2005年の日記のページ


('05.12.31)何とかリカバリした、と思います。
 まだ、咳や喉の痛みが少しあるが、炎症はかなり治まり、あとは喘息のほうが中心の感じ。ま、これも時間がかかるだろうだけれど。

 この間、何人かの人からメールや電話をもらい、差し入れも頂きました。ありがとうございます。m(_ _)m
 明日の元日は弟が母を連れて「鍋」をつくりに来てくれる。嬉しいことだ。

 とにもかくにも、今年は終わろうとしている。皆さんお世話になりました。来年もよろしくお願いします。


('05.12.29)昨日は大分ましになってきたので、何とか年内にはリカバリできるかと思ったら、夜になって盛大に咳が出て苦しい一夜になった。診療所も今日で最後なので、「センセ、何とかしておくんなはれ。」という感じで迫って点滴をしてもらい、気管支拡張剤をもらってきた。炎症反応というか白血球は増えてないので、気管支炎や肺炎ではなさそうだが、辛いことに変わりはない。
 でも点滴のおかげで、かなり汗をかき眠れたので、良い方向には入ってると思うが。これから夕食を取って薬を飲んで、また一寝入り。
 最低最悪の年末。う゛う゛。


('05.12.27)昨日故障してしまったアンプのリカバリや、その代わりのアンプのセッティングなどしながら、今日も主にインドア。うう、お外で遊びたいよー。

 身も心もたる~いので年賀状はアイデアも沸いてこない。う゛う゛。


('05.12.26)ようやく喉の方は治まり始めたようだ。胃が痛むので、抗生物質も半分に割って飲んでいる。時間がかかっても仕方がないと言えばそうなのだが、うっとうしい。買い物にも出かけたいし、やりたいことが溜まっている。
 もう少しの辛抱かな。


('05.12.25)薬が効いたのか、聖夜はよく寝た。断続的とはいえ、胃も痛むくせに、10数時間も寝たのは本当に何年ぶりだろう。でも体がバキバキでこわばっていて、ストレッチ&気功してからでないと、とても起きあがれなかったのは辛かった。

 とはいえ寝た効果か久しぶりに美味しいものが食べたくなって、シメジとエリンギのパスタを作った。シンプルに塩と胡椒だけで、白ワインのかわりに日本酒で。パセリがなかったのは残念だが、旨くて少し幸せになった。
 オーディオの方はこの間の地道な努力が功を奏して、絶好調。キョン・ファ・チョンが弾くブルッホのヴァイオリン協奏曲(独プレス・デッカ/LP)など彼女の強さがじーんと来て素晴らしい。調子に乗ってジネット・ヌヴーのブラームス協奏曲(日フォノグラムLP)など持ち出してしまった。濃くて良いなあ。
 この方向で、ガンバロー。でも年賀状はどうすんのよー?

 それにしてもローマ法王ベネディクト16世の初のクリスマスメッセージなるものは、迫力がない感じだなあ。前法王は協会内的には保守派であったらしく、いろいろな評価があったようだが、そっちの方はしっかり継承して、対外的にも大した働きかけをしないならば、ヴァティカンはどうすんのよー?


('05.12.24)喉のイガイガは結局、気道過敏症というか軽い気管支ぜんそくを起こしているのが炎症が長引いている理由らしい。診療所で新しい薬をもらってよい子にする今日この頃。何とか治さないと年賀状を作る気力も沸いてこんからなあ。正月なのに酒も飲めない。

 今日は聖夜だからメサイアなど聞こうか。コープマンにするか、ホグウッドにするか。シャンパンは抜きで、ペリエだが。

 いつもクリスマスは横目でやり過ごしてきたが、今日はいろんな人に思いを馳せて、幸せと平安を祈ろう。
 Whatever Gods you may be, .......


('05.12.22)今日の大阪は雪。午後になってもまだ、残っていたくらいでかなりのモノ。寒い。喉のイガイガはどうしてスッキリしないのだろう。
 夜は「国際交流の夕べ」があり、先日のコンサートに来てくれた方々にも会いたかったが、あまりに寒いので無理をせずに家にいることにした。なんだか、雪の降る高原の寒いサナトリウムで療養しているような気分になる。堀辰雄や立原道造の世界というわけだ。

 僕は今年で55歳になった。これまで、どういう訳か5の節目の年はいつも健康面で大きな変調が起こる。今年は血行不良が始まった。気功のツボを日に何回もほぐさないと、あちこちが冷えたり、痛んだりで悩まされるようになり、特に寒さにはてきめんに弱くなってしまった。
 こういう変化は年齢とともに遅かれ早かれ始まるのだろうが、僕の場合は健常者よりも早く、少し違った形で始まったというわけだ。
 嘆いても始まらない。とりあえず状況を受け入れて、努力して日々乗り越えていくだけだ。やれやれ。


('05.12.21)ご近所で貸してもらった「沈黙の艦隊」をじっくりと読む。この中で繰り返し語られている事のひとつは、日本がいかに大局観を持たない国かと言うことだ。論理的に考えず、議論を突き詰めないから、「国益」ということすら議論できない。

 論理的思考というのは、それが必要とされる環境でないと育たない。なあなあで、話さなくても分かる世界では、楽な方に流れるのは目に見えている。ディベートは不快な作業だし、裁判の弁論と同じで一種の技術も必要になる。
 自然に社会の中でそういうことを身に付けてきた人々には、そういう文脈を含む話をしないと通じないのだが。


('05.12.20)18日はお茶の水で音と戯れる会例会&忘年会。現代音楽に触れる時間もかなりあり、オークションも楽しく、忘年会もおなじみの感じで、今年も無事暮れていく。こういう場がもっとたくさんあればいいのだが。

 昨日は結局日程は入れない事にして、ホテルで朝ゆっくりして早めに東京駅に行く。遅れるのは分かっていたが、問題はどれに乗るかで、結局当初予約していた便が折り返しで発車することになったので席が確保できた。夜はJICP(日本人のアイデンティティ文化発信実行委員会)の納会。なあなあで納めようとする向きもあったが、新しいメンバーも来て、多少議論が出来てなかなか面白い会になった。もっとディベートして議論を詰めればいいのだが。

 まま、今年は今年でかくのごときか。


('05.12.17)う~~寒い。最近はまずこれしかないんだが、そればかりも言ってられないので、今日は日本橋へ菅野沖彦さんが講師をされる試聴会に行く。メインはハルクロの新しいパワーアンプなのだが、講師の話が第一目的。
 CDやLPは楽譜と同じだという発想はこれまでになかったものだが、それは当然音楽についての思いや理解を要求することだ。音楽とオーディオの両方のバランスのいい愉しみ方を説かれるのは、一方で高いものを求めよ、と言う事でもある。こういう事を格調高く正面切って言える人がいるのが、この国のオーディオ界のまだまだ捨てたものではないところだと思うなあ。

 さて明日からは東京行き。音と戯れる会例会では現代音楽についての面白い話が聞けそうだし、忘年会もある。月曜日夜にはJICP(日本人のアイデンティティ文化発信実行委員会)の集まりもあるので、あまりゆっくりもししていられないが、ともかく暖かくして行ってこよう。

※18~19日と東京行きなので、更新を休みます。(あ、昨日のは寒さによる単なるサボりです.....。)


('05.12.15)今日も本当に寒い一日。今年は暖冬だなんて、全然話が違うじゃないか。
 我が家のリビングでは、冬でも滅多に暖房のエアコンを入れない。真空管のパワーアンプが結構暖かくなるからだが、ショットキー・バリア・ダイオードという方式に換えたので、大きな真空管が8本から4本に減ってしまった。スピーカーの駆動能力というか音は良くなったが、暖房能力は落ちてしまったという次第。とはいえ、トーマスのオイルヒーターを使わないときでも、最初は少し寒いが、まあまあ暖房としてもいけている。

 今日は真空管の入れ替えや、慣らし運転をしながら昼間を過ごし、夜はギャラリーのスタッフの忘年会に行く。イタメシ屋さんだが、ほとんどオイルと岩塩と素材の味だけでまとめている。僕にはほんの少し足りない微妙なバランスだが、食べていると何かうずうずとしてきたものがある。そろそろ新しい料理を覚えるか考えよう。とりあえずはサラダ関係だな~。


('05.12.14)「寒いよー。」その一言に尽きる。今日は冬ごもりなのだ。
  アメリカから届いたSACDなんぞをぬくぬくと聞くのだ。


('05.12.13)寒い。風が本当に冷たい。今夜は今年2回目の忘年会兼11月のコンサートの関係者打ち上げ。淀屋橋でベルギービールを飲みながら、ゆらゆらとおしゃべりする。
 自然と話はこれからの音楽業界の事になる。トータルとしては、あまり明るい話はないのだが、それでも工夫の余地はあるし、面白いこともある。

 とりあえず、今年も暮れていくようだ。


('05.12.11)昨夜は友人2人が来てくれて、オーディオのオフ会。素敵に楽しい時間だった。積み重ねていくことでどんどん良くなっていくものも世の中にはあるのだと思う。福知山の友人が来れなくなったのは残念だったが、また機会もあるだろう。

 夜は必殺焼き肉に、舌鼓をうち、バールでコーヒーやワインを飲みながら、夜が更けていく。日々是好日。
 今夜は、新宿で会合があって東京行き。暖かくしていこう。

※11~12日と東京に行くので、更新を休みます。


('05.12.9)週末のイベントに向けて、今日はいろんな意味で調整日。ま、テキトーに無理せずに。

 米アマゾンからCDが届く。ジェラール・レーヌが歌うシャルパンティエの「ルソン・ド・テネブレ(復活祭前のカトリック教会での夜明け前の祈り)」。美しい。本当に美しい。これで5枚組$18.99だからなあ。
 沖縄から帰って以来、CDの音の改善には気を配ったしたが、これだけ音場が出来たら、とりあえず何とかなるかなあ、という感じ。

 「沈黙の艦隊」の続きも読みたいし、まあやりたいことはいっぱいある。


('05.12.8)今日は一つ損切りをした。覚悟を決めて満期まで持つ手もあるが、突然やってくるリスクには対応しようが無く、新聞を読みながら毎日気をもむのはいやなので、いまの内にと決断した次第。果たしてこれが正しかったどうかは、現段階では誰にも分からない。これが自己責任というものだ。

 円がもう少し安くなれば、もうひとつ損切りしたいのがあるのだが、多分そこまでは行かないだろうなあ。


('05.12.6)昨日の日経夕刊に「地方自治体向け融資で世界最大手の仏ベルギー系金融機関デクシアは日本に進出する。....日本の自治体の資金調達額は約200兆円(残高ベース)と世界最大。公営企業金融公庫も廃止が決まったうえ、三位一体改革で各自治体が国に頼らない資金調達手段の拡大を迫られており、商機が見込めると判断した。......日本での融資対象は当面、全国の200自治体程度を想定している。」の記事。
 いよいよ始まったか。日本の貯蓄率が少子高齢化などで急速に低下する中で、政府関係債務もいずれは海外から貸してもらわなければ資金が回らなくなる。そういう長期的トレンドを見越した進出だろう。

 いろいろブーたれてた財務省やバカな政治家達も、いずれスタンダード&プアーズやムーディーズの格付けに一喜一憂するようになるだろう。リスクの高い大阪市や大阪府の発行する地方債は、「大阪プレミアム」という感じで利率を上乗せしないと、入札すら成立しなくなるかも知れない。

 変化は足元にもう来ている。


('05.12.5)風邪がスッキリと治らないのね。そんで、朝から診療所。薬を変えてまたトライ。
 今週末はオーディオのオフ会もあるし、東京行きもあるので、早く治したい。う゛う゛。


('05.12.4)ランチをしてから、母を見送りに行く。いつもは桜宮までだが、今回は南海の新今宮駅にまで入場してちゃんと送り出す。切符がない!、時計は?などいろいろとあってすぐには乗れなかったが、何はともあれ無事着いたとの電話でほっとした。

 東京行きの切符を買いに天王寺駅まで行くと、結構長い列。もう12月だものね。しかし寒い日。


('05.12.3)昨夜は今年初めての忘年会。20年来の友人が年に2度集まる。南堀江で鍋を囲むのは僕が推薦した店だが、みな旨いと喜んでくれた。
 職場ではいろいろありすぎて、OBの僕にも状況はよく分からないが、卒業までの年数を指折り数えるほどみなモチベーションが下がっていることは間違いなさそうだ。母がいるので、二次会のスナックは早めに切り上げて帰る。

 閑話休題。今日は母と静かに過ごす。風呂が沸くと自動的に停止するのが、いまだに飲み込めず、「消さないでいいのか?」と日に5度くらいは必ず聞く。リソース不足のウインドウズ95みたいな感じか。でも、フリーズせず日々ちゃんと動いてくれてることに感謝。


('05.12.2)昼、帝国ホテルへランチしに行くときの母親(87歳)と息子の会話。

母「コート着てるなんて、私くらいのもんやろねえ。」
僕「今日は寒いから、年寄りはみんな着てるよ。」
母「そら70歳越えたら、みな年寄りやから、私もそうやね。」
僕「おばあちゃんは自信を持って年寄りやで。」
母「別に自信持たんでも、そうやんか。」
僕「何でも無いよりは、あった方がええねん。」
母「(笑)そらそうやね。」


ちなみにこれは実話でありまして、豆ゴハンなどの創作ではありません。
でも、標準語対応のATOKで大阪弁を入力しにかかると、凄く疲れるのは分かった。あーしんど。


('05.12.1)今日もよい子路線で家にいる。いろいろ片付けながら、お泊まりに来る母を待つが、日が暮れてもまだ来ない。弟とも連絡を取るが、結局は待つしかない。そうこうしているうちに無事ご登場と相成った。
 迷ってあちこち歩き回ったようで、それも良く覚えておらず、「疲れた。足が痛い。」やれやれ。
 うむ、できるだけ自立していて欲しいが、心配して待つするのは堪らないから、次回からは迎えに行こうかと思う。道中、美味しいコーヒーとケーキなど寄り道しながら、ちんたらと行く方がいい。


('05.11.30)昨夜東京のさるドクターから、「薬を飲んで無理をするとさらに悪いことに、、、どうかお気をつけ下さい。」というメールが来ていて、今日はほぼその通りにぶり返してしまった。うう、お馬鹿なわたくし。
 んで、夜には会合があったのだが、欠席させていただくことにする。ま、リカバリはできるだろうし。

 でも、安くてすこぶる音がいい壁コンを見つけたので、オーディオの方は快調至極。
 夕食はナーベラーとアンチョビのペンネ。沖縄さらによろし。


('05.11.29)風邪もほぼ治まったので、今日はお買い物デーで日本橋へ出かける。あれやこれや沖縄のホテルでメモしたパーツを買いそろえる。ラインケーブルが売り切れていたのは痛かったが、それ以外はほぼ揃う。よしこれで、フロント2chもマルチも更に音が良くなるはずだ。

 ようやく食欲が出てきたので、夕食はまず牧志の市場のオバァーに教えてもらったとおり、アバサーゴーヤの薄切りを塩もみして、鰹節をかける。普通のゴーヤよりずっと苦みが少なく、これはなかなかいける。
 それと、ナーベラー・チャンプルーを味噌ではなく、塩とニョクマム、白だしであっさり目に仕上げてみる。やはり定番の味噌の方が合うが、これもなかなかいける。冷えたギネスで乾杯して食す。うむ、沖縄はよろしいなあ。


('05.11.28)風邪がまだ残り気味なので、朝から診療所に行って薬をもらってくる。お昼に飲むと、これが良く効いてすごく調子よくなってきたので、いろいろと片付けてスッキリとしてくる。
 オーディオもなかなか良い方向になり、夜は福島の友人とSkypeで長話に興じる。
 いかんいかん、調子に乗るとまたぶり返したりするので、ほどほどに。


('05.11.27)はいさい!昨夜、沖縄から帰阪しました。

途中、風邪で体調を崩したことを除けば、なかなか「上等な」旅だった。

初日は東京からのオーディオ仲間2人とホテルで合流し、早速国際通りに繰り出す。地ビールで喉を潤しながら、肝臓対策にしっかり秋ウコンも仕入れる。夜は地元のオーディオ仲間が推薦・同行してくれた沖縄料理の店で舌鼓を撃つ。
2日目と3日目は那覇と南風原町のお宅を訪問して音楽を聞かせてもらい、オーディオ談義に花を咲かす。
子供さんも着実に成長していて、毎年お伺いするとそれがよく分かりまた楽しい。
何より、新しいメンバーとの出会いを経て、それぞれの音楽やオーディオへの熱が活性化していくのが目に見えて楽しい。皆さん、いろいろとありがとうございました。
また行きますんで、よろしくお願いします。<(_ _)>


3日目の夜に東京組と分かれて、翌日から僕は宮古島に行く。やはり少し暑い。ほんの1日や2日ではパッと見しか分からないが、それでも人々の目鼻立ちが大きくはっきりしていることや、話し言葉の強い感じは、なるほどと思う。一番印象深かったのは、平良の海岸沿いのイタリア料理屋。超美味しいゆし豆腐や宮古蕎麦などを堪能していたので、気分を変えるつもりで行ったのだが、煉瓦造りの本格的な薪炊きの釜でグラタンやピッツァを焼いている。その釜の部屋が見える席に座ったのは幸運で、薄いイタリアン・クラストの生地をあっという間につくり、ピッツァやグラタンもほんの2分程度で焼いてしまう。おすすめのニンニクのグラタンの火の通り方の絶妙で美味しいこと!凄い店があったもんだ。

Jクラスに載りたかったので、宮古からの帰りは那覇経由にし、荷物は先に宅急便で送り出してから、牧志のまちぐぁー(市場)でナーベラー(ヘチマだよ~ん)、島豆腐、アバサーゴーヤ(普通より太くてあまり苦くないらしい)、沖縄ベーコン、紅芋餅など、しこたま買い込んでタクシーで空港まで行く。ふうっ。
いやあ、美味しく楽しい日々でした。

お世話になった皆さん、ありがとうございます。m(_ _)m


('05.11.20)今日はリコーダーのデュオのコンサート。楽器の制作者も参加して、各種リコーダーの展示もあった。古典もいいが、やはり現代作品が刺激的で面白い。いろんなテクニックを駆使して、シンプルな楽器から多彩な音を紡ぎ出す。なかなか面白く、楽器のことも勉強した1日だった。

 さて、明日からは沖縄行き。本島で3泊して、宮古島に行き、那覇から大阪に帰ってくる予定。この春、石垣に行ってみて分かった事がたくさんあった。宮古島ではどんなことを感じるだろう。宮古島から直接帰るのが一番効率的なんだけど、Jクラスに味を占めたので、JTAの機体では帰る気がしなくなった。これくらいいいよね。

※21~26日の間沖縄に行きますので、更新を休みます。


('05.11.19)今日は定期検診。中性脂肪が下がらない。結局生活パターンがポイントのようだ。うむ~~。意志弱いからなあ.....。

 帰りに書店でドラゴンライダー2「エルデスト~宿命の赤き翼(上・下)」が出ているのを見たので、沖縄行きの前なのにと思いつつ買い込んでしまう。沖縄行き準備をしつつ読み始める。うむうむ。


('05.11.18)沖縄、東京都の間をメールが飛び交い、気分は沖縄に移行しつつある。僕は21日からだが、今日から一人、慶良間諸島の方へ先発隊が繰り出している。来年の2月か3月頃は、僕もホエール・ウオッチングに行こうかと思っている。元気な内にやれることはどんどんやらなきゃ。
 
 いま、「沈黙の艦隊」を借りて、1巻から読み始めている。このコミックのもっとも大きなインパクトは、「アメリカと決別するというか、「自国のことは自国で考える」というイメージを広めたことだと思う。コミックの中でアメリカに対し堂々と渡り合う政治家達を見て、こんな人たちがいたらなあ、と思ったことは良く覚えている。現実はコミックに、はるかに、はるかに、及ばない。Sigh.


('05.11.17)本日創刊の雑誌「クーリエ・ジャポン」を買ってみる。世界各国の1000メディアから情報を厳選して載せるとのことで、フランスの「クーリエ・アンテナシオナル」の日本版みたいな物らしい。

 巻頭には『アメリカだけが「世界」でしょうか?』とあり、それは誠にその通り。ただ内容の何分の一かは毎度おなじみの「世界が日本をどう見ているか?」であり、たくさんあるのはまるで転載記事のコラージュのようで、つっこみというか深みがない。それは自分で縦糸を作れ、というのもありはありだが、それにしても結構多様な意見を羅列するだけでは、どうにもならないと思う。


('05.11.16)BSで録画した「山口智子 ゴッホへの旅」を見終わる。東京でゴッホと浮世絵の関係をきっかけに強い関心を持った彼女が出演・構成・ナレーションする特別番組。

 ゴッホへの興味もさることながら、山口智子さんは実は僕が一番好きな女優さんなので、久しぶりに彼女を見る事ができる、ということもあって録画した。ゴッホさん、(歌川)広重さん、と画家達を呼びながら、アルルやパリ、アムスなどを歩き、弟テオとの手紙などを読み込みながら、自分の言葉で語る。
 最後に兄弟が仲良く眠る墓に向かって彼女は言う。「ごめんなさい、私はあなた方のことを本当に知らなさすぎた。....ありがとう、あなたを知ることによって、私の人生に彩りと色彩が本当に増した。」

 人が美しく年を重ねているのを見ることは、何か心うずき、また思わず深呼吸する事であるなあ。


('05.11.14)日経夕刊に『海外投資黒字、「貿易」超す』。つまりモノ&サービスの貿易黒字より、海外投資(外債購入も含む)の利子収入などが半期ベースで初めて上回った、という事。「貿易立国・日本」というのはもはや過去のモノとなりつつある訳だ。(そのわりにモノづくりを宣う、固定観念オジサン達が多いが)
 これ自体はもう以前から指摘されてきたトレンドだが、問題は少子高齢化で急速に貯蓄力が低下しており、あと数年の内に赤字になる可能性があることだ。つまり膨大な政府債務をはじめとして、海外から借金しなければ資金調達できない時代が来るわけだ。どうする、アイフル?

 最近気持ちが前向きになってきたのは、あるコミックの影響が大きいかも。サラ・イイネス(サラ・イネス)の「大阪豆ゴハン」「誰も寝てはならぬ」
 キーワードは「大阪」。「誰寝」には大阪的にトレンディーな(?)恋愛模様もあるが、なんと言っても主人公達の大部分が東京で働く大阪人。(読んでると舞台が六本木やなんて、とても思えん。)
 そして「豆ゴハン」に出てくるミもフタもない安村家の面々は本当に面白くて、何とも言えない。1冊に数カ所は必ず笑い転げるところがある。大阪人が「そうそう」と思うくらいだから、東京の人が読んだらどう感じるんだろう、と思わず聞いてみたくなるが、あまりメジャーではないらしく、文庫も続編が出ないまま廃刊になりつつある。
 読んだ後はかなりべたべたの大阪弁になってくるのが自分でもおかしいし、「折角生きているのに、でけることせな損やないか。」という気分になる。
 おう、もっと自分勝手に生きようぜ。


('05.11.13)今日はギャラリーでバロックヴァイオリン、ガンバ、チェンバロのコンサート。朝から楽器搬入があり、結構盛りだくさんなメニューで夕方まで続く。リハで演奏位置や音あわせをきっちりやった甲斐もあり、音は大変に良くまとまり、演奏もなかなか。特にマレが良かった。
 動いていると足の痛みもそのうち気にならなくなってきて、違えていた筋が戻ったような感じ。たっぷりの朝ご飯の反動でお昼を抜いたので、終了後たまらず一人で焼き肉屋さんに行って、ロース、ミノ、生レバ、ハラミとご飯で思い切りの夕食。なんかパワーが戻ってきた感じもあるが、再来週は沖縄だし無理をせず行かなきゃ。


('05.11.12)まだ足とお尻の痛みは無くならないので、遠出が出来ない。とはいえ、約束なので、ギャラリーに先日のコンサートの精算に出かける。ま、これで一区切りついた。
 そして昨日買った画を引き取る。(あ、安い小品3点です。)サインしてもらうときに画家と話をすると、彼もマーラーが大好きで、北京でそれをテーマに個展をしたとのこと。その関連のポスターもいそいそと持ってきてくれて、皆持って帰れと言ってくれる。とてもほくほくとした気分で帰った。

 飾るのは寝室兼AVルームだが、とりあえずは日々眺めて愉しもう。そして「大地の歌」など聞こうか。大好きな「春に酔える者」。

一鳥花間鳴 一鳥 花間に鳴く
借問此何時 借問(しゃくもん)す 此れ何(いず)れの時ぞ
春風語流鶯 春風 流鶯(りゅうおう)に語る
戚之欲歎息 之に感じて嘆息せんと欲す
對酒還自傾 酒に対してまた自(みずか)ら傾く
浩歌待明月 浩歌して明月を待ち
曲盡己忘情 曲尽きて己(すで)に情を忘る  (李白「春日醉起言志 」より)

おたずねしたい、今はいったい、どんな時節なのかと。
それは春風が、流れ飛ぶ美声の鶯に語りかける時、春の盛りにほかならない。
過ぎゆく時に感じて、思わず嘆息したくなり、
酒を前にして、またもや、みずから杯を傾ける。
のびやかに歌いながら、登りくる名月を待てば、
その一曲の歌が終るとき、もはや我が心さえ忘れていた。 (李白「春日 酔より起きて 志(こころざし)を言う」より)

松浦友久編訳『李白詩選』
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~mogami/mahler-erde2.htmlより)


('05.11.11)新しく届いたインクジェット・プリンタの設定とインストールをする。10年ほど前のエプソンはさすがに色むらが目立つようになったので、年賀状にも備えて交代という次第。

夕方は隣のギャラリーでの「大森 翠・李 庚 二人展」に行く。李 庚(Li Geng)の大作は公開製作の途上で、一方水墨画は重くて食欲がわかず、カラーの小品3部作が欲しくなって買った。後で聞くとマーラーの「大地の歌」を題材にしたものだったそうだが、小品3点はいろんな飾り方が出来て良い。

 呉で絵付けした蕎麦猪口もなかなかで、これも葡萄柄を中心に5個買った。小鉢にも使えて普段使いにも良いと思う。


('05.11.10)大分ましになったが、痛みはまだ残っているので、もう1日様子を見ることにする。沖縄からのメールが来たりして、心はもうあっちに飛んでいきそうだが、まあぼちぼちと。

 岸田秀の「ものぐさ箸休め」(文春文庫)を読む。彼が昔留学していたアルザスに行く。仏両国に占領されたり奪還されれたりして、話し言葉的にはドイツ語に近いこの仏領地域では、自らのアイデンティティが不安定なため、ことさらにフランス人であることを強調し、大国幻想を鼓舞するドゴールの人気が高いらしい。
 もともと、ナチに占領された時には、レジスタンスはほとんどが神話に過ぎず、連合軍が上陸してから盛んになっただけらしい。つまり、フランス人はナチに対する屈辱を否定するために、「レジスタンス神話」を作り出したのであり、ドゴールはそれに迎合したから人気があった、と言うわけである。(ナチ協力については、流石にいろんなフランス映画にとりあげられているが。)

 そのため、ベトナム、アルジェリアでは「勇敢に戦う栄光あるフランス国民」というセルフイメージにとらわれて、その不安定なイメージを守るためにベトナム人やアルジェリア人に抑圧された屈従的なイメージを投影する。そして現実が冷静に認識できていないので、惨敗を喫する。
 そしてこの自己欺瞞を克服するには、仏独両者に挟まれたアルザス人こそふさわしいのでは、というのが岸田さんの現地での講演テーマだったそうな。

 それはさておき、いまフランス各地で起きている暴動は、仏文化至上主義(というかこれぐらいしか自慢できない。)を移民達に押しつけ、理解する努力を欠いているのが、背景にあるのではないか、という気がしてくる。テロの際のイギリスの対応と、違いが際だっている。


 それにしても、「鬼畜米英」と叫び、南京陥落時には旗行列までやって「戦争肯定」した「加害者」日本人も、自分たちを軍部の被害者にしてさっさと自己欺瞞の中に逃げ込んで、「もうちゃんと謝ったのに、もう十分賠償したのに」といういい訳をしながら、「英霊」という訳の分からない「神ながらの曖昧な癒し」の世界をいまだに引きずり続けている。日本人論で八百万の神々を論ずる人は、「神道」問題を避けて通れないだろうし、都合のいいプラスイメージだけを「曖昧に」利用するのは、得手勝手の思考停止と言うべきだろう。
 この自己欺瞞を正面から見据えない限り、「戦争責任問題」に、説得力をもって堪えることなど出来ないだろう。膝を屈する必要などさらさら無い。これは、「姿勢」の問題なのだ。厳しい自己認識を持ち、しかし胸を張ればいいのだ。
 
そういう自らを見据える視線を持たない限り、「日本人のアイデンティティ」など、明確に出来るわけがない。


('05.11.9)先日来の腰と足の痛みが取れない。いままでこんな痛み方はなかったのに、何かが少しずつ失われている。いまはそれを受け入れて工夫するしかない。無理は出来ないと言うことだ。

 明日には少し遠くまで出かけたいんだがな。



【閑話休題】アマゾンのアフィリエイト・プログラムに加入してみました。最初は3.25%かららしいが、それよりもこれからのWEBビジネスの動きの一端が分かるのと、誰かがこれを見て買ったかどうかが分かる、というのが面白そうだ。


('05.11.8)

Vespertine Live


 僕は 君を 愛する
 裸足の 小さな足の ビョーク。
 花ひらく 美しい イマジネイション
 地を這い 散乱する 色彩の海。
 小さな ものたちを 慈しむ眼差し
 水底と 地平を 見通す眼差し
 そして こぼれる 仄かな 微笑み。


('05.11.7)アートコート・ミュージックコレクションの最終日。ふうっ。

 今夜はご夫婦でのギターのデュオ。プーランクや南米の作曲家、ピアソラのタンゴ組曲などを含む、意欲的なプログラム。いろいろと刺激された。終わってから食事しながら、いろいろ話を聞けたのはとても良かったと思う。勉強になることがいっぱいある。

 いろいろあったが、とにもかくにも終わった。明日はゆっくり休もうと思う。(^_^)


('05.11.6)アートコート・ミュージックコレクションの第6日午後は崎川晶子さんのチェンバロ。前半はルイ・クープラン、ラモーやフォルクレのフランスバロック。ピアニッシモからフォルテに至る細やかなニュアンスが素晴らしい。

 そして、後半は目玉とも言うべき上畑正和作品集「夢見る翼」から。CDでは一曲ずつ調律を変えて録音していたが、コンサートでは当然一つの調律になる。その辺りは調律師さんからいろいろ教えていただいた。
 そして、演奏の見事さ、込められた思いの深さ。ポップな色彩感を持ち、しかもアンコールのルイ・クープランと何の違和感もなくつながり、しかし明らかに現在(いま)という音楽。作曲者からもいろんな話を聞けて、現代曲の醍醐味を楽しく味わえた午後だった。

 まだ腰が少し痛むので、打ちあげは遠慮した。今夜は、プロジェクターでDVDでもゆっくりと見よう。音声もダウンミックス・アンプで5.1マルチにして愉しもうと思う。ビョーク「ヴェスパタイン・ライブ」シャーデー「ラヴァーズ・ライブ」


('05.11.5)どっと疲れが出て腰が痛い寝起き。休み休み、五日目のコンサート。金管のフルートとチェンバロでバッハとその息子達のソナタ。久しぶりに聞く金管の音は結構新鮮だった。生音はこういう響きで響くのだと言うことを、オーディオファイルにも聞いて欲しいと思う。

 さて明日は今回の目玉の一つ。崎川晶子さんの上畑正和作品集「夢見る翼」。現代の音楽をチェンバロで奏でる。今日は、CDを聞いて予習しておこう。


('05.11.4)一昨日のコンサートの集客面での失敗は、バンドの主要な客層であるライブハウスのお客を呼べなかった事だ。酒とフードがあり、知った顔のスタッフがいて、いろぴろ遊べる店での「ライブ」と、小綺麗なギャラリーでの「コンサート」とでは、やはり大きく違うらしい。マメに回るだけでは越えられないヤマのようだ。それならそれで、致し方ない。
 
 昨日はアイリッシュ音楽の2公演。終了後ファンの人と一緒に寿司屋さんで打ち上げをする。コアな決まった範囲をファン層をアーティストががっちりと把握し、カバーしているので、集まりも良く、メンバー的にもとてもよくまとまっていた。

 そして今夜は僕の担当する胡弓と琵琶のユニット「月の絃」。集まりはさほどでもないが、若い二人がこちらの要望に応えて、随分といろいろ研鑽した成果が現れており、お客さんの反応も良く、僕としては納得のいくコンサートだった。終わってからの打ちあげでも、今回おかげで随分とレパートリーが増えたと喜んでいた。邦楽界も、また別の難しさがあり、どう切り開いていくか皆悩みを持っているようだ。でも、今回は前進だったと思う。いい結果が出せて嬉しい日だった。


('05.11.2)アートコート・ミュージックコレクションの第二夜。ユーラシアン・ルン。素晴らしい演奏だった。アコースティックなホールに沿う緻密な音作り。「阿波族」冒頭の竹笛の神韻渺々たる響き、サーキュラーブリージングで確固たる表現力を得たディジュリドゥの多彩な音、いささかの危なげもないギターとブズーキ、そして高い志。

 しかし昨夜もひどい入りだったが、今夜も興行的には惨憺たるものだった。これだけの仕事をするアーティストにこれだけしか払えないプロデューサーとは何者だろう。でも現実から逃げてはいけないので、彼らこそ観客を一番見ているのだから、正直に、しかしできるだけのことをした。
 赤字になるのはかまわない。そんなことは覚悟の上だ。でも、黒字に出来ない環境下で安易に手を染めるのは無謀というものだ。そろそろ潮時なのだろうなあ。


('05.11.1)今夜はアートコート・ミュージックコレクションの第一夜。「古き良きイギリスの愛の歌」と題したリュートソング。伴奏のリュートがとても素晴らしく、そこに美しいイギリスの昔のはやり歌(フォークソング)とダウランド、パーセルの歌が絡む。
 特にパーセルでは全力投球で、遠い日本でこんな雅な曲が聴けるというのは、いい時代になったものだと思ったことだ。


('05.10.31)今日は買い物して、3日のコンサートの打ち上げ会場に打ち合わせに行く(アイルランドからのお客様なので)。いろいろやらなければならないことはあるが、時間がない。

 明日からコンサートが始まるので、合間にこちらの準備もする。ミュージシャンとのコミニュケーション、要するに飲み会もしっかりやっておかなければならないし。少し、更新もさぼらせてもらおう。


('05.10.30)今朝はマンションの定時総会。眠い目をこすって出かけたが、疲れた。変な方向に行きかけるので、やむなく数回発言したが、「やれやれ」としか言いようがない。午後2時半にようやく終わり、知り合いの奥さん方と「疲れたね~~。」と蕎麦など食べに行くが、話をするとやはり考えている人はちゃんと考えているのが分かった。このマンションに残るのか、さっさと出て行くのか、年内には判断してアクションを起こさなければならない。

 あまりなかった2日のコンサートの予約電話が入って、気分を変えてくれたのは有り難かった。チラシの効果は多少はあったわけだ。隣の棟にもチラシを置きに行く。毎回、気をもむが、ま、なんくるんないさー。ちばりよー。


アニアス・ワイルダーの事を書くのを忘れていた。木片を積み上げた作品を、最終日には、彼はキックダウンしてくずす。写真(アートコート・ギャラリーのHPから)のオブジェでは、くじ引きで観客にもキックダウンしてもらっていた。
 轟音とともに垂直に落ちてくる木片達。しかし「僕はパフォーマンスは好きじゃない。」と彼は言う。
 最初は恐竜の骨の積み重なりのようにも見えたが、記念に木片をもらえるかと聞いて、彼が「ノ-」と言ったときに、そのコンセプトがはっきりと分かった。

 「これは今までの形への一時的なさよならなんだね?何も失われてはいない。また積み上げる事が出来るんだ。」
 そう問いかけると、彼は"Yes, Nothing is lost."と頷いた。
積み上げただけだからこそ、緊張感を持って空間にたたずみ、そしてまた形を変える。これは、形の「変更」なのだから、崩れた木片達もアートの作品の一つの姿であり過程なのだ。

 具体美術の「紙破り」のようなパフォーマンスとは異なる、生々流転する時間の流れ方がここにはある。


('05.10.28)どうも母が外で一番迷うのはトイレに行ったときのようだ。ほっとするからだろうが「分かってる」と言いながら、出た途端にもう迷っている。荷物を預けたことも忘れている。
 心配だったが、無事家に帰ったから、という電話で一安心。当分はらはらしながら見守るほか無いのだろうなあ。

 母を桜宮駅まで送ってから、梅田のヨドバシでスカイプ用にマイクを買う。日本橋にも行きたかったが、疲れていたし夕方のコンサート打ち合わせもあり、シャトルバスで帰ってくる。最近は、長時間外に出ているのが疲れるようになってきた。うまくペース配分をしなければ行けない。


('05.10.27)ランチを食べにホテルに行こうとしたら、母がちゃんと服を着て、リュックまで持っている。「流石に女性だなー」、と思ったら、昼から掃除するというのを忘れて、そのまま帰ろうとしていたというわけ。

 なんだかんだで、もう1泊することになり、午後からはお掃除大作戦。片付いたので、母もご機嫌で、僕もいろいろ書斎の整理をして、タスクの整理も出来た。疲れたが、成果ありと言うところか。

 明日は買い物に行き、いくつか回っていよいよ来週のコンサートの準備態勢にはいる。4日の予約電話が1件あり、チラシの成果は一応出てきたが、当日券でも沢山来て欲しいものだ。


('05.10.26)昨日からお泊まりに来ている母に、昼はキノコのパスタを作る。シメジはあっさりしているので日本酒ベースで味付けしたら殊の外好評だった。
 午後はドック入りしてきたアンプの修理をしたりして静かに過ごし、夜は気分を変えてにぎやかなところと言う感じで、ビル地下の居酒屋に行った。思ったよりもお腹がふくれて、岩のりのおにぎりも美味しく、それなりに満足して帰ってきた。

 秋の晴れ間、明日の我が家は「お掃除デー」である。


('05.10.25)昨日の「AERA」から。
●「あいまい力が日本変える。~毅然とした判断も必要だが、白黒つけないことで開く道もある。」
 ガン告知をどこまで明確に伝えるべきかという話から始まるが、そもそもこれはインフォームド・コンセントの問題だろう。それに、ファジー家電と続き、「松下は混成部隊で活気」「渋谷の方言ブームも」、訴訟についての「上昇する和解率」。最後は「21世紀究極の処方箋」と来る。
 この雑誌には時々、かなり的はずれというかお馬鹿な特集があるが、これもひどい。筆者、あるいは論説委員の中にはまことに「日本的な」感性の方がおられるのだろう。おそらく、電車の中で、「そうだ、そうだ」とうなずくおじさん達も多いのだろう。
 そもそもこれまでドメスティックに「皆で仲良く」、論理的に詰めることなく感性だけでやってきて、少子高齢化や年金・社会保障の破綻を目前にする中での巨額の政府債務などで行き詰まり、国際的には立場を明確にすることが求められ、国内的には既得権益のあり方や誰がコストをどう負担するかについて明確にすることが、つんまり白黒つけることが要求される時代になっているのだが、それにあっさりと逃げを撃つと言わんばかりな論調には開いた口がふさがらない。これを「思考停止」と言わなくて何と呼ぶのだろう。
 
●「iPOD制覇に日米愕然」
 ビデオiPODが登場し、しかも米ABCのTV番組5本の提供をディズニーと合意した、との報道は楽天とTBS問題に揺れる日本との落差を示しているという話。メディアとしてのネットの優位は動かしがたいという判断。
 とすると、放送局は独占的地位で現在利益確保できているが、ネットでは制作者が局を通さず、直接「オンエア」というか「オンiPOD」できるようになるわけです。しかも「CMとばし」で、放送の広告媒体としてのシェアや地位も低下し、将来はイメージ広告しかないだろう、という。
 別のページでは、今「放送とネットの融合」で一番進んでいるのは、その業界にうまく定着しつつあり、ネット放送局「GyaO」を運営するUSENだと。

 そう、「iPODキャスティング」という「ネット・ラジオ放送」にも、僕は着目していたのだけれど、TVもその波に巻き込まれそうな形勢だ。
 ほんの数年まで、マイナーなPCベンダーだったアップルのこの様変わり。当分目が離せそうにない。


('05.10.24)胃が痛むのは何とか納まった。風邪がらみかとも思うが、あれは何だったんだろう。眠れなかったのが一番堪えた。酒も控えにゃいかんなあ。ギネスのドラフトが、新しい缶で凄く美味しいのを発見したばかりなのに。ま、もともと酒には強くないし、年だしなあ。この前から、大分ペリエに切り替えてはいるんだけど。

 今日は、ようやく音楽を聴けるようになって、いくつか新たな発見をした。


('05.10.21)午後から出かけようと思っていたら、思わぬ嬉しい来客があり、その後も結局家にいることにした。マイク未だ購入せず。

 その結果、ダウンミックス・アンプ Ver3.2 minus (プリのラインアンプに手を加えて、3.2のラスト1段分を省略)が完成した。電圧はバッチリで明日は音出しのチェック。といっても、実際にマルチをやるにはプリアンプを改造(RCAジャック2個増設、抵抗4個、スイッチ1個)しなければならず、しかもインタコのケーブルをもう1セット作らなければならない。明日はギャラリーにに行かなければならず、マルチを聞けるのは早くて日曜日だろう。
 勿論、マランツ7はじめ市販アンプでもこの改造対応はできるが、インピーダンスの問題などもありお薦めはしない。我が家だからできる方式で、Ver2とVer3の違いなども、スイッチ一つで比較できるなど、実験的要素も多い。

 便りの無いのは良い便りであろうということで、現在の所、ダウンミックスアンプの一般用完成型はお茶の水で稼働しているVer3.2となる。


('05.10.20)昨日は飲み過ぎたようで、今日は朝からむかついて、ずっと気分が悪かった。たまらず夕方横になり、少しましになる。今日は、定期検診に行って、帰りにヨドバシでマイクを買おうと思っていたのだが、明日にしよ。
 スカイプで話が出来ないので、コミュニケーションまで十分でないような気もするが、まいろいろあるさー。なんくるないさー。

 ああ、沖縄に行きたい。近くの沖縄そばもそういえばまだ行ってないなあ。


('05.10.19)19日午前2時にアスクルHPに入力して、午後4時前には無事商品が届く。今回急いだのは11月のコンサートのチラシ用にハガキ用紙が欲しかったから。早速プリンタで刷って、心斎橋での夜のライブに駆けつける。店のオーナーやアーティストも巻いてくれたので何人かは来てくれるだろう(と思う、と祈る。)。
 今日は日本を離れて35年のヴォーカル&ギターのSAMと、11月2日出演のユーラシアン・ルンのギタリストKeiju(恵樹)のデュオ。いろいろあるが、Keijuの旨さと音楽的センスにはいつもながらに感心する。こういう人が埋もれているンだからなあ、この世の中は。
 特に2部で彼が吹いたインドネシアの縦笛スーリンの音色には参った。優しくて含みの多い響きが綺麗に広がる。笛系とパーカッション系はまだ知られていない音の宝庫なんだと思う。コズミックに豊かな夜。


('05.10.17)銀行の担当者が「ハンコ下さい。」と来てくれたので、いろいろ話しながら、大まかな方向が見えてきた。基本的にいろいろ飽きがきているので、変化を求めがちだが、急がない方が良いと思えてきた。
 その後、音楽を聴きながら資料や雑誌を読み、ひたすら考える。

 とりあえずは動かない方向で、工夫を凝らすことにしようか。税金は別の問題だ。


('05.10.16)秋の雨は昨日のうちに止んだが、心に雨がそぼ降りそうなときは、身体か手を動かすのが一番いい。僕には身体を動かすという選択肢は厳しいので、昨日に続きアンプ製作にかかる。早晩飽きてくるので、明日からは少し休むつもりで、ある程度の所まで作業する。

 録画しておいたBS2の「周漁的火車(=周漁の列車、邦題の「たまゆらの女」はちと恥ずかしい。)」を見る。
 周漁(チュウユ)という女性が恋人の詩人に会いに列車で重陽まで通い詰める。夢に生きようとする男、現実にしようとする女、そんな女に惚れるもう一人の男。しっとりと落ち着いた映像、美しい風景と家々。夢と現実が交錯しながら切々と物語はすすみ、それらがラストでゆっくりとほぐれていく。
 見終わってからも深く静かな余韻が残る。これもまた夢ではないかと。


('05.10.15)チラシ配りも一段落したし今日は雨なので、休養しがてら新聞や雑誌を読み、ダウンミックス・アンプの製作に取り組む。マルチを聞けないと寂しいので、早く作ってしまいたい。その後は、ぼっちらとそのFET化に取り組んでみよう。勉強になる事もあるだろうし、こちらの方がスペース的にもコスト的にも有利だからだ。後は音質だが、これは聞いてみないと何ともも言えないしね。


('05.10.14)昨日は自宅用のダウンミックスアンプVer.3.2 minus(プリのラインアンプに手を加えて、3.2のラスト1段分を省略)の製作にいそしみながら、11月のコンサートのチラシを置いてもらいに周辺の店を回った。好意的な反応があったり、途中友人にも出会ってチラシを渡せたり、帰ってきたら「行くから予約しといてね」メールが入っていたり、なかなか人とのつながりは有り難いもんだと思う。

 今日も同じパターンで、コンサート関係のHPの追加、アンプ作りの後、夜、心斎橋の飲み屋さんにお願いに行こうと思う。やっぱり、楽器そのものに魅力を感じるか、そのアーティストを知っていないと、反応が弱い。今回は、4日の日本胡弓に割と関心が強く、2日の方に力を入れなければならない。
 一度に2件は、予想していたが結構しんどいモノがあるなー。が、ままよ、走ろうぜ。なんくるないさー。加油!(ジャーヨー!=がんばれ!)


('05.10.12)今日は午後から大谷事務所で、大谷玲子後援会HPの更新作業をする。こうしてコンサート日程などの入力をしていると、彼女の活躍振りが全体的に見えてくる。
 こういう神様に選ばれた人たちは、いい仕事が出来るよう大事にしなければいけないと思う。


('05.10.11)今日も11月のコンサートのチラシを配布依頼に行き、その後天神橋商店街で結構ディープな飲み会。こんな風にごろごろ転がりながら、転がるモノは転がっていくのだろうなあ。人と話をするのは面白い。

 帰って一寝入りしてからPCを開くと、あるサイトの記事についてのメールが来ていた。うむ、彼も傷ついたのだろう。多様な意見のある中で、単純な断定や思いこみは危険であり、公にしているメディアではいろいろ配慮しなければいけない事がある。でなければ幅広い信頼性は得られない。やれやれ。


('05.10.10)ダウンミックスアンプを東京に発送した。マルチ満開を祈る。さあ、自分の分も合間を見てぼちぼち作り始めよう。

 メール便のこともあり、ヤマトと直接契約したら、宅急便が少し安くなった。毎月まとめて支払えるし、もう少ししたら口座引き落としになる。送り状のパソコン管理も可能なようだ。
 郵政公社もがんばんべよ。


('05.10.9)今日は隣のOAPタワーを中心に「天満音楽祭」。上手い人も、プロも、あまり上手くない人もそれぞれに音楽を愉しんでいる。友人のバンドはディランやザ・バンドの曲を、一部日本語の歌詞や自己紹介に変えて演奏していた。曲はもちろんいい曲だし、演奏もなかなか良かったと思う。

 ダウンミックス・アンプの最後の仕上げをしなければならなかったので、早めに引き上げる。大型コンデンサをコンヴェックスで固定し、真空管の放熱穴を天板に空ける。小さい穴を整然と多数空けるのは結構集中力がいるので、ある程度まとまった時間とパワーのあるときしかしない事にしている。アンプ自体はこの間しっかりと動作しているので、今夜はゆっくりと別れを惜しみ、明日しっかり梱包して送り出すことにしよう。


('05.10.8)今朝は朝からマンションの住民集会。眠かったがとりあえずの情報収集と言うことでは収穫あり。と思ったら、午後にあった理事から聞くとややこしい事や人がいろいろあるらしい。相変わらずか、ここは。

 修理に出していたカートリッジが届き、これで本格的にLPを聞けるのが、しかし嬉しい。鈴木秀美さんの無伴奏バッハや渡辺香津美のSACDも届く。鈴木さんