いろいろと面白い話も聞けて、とても楽しかった。
 明日時間があったら、また寄ってね。


 東京などからよくスカイプしてくれるのだが、デスクトップPCのマイク入力が使えなかったので、Winノートでこちらからからかけ直していた。そのノートが使えなくなったので、必死こいてデスクトップの設定やハードのチェックをしたら、思いも掛けないところでこけていたのが分かった。
 このマシンのサウンドカードはマルチ出力対応なので、端子を兼用していて、設定によってマイク入力端子はセンターSP&サブウーファー出力端子に切り替わる。ところがデフォルトの設定は何と6chマルチで、マイク入力は生きていなかったのだ。しかも、コントロールパネルと違うところでその設定がされていたため、気がつかなかったわけだ。

 普段はスピーカーは切っているのだが、スカイプの場合着信するとダイアログが出てきてすぐに分かるので、これでかけ直すのを待ってもらわなくてすぐ話し始められる。やれやれ。


('06.6.7)Win機用のFireWireカードよ早く来い、と昨日のオーディオ日記に書いていたのに、そのWinノートが起動しなくなってしまった。原因は物理的なことなので、復旧は難しいか、相当の費用がかかるだろう。
 もともと格安で買ったので、ここはあっさりとあきらめることにした。

 今はWinのデスクトップとMacBookの2台。うう、Winノートの音を確認したかったよー。でもフリーソフトの音は良かったが、動作が不安定で悩ましかったから、それに恋々としなくて済むのはありがたい面もある。
 Winの安定稼働のためにクリーンインストールできる機種を探してみるか、でもそこまでやるかどうか。オーディオ機器でなくてPCで音楽再生をするというのは、こういうPC独特の問題とバージョンアップの波にもろに巻き込まれることだし、環境によって音も変わるので、よく考えてやらなくてはと思う。フツーはCDプレーヤーをそんなに頻繁に買い換えたりしないのだから。ま、単価も違うけど。(笑)


 Mac OSのバージョンアップもあるし、そこでWinとのダブルブートも正式にサポートされるだろう。(Linuxはやる気なし。)来年1月にはWinビスタもリリースされる。さて、どうしたものか。ここは半年余りMacBookでCDを聞いて、来年安いWinノートを1台買うというのが賢いだろうなあ。
 壊れたWinノートはもともとバックアップ用だったので、それまでWinのデスクトップを何としても持たせるよう、外付けハードディスクとバックアップソフトなど手配しようか。ついでに、USBで出力できるサウンドカードも。おっと、ビョーキだなあ。


('06.6.6)母を送り届ける。
 その帰り道がてら、泉ヶ丘で新居の改装の打ち合わせをする。いろいろあるが、現場所長らとの意志疎通がちゃんとできて良かったと思う。特に、中央部の下り天井がある中で、電動スクリーンをどう取り付けるか、お互い頭を悩ましたが、まとまって良かった。

 でもまあ、疲れた。久しぶりに電車で眠りこけた。


('06.6.5)今日は南森町で用件を済ませ、買い物をして帰る。途中、コーヒー専門店で「ハワイコナ」があったので、頼んでみると酸味がきつくて良くなかった。やはり、東京の友人からいただいたような焙煎してから日の浅いものでないと、美味しくないようだ。

 村上氏はやはりホリエモンや三木谷氏よりずっとしたたかだ。今なら、ファンドも破綻しないだろうし、先に認めた方が早く軽く済む。個人資産も守れる。マーケットもこれが国策捜査であることをどこかで織り込んでいたような気がする。
 でも、肝心のルールつくりは誰がするのかね、全く。ジェイコム株事件での利得を「美しくない。」という大臣がいる国だからね。


('06.6.4)母を迎えに行く合間に、日本橋に行ってデジタル・オーディオインターフェースの電源のためのプラグを買った。こんな風にパッと行って、パッと手にはいるのは、やはり衰えたりとはいえ大阪都心部の有り難いところだ。

 母はとんちんかんの度合いを少しずつ増しているようだ。もう、一人ではよそには行けないと思いつつあるようだ。夕食をとるときお隣の家族連れに同じ事を3回も問いかけたりする。家に帰ったときには、結構疲れてしまった。
 でも、まだまだこれからなのだろう。


('06.6.3)ここんとこHP更新とメールチェック以外は、Mac Book にかかり切りで、昨夜はお茶の水の山本さんにいろいろと教えていただいた。いやあ、いずれは何とかなるだろうけど、いろんなノウハウは知ってる人に教えてもらうのが一番のショートカットというか昔懐かし?エイリアス。感謝っす。

 今日は朝から集中して、新聞と雑誌を読む。村上事情聴取はやはり胡散臭さがつきまとう。される方だけでなく、した方もだ。
 その後、デジタル・オーディオインターフェースが届き、ざっと見ていくつかパーツが必要なので、夕方からヨドバシに行って、その後久しぶりに元町の東亜食堂を覗く。ママさん元気で何より。土産は名物・豚まんだい


('06.6.1)今日は、電話をしたり電源いじりをした他は、ほとんどMacの前に座っていた。
 やりたいことはいろいろあるのだが、大抵はじたばたしながら何とかなりそうなのだが、この年になると急がば回れ、ということを体で知っているので、まずは「Mac Fan」付録CD-ROMの「Macの基本」なんてマニュアルや、いろんなサイトを見て全体の操作イメージを掴みに行く。
 
 こうしてみると、Winは「決めごとのための決めごと」のようなところがあって、余計なややこしさを作り出しているような感じだ。Macは「テキトー」なところがあって、風通しが良さそうだが、あちこち探さなければならないケースも出てくるわけだ。持ち主のセンス次第という気がする。

 僕のWinは長年の間にあきらめるところはあきらめながら、マウスは1クリックで全て開くようにしし、ショートカットキーは沢山入れたので、かなり省力化できている。使い慣れたマイクロソフトのレーザーマウスをMacにもインストールしてやってみたのだが、どうもショートカットキーとマウスの多機能化の面では、まだ使いにくい。
 「ステア・マウス」なるシェアウエアをインストールしてかなり近づいたが、ま、勉強勉強。


('06.5.31)昼食がてら出かけようかな、というところへ MacBook 到着。「なんだよ、ったく。」などと言いながら、早速開梱。

 う~む、なんと言っても、画面とフォントが美しい。次世代DVD対応のH264のビデオコーデックが入ってるだけのことはある。LANは将来に向けてギガビット対応だし、リモコンはあるし、こりゃ皆がよってたかって勧めるわけだ、と実感。
 最初の設定でiSightのアイコンを作るために、いきなり内蔵カメラで自分の顔が映ったのには驚いた。出かけるために髭を剃っておいたから良かったが、女性なら慌ててメイクを直したり、髪を整えたりするだろう。その様子を思って、笑ってしまった。

 というような事はそこそこに、まずは音出し。今度はシルキーで柔らかめだが、これはこれでまた物足りんとこがある。つくづく難しいこっちゃなあ、と思う。


('06.5.30)Apple Store のHPで確認したら、お届け予定日は6月1日となっていた。だったらはじめからキッチリそう書けよな、んとに。

 PCオーディオはなかなか良いのだが、高い方のどこかでわずかにしゃくれたような、キンとした感じがある。USBケーブルの差も少しはあるようだが、今の環境の音かも知れない。その比較・確認もしたいので、Macが早く欲しいのだが。明日は出かけるぞー!


('06.5.29)少しまとまって眠れたので、元気が出てくる。昼過ぎにTAOCのサウンドボードを届けてくれたアサヒステレオさんの車に便乗して日本橋へ。
 ひさし振りにジャズレコード屋さんの「ライトハウス」を覗くがめぼしいものなし。別の店で、本田竹廣と菊池雅章のLPを買う。そして、逸品館で電源ケーブルとスピーカーケーブルを買って、メイド喫茶の呼び込みも振り切ってさっさと帰る。

 夕方、パワーアンプの電源ケーブルを交換するが、もう少しブレイクインが必要な感じ。解像度が上がって、PCオーディオの音に少しだけ引っかかるようなところあるのを発見。新しいUSBケーブルか?DACのキャラクターのような気もするが、う~む。

 Mac Book は来ない。まだかなー。


('06.5.28)昨日も寝不足で、スッキリしない1日。音楽を聴く状態にあらず、されど何か読むべしで、垣根涼介「ワイルド・ソウル」(幻冬舎文庫)を読む。エンタテイメントとしても、内容的にも、これはいい本だ。こういう風に日本的な思考様式を外からはっきり批判するような視点が増えているのは、いい事だと思う。

  んで、メールチェックしたら、Apple Store から Mac Book を今日出荷したとのこと。6月1日までにお届けということだが明日にでも着くかも知れん、えらいこっちゃと、夕方からヨドバシへUSB2.0ケーブルとレーザーマウスを買いに行った。気は心で、USBは金メッキのハイグレード用にする。(笑)

 夜、録画していた大植英次・大フィルのマーラー3番を視る。熱演。こんなに思い入れを持って日本のオケが演奏している画ははじめて見た。だが、一番好きな終楽章はクライマックスでテンポを動かしすぎというか、表情過多になっている。弦楽器などは呼吸しないからいいが、息継ぎをしなければならない金管楽器はとても厳しかっただろうと思う。拍手の時に、トランペットの首席が渋い顔をしていたのが分かる気がする。しかし、トータルとしては悪くないと思う。
 引っ張り回してそのあと元のテンポに全体がぴたっと戻るのは相当の練習が必要だろう。しかも100分の曲だ。ほとんどインテンポで振り切ったゲルギエフ/キーロフオペラなんかは逆の意味で、集中力の力業なのかも知れない。

 でもMacが来たら、これでDVDの音もちゃんとチェックできるだろうなあ。まだよく分からんが、何だかうっれしいなあ。


('06.5.27)よく眠れず、なんだかぼーっとしながら、ソフトの事を掲示板に書いたり、雑用を片付けた。
 Apple Store からのメールでは、Mac Book は6月8日までに届くそうだ。よしよし。本屋さんで「Mac Fan」など買う。
 東京、沖縄などと話をする。
 先日ヤフオクで買ったケーブルを接続して、SACDマルチのバランス調整をする。一カ所だけ前のバージョンのケーブルが使われていて、バランスがやや弱かったのだが、これでセンターやサブウーファーがよりくっきりとしてきた。よしよし。


('06.5.26)Macを利用するデジタル・オーディオ・インターフェースのマニュアルをダウンロードして読む。ふむふむ。

 午後からは法務局の北出張所に行く。相談員さんが慣れたもので対応してくれて、申請はすぐに終わった。不動産登記法の改正で、ネット申請も可能になっているのだそうだ。昔は法務局は一番対応の悪いお役所の一つだったが、僕のにらむ所では不動産、商業とどんどん電算化されていって人が余ってきたからではないかと思う。OBの再雇用、という事情もあるだろう。何にせよ、サービスが良くなることはいいことだ。

 帰ってからオンラインでアップルストアにMacBookを注文した。お茶の水の山本さんが「もともと遊びのOSだから、楽しくて面白いよ!」といろいろ勧めてくれたこともあるが、もう一つビョーキ的な目的もある。
 
 夕食には福島の友人がお土産に下さった美味しいお米をいただく。PCにせよ、お米にせよ、友人達のおかげで世界が広がっていく。有り難いことだ。


('06.5.25)歯医者さんに行き、インプラントなどの相談をする。骨が少し薄くなっているので、多少時間はかかるが、いけるとのこと。

 PCのオーディオ関係の設定をいろいろ試し、目的の環境を達成した。しかし、音的には「もっと」と欲が出る。我ながらビョーキだなあと思う。
 MacBookを買おうかとソフマップに問い合わせたら、在庫なく予約は一杯で納期はいつのことかはっきり言えないという。アップルストアならすぐらしい。むむ、考えることもあるし、問い合わせを掛けている店もあるので、もう少しだけ待ってみよう。


('06.5.24)登記関係書類を電話で銀行に依頼。インド市場が急落しているが、現地では「高すぎる」という声が強かったらしいので、驚くには当たらない。でもBRICSというだけで簡単に投信を買う人が多いのには驚きだ。

 AERAでファイル交換ソフト「ウイニー」開発者のインタビューを読む。きわめて真っ当な人&主張だと思う。分からず功を急ぐ最近の検察庁は、結構、危険になっていると思う。

 法務局に行く用事が延びたので、新居のリフォーム関係の整理をする。やはり、技術屋さんと直接話をしないと最後は決まらないので、打ち合わせを急ぐ。
 夜は音楽を少し聴く。PCで聞くと今まで聞けなかったような音が聞ける。今日は「笙」のCDに感動した。ジャパニーズ・バンブー・バグパイプ・オルガン。


('06.5.23)昨日は2セットもケーブルをゲットできたので、今日は昼から祝杯。
 昨日刺身にしようと思って忘れていたスルメイカも今日には流石に色が落ちていたので、ワタを一緒にソースにしてパスタにした。題して「スルメイカの身とワタのソースのパスタ」。白ワインがなかったので、日本酒を少し。

 見た目はともかく、ワタがからんだ複雑な苦味は大人にしか分からない海の幸。一番右は、シチリアでしかできない地葡萄のネロ・ダヴォーラのワイン。

 ニーノ・ロータが聞こえてきそうな、こんなハードボイルドな赤が結構合います。


('06.5.22)メタボリック・シンドロームとやらの内臓脂肪を減らすために、今日は少し疲れていたが、昼食がてら駅前までぐるっと買い物に行った。買い物の合間に喫茶店にも行き、新聞を読む。えらくおしゃべりの男性2人組(よくサッカーの話題で無理矢理30分も話すよなあ!)がいたので、雑誌までは読み切れずに出たが、帰り道で良さそうな新しい中華料理屋さんも見つけた。

 夜は白子揚げと青梗菜の炒め物と豆腐。一応ヘルシーに。(汗)
 そして、欲しかったオーディオケーブルをヤフオクで確保できた。しかも2セット。いやあ、これは嬉しいなあ。


('06.5.21)昼間はコンサートを二回公演。リコーダー2本とアーチ・リュート(写真)。このリコーダーが変わっていて、17世紀のイタリア人ガナッシュが考案して、失われていたリコーダーを30年ほど前に復元したもので、筒先に向かって太く開いていくタイプ。当時のイタリアでは「フラウト」と呼ばれて、横笛よりもずっとポピュラーだったらしい。
 太めだから人の息により近い音域というか、ピッチは466Hzで高いのだけれど、うたうような低く太い音が出て、とても聴き応えがある。しかし、その構造のおかげで、運指つまり指使いはクロスが多かったり、凄く難しくなっていて、関西ではまだ一人くらいしかいないらしい。
 でもお弟子さんも増えているそうで、だんだんとこういう初期バロックのプログラムも増えてくるだろう。

 つまり、我々が教育を受けた音楽体系というものは、たかだかこの数百年のごくごくローカルなルールに過ぎないわけだ。ヨーロッパにしてさえ、分かっていないことは、まだまだ一杯ある。ま、楽しみもいっぱいあると言うことだ。

 帝国ホテルのバールで夕食をとった帰り道、植え込みではツツジがもう本格的に咲き始めようとしていた。紫陽花がまだ小さいが、花というか萼(がく)を準備しているところだ。列島は、間もなく雨の季節になる。


('06.5.20)Sunny Sataurday.
陽のあたる土曜日。静かで、いいお天気で、少し風がある。こんな日は大好きだ。久しぶりにビールなど飲み、心からくつろいだ。

Slow motion riders fly the colors of the day
A bronze man still can tell stories his own way
Listen children all is not lost
All is not lost
( Chicago / Saturday in the park )


 昼間はずっとパソコンいじり。教えてもらった情報を元に、音声の再生ソフトを入れたり出したら、あーでもないといろいろやって、結局今の状況では元の環境に戻すことにした。
 大事なのは音楽を聴くことだ。
 


('06.5.19)朝から南森町で用件を済ませ、午後は証券会社の担当者と話をする。どうも新しい分野のようで、あまり詳しい話が聞けなかったが、あとは資料を読み、メールをいくつか打ち、そして判断だ。もう世の中は走り出しているので、あまり時間がない。ま、こんな風に行く方が面白くていいと言えばいい。

 夕方東京からスカイプ。うん、気持ちはよく分かる。確かになあ。

 夜は新しいソフトを入れてCDを聴く。うむ、これはいい。ただ、いろいろとトラブルもある。これは頭を冷やして明日本格的に取り組もう。

 帝国ホテルの地下の食材屋さんにブッファ(水牛)のモッツアレラ・チーズのいいのがあったので、夕食の「フルーツトマトとモッツアレラのパスタ」。母のお気に入りでもある。皮まで柔らかい甘酸っぱいフルーツトマトの味に、鍋肌で軽くとろみをつけたチーズがクリーミーさを出すという寸法。キモはハーブと塩っすね。
 となりのボトルはお酒じゃないよ!美味しくてしかも安い、超お勧めのサルバーニョのエキストラ・バージン・オイル


('06.5.18)東京の友人からG.レーヌのF.クープラン/ルソン・ド・テネブレのコピーと新進バロック・ヴァイオリニストのコンサートの生録CDをいただいた。気遣いがいつもながらに有り難い。

 午後からは、歯医者さんに行き、これからの治療の相談をする。多少のお金より、やはり健康優先。久しぶりにまとまった時間音楽を聴いたので、胃の方も大分楽になった気がする。やはり、僕にとって音楽は必須栄養素だ。


('06.5.17)東京からコールあり、かけ直しにスカイプしたら、全然音が出ず、聴こえもしない。これはPCの設定であろうと、いろいろ試すもつながらず。スカイプのHPを見て、そこにあるオーディオデバイスに設定変更して、ようやくつながった。
 沖縄からも電話あり。みなそれぞれにやっている。

 夕刻、再度診療所に行った後、バイアンプ用のアダプタを完成させ、さて!と鳴らそうとしたら、PCからDAC経由でオーディオシステムの方に音が出てこない。うんざりしながらまたPCをチェック。結局スカイプ用に変えた設定が原因と分かったが、元に戻しても音が出ない。昨日までこれで音出ていたじゃねーか、コノヤロ、と思うがどうにもならず。結局再生ソフトのデバイスを替えて、ようやく音がでる。
 PCオーディオは音は凄いが、こういうところがクソッタレである。

 あ、バイアンプ?いいよ、凄くいい。


録画しておいた「阿修羅城の瞳」を見たりする。宮沢りえを見たかっただけで、映画はどうって事無かったが、最後のスティング&ハービー・ハンコックのの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」にはノックアウトされた。
 どうしようかなと思っていたのだが、これはCDを買わねばなるまい。


('06.5.16)朝一から胃カメラ。いくつか胃炎が見つかる。やはり。
 実はごく近所の診療所に、3ヶ月ほど前から鞍替えしている。以前の病院は大きいが、毎回違うドクターが入れ替わりで、その都度一からの話になり、どうも要領を得ない。
 診療所はドクター1人でやっているのだが、小さい割に設備をしっかり持っていて、てきぱきと患者をさばいている。何よりも検査結果など客観的データで素早く判断し、専門性の高いものは専門病院にあっさりゆだねる、というところが気に入った。今回は、安全を見てやはり弱めの薬から入るので、胃酸が十分コントロールできていなかったみたいだ。以前の病院でもらっていたのと同じくらいに薬を少し強くします、とのこと。

 最近お酒はほとんど飲んでいないし、いろいろ控えめにしているのに少しずつ胃が痛み始めてきたので、多分そうだろうと思っていた。
 もう一つ思い当たる節がないでもないが、これはどうしようもないので、たまの痛みと、文字通り痛み分けにする他はないだろう。
 ま、なんくるないさ。上等サー。


('06.5.15)午前中は新聞その他に目を通す。

 しばしの午睡。気持ちがよい。

 夕方からは臨時の形だが、新しいアンプを鳴らしてみる。初回にしてはすこぶる良し。(→オーディオ日記

 気をよくして、サラダを作る。福島での「ウド」以来、香りの強い野菜が好きになっているので、オリジナルで、セロリの葉と玉葱と生ハム(プロシュート)のサラダ。味付けは塩、胡椒、ワインビネガーとオリーブオイル。

 最初にセロリの葉の香りが来て、ビネガーの酸味、そして生ハムのコクのある塩味を最後に楽しむ。セロリの葉なんて皆、積極的には食べないだろうが、悪くないと思う。
 ビネガーでなくて、辛口の白ワインでもいいかも。
.


('06.5.14)今日はオランダ帰りの若手リコーダー奏者の帰国後2回目のコンサート。隣のギャラリーの響きの良さを見込んで是非にと言うお話だった。
 正直、伴奏がもっと良かったらと言う気もするが、全体としては良くまとまったコンサートだったと思う。

 でも何故か疲れた。そりゃ、アーティストからすれば「いろいろあるなあ。」と言うことかも知れんが、コンサートというのは生き物で、多くの人が行き来するんだから、動きをよく見て事前に手を打っていかないと、スムースには流れない。ま、飛躍を祈る。
 ということで、帝国ホテルのバールに行って、一人だけで打ちあげをした。世は全て事もナシ。


('06.5.13)昨日の疲れもあるし、今日は雨降りだし、明日は仕事だし、ということで、おうちでゆっくりコース。
 午後にはアンプが2台届く。CDの再生ソフトは流石に有料の製品は音がよいことを体験版で確認。少し高いがご注文。

 システムが暖まってくるにつれて、CDの音がどんどん良くなってくる。
 写真はMike Nock "Ondas"(ECM)。僕の名前が付いているから言うわけではないが、透明感のある美しい音楽。


('06.5.12)元の職場の連中は、一言で言ってみな「溜まっている」。随分といろんな話を聞いた。僕にしてやれるのは、話を聞くことぐらいだ。


('06.5.11)今日は新聞や資料を読みながら、新しいCD再生システムでひたすらいろんなCDを聴きまくる。いやあ、素晴らしい。これくらいのコストでこんなに音が良くなれば、言うことはない。教えてくれたお茶の水の山本さんに感謝。

 と、携帯に休養中の沖縄の友人から電話あり。気分転換のため新宿に遊びに来たという。あるところへ行きたいので、パソコンで場所と電話を調べて欲しいとのこと。そんなことはおやすい御用で、友人に東京へ出かけるくらいの元気が出てきたことが嬉しかった次第。
 明日は元の職場の仲間と年2回の飲み会がある。日々是好日。


('06.5.9)「たまにはお昼にクラシック」と言う企画で、11時半から中之島中央公会堂で大フィルがオール・モーツアルトのコンサート。その中で大谷玲子さんが、ヴァイオリン協奏曲4番のソロを弾くので、出かけていった。
 まだ若手の指揮者で溌剌としたモーツアルト。思ったよりもずっとお客さんが入っているので、曲目によっては入りがいいのだなと思う。当日新聞を見てきた人もいたようだ。

 その後日本橋によってケーブルを買い、歯医者さんに寄る。帰ってみるとDACが届いていたので、結局それで遊んでしまう。ま、平和な一日。


('06.5.8)今日はバロックダンスの公演が隣のギャラリーである予定だったが、キャンセルになったので日程が空いてしまった。(ちゃんと早めに連絡しろよな、ったく。)

 てな事で、大音量で聞きたかったディスクを昼間からガンガン聞く。夕方、診療所に行ってから、買い物に行き、そして散髪をする。おお、スッキリした。


('06.5.7)夕刻、小雨が柔らかく降る中、母を送りながら大川沿いを歩く。緑がとても美しいが、連休最後の日とあってか、人通りはごく少ない。
 そう、うちのマンション(写真の一番左側のタワー)のすぐ東側は桜の名所でもある大川をはさんだ桜之宮公園で、はじめてモデルルームを見に来たとき、一番気に入った風景はここだった。
 自由の女神を見に船に乗る、NYのリバティ・フェリーあたりの風景と何となく似ていると思ったのも、もう10年ほども前のこと。オープンな水面が広がっているのは、それだけでとても伸びやかな気分になる。
 12月にはここを出るのだが、一番残念に思うのは、アイルランドの古い歌を時折口ずさみながら見た、この川面を日々眺められない事だろう。

The water is wide, I cannot get oer
Neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And both shall row, my love and I
("The Water is Wide" ="O Waly, Waly " )




('06.5.6)お昼は帝国ホテルの地下のバールに遅めのランチ。スタッフとも大分顔見知りになってきたので、入れ歯の具合が悪い母のために柔らかめのパスタを頼んだら、本当に柔らかくて量もふくらんでいたのには笑ってしまった。1260円で前菜が9つの小皿で出てくるランチが僕のお気に入りだ。それと白のグラスワイン。すこしずついろんな味を楽しみながら、ワインで喉を潤す。ささやかに楽しい。

 夜は福島からお土産でいただいたお米を炊いて、魚と野菜。粘りけのあるふくよかで美味しいお米だった。作っている人の顔を知っていると、なぜだか余計に美味しい。
 世界が小さな村だったら、お互いにいろんなものを交換できるんだろうな。


('06.5.5)母は片付けや洗濯&物干し。僕は一杯になってきたBSアナログ専用のHDD-DVDレコーダーの録画の整理。

 小山実稚恵のオール・スクリャービンのコンサート。シャープな情感が素晴らしい。
 もっと新しい世代で児玉桃。ドビュッシーの「喜びの島」をこんな風に自在な揺らぎで弾き上げられる人がいるだろうか?メシアンの大好きな「みどりごイエズスにそそぐ20のまなざし」からの2曲のなんと素晴らしいこと。
 鳥の声や風の音などについての、彼女の感覚世界はどうなっているのだろう?独仏語だけでなく大阪弁のネイティブ・スピーカーらしいので、是非話をしてみたいという気がする。でもその前にSACD(マルチだよ)買わなくっちゃ。

 夕食にはツナ&トマトソースのリングイーネ、そして「ウド」のイタリアン・スタイル、つまり、塩・胡椒とオリーブオイルのサラダ。香りが鮮烈で美味しいが、しばらくすると結構水分が出てきて興ざめになる。なんか対策が必要だなー。でも旨い。


('06.5.4)昼から母を迎えに行く。記憶の方はまた悪くなっている。

 今なにを作っているか、それすらすぐに忘れてしまう母と台所に立つのは、なかなか工夫が要る。作業を絞って、段取りをちゃんとしてあげないと最後まで行き着かない。
 今日は、福島土産の山菜や野菜を中心に夕食をとる。みそ汁も良かったし、山菜の天ぷらも旨かったが、凄かったのは「ウド」。皮を剥いて薄切りにして酢味噌で食べると、鮮烈な香りが口の中を駆け抜ける。山の幸だなあ。


('06.5.3)昨夜、福島から帰阪。少し疲れたが、いい旅だった。

 一関のジャズ喫茶では、レコードの音溝という頼りないものから、いささか強すぎる音で大音量に拡大して、部分的にデフォルメや破綻を来してまで、音楽を取り出そうとする強い意志のなにかに出会った。

 一つの村で一緒に育った友達が、近隣の友人が、オーディオという結びつきの中で、切磋琢磨してそれぞれに音楽を聴く。雪はそんなには積もらないが、安達太良山や阿武隈の峰々から吹き下ろす厳しい寒さの冬に音楽を聴き、春を待ち望む。
 音を聞かせてもらうということは、人となりや感性を見せていただくようなものだと思う。田植えの直前の初夏、福島の地で僕が感じたものは、この人たちを育んだ大らかな大地とそこに暮らす人々のぬくもりだった。お世話になりました。深謝。


('06.4.29)今日はお隣のギャラリーで朝からチェンバロを搬入し、珍しい楽器構成で午後2回の公演。
 チェンバロ・笙・リードオルガンによる癒しの空間「光のしずく」。前半は、先日の上畑正和作品集「夢見る翼」からチェンバロのオリジナル曲を6曲。
 そして、後半が笙と作曲者自ら弾くリードオルガン。まずリハの時の笙(正確には「鳳笙」)の音に驚いた。15本の竹筒のリードから出てくる音は、小さいとはいえオルガンではないか。しかも五度のドローンが常に鳴っており、独特の世界が展開する。これは、邦楽器群の通奏低音的な役割を果たす楽器だそうだ。
 そして昔懐かしい足踏みオルガンが独特の深々とした暖かい音とうねりを醸し出す。
 これはこのホールの響きがあって実現する独特の世界だろう。酔った。

 最後にはチェンバロも入ってタイトル曲「光のしずく」。2台のオルガン(笙も含む)のゆったりとした響きと、チェンバロのきらめく音が見事に溶けあう。

 終わってからの打ちあげでいろんな話をしたが、皆、今日は素晴らしい出来だったと喜び合った。素敵な一日だった。

※4月30日~5月2日と福島方面に行くので、更新を休みます。


('06.4.28)パソコンのシステムスキャンなどしながら、計数整理をする。この間、長期金利は上昇傾向になり、円ドルは金利動向も絡んで円高に振れたり、いろいろざわめいている。僕もポートフォリオを組み直す時期に来ている。
 僕程度の知識ではあるが、この間マーケットやアナリストのレポートなどいろいろ読んで、結局目先の材料、あるいは自分の正当化の材料探しのような色合いが濃い事がよく分かった。つまり先のことは誰も分からない。経済はあまりにも多角的なので、切り口次第でいろんな議論を展開できる。

 ということで、痛快に面白かったのが橘玲「臆病者のための株入門」(文春新書)。多少なりとも関心がある人は、これは是非読むべき本である。僕は一晩で読んだ。それくらい面白い。
 それと、あいかわらず金融機関のだまし広告が多いので、ちょっと忍耐力はいるが、吉本佳生「金融広告を読め~どれが当たりで、どれがハズレか 」(光文社新書)も必読だと思う。「買ってはいけない」金融商品が世の中にはごまんとあるのだ。

 勉強して、自分の頭で考えないと分からないことはいっぱいある。金融リテラシーについては、論理的思考と同じくらい我が同胞には乏しいものだから、なおさらだと思う。


('06.4.27)母と一緒に新垣菓子店謹製「金楚餻(ちんすこう)」をいただいてると、内部に空間というか空いたところが幾つもあるのが分かった。このさくっとした食感はこういうところにも理由と工夫があるんだろうなあ。
 コーヒーと「鶏卵糕(ちいるんこう)」がなかなか相性がいいのも分かった。カステラよりはあっさり目の甘さ。

 夜は、母と弟と3人で食事に行く。あっさり目の鍋。ま、いろいろあるが、事もなき一日。


('06.4.25)この季節はなかなか体調がスッキリしない事が多い。29日にコンサートがあり、30~2日と福島に遊びに行くので、それに備えてセーブ気味に静かに暮らしている。(笑)
 夕食はズッキーニのペンネ、パンチェッタ(イタリアンベーコン)とアンチョビのソース。
 
 明日は、沖縄のお菓子を持って母のところに行こう。


('06.4.24)沖縄の友人が琉球王家御用菓子「金楚餻(ちんすこう)」を送ってくれた。

 沖縄でもあまり知られてはいないらしいが、「正統の6代目新垣淑彦氏によって王様に献上した頃からほとんど製法を変えずに、機械化もせず手作りで作られたもの」だそうだ。
 同封の紹介文を見ると、「砂糖、豚油、小麦粉ヲコネ合シテ木型ニテ抜キ取リ焼キ上ゲタル品」とある。
 早速口に入れてみると、あまり甘くは感じない。しかしさくっとした食感のなかに、独特の上品な甘さがじわっと広がってくる。なるほど、これは精選したキビ砂糖の焼き菓子なんだ。
 じゃあ、これまでよくお土産にもらった、くどい甘さのカリカリのクッキーみたいなのは、何だったんだろう?ああいうのは、2,3個以上は手が伸びなかった。
 和三盆を使った「落雁(らくがん)」にも夢のように儚く溶ける上品きわまりないピンから、べたべたに甘いキリまであるのと、似ているのかも知れない。

 一緒に蒸しカステラの「鶏卵糕(ちいるんこう)」も送って下さった。これも美味しそうだが、開封すると早く食べなくてはいけない感じがする。こういうものは、すべからく母のところに持っていって一緒に食べようと思う。(*^_^*)

 お昼には、同封していただいた沖縄そばをいただく。美味。感謝。


('06.4.23)今日は西宮市大谷記念美術館で、大谷玲子さんのミュージアム・コンサート。全面改築されていて昔の面影は全くない。会場は八角形の小ホール(オクタゴン?)で、八角錐のとんがり帽子の高い天井で、とても音がよい。しかも壁の半分は美しい庭園に面した全面ガラス窓。これはコンサートをしなければ勿体ないくらいのスペースだ。
 演奏はベートーベンの「春」と「クロイツエル」の2つのヴァイオリン・ソナタ。特にクロイツエルでは彼女のスケールの大きな演奏がひときわ映えて、素晴らしい出来だった。

 コンサートの前に夙川のアルテ・シンポジオでも美味しいランチができて今日はなかなかの一日。


('06.4.22)比較的寝たので、元気。季節柄喘息気味だが、漢方薬のおかげで安定している。こういう慢性病は漢方の方が向いているような気がする。
 いくつか計数整理を片付け、米Lands End にワイシャツと軽いジャケットを注文する。最近はノーアイロンでも風合いのいい生地が出来ていて、コットン本来の良さがかなり確保されている。僕はメフィストの靴とか、試着が必要な重衣料以外は、着るものはほとんど海外から通販で買う。安いし、丈夫だし、国内にない柄や風合いがある。
 フリーになった今は、Tシャツと綿パンという感じが一番好きだ。衣服の内外に風や気候を感じながら汗が乾いていく、そんな感じが好きだ。そして室内では勿論素足。ドレスアップを楽しむ場合以外は、ネクタイはあまり締めたくない。
 そういう意味では、これからが一番いい季節だ。

 花は散り その色となく ながむれば むなしき空に はるさめぞ降る(式子内親王「新古今和歌集」)」


('06.4.21)帰ってきてハイビジョンで録画しておいた「リトル・ブッダ」を見る。これは大好きな映画で、是非ともハイビジョンで見たかったものだ。
 はじめのあたりのシアトルのモダンな邸宅とその光の美しいこと。チベット仏教は僕にはよく分かってないのだけれど、シッダールタを主人公にすることで、大きな縦糸は自然につながる。
 "Alone"の語源を知ってる?
 "All One"なんだそうだ。


('06.4.20)静かな一日。歯医者さんに行くほかは、新聞や雑誌を読み、少し眠って過ごす。久しぶりに、体の芯がほぐれてくるような兆し。

 夜は米アマゾンから届いたトニーニョ・オルタの「デュランゴ・キッド1」を聞いたりして過ごす。相変わらず良い音のギター、何ともいえず味のある声。


('06.4.19)お昼には補装具の判定で喜連瓜破のリハビリテーション・センターに行く。相変わらずドクター達を味方につければこっちのものだ。

 夕方からは書店のスタッフの女性と、出版社のスタッフの女性というユニークなメンバーで近くのバールに集合。よくしゃべり、かつよく食べる。早い時間に集まって、早めに引き上げるところがこのメンバーらしくて、微笑んでしまう。


('06.4.18)今夜は大谷玲子後援会事務所でHP更新の後、会報の編集会議。ここには書けないが、いろんな話が飛び交って面白い。
 一つ注目なのが、若手というか少年少女ヴァイオリニストのホープが関西に集中している理由。要するにある優秀な先生が一人大阪にいて、全国から優秀な子が集まり、競争意識も高く、コンクールなどの入賞率も高い、ということなんだそうだ。勿論、東京にも優秀な先生はいるのだが、数人いるので生徒さんが分散してしまうらしい。

 東京でタクシーの運転手さんの実入りがいいのは、人口が多く、要はタクシーで帰る人数が多いからだそうで、東京には勝てないんだなあ、と思っていたが、数が少ないのがパワーになるとは意外でもあった。
 地元の人間としては、いろいろいい音楽を聞く機会が増えるので、関西在住パワーには頑張って欲しい。


('06.4.17)電気、ガスなどの支払いをクレジットカードに切り替えている。口座引き落としに比べて一番大きな違いは、マイルなりポイントが付くことだ。毎月のことなので、バカにならない額になる。そのうち、税金や保険料もカード支払いできるようになるはずだ。

 こういう目先のことは分かるのだが、長期的にどうするかは悩ましい。ブッシュの馬鹿(あと3年近くある。ウ~~フ)がいずれドル暴落を招き寄せるような気もするし。経済の事に力を入れない原理主義者どもは、結局大きなアンバランスを作り出してしまう。いずれにせよ、アメリカが唯一の超大国でいられる時間はそう長くはないだろう。
 結局は柔軟に動ける態勢を作っておくしかないか。


('06.4.16)不規則な断続睡眠かつ変な時間に起きてしまうため、どうもスッキリしない。昼はカレーを食べに行き、気になっていたオーディオいじりをいくつか。リアスピーカーのケーブル接続はノーコストで音が良くなったので、ご機嫌。あとは、いくつか課題があるが、順次。久しぶりに聞いたCDの音がどうも冴えず、何とかしたいが今のところ、具体的に出来ることがない。

 パソコンを開くと好きにせん会のメンバーからお見舞いのメール。これがまた、分かった人で思わずほろっと来てしまった。捨てたものでもなさそうだ。ま、当分はゆっくりと静かに流れて行こう。


('06.4.15)今朝は早起きして、西宮市大谷記念美術館に電話をする。4月23日の大谷玲子さんのミュージアム・コンサートの予約のためだ。ここは板張りで僕の足にはきついところなのだが、久しぶりだし彼女のベートーベンのソナタは考えれば聴いたことがない。久しぶりにこじんまりしたコンサートも悪くない。

 一寝入りして、帝国ホテルのバールでランチ。先日の我が家での騒動の件を話し合う。具体的になにも解決したわけではないし、人間の集団だから多分なにかが変わるわけでもないが、りあえず前向きに思いがあることで、少しほっとした。オーディオ関係は完全に復旧したので、後は時間の経過の中で、僕自身が間合いを計ることになるだろう。

 今はそういうモードらしくて眠くて堪らず、夕方また少し寝て、夜はたまった雑誌を読みながら、ウインダムヒルのピアノのLPをいくつか聞いた。
 ティム・ストーリー「グラス・グリーン」(写真)、スコット・コス「ウインド・ダンス」


('06.4.14)12日から近くの造幣局で桜並木の通り抜けが始まっており、その最中の金曜日だからか、OAP界隈も結構な人出。大川沿いの桜も結構残っていて、まだ花見気分は漂っている。

 何人かの人たちとメールのやりとり。5月連休の福島オーディオツアーは数人参加できそうで盛り上がりそうだ。嬉しい。沖縄の友人はまとまった休養がとれる由。良かった。
 大抵ベランダの窓を開けられるようになってきて、春は随分とそこら中にひねもすし始めたところだ。世界中の空はつながっている。


('06.4.13)いやあ、よく寝た。今日は久しぶりにゆっくり紅茶を飲む気分になった。
 たまっていた計数整理をいくつか片付ける。残りは明日。
 コンセントプレートが届いたので、早速取り付けてトランスやお借りしていたケーブルなどを沖縄に送る。

 録画していた「オランダの光」など、ハイビジョンで見ようかと思ったが、疲れているのか眠いので、早めにまた寝る事にする。


('06.4.12)今朝は東京からオーディオ仲間が遊びに来られた。さすがにベテランにはマルチなどこちらの意図をすぐに理解してもらえる。今回はあまり時間がなかったので、十分には聞いてもらえなかったと思うが、再訪されるのを楽しみにしたい。

 夜は先日の約束で、夙川のアルテ・シンポジオで食事会。7時半にはじめて、終わったのが11時過ぎというスローなメンバー。しゃべっている話題のほとんどが食べる話だったけど、このエネルギーはなんなんだろう。美味しかったから、まあいいか。


('06.4.11)お昼に沖縄の友人からのお土産「ソーキそば」をいただく。懐かしい。思えば1月前には鯨に会いに行ってたんだよね。それからのめまぐるしい変転を思うと、随分と前のようにも思うけれど、いやあ、出会いというのは面白いものだ。老後をともに過ごすスピーカーは決まったし、他にもオーディオや音楽でいろいろ変化が出てくるだろう。

 明日は、昨日の日経夕刊1面に載った方が、遊びに来られる。


('06.4.10)ちょっと下のものを取ろうとして、腰にグキッ。久しぶりにやってしまった弱腰。そろそろと寝室に移動して、座椅子で横になりながら、半日ほど録画を見たり、寝たりした。
 さすがにじっとしていると随分楽になったが、まだ要注意だ。あさってはお客さんもあるし、夜は食事会に行かなければならないので、よく休もう。


('06.4.9)リア用のリモート・ステップ・アッテネーターをカナダに注文する。
 新居用のプロジェクター天吊り金具が届いたので、サイズをチェックする。東芝純正の金具は9万円あまりと恐ろしく高く、もう少し安いのをと探していたら、1/3以下の値段の汎用金具を日本橋で見つけたので注文しておいた。しかも軽くて、将来プロジェクターを買い換えても使用できる。
 あとはスクリーンの取付方法だけだ。

 友人の話では、沖縄にはいつも風が吹いているのだそうだ。そうか、あのゆるやかなグルーヴは風のうねりだったのかも知れない。


('06.4.8)午後、沖縄からの友人が遊びに来る。那覇のお宅には一度お邪魔したのだが、やはり鳴らしている状況をお互いに知らないと、なかなか話がかみ合わないところがあるので、とりあえずはこれでパイプが通じたような安堵感がある。

 今回はSACDマルチをちゃんとセッティングしたので、これは僕も楽しめた。ビョークもベックも素晴らしい。おっしゃるようにビョークはもうアートの領域に達している。それをちゃんと再生するには、やはりフロントvsリアの音量セッティングが重要だと思う。音の海が広がり、前後のフォーカスもぴしっと合うスイートスポットは各ディスクごとに限られたところしかないので、それを探り出し、再現する事が必要だ。やはりリア用のリモート・ステップ・アッテネーターを早急に作ろうと思う。
 あれもこれもと思うが、ついおしゃべりの方に移行して、オーディオは自然に一段落。焼き肉屋さん→イタメシのバール、といういつものコースで夜が更けていった。明日神戸空港から那覇に帰られるという。帰路平安。

 12日の昼には、東京からも友人が遊びに来る事になった。春風到来、千客万来、日々是好日。


('06.4.7)オーディオ的なリカバリは、ほぼ完了。といっても、アナログなどはまだまだ聞きながら追い込んでいく必要はあるが、とりあえずは一段落。うう、眠い。

 明日は沖縄から友人が遊びに来る。東京からなにやら電話があり、一方でゴールデンウイークに福島のオーディオ仲間と遊ぶ計画も進行中だ。
 とにかく楽しく遊ぼうと思う。


('06.4.6)花冷えの中、桜満開の大川沿いを母を送ってJRで新今宮まで行く。帝国ホテル側の桜が風に吹かれて、花びらを送って寄越す。今夜の花見は寒いと思うが、人出はかなりのもの。

 母は忘れ物だとか、鍵がとか、しょっちゅう何かいうが、無事急行に乗せる。 結構遅くなったし、寒かったので、日本橋に行って買い物だけさっさと済ませ、帰途につく。
 明日は夕方に歯医者さんの予約有り。
 
 はかなくて 過ぎにしかたを 数ふれば 花に物思ふ 春ぞ経にける(式子内親王/新古今和歌集)


('06.4.5)午後から母と二人でお掃除大作戦。僕はダイソン、母はぞうきんを持って、各部屋を掃除。トイレは母にお任せする。
 夕方からお腹が減らない、晩ご飯は食べないとか言っておきながら、結局母はインスタントラーメンなど食される事に相成った。そして寒いと言って、毛布にくるまってテレビなど見ている。

 よく分からないけれど、とにもかくにも綺麗さっぱりした一日だったなー。明日は母を送って、久しぶりにいくつかの店をのぞこうと思う。


('06.4.4)本当に春の一日。雨混じりで湿った空気と煙るような桜。
 母と静かに過ごす。僕はケーブル交換の作業をし、母は「することがない、一服してばかり。」とブーたれながら、新聞やAERAを読む。

 お昼が遅かったので、夕食には中華粥を作る。肉がなかったので、沖縄のジョルベーコンを解凍して肉と脂の旨味を出した。ハフハフとした湯気とともに、香菜(コリアンダーリーフ)と生姜の香りがすうっと体の中を抜けて行く。
 日々是薬膳好日。


('06.4.3)ここ2日間の日記を見て、各地のオーディオ仲間からお見舞いのメール、電話を頂いた。日々音楽体験をもたらしてくれるスピーカーを、オーディオシステムを大切にしている人たちは、この辛さを分かってくれる。有り難いことだ。深謝。

 実際に阪神大震災をいくつかの機器とともに乗り越えてきたこともあるので、手さえ掛けてやれば機器は多少の傷を負っても、ちゃんと鳴ってくれるモノだと言うことも、僕は知っている。程なく何とか出来るだろう。
 形あるものは壊れるし、ある程度の事は覚悟は当然出来ている。しかし、心に負った傷はそう簡単には行かない。

 しかし、いつまでもこんな事を考えてはいられないし、前を向いて行きたいので、とりあえず有象無象はカットオフして、大事な事に心を向けよう。
 今日は気分転換に日本橋で少しばかり散財をして、それから母を迎えに行こう。

 夕食は香菜と韮とさいぼしのサラダ、砂糖醤油とごま油のドレッシング。プチトマトとモッツァレラチーズのパスタ。このパスタは母がお気に入りで、珍しくワインのお代わりもした。
 いつもの暮らしが戻りつつある。


('06.4.2)昨夜の片付け。惨めな気持ちだ。
 被害調査。倒されたスピーカーのケーブル側端子が一部変形しているようだが、テストCDで音出しをした範囲では、とりあえず音は出ている。もう少し元気が出たら、きっちりとチェックしよう。これまでミリ単位で詰めていたセッティングはおじゃんになった。また出直しだ。
 レコードプレーヤーの足はパーツ探しをしなければならない。メールの返事待ちだ。とりあえず音は出るようにしたが、音楽を聴く気など起こらない。
 クリーニングが効くものは早速出そう。踏まれたLPジャケットはまあ、あきらめるしかない。

 教訓:スピーカーにもたれたり、手すり代わりにする奴らは何度注意しても、疲れると同じ事をする。所詮こいつらにはスタンディングのパーティーなど出来ないのだ。分からない奴は結局は分からないのだ。だから、そういう奴らとは関わらないようにする。つまり、さっさと逃げ出す。
 もう俺のことは放っておいてくれ。


('06.4.1)今日は好きにせん会の花見があり、その二次会を我が家でやった。だが、いろいろあってこの会に対する僕の評価は地に落ちた。自立と放任・放置とは違うだろう。密集するなら、それなりの余裕のある場所を借りてやるべきだ。誰が進行を状況を把握していたのか?ただの成り行きの酒飲み集団ならば、そんなものになんの意味があるのか?
 引っ越しするのは幸いと言うべきかも知れない。もう二度と呼ぶつもりはない。


('06.3.31)明日は好きにせん会花見の二次会を我が家でやるので、パスタなど作るのだが、どうにもパワーが沸いてこない。風邪気味でもあり、経験上こういうときは奇をてらわず、体で覚えているモノで勝負すべきと決めて、掃除と片付けだけして明日のことは明日やることにした。冷蔵庫には赤と白の泡がしっかりと冷えている。
 よって今夜はさっさと寝る。


('06.3.30)あさっては花見なのに、どうにも気分がイタリアンモードにならず、というか要するに疲れているだけなのだが、気合いを入れに花冷えの中を、帝国ホテルのバールにランチに行く。
 途中でご近所さんと遭遇。うむ、近くにいるというのはこういうオマケ的なものもあっての事で、離れてしまうと何か理由というか目的を持って会うという事になってしまうのだなー。はてさて溶けたものやら、凍ったものやら。

 来ぬまでも 花ゆえ人の 待たれつる 春も暮れぬと み山辺の里(藤原伊綱/新古今和歌集)


('06.3.29)今日は現在のマンションの売却契約をする日。淡々と進む手続き。

 でも疲れた。先週日曜日の神戸からはじまって、奈良、岡山、そして今日だから疲れが溜まっていて、夕方からたまらずに一寝入りした。ま、しかし、これで、大枠の条件はほぼ固まった。4月に入ればもう少しゆっくりと取り組めるだろう。

 昨日も思ったのだが、この3年あまり隣のギャラリーで様々な楽器や演奏に接したことが、音楽観だけでなくオーディオ観やアーティスト達の姿や、いろんな意味で僕に深い影響を与えている。ことにオーディオについては音のとらえ方がかなり変わった。誰しもそう言うのだろうが、僕が今求めているのは「深呼吸が出来るような」ナチュラルなものだ。


('06.3.28)早春の一日、今日はあるスピーカーを聞きに岡山に行ってきた。思ったよりもはるかに充実しかつレベルの高い内容のショップだった。こんなところがあったのかと瞠目することしきり。ほぼ半日社長と一緒に過ごしたが、随分といろんな事を考えさせられもし、また自分なりに確認できたこともあった。夕方になって予報のような雨にはならなかったが、急に冷えてきた岡山駅から新幹線に飛び乗った。さてさて、いかがいたそうか?


('06.3.27)昨日は神戸・北野で友人の旧作品の上映会。濃い場所と、それにも増して濃い人たち。時の流れと、人の変化は否応なしにいろんなズレを浮き彫りにする。体の中にないことは、結局は形にはならない。定義なしに発せられた言葉は、いかに深いものがあっても、結局は空中分解する。見極めと転進の時。ま、俺も人ごとではないが。

 今日は父の命日。母と弟と3人で奈良に墓参りに行く。時が止まりかけているような鄙びた町並みと土の臭い。どこか閉じられたような人の営み。

 帰りは泉ヶ丘まで送ってもらって、日本橋に出て買い物をする。いつものパーツ屋さんから出てコーヒーを飲みたいな、と思ったところにメイド喫茶の看板。出来ていたのは知っていたが、ふむ、どうせなら、と思ってビルの二階へ上がっていく。「お帰りなさい、ご主人様。」
 どうだったかって?なかなか面白かったよ。所詮は遊びだし、女の子はプチアイドル化していて、男どもは一緒に写真(300円)撮ったりして遊んでもらって喜んでるし、第一450円でこれだけ各種笑顔つきでコーヒー(割と美味し)を持ってきて送り迎えしてくれるところなんて、絶対にないだろうし。
 よほど疲れているときなんかでなければ、また行きたいとは特に思わないが、僕は秋葉や日本橋やそこに集まってる人たちも嫌いじゃないし、ヒップホップだって立派な音楽だと思っている。"Home Made 家族"も好きだし。
 「アイコトバはPiece of Peace。ありふれた言葉だが、今はこれこそが希望の全てだ。」(アイコトバ)


('06.3.25)今日はもう春の気配が濃厚になってきた。桜もいよいよこれからという空気だ。

 マンションの改装の見積もりを検討して返事する。プロジェクターやスピーカーの天吊りのための天井補強や、ケーブル用の天井内配管などはできあがってからやると物いりだが、工事途上だと安くつくので有り難い。

 その後は久しぶりにオーディオいじり。明日は神戸で友人の作品の上映会がある。久しぶりに東亜食堂のママさんの顔でも拝んでこようかな。


('06.3.24)気合いを補充しに昼はインド料理屋さんでカレーを食べて、区役所に行く。同期の課長がいてくれたので、いろいろと四方山話。定年を前倒しして辞める人が相次いでいる、というか皆そうしつつあるらしい。ま、後何年かすれば知った顔はほとんどいなくなるのだろう。

 あっという間に用件が片付いたので、心も軽く野菜や魚を買って帰る。仙台からどっとLPが届いたので、聞きながらメシでも作ることにしよう。
 ニュージーランドドルは大きく下げているが、ここは長期的視点で冷静にそのままにしておく。それにしても、この国の経済規模は日本のGDPのわずか2%なのだから、驚いてしまう。


('06.3.23)午後は新しいマンションの機械警備の打ち合わせと契約。1階だと、ガラスを破って入られると窓のマグネットセンサーも役に立たないので、対人センサーなどを付けることにした。呼び出しスイッチなども母のために使えるし。

 ご近所から夕食のお誘いで、帝国ホテル地下のバール(イタメシ屋さん)に行く。実は昼になかなかのランチを食べたばかりで、店のスタッフが歓迎してくれたが、美味しくてそんなに高くないのに夜はお客が来ない。皆高いと敬遠してるんだろうか、かなりおすすめなのに不思議だ。などといいながら、ま、なんだかんだで2人でシチリアの赤を1本空けた。ドクターすんません、明日からは玄米食に戻りますので。


('06.3.22)家を変わるとなると、いろいろやる事が出来て、電話でも、多分OKと返事すると何かスケジュールが入ってたりするので、ちゃんと手帳を見て返事しなくては。

 夕方から買い出しに出かけ、帝国ホテル地下のイタリア食材屋さんなどに行く。
 夜は久方ぶりにゆっくりと音楽を聴く。雨降りのせいか、真空管のブレイクインが終わりつつあるのか、アナログの音が格段に深く感じられる。チェンバロやピアノの弦の動きがよく見える。
 こういう日は終わってしまうのが本当に惜しい。


('06.3.21)今日は午後からチェンバロ・アカデミーの発表会。会員が順番に演奏していく形で、プロもいればアマもいて、上手な人もそれなりの人もいて、いつもは退屈なのだが、今日は面白いことが2つ。

  一つはバルトークのピアノ曲集「ミクロコスモス」からの3曲。なかなかスリリングで面白い。それを弾いた男性と後で話をすると、「ドレイファスがチェンバロで弾いたCDが出てますよ。」との事。早速注文してみよう。こういう発見があるのは嬉しい。

 それと、作曲科を出た若い女性が演奏した自作「”ラ”への前奏曲」。楽器の響きを活かした素敵な新鮮さがあった。若い人のこういう試みがあるだけでも嬉しい。

 チェンバロというのは弦をはじくし、しかもテンションが余り強くない木製の楽器なので、いろんな色を含んだ響きがきらめきながら、揺らめいて立ち上がる。楽器や調律にもよるが、どちらかと言えば優しい音だ。間違っても、キンキンあるいはギンギンした響きではない。
 そういう意味では、オーディオ再生ではついサービスして音量を上げたり、変に緊張した強い音になったりする。なかなか生の音が知られていないし、その魅力も十分に知られていないのだろう。

 こういう良い音や演奏が少しでも知られるように努力したいと思う。


('06.3.20)最近旅行続きで疲れていたのだろう。今日もよく寝た。

 夕方から隣のギャラリーへ、明日のコンサートの打ち合わせ。それから、梅田と日本橋に買い物に行く。帰りに南森町で新子(イカナゴの新物釜揚げ~当然ぽん酢で)と鰹のたたき、そしておひたしにするホウレンソウを買って帰る。発芽玄米を混ぜたご飯を炊いて、先日友人が持ってきてくれたスペインはリオハのマルケス・デ・カセレス(2001)を開ける。
 ゆっくりと開いていくワイン。イカナゴの結構コクのある味に合っているかも。玄米ご飯も甘くて美味しい。
 かけたCDはドナルド・フェイゲンのモーフ・ザ・キャット。大貫妙子"attraction" など。


('06.3.16)いやあ、寝た寝た。何とかリカバリ。
 今日は雨。風は少し肌寒いが、空気はかなり柔らかく感じる。春の兆しはいろんなところに潜んで、さまざまな生き物がそれぞれの形で開花の呪文をつぶやいている。春を招来するマントラがすこしずつ染み渡ってくる。

 今日は朝から宅配便が次々と届く日で、おちおち寝てもいられなかった。資料整理を中断して、夕方から歯医者さんに行き、明日からの東京行きの準備をしたりする。

 今日届いて聞いたLPの一つ。リズ・ストーリーのピアノで「スピーチレス」。

※17日~19日と東京行きのため、更新を休みます。


('06.3.15)やはり花粉舞い散る中に戻ってきたので、鼻水は復活し、調子悪いことおびただしい。睡眠に次ぐ睡眠で、大分リカバリしてきたが、もう少しかかりそう。


('06.3.14)9日は那覇には昼過ぎについて、ホテルに荷物を預け、国際通りの泡盛「くら」で有名なヘリオス・パブに行く。地ビールメーカーがやっているので、ここの生はとても美味しい。特にヴァイツエンが好きだ。しみじみと「来たなあ。」と思う。気がつくと、きのうまでの鼻水ズルズルは止まっている。花粉のない沖縄バンザイ!
 しかし、雨。明日の鯨はどうなるんだべ。不安だが、まこればっかりは仕方ない。

 ホテルで一休みの後、新しい友人SK氏が夕刻迎えに来て下さり、べらぼうに魚の美味しい店に連れて行ってくださる。やや遅れてO氏が公私とも忙しく体調悪い中、顔を出してくださる。O氏は1軒目で帰られ、2次会ではフランス料理屋さんのカウンターでワインを頂く。かなり特殊なチーズなどもあり、ソムリエールの話も楽しく、那覇・松山の夜は話が弾んで更けてゆく。オーディオに限らずSK氏はいろいろ知恵や経験を積んでおられる事が、話だけでもよく分かって頼もしい。今時貴重な人だ。

 そして、10日は晴れた!旅行社がホテルに迎えに来てくれて、那覇・泊港から50人載りクルーザーで慶良間(ケラマ)諸島でのホエールウオッチングに向かう。風が心地よく、半袖の人さえいる。
 皆で海面をウオッチするがなかなか見えず、結局場所を変えて渡嘉敷島近辺でブロー(潮吹き)を発見。尾びれをあげて一度潜ると10分から20分潜るので、付近を気長に見張る。アリョーシャン列島から南下したザトウクジラたちは慶良間の海で子供を産み、大きくなってから、4月には北の海に戻っていく。だから、母子づれが多いらしい。あちこち場所を変えて10頭あまりを見た。
 小型船で行くと、子鯨が「遊ぼー!」と近寄ってきたりするらしい。安全のために50m以下には近よらないことになっているので、こういう大型の船では少しもどかしいが仕方がない。ハワイで見てきた人の話によると、向こうは大型観光船ではるか遠くの鯨を望遠鏡で見るだけらしい。ま、それに比べればかなりましと言うべきか。
 臨場感を求めると、相当揺れるが小型船の方がよいのだろう。大きな写真はトップページに載せました!

 11日は朝から晩までオーディオと音楽浸け。ホテルバイキングのランチで落ち合って、これまた新しい友人のSR氏宅にお伺いする。ここで僕のこれからのオーディオや音楽人生に決定的に深い影響を与えることになると思われる、凄いモノを聞いてしまった。生きていくのに音楽が必要な人たちは、生演奏だけでなく「日々」音楽を聴くために、何とか機器を揃えて目指す音を出すべく努力するわけだが、それにはどれだけ深く明晰に欲しい音をイメージできているかどうかが決定的に重要だ。SR氏は該博な知識・経験、手の技とこの想像力を備えられ、オーディオにエンスーしておられる。また学ぶべき先達が増えた。
 6月には新居に移られるそうで、またの訪問をお願いして、失礼する。

 さて、今回の主席案内人SK氏宅。これはまた「男の城」という感じで、パソコンや本棚などが林立する密度高い部屋の中、窓際に木製ホーンが目立つジンガリのスピーカー。全体として、すぱっと切れた熱い感じの音。特にいくつものアナログ盤が楽しくてノリが良くて素晴らしい。この人も音楽を聴くことが不可欠な人らしい。これから変遷もあるのだろうが、機器のとりまとめは手慣れたモノで、いささかの危なげもない。

 そして最後はおなじみO氏宅で夕食をご馳走になり、「ちょっとだけ」と言いながら、あれこれ試して、夜半まで遊んでしまった。安定してきたCD・SACDプレーヤーから、特にSACDの良さをこれからどれだけ引き出せるか。僕は振動対策が重要だと思うので、その点をいくつか実験させてもらった。

 12日は1軒年配のオーディオファンのお宅にお邪魔してから、もう1軒K氏宅にお伺いする。ご本人の好みによるマイペースな音作りだが随分と見通しや切れが良くなって、情報量が増えたJBL S3100が良く鳴っている。聞くと、いろいろ改善のため試された由。惜しむらくは、明確な音場・定位と引き締まった音像の提示には今一歩のところ。音色は後で何とか出来るので、好きな音色云々はさておいて、まず音場や音像がちゃんと立ち上がらないと、始まらない。新しく導入されたM&KのサテライトSPの音のまとまりや、定位のしかたを十分吸収して、メインのJBLシステムにどう反映させるかが、これからの課題か。好漢健闘を祈る。

 そして13日はゆるゆると休憩がてら、午後の便で帰阪する。
 いやあ、中身の濃い沖縄滞在でした。いろんな人のお世話になり、いい経験をさせていただきました。
 改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。m(_ _)m


('06.3.8)税務署に確定申告を提出してから、梅新のフェニックスホールへ。大谷玲子さんがメンバーのアンサンブル・プルミエの演奏会。現役のベルリンフィルのヴィオラ奏者をメンバーに迎えて、編成の違う曲に取り組んだ意欲的なコンサート。みな忙しくて、音合わせの時間が十分にとれなかったらしいが、その分高い集中力でなかなかの出来。特にショスタコービッチのピアノ・クインテットが素晴らしい。

 ホールの元支配人の尽力で、終了後アーティストを囲んでパーティーを持つ。なかなか素敵な一日になった。

 明日からは、いよいよ沖縄行き。新しい友人に会えるだろうし、心地よい風の中で鯨にも会えるかもしれない。

※3月9日~13日と沖縄行きのため、更新を休みます。


('06.3.7)飲食店が新居の近辺にはほとんど無くて徒歩10分の駅前に固まっており、その泉ヶ丘駅前の雰囲気も分かってきたので、昨日はこれから自分で料理することを基本にせねば、と思った次第。そういう点では、現在の大阪市内はいろんな意味で、便利に出来ている。同じく郊外でも、僕が一番好きな阪神間の様に環境やお店などが充実しているところもある。おお、夙川のアルテ・シンポジオのなんと素晴らしいことか!
 ま、しかしそういう事で泉ヶ丘を選んだのではないので、それはそれとして、出来るだけ快適かつ充実した生活が出来るように工夫しなければ行けないし、またその辺が引っ越しの醍醐味かも知れない。

 駅前の高島屋の食品売り場は割合充実しているらしいし、探せばいろいろあるかも知れない。最悪、バジリコなんかはベランダで育ててもいい。ただ、虫が付かないようネットしなければならないだろうが。(笑)


 今日は確定申告書を作成する。基礎数字を固めて国税庁のHPに入力すれば計算までやってくれるので、それをプリントアウトすればいい。(勿論検算するけど。)データは残しておけば来年も活用できる。

 いろいろ片付けて遅くなったので、提出は明日にして今夜は玄米ご飯を工夫してみよう。


('06.3.6)雨。結構暖かい。これくらいの肌理の細かい雨はとても好きだ。

 今日は泉北ニュータウンの泉ヶ丘に新しいマンションの契約に行く。だんだんと細部が煮詰まってくるが、実際には住んでみないと分からないことが多い。収納を少しでも効率的に確保するのが、目下の大きな課題。

 結構遅くなったので、駅前のイタリアンに行くが、「まあ、あまり期待できそうにないなあ。」という予想の通りだった。店が多いといってもやはり「郊外」は郊外だ。ただ、150インチを越えてるだろうか、大画面でキャロル・キングのライブを映写していたのは嬉しかった。

 さて、明日は確定申告に行こう。晴れたらいいね。


4月刊行予定の「月刊FACTA」という雑誌を楽しみにしている。編集長は「Foresight」(会員のみ郵送)でも書いていた人だし、なかなか腰の座った硬派の雑誌のようだ。


('06.3.5)午後から、作りつけ本棚の解体・運送の打ち合わせ、といっても相手は高校時代の友人なので、近況の話などが大部分。お互いいい年になっているので、持ち味を活かしたうえでの、これからの過ごし方など、少しずつ手仕舞いの方向が見えてくる。彼にとって一期は夢などではない。

 夜は久しぶりに音楽を聴きながら、沖縄に持っていくディスクを選んだり、資料を読んだりする。
 那覇の明日は最高気温23℃、最低気温18℃、晴れのち雨だそうだ。10日には晴れるだろうか?鯨には会えるだろうか?


('06.3.4)歯の方はあまり痛むこともなく、何とか納まってくれそうで一安心。

 今度のマンションはIHなので、ル・クルーゼの鍋やホーローのミルクパン、ケトルは大丈夫だが、他はほとんどペケ。中華鍋も磁石はくっつくんだが、鍋底の形からしてペケだろうなあ。
 パスタパンはパスタ・ロボを買うとして、フライパンはどうしよう?ま、時間はあるから千日前・道具屋筋でティファールでも物色するか。

 はじめて、玄米入りご飯を炊いてみる。ネットで見つけた「あきたこまち」の発芽玄米を1/4混ぜて炊いてみたが、結構粘りもあっていけてる。腹持ちも良い感じだ。
 いいキッチンを活かせるように、本格的に体のことを考えて玄米食などやってみようかと思っている。


('06.3.3)ネットでいろいろ振り込みや引き落としの状況を確認。全てOK。
 ここ数日マウスの動きがおかしく、いささかストレスを感じるようになったので、ヨドバシにマイクロソフトのレーザー・マウス6000を買いに行く。僕の手はかなり小さいので、ノート用のがちょうどいい大きさだ。
 オプティカルのマウスは弟のところで使った経験があるが、大層に赤く光る割りにはどうもいまいち大味でわざわざ使う気になれなかった。ところが、最近はマウスの位置情報を読み取る精度が格段に高まっているらしい。「レーザー式」はマウスパッドを使う必要もなく、光沢のある面や木目でも、また早く動かしても正確に反応するらしい。

 という事で、もうワイアード(有線)は卒業かな、と買ってみた次第。結論。まことにふれこみの通り。とても自然についてくるし、煩わしくない。

 夕方は久しぶりに歯医者さんに行く。気になる虫歯があって、そういうときに放っておくと、沖縄でそれも鯨が現れたときなんかに痛んだりするので、早めに直してもらいに行く。夜、痛まなければいいんだけど.....。


('06.3.2)母を新今宮まで送っていく。まあ、これ以降は何とか帰れるみたいだ。

 帰りに天王寺に出てHOOPの無印に行く。新居では収納が少ないだけに、家具収納が必要になる。やはり、システマティックに収納したいので、MUJIベースでまとめようと思う。
 書斎の作りつけ棚は3つに分解して、移動・組立してもらう必要があるので、日曜日に打ち合わせをすることになる。

 形は引っ越しに向けて動いているが、心は残ったまま何一つ動いてはいない。


('06.2.28)昨日は弟との間で電話が行き交った。要するに、母が我が家に到着しない。いつもの新今宮で乗り換えずに、乗り過ごして難波まで行ってしまったらしい。「今から行くからね!」と2回電話があってから3時間経ってもまだ着かない。結局、分からなくなって弟の家に戻ったという連絡があったのが、夜の9時半。心配したんだぞ。やれやれ。

 今夜は、弟が車で母を送ってきてくれて、そのまま焼き肉を食べに行く。ま、近くなればこういうパターンで何とか行けるようになるのだろう。


('06.2.27)いろいろやることはあるんだけど、初志貫徹してホエールウオッチングに行こうと思う。ま、要するに沖縄に行って友達にあって、オーディオなどをわいわいやりたいだけなんだけど、こういうのはタイミングを外すとなかなか機会がない。

 今回はたまったマイルを使いたかったが、いい時間帯の伊丹発のJALの便が満席だったし、第一、新聞を見るたびにJALの内紛には嫌気がさすので、ANAにした。便数などややしんどいところはあるが、これから国内はANAにシフトしていこうと思う。ANAはスターアライアンス加盟でルフトハンザとも提携しているし、ANAのカードをよく見たら、JALよりもマイルの付き方がややお得になっている。カード会社は住友VISAでここがしっかりした会社なのは経験済みだ。

 3月はなにかと忙しいが、それもよし。


('06.2.26)日曜日は夕刊がないだけで、ノルマが少ないような気分で少しヨユーな気分がある。

 いろいろ考えながら片付けていると、捨てるモードになって行く。うむ、心地よい。
 でも捨てるには勿体ないものは、リサイクルする方がいい。僕が死蔵してるより、その方がいいに決まってる。もう使わない予定の真空管が何10本かあったので、秋葉原の真空管屋さんに買い取ってもらうべく発送した。

 明日から母がお泊まりに来る。明日はお掃除大作戦でもして、近くに出来た小さなレストランにでも行こうか。


('06.2.25)沖縄へアナログ・プレーヤーなどを送り出す。大体、僕は機械を余り買い換える方ではなく、このプレーヤーもかなり長い期間使ったし、阪神大震災も一緒に乗り越えてきた。最近は収納庫の奥の方に置いてあるだけだったが、また人の役に立ってくれるなら嬉しい限りだ。

 鯨さん達はどうしているのかしらね。


('06.2.24)マンションの正式な購入申し込みに行く。内装の打ち合わせと確認。プロジェクターの取付が悩ましい。リアスピーカーは後で天吊りするしかない。
 L字型の広いカウンターキッチンは、L字型の収納扉などもあってなかなか素晴らしい。パーティーをやっていても、皆と話しながら料理したり出来るし、洗面室・浴室とつながっていて、動線的にも面白い。

 さて少し広くなるとは言っても、押し入れとクロゼットという収納スペースを2カ所つぶしたので、物を減らさないと納まらないのが見えてきた。
 言われなくて物が多いのは分かってる。そんなことは知ってる。でも、それなりに必要な物が大部分なんだし、最後はちゃんとするんだから、俺のことはほっといてくれ!
 この際、すっきりさせるのはいいことだ。使わない物や、くたびれたものは年末までに順次片付けよう。

 これまでずいぶんいろいろと捨ててきたが、後で後悔するのはAマイナス級やB級の本やレコード。あとで手に入れようとしても、まず手に入らない。このあたりの判断が難しい。

 LPなんかも結局は欲しい人のところへ行ってくれるのが一番いい。そういう意味ではショップに売る方がいいかもしれないな。神戸元町や心斎橋に行くついでに、少しずつ処分してみよう。でも、何か別のを買ってしまったりして.....。


('06.2.23)銀行に税金対策用に少し残しておいた住宅ローンの繰り上げ返済に行くと、『「機械」でお願いします。』と案内されて、コールセンターとつながった。センターにいるオペレーターとTV電話で話しながら、押印した書類はスキャナで読み込み、説明書はプリンタで印字して、めでたく完了した。

 銀行としてはコールセンターに専門家を集められるので、各支店に薄く広く人員配置しなくても済む。慣れればなかなか合理的だと思う。

 今日は新しいマンションの間取りをずっと考えていた。


('06.2.22)MSNマネーのHP「世界の銀行」米国の所得収支悪化のジレンマ、金融・外交面で制約も。昨日来たCitiBankのニュースにもドル、ユーロ、円それぞれ条件次第では買いという書き方で、要するに状況次第という様相になってるようだ。

 昨夜は、ソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」を見た。石田衣良だったか橘玲だったかが、本の中で手厳しいことを書いていたので、あまり期待しないで見た。なるほど、雑誌などに書いてあった都市文化論的なイメージは全然なく、適当に面白そ-なところをつまんだだけ、という感じだった。
 子供中心の妻と家庭に距離感を抱いている男と、折角日本に一緒に来たのに夫は仕事ばかりで、ほったらかしにされている女。男はアホな日本のスタッフに振り回され、日本がよく分からず滞在を楽しめない。
 どうも、ソフィア・コッポラが書きたかったのは、異邦人として異国で出会った男女の始まりの物語らしい。ラストで帰国しに空港へ行く車から女を見つけた男は、走っていって女を抱きしめて耳元でささやく。内容は聞こえない。上気する女の顔、さっぱりとした顔で車に向かう男。「アメリカに帰ったら君に連絡する。君を愛している。」とでも言ったのかな。
 僕はスカーレット・ヨハンセン(何とこのときはまだ10代だったそうだ)が好きだから見ていられたが、はっきり言って映画館まで行く値打ちはない。WOWOWで見ると、時期は遅れるが冷静に見られていいのかもしれない。

 いい映画を見たいなあ。


('06.2.21)今日は現在のマンション売却の打ち合わせをする。淡々としたものだが、もう8年も住んでいるのだから、今年限りかと思うと流石に少しは感慨もある。でも、まあ、時間はあるので、ゆっくり別れを惜しむさー。

 その後は久しぶりにオーディオいじりをするが、資料やサイトに当たったりして、回路の事前確認に思いの外時間がかかってしまった。続きは明日。


('06.2.20)手続きはこれからだが、駅から近くて、生活もしやすく、音楽も聴きやすいと思われる、まずまず良い物件が見つかったと思う。
 勿論、現状でも多少の不満はあるし、これからも見つかるかも知れないが、

1.母のための専用の部屋を用意し、ベースとなる弟宅と自由に行き来できるようにする。

2.今までいくつかの部屋に分散・重複していた機能を一つの広い空間の中にまとめる。いわば、コックピットのようなイメージ。(と言うか、要は昔から憧れていたロフトのような部屋にしたかった。)
 ①音楽を聴く。
 ②パソコンをたたき、いろんな情報のやりとりをする。
 ③TVやスクリーンで映像や映画を見る。
 ④パソコンと連動しながら、資料を整理し、本・雑誌に目を通す。
 ⑤料理し、食事をする。
などなど、一日の大半の作業をあっちこっち行くことなく、シームレスに一つの空間で処理したい。

 
3.音楽を聴くためのより広いオーディオ空間を確保する。

という目標は概ね実現できるような気がする。いろんな人たちの知恵と力を借りて、できるだけ実現していきたいと思う。


('06.2.19)いやあ、マンション・ギャラリーを3軒はしごするのは、本当に疲れた。弟が車を出してくれたので助かったが、二人とも「疲れたなあ。」というのが本音。こちらの要望は伝えたので、どういう回答を出してくるか、明日辺りが決断のしどころか。
 夜は母もまじえて久しぶりに3人で伊勢エビちゃんこをつつく。とりあえずは家族集合と言ったところ。ふうっ。


('06.2.18)沖縄へ送るアナログプレーヤーの問題点は目途が付いたので、一安心。こうしてセットアップしていくと、いろんなことを思い出す。結構忘れていることも多いし、また忘れないと今に集中できないのだと思う。

 取り寄せた資料を整理しながら、電話とネットで住宅のメリット・デメリットを整理する。折角引っ越すのだったら、前向きに行かなきゃ損なので、広いスペースと母の部屋を確保できる算段を考える。実際には思ったほど家具も置けないのだが、まずはスペースの確保だ。IHになったらしかし、勝手が違うだろうなあ。
 明日は弟の車に乗せてもらって、とりあえずは現地に行こう。


('06.2.17)ちょっと意外なデータ。2月16日日経夕刊によると「女性の有業率、20ポイント以上の差」

 『有業率が高い地域は福井県(78.1%)をトップに東北、北陸、山陰地方など。地方圏ほど三世帯同居の世帯が多く仕事と家事や子育てを両立しやすい、と言う二乗もあるようだ。全国平均は65.6%
 一方、政令指定都市を抱えるような大都市圏ほど、有業率は低い。「通勤時間が長いほど有業率は低くなる」との見方もある。』


 大都市にいろんな事業が仕事が更に集中する傾向がある中で、女性の労働参加率を高めるにはどうすればいいのか?問の中に答があるような気がしません?実現はなかなか難しいとは思いますが。

 午後から、ヴァイオリニスト大谷玲子さんの事務所で後援会HPの更新。小澤征爾の休業でいろいろ影響も出ているらしい。やはり彼はTシャツ1枚の方が似合う人だと思うけれども。
 帰りは天王寺HOOPでMUJIの衣料とアフターヌーン・ティのパンを買って帰る。
 今日の夕食は菜の花のアーリオオーリオなど。


('06.2.16)昨日から雨模様で結構暖かい。そんなこともあってか、ちょっと鼻ズルズルでアレルギーが出てきた。

 明日からアレルギー週間が始まる。12日の日経広告欄によると、アレルギー性鼻炎の抗原(原因物質)のランキングも変わってきているそうだ。
10年ほど前 → ①ハウスダストダニスギ花粉
現在 → ①スギ花粉ハウスダストダニヒノキ花粉イネ科の花粉ブタクサヨモギ 
 おまけにアレルギー性鼻炎の約80%で花粉症を併発していて、ハウスダスト単独は20%程度だそうな。しかも花粉の発生量が少なくてもその分発症率が下がるわけではなく、わずかな量でも症状が出るらしい。
 さらに、喘息など他のアレルギー疾患とアレルギー性鼻炎の合併が増えているんだそうな。
 おお、だから鼻炎と言ってなめていてはいけないのだ。いろいろしなければならないこともあるが、今日は出かけるのを見送る。心身を賦活させるためのとっておきのマントラのひとつ、バルトークの弦楽四重奏など聴いて、しかし勉強は続ける。今日は東京カルテットの弾く6番(独グラモフォンLP)。

 ところで沖縄にはスギ花粉がないそうだ。他に固有の物もあるかも知れないが、まずそれだけでもいいと思うなー。
 沖縄に送るアナログプレーヤーの部品でもう一つ見つからないのがある。どっかにあるはずなんだが。ま、片付けていくうちに見つかるかも知れない。(^_^;)


('06.2.15)沖縄の友人にお貸しするため以前使っていたアナログプレーヤーを送る準備をしているところで、はたとある金具がないのに気がついた。インチサイズなので、日本橋のナニワネジにもなく、結局東急ハンズに依頼した。入手できるといいのだが、ま、何とかしよう。

米オーディオファイルUSAからLPが届く。締めて$160+送料。

リッキー・リー・ジョーンズ「フライング・カウボーイズ」(プロモ盤)!!
 とがっているスパイスが少し、平原の風のような安らぎがたくさん。一番好きな曲がどうしてもびびってしまう。でもいいアルバム。
アストル・ピアソラ「リベルタンゴ」(プロモ盤)!!!
 アメリカ的なまとめ方のレコードだが、さすがはピアソラだんだんと突っ込んできて、結局はピアソラ節にしっかり染め上げてしまう。
アーロン・ネヴィル「ウオーム・ユア・ハート」(クラシックレコードの200g重量盤新品。でも安かった!!)
 ベスト盤のCDも持っているが、良いアナログで聞くと断然違う。
タック&パティ「ティアーズ・オブ・ジョイ」新品。!!
 これこれこれ、という感じの柔らかく切れ込むギターと腰の据わったヴォーカル。ノイズもほとんど無く盤質が素晴らしい。
J.コルトレーン「アフリカ・ブラス・セッションズ Vol.2」(プロモ盤)!!!
 結構ぺらぺらの盤だけど、音は熱い。


('06.2.14)昨夜帰ってPCを立ち上げると、本体の電源は入っているのに、ディスプレイが動作しない。いろいろやってみてダメなので、ヴィデオボードやメインメモリを挿し直したりして、ようやくBIOS画面が出た。何とCPUのスピードを認識し損ねていたらしい。
 使い始めてからもう4年ほどになるので、ぼちぼちトラブるかなと思いつつ、ここまで来たら次のビスタまで何とか持たそうと思っていたのだが、甘いかも知れない。ま、システム的にケアしながら、頑張ってみて、やばそうならハードディスクの入れ替えをしよう。

 昨夜のコンサートは楽器提供の梅岡さんによれば、『去年バッハの「平均律曲集第1巻」の自筆譜の表紙の模様から新しい調律が解読された!とアメリカ人レーマン氏が学会発表、それは世界中に大きく波紋を投げかけました。彼の不均等な調律を紹介し、実際12平均律や今迄日本でバッハに良く使われて来た古典調律との違いなどを耳で実際聞いて頂きます。』というもの。
 来ておられたのは大部分が演奏家または楽器関係の方々。僕のような素人はおそらく少ないだろう。調性にもよるが、実際に聞いてみたレーマン調律は、古典調律の中心であるヴェルクマイスターⅢに比べると、柔らかななごみ系で、純平均率は表情の乏しいのっぺらぼうな感じだった。
 つまり、三度や五度や全ての調で全てがハモる調律法などありはしないので、問題はなにを優先してなにを捨てるか、と言うことになる。
 レクチャー&演奏の桑形さんの言い方を借りると、「部屋の中のゴミの量は一定で、それをどこに寄せるか、丸く掃くか、四角く掃くか、まんべんなく散らすか、という選択の問題。」
 
 例えばルネッサンスのアカペラの教会音楽には調性がないので、どこまでどんなふうにハモらすかは演奏者のセンスによる。人間の声は融通が利くので、どんどん変化できるが、楽器はそうはいかないということだ。

 ピアノは平均率、そんな何となくの常識をひっくり返す話がいっぱいあるのだった。面白い。

 


('06.2.13)母と暮らしていると、忍耐力を試されるときがある。物の行き先が分からなくなって、探し回らねばならないときなどそうだ。中には、半年後にとんでもないところから出てきたりする。まだ出てこない物もある。こういうとき、大事なものは徹底的に探すが、そうでないものはあきらめて新しい物を買うのが、精神衛生上は正しい対策だ。でも、毎度続くと、正直困る。
 今回もあったが、それはあきらめた。今日はお掃除タイムを済ませてから、新今宮まで送っていった。もう駅の名前などだんだん危なくなっている。やれやれ。

 その後、西宮の教会へチェンバロのレクチャー&コンサートに行った。この話は改めるとして、その帰りに阪急・夙川の駅前で、いいイタメシ屋さんを見つけた。アルテ・シンポジオ。まだ若いオーナーシェフ達二人が繰り出す、素晴らしいバランスの味わい。特に玉葱をオーブンで丸ごと、それからカットして、合計3時間ぐらいローストしたのには感動した。だからとても甘いカポナータやソースが出来る。おまけに、比較的安くて非常に美味しいオリーブオイルも教わって買って帰った。サルバーニョ。うむ、元気が出た。


('06.2.12)結構寒い一日。よって、昨日からお泊まりに来ている母と鍋をすることに。
 まあ、始めるまでには弥次喜多あったのだが、普段ワインを飲まない母が久しぶりに開けたイタリアの赤(名前だけは大層に「ヴィーノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノ」)を結構美味しそうに飲んだのには驚いた。

 静かに暮れる一日。明日は母を送って、西宮にチェンバロを聞きに行こう。


山ゆ見りば 八重山(やいま)思(うむ)いだし(ツィンダサヤー ツィンダサー) 
海見りば 生(ま)り島思いだし(マクトゥニ ツィンダサヤー) ンゾーシヌ 
我が島(ばがすいま)ヨー

思(うむ)てぃ通ゆらば 千里(しんり)ん一里(ツィンダサヤー ツィンダサー)
またん戻らば 元ぬ千里(マクトゥニ ツィンダサヤー) ンゾーシヌ 
トゥバラーマヨー

(八重山民謡「とぅばらーま」)

※都々逸にも「惚れて通えば 千里も一里 会わで帰れば また千里」というのがあります。恋歌というのはいずこも同じ思いなんだろうね。


('06.2.11)ここ2日ほど体調が良くなくて更新もおさぼりした。
 調子が悪いときは、なにもせず寝てひたすらリカバリすればよいのだが、僕は性格上か肩の力を抜くのがあまり得意ではない。あれもこれも目を通しておかねばとか、家のこととか、いろいろ考えてしまう。もっとうまくさっさと「とぅるばってる」(「ぼーっとして力を抜く」という意味らしい。ウチナーグチ)ようにならねば。まだまだ立派な島人(しまんちゅ)にはなれんさー。
 というのはこの間読んだ池上永一「バガージマヌパナス(我が島の話)」の影響。いやあ、腹抱えて笑って、それから涙してしまいました。


('06.2.8)今夜は箕面のメイプルホールでアイルランド音楽の守安ご夫妻のコンサート。いつもながら客席を巻き込んでの、観客参加型コンサートで盛り上がる。昨年、奥さんの弾く「ワイルド・ギース」を聞いて以来、僕の中に回路が開いてしまって、アイリッシュのメロディを聞いただけでウルウルしてしまう。
 沖縄の島唄と同様、同じように聞こえて同じ曲はどれ一つとして無く、優しいが悲しく、明るいが切ない。8月下旬のアイルランド旅行への参加をお願いして、ご夫妻と別れた。海流の中の緑なす小さな島。

 駅前の安くて美味しいインド料理店でエネルギーを補給して、寒い中四方山話をしながら阪急に乗る。今日はなかなか良い終わり方をした一日。
 明日は、母を迎えに行こう。


('06.2.7)課題が一つ片付いて、東京へ発送できるようになった。少し気持ちが軽くなる。
 次はなにから手を付けるか、ま、同時並行した感じになるのだろうなあ。

 新しいブラウザのSleipnir2.3は、とても良い。結構早いし、タブのところでスクロールすると、どんどんタブがきり変わっていくので、とてもスムースだ。大阪にある会社の名前がフェンリルという北欧神話の犬の名前だったので調べてみると、スレイプニールというのはやはりオーディンの馬だそうだ。恐らくゲームではまっていたのだろう。

 それにしても今年は寒い。寒さがこたえるときが多い。


('06.2.5)うう~~、疲れた。Operaが不調で、新しいバージョン8.5をダウンロードしたが、タブの動きがおかしくて、話にならない。かといって以前のバージョンに戻すわけにも行かず、ベンダーのサイトを見ても結局Opera固有の問題があるようだ。
 これでは友人達のサイトをスムースに見ることが出来ないので、別にSleipnir2.3をダウンロードしてみた。
 タブをグループとして認識する機能があるので、お友達ブラウジングはこちらでやってみよう。RSS BarというRSSリーダーも付いているが、これはぼちぼちと勉強してみよう。
 いくつか片付けなければならない事があるのに、なんだかんだでうまく行かない。ま、焦っても仕方がない。
 明日は遠出しなければならない。寒いだろな。


('06.2.4)実は大分前に天使についてのストーリーを書きかけたままにしていて、昨日そのことを少し話したら、読みたい、と言われてしまった。それもあってか夜中にインスピレーションが突然わいてきて、昨夜は結構パソコンを叩いてしまった。しかしCGの話など、自分がよく知らない分野は話が広がらないんだな。ま、そんなこんなで、昨夜は爆睡。
 昨日は椅子はあったけれど、人と話をする関係上、立っている時間が長かったので、今日は土曜日だしのんびりとパソコンに向いながら休養日にする。

 んで、昨日話をした人にCDについてのメールを送ろうとして、いろいろ調べているうちに、突如欲しいLPをいろいろ思い出して、結構高かったのだけれど米オーディオファイルUSAに注文してしまった。
 一応挙げておきますと、
リッキー・リー・ジョーンズ「フライング・カウボーイズ」(プロモ盤)!!
アストル・ピアソラ「リベルタンゴ」!!!
アーロン・ネヴィル「ウオーム・ユア・ハート」安かった。
タック&パティ「ティアーズ・オブ・ジョイ」!!
J.コルトレーン「アフリカ・ブラス・セッションズ Vol.2」!
締めて$160+送料。
 うう、早く不要なのを処分しなくっちゃ。


('06.2.3)今日は好きにせん会の新年会。パーティースペースを借りて、フードコーディネーターの作る料理を頂く。
 いつも思うのだけれど、塩加減というかなにで味をまとめに行くかは、ほとんど好みの問題で、とても面白い試み。
 できるだけはじめての人、もしくはそれに近い人たちと話をするようにして、終わってからも若い人たちと大阪駅前でおしゃべりをした。やはり生きている人たちはそれぞれに面白い。
 でも酔い覚めは寒かった。ぶるっ。


('06.2.2)沖縄からのメールでは、もう桜は満開でお祭りの時には車が渋滞して大変だったそうな。いいなあ。体調が回復したので、寒さの芯は少し和らいだように感じもするが、こちらは相変わらずの冬が続いている。

 ドル高基調になったので、今回は買いを見送り、引き続き勉強しながら考えることにして、今日も「日経4946=良く読む」。確かにネットの方が記事は早いが、ネットだけでは絶対に分からない事が、たくさんある。だから新聞や雑誌など活字はやめられない。

 近年、少年ジャンプをはじめ漫画雑誌の発行部数がどんどん減っているそうな。TVの視聴時間も減っているらしい。若い世代の活字離れは昔から言われてきたことだけれど、どうもいわゆる格差だけでなく現実というものとその把握が少しずつ断片化してきてるような気がする。現実は膨大で把握しがたいからこそ、いろいろな手段でデフラグするのが基本だと思ってきたのだけれど、こういう昔でいう「ビルドゥンクス・ロマン」(自己形成の物語とでもいいますか?)的なあくせくは、もう流行らないのだろう。
 勿論、ネットは広大なので範囲については膨大なのだが、全てを見るわけではないから、自ずとセレクトしたり、検索したりで絞り込む事になる。その中で自分にとって理解できる、あるいは心地よい世界だけに、断片的に属していく、というスタイルがだんだん一般化していくのかなあ。僕も、しかし、もっと年を取ったら、貴重な残り時間なんだから我が儘を貫いてそうするだろうなあ。

 ま、小難しいことばかり言わずに、今夜はブロッコリのペンネなど作ることにしよう。


('06.2.1)今日はずっと雨だったが、暖かい一日。南森町で用件を済ませ、その勢いで久しぶりに日本橋に行き、アサヒステレオに顔を出す。近頃はショップにも元気が無く、一方でショップにも行かずにネットなどで買う人が増えており、フェイス・トゥー・フェイスならではの使いこなしのノウハウが十分伝わらないままになっている事など、四方山話。そう、ネットで必要かつ十分な情報が全て手にはいると考えるのは、すくなくともオーディオでは幻想に近いと思う。
 「使いこなし」というソフトウエアが必要なオーディオには、何らかの形でフェイス・トゥー・フェイスの場が必要だ。

 ま、今日は用件を一杯片付けたので、その後床屋さんによって帰宅。


('06.1.31)昨日久しぶりにログインした掲示板を見て、懸案の問題はあっさり片付いてしまった。そう、世の中の変化は早い。これはこれで、準備のフェイズに入れるので有り難い情報だ。
 勉強すればするほどいろんな金融商品には問題点が出てきて、選択の幅はどんどん小さくなっていく。やはりメジャーなものになってしまうみたいだ。いずれにせよ、自分の判断と責任の問題だ。

 やるべきことは沢山あるのだが、今週はこれに集中して目途をたてようと思う。勉強、勉強。


('06.1.30)東京のマーケットは先週末の引きずりで、あまり面白くない。31日にFOMC(連邦市場公開委員会)があるので、利上げは織り込み済みとはいえ、声明文次第というところか。
 念のため、NYと欧州の世界時計のフリーウエアをインストールしておいた。といっても、今でなければ、という事ではないし嵩も知れたものなので、夜更かしを正当化できるくらいの気楽なもんだが。

 外貨FXなどでは、株の信用取引と同じく証拠金の何倍かの取引が出来るが、僕はそんなバクチみたいなものには絶対に手を出さない。外為の世界はファンダメンタルズだけでは決まらないし、かといって偶発的要素だけでも続かない。皆、あまりに長期の低金利に感覚が麻痺しているが、資本主義の根本は複利計算だと思う。結局はリスク分散と長期を見据えたポートフォリオ管理が僕には一番だと思っている。
 デイトレなど大部分の人は負けているのに、パチンコや競馬と同じく景気のいいことしか言わない。雑誌や新聞を見ても、ライブドアの冷水効果はもうどこかに行って、皆が儲かる的なバブリーな風が吹き始めている。これはこれで、ひとつのトレンドなので、乗らない手はないが、はてさて。


('06.1.29)今朝は管理組合の臨時総会。約8割の賛成で無事可決。これから約19ヶ月の大工事が始まる。やれやれ。
 疲れていたのだろう、午後からはしんどくて爆睡してしまった。

 5時前に起き出してきて、インマーゼールのピアノフォルテでベートーベン(ベルギー・アクサンLP)など久しぶりに音楽を聴く。3日にパーティーがあり、CD持ってきていいよ、と言われているので、非USA=北アメリカという感じで、ヨーロッパ、南米のものを中心に、たとえばブラジルのマリア・ヒタなどいくつかセレクトする。

 夜パソコンを開くとアイルランド音楽の守安ご夫妻からメールで来月箕面のコンサートにご招待いただく。大変に嬉しい。旅日記のページも教えていただいたので、しみじみと読ませていただこう。
 守安さんによると、今宵の新月は11時15分、「願い事をするには、いちばんいい時」だそうだ。僕はその時を逃してしまったが、かなわないことは願ってもしようがないので、またの機会を待とう。
 アイルランドと聞くと沖縄を思ったりする。鯨たちは今夜、どうしているのだろう。


('06.1.28)今日はヴァイオリニスト大谷玲子さんを囲んで、淀屋橋のベルギー・ビール・カフェで後援会スタッフで新年会。ベルギーの話、ポーランドの話などはずんで結構沢山飲んだ。
 意外だったのは、小麦系のいわゆるヴァイツェン系というか、白ビールでもものすごく味の違いがあること。

 秋に皆でベルギーツアーなど行けたら最高だと思う。


('06.1.27)変な時間に目覚めてしまって、そのまま寝ると爆睡してとんでもない時間になりそうだったので、頑張って起きてあれこれ、のれそれ(穴子の稚魚)、いろいろ片付けた。
 米ドルを買おうかと思ってたら、あらら今日は円安に流れてやんの。来週中の金利・手数料優遇期間中に何とかしたいが、まあ様子見。

 不調の電源を修理して、久しぶりに聞くとCDもLPも良いのだなあ。今夜はぐっすりと眠ろう。


('06.1.25)今日は我が家でご近所食事会。いろいろと面白い野菜を仕入れていたので、「野菜は甘い!」が一つのテーマ。
 塩・胡椒・オリーブオイルだけの下仁田ネギのグリル、ちぢみホウレンソウのソテー、サラダオニオンとツナ・ミニトマトのサラダ、そしてブラウンマッシュルームのパスタ。箸休めのモッツアレラ・チーズ以外はヴェジタリアン。
 よく食べて飲んで話して、笑った。2月に座間味島のホエールウオッチングに行きたいねえ、と意見が一致。楽しい時間はあっという間に過ぎた。


('06.1.24)寒い。厚手のコートでないと冷えてしまう。
 でも、南森町に買い出しに出かける。駅前のスーパーには、阪急ファミリーストアにないものも少しだけあったりして、結構面白い。
 最近やたらに読まなければならないものがあるので、喫茶店で時間を決めて目を通す。ネットがあったとしても、新聞は絶対必要だ。見出しだけでは分からない事があるし、量も質に転化するときがある。神は細部に宿るものなのです。


('06.1.23)南森町駅前でいくつか用事を済ませ、その後思い立って天神橋の香港広東料理・ベトナム料理「光華(Kong Wa)」に行く。なんと言ってもベトナム料理が旨い!以前は向側1階の少し狭いがお客で満員の店だったのに、広くはなったが2階に上がったためか、いつ行っても僕一人だけの寂れた感じで、こんな美味しい店が無くなったら困るなあ、とひそかに心配していたぐらいだ。
 今夜は7時過ぎに行ったら、僕一人だけで「やっぱり」と思ってたら、それから3組ほどの客が来た。帰りに名刺をもらったら「ぐるなび」のHPにも載せていて、TV番組にも出たようで、PR効果が出たのかも知れない。

 ベトナム風お好み焼き「バンセオ(バイン・セアオ)」は本来予約だそうだが、王さんが顔を覚えてくれていたようで、頼んだらあっさり作ってくれた。生春巻き、ベトナム風焼き餃子、蒸し餃子、333(バーバーバー)ビール缶2本でもう満腹で帰ってきた。
 20~30名なら貸し切りにしてくれるので、好きにせん会なんかここで宴会をやったら、皆舌鼓を打つだろうなあ。


('06.1.22)アナログ・プレーヤーの使いこなしの資料をスキャンして、何回かに分けて友人達に添付ファイルで送っていたら、その一人から大容量ファイルの受け渡しサービス「宅ふぁいる便」を教えてもらった。要するに、期間・回数限定でネット上にファイルを保存し、それをメールでお知らせしてダウンロードしていただく、という寸法だ。便利、しかも無料!

 ま、これに著作権のからむコンテンツが載せられたりしたら、という懸念もあるが、それにしても「フリー(free:無料)・インターネット」はどんどん進展しているわけだ。フリマ=のみの市のような蚤だらけの「フリー(flea)・インターネット」でもあるけれど。

 ”Money”の2006バージョンが届いたのでガイドブックを見たら、銀行残高などの自動ダウンロードサービスに登録するには、
1.Passport Network に登録
2.金融機関へのサインオン情報(パスワードなど)もMoneyに入力
が前提になっている。そうすると有り難くもMSNから自動的に残高をダウンロードしてくれるというわけだ。
 セキュリティ・ホール満載のIEと背中合わせという危ないソフトに、そんなヤバイ情報を入力できるものか。第一Passportみたいな見え見えのマイクロソフトのユーザー個人情報囲い込みに引っかかって堪るものか。
 多少の手間など惜しまず、男の子は頭を上げて毅然として進むのだ。
Free Internet!


('06.1.21)今日は久しぶりに心斎橋の東急ハンズに行く。懸案のイノベーターのカレンダーを買う。東京の友人が「こっちで買ってあげるよ。」と言ってくれてとても嬉しかったのだが、一応先約の方で入手出来たので、そちらにした次第。
 ボールペンのリフィルはハンズでもいろいろ試してくれたのだが、結局サイズが合わなくて断念。難しいものだ。以前Webでも探したのだが、どこかの訴訟記録のサイトぐらいしか名前が出てこず、メーカーの連絡先などは分からなかった。ま、サンフランシスコで買ってから20年も経っているのだから、仕方がない。

 その後、アセンスで本を買う。ディレーニーの懐かしいSF「ノヴァ」
 そして、U.K.ル・グイン「闇の左手」。この名作がどういう訳か手元になかったので、見つけたときに買っておこうというわけ。同じアメリカ人でもサミュエル・ハンティントンよりは彼女の方がよほど異文化理解のセンスがある。そういえば、「ゲド戦記」がジブリでアニメになるそうだ。一抹の不安と期待。
 僕は「ナルニア国物語」は好きではない。何かしら嫌な臭いがして昔放り出してしまった。今回の映画がアメリカのエヴァンゲリスト(福音主義派キリスト教徒)ご推薦とあって、ますます嫌になった。C.S.ルイスはトールキンとは友達だったらしいが、全然違う。やはり凝り固まった連中はろくな臭いがしないものだ。

 閑話休題。久しぶりに「明治軒」の串コロ定食とビールで喉を潤す。


('06.1.20)サイトの問題は解決。結局向こうのサーバが夜間処理でビジーだったのが原因のようだ。来週からは面談もしながら、実行段階にはいろう。

 結局日常使うソフトについては、どんどんバージョンアップしていく事にして、発注した。要は、快適に安全に作業できれば良いんだと割り切る。凄く安定して動いているので、このマシンをどうするかは、先の問題だ。Mac Mini 導入ももう少し先の話にしよう。

 ということで、ゆっくりしようと思ったら、この間に溜まった雑誌や資料が結構な量になっている。ま、順番にボチボチと。


('06.1.19)計数整理はほぼ完了した。久方ぶりのサイトで、アドビ・リーダーでダウンロードが止まったり、コンピューターはやはりいざというときにハラハラする。設定を変えて、再起動してようやく落ち着くが、バックグラウンドでダウンロードという奴は曲者だ。いろいろあったが、後は明日サイトを確認して、それから電話と言うことになるだろう。

 金融関係の定番のHPをタブで効率的にブラウズするためにFireFox 1.5 をインストールした。タブ・グループをホームとして管理できたり、IEからの移行もスムースで、これは使いやすくていいソフトだ。これまで、お友達&オーディ関係はOpera7.5でタブを開きまくって見ていたが、30件近くなるとさすがに限界に来ていたので、新しくブラウザを導入したというわけ。Windowsである限り、動作は重くてもIEははずせないが、セキュリティも考えるとブラウザとしては余り積極的に使う気にはなれない。

 この3日ほど音楽を聴いていないので、明日くらいからはゆっくりしたいものだ。オーディオの宿題もいろいろ片付けたいし。


('06.1.18)計数整理は峠にさしかかった。明日からは英語の世界だ。疲れると思うが、がむばらねば、棚卸しと方針決定が出来ない。
 とはいえ、家のこともしなければならないので、掃除と洗濯をしたり、片付けたりもする。

 リサイクルの続き。昨日書いた日経の記事での武田教授の結論。
 「ゴミ減量や資源節約には、耐久性が高く長持ちする商品を開発し、利用者がモノを大切に出来るだけ長く使うことの方が、よほど重要で効果的だ。」
 これは痛烈な指摘だ。毎年、新車やニューモデルを出して、買い換えを誘う資本主義の本質と見事にバッティングしている。その「罪の意識」をカバーするためにせっせとリサイクルに励んでいるのなら、何をかいわんやと言うことになる。
 要は主義の、生き方の、パラダイムの問題なんだ。やれやれ。


('06.1.17)計数整理たけなわ。

 ショッキングな数字をいくつか。
1.ペットボトルをリサイクルするのに必要な エネルギーは、石油量換算で新規生産の3倍。しかも、ゴミは減っていない。
2.家電のリサイクルでは利用者が1台3千円程度負担しているが、ゴミとして処理すれば約500円で済む。
(日経’06.1.16朝刊、武田邦彦・名古屋大教授のインタビュー)

 つまりは、リサイクル事業は
1.省資源・省エネどころか、多くの資源を余分に使っており、
2.ゴミの減量にもつながっていない。

単なるリサイクルのためのリサイクル。なんだこりゃ。


('06.1.16)計数整理の一日。折角順調にいってたのに、マイクロソフトのソフト”Money”のおかげで、ひどい目に遭っている。外向けのインターフェースを取っつきやすくするのはいいが、なまじバックグラウンドで全てやろうとするモノだから、結局融通が利かないし、特定の入力方法以外は数字が合わなくなってくる。うう~~、疲れた。
 銀行から明細をダウンロードするためには必要なモノなので、使い続けるしかないが、そのためには毎年バージョンアップしろとは、あまりにえぐい。だから意地でも2002年版でこなしてやると思って頑張ってきたのだが、あまりバージョンアップしないとこれまで汗水垂らしてきたファイルが開けなくなる可能性もある。ここらでバージョンアップするかどうか、思案のしどころだ。


('06.1.15)爆睡して変な時間に目を覚まし、また寝た。とにかくまとまった時間眠れることはいいことだ。
 結局なんだかんだで、夕方から久しぶりに心斎橋に出かけた。東急ハンズでイノベーターのカレンダーを買おうとしたら売り切れとのこと。10年来使っていて、今更別のカレンダーを部屋に掛ける気にはならないので他店舗で何とか探してもらうよう依頼する。昔サンフランシスコで買ったオリジナルの木製ボールペンに合うリフィル(替心)の方は取り寄せが効くようで良かった。
 その後本通りを歩いてみると結構店も変わっていてなかなか楽しい。随分と久方ぶりに「フランスの晩ご飯」(懐かしい!)でトリュフ入りオムレツなど食べる。それからブックオフで何冊かコミックを買う。
 まあ、言ってみればそんな一日。


('06.1.13)今日、ザ・ブルーズ・ムービー・プロジェクト7本のうち最後の1本がWOWOWで放映され、ハイビジョン(TS)とDVD-RAMの両方に録画した。こんなマニアックな代物、まず滅多に放映されないので、しっかり録りにかかったが、ヴィム・ヴェンダース監督の1本だけ予約を忘れてしまった。ま、そのうちDVDセット買おうかと思っていたくらいなので、これは次のチャンスとしよう。

 これを機会にD-VHSデッキを買うかどうか、今回一番悩んだのはこの事。勿論、次世代DVDがメディアの価格も含めてこなれるのは大分先だと思うが、一端テープに取り始めると、機器のメンテ・確保も含めてかなり縛られてしまう。
 幸い(?)、この作品群は昔のフィルムや音源が多く、ハイビジョンといえどもあまりその必然性が高くないソースも多いので、一部はDVD保存として、HDDの空きスペースを確保した。当分これで頑張ろうと思う。


 軽い喘息が続いているようなので診療所に行ったら、「次は中性脂肪と肝臓だね。」と言われてしまった。がむばってるんでっせ、ドクター。


('06.1.12)昨日は調子よかったので、足元の寒さにもめげずいろいろとごそごそしていたら、夜になって喉がおかしい。そのわりになかなか寝付けず、今日はスッキリしないので、本当の休養日。藤原伊織など読み、クライオ真空管のブレイクインをやり、早めに寝ることにした。
 どうもパットせんが、体重は減ってきているので、これはこれで良しとしよう。酒もほとんど飲んでいないので、数値は改善されてるはずだ。それくらい良いことがなくっちゃ、やっとられんしなあ。


('06.1.11)9日はお茶の水で音と戯れる会例会。参加は少なめだったが、和やかにいろいろと聞き、食べ、飲み楽しむ。結構暖かめで体調も良く、珍しくホテルで熟睡した。
 翌10日はぎりぎりまで寝てレイトチェックアウトし、銀座の山野楽器に寄ってから、新幹線に飛び乗る。

 山野楽器ではSACDにめぼしい新譜はなく、マリア・ヒタの2枚目"Segund"(DVD付き)を買って帰った。
 てな訳で、今日は休養日。アメリカからようやく届いたクライオ真空管のバーンインをしながら、クレジットカードの内訳をチェックしたり、録画しておいたドラゴン・アッシュやハナレグミのライブを見たりした。(どっちもなかなか)
 明日からは、本格的に計数管理をはじめ、アクションを起こそう。


('06.1.8)明日からの東京行きに備えて休養日、のつもりだったが、最終の年賀状を出しに夜、中央郵便局へ。帝国ホテルからのシャトルバスでの往復だったから、あまり時間はかからなくて良かった。
 
 もうバックナンバーになってしまったが、芸術新潮12月号「パウル・クレーの静かな闘い」を読む。要は、これまでの静かなクレーのイメージとは違い、最近の研究では結構アグレッシブでもあり反逆的でもあるクレー像が描かれるようになってきたという事らしい。2人の筆者がとても柔軟な語り口なので、滅多に買わない雑誌を買ったというわけ。音楽と同じで、結局は理屈ではなくどう感じるかなのだが、こういういろんな切り口を見ると、イメージがふくらんで楽しい。

 ベルンも良さそうだなあ。

※9日~10日と東京行きなので、更新を休みます。


('06.1.7)ちょっとした発想の転換と関係者の努力で、物事はうまく転がり出す。今日は久しぶりに、気持ちよく歩いた。勿論、こちらの側の問題とかはあるのだけれど、工夫すれば海外旅行も何とか行けそうだ。あきらめてはいけないのだと、思う。

 少し調子に乗りすぎたかな、と思いながら帰り道にマンションの集会に参加。先は見えているのだが、相変わらず一から論議や自分のことだけの人が多い。コンサルの人も「このマンションの説明会の反応は変わってますねえ。」と苦笑していた。やれやれ。


('06.1.5)今日は午後から義足の修理に行く。積層カーボンファイバーといえども、日々の重圧には耐えかねたらしい。明日中に部品が届けば、予定を変更せずに済むのだが、今のところ五分五分らしい。

 久しぶりに町中に出たので、疲れていたが、駅前のスーパーで夕食の買い出しをして帰る。大きめのツバス(→ハマチ→メジロ→ブリ)が安かった。ハマチやブリと違ってツバスは天然物しかなく、今日は中央市場も初市なので、産地で沢山あがったのが安くなったのだろう。1匹買って贅沢にテキトーな三枚おろしにする。片身は塩を振って冷凍し、片身を刺身にする。旨い!久しぶりに日本酒を少し嘗める。

 僕がそれなりにお金を使って体得した魚の養殖物と天然物を区別する方法。舌触り。
 養殖物は運動不足で脂肪が多いので、舌に滑らか。天然物は脂肪が少ないので、少しざらっとしていて、そこに旨味がにじみ出る。
 ところが、きょうびの人たちは「脂がのっているから旨い。」と宣ったりする。それに天然物は「活け締め」にして死後硬直が解ける頃、鯛なら締めてから、翌日の午後から夜あたり、が食べ頃なのだが、養殖物は脂が多いので締めたばかりの死後硬直の物を出すと「こりこりして身が締まって美味しい。」と宣う。加えて、水槽に泳いでいる、というか浸かっているだけの、旨味の落ちた魚を「鮮度がよい。」と宣ったりする。店としては儲けやすくて、楽なように慣らされているわけだ。
 ま、僕が美味しければそれでいいのだけれど。


('06.1.3)今日は日差しが暖かくて佳い日だった。お泊まりの母もほこほことしながら、ちょっと前の「AERA」(何故かお気に入り)などちんまりと読んでいる。僕もお昼寝をした。
 昨日の晩、年賀メールを送ったのであちこちから返事のメールがあったり、旧交が暖まって嬉しい。年賀状もずっと下さる方々がいて、明日にはちゃんとプリントアウトしようと思う。

 録画しておいた、「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見て、そのメイキングである「トラベリング・ウイズ・ゲバラ」を途中まで見る。ゲバラが喘息だったことは今回初めて知った。と言うより、チェのことは全然知らないのだが。
 どちらもいい映像だと思うけど、「トラベリング」の方が自然体で僕は好きだ。監督が「伝説の人物になる前だからこそ、撮りたかった。」と語ったこと、「ちょうど50年後彼らと同じルートを回って、南米大陸に当時と同じ社会的問題や構造が残っているのを目の当たりにした。」と言ったことが印象に残った。

 ヴァティカンもいつまでもヨーロッパから法王を出してはいられなくなるだろう。お金の拠出額はともかく、人口はヒスパニック系やアフリカ系の方が伸びているのだから。
 人口減が始まったかつての日出ずる国としては、都市と地方、小さく住み暮らすというダウンサイジング(=減築)などいろんなパラダイムを見直さなきゃならないのだけれど、それを俎上に載せて論ずる能力があるのだろうか?




('06.1.2)あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。


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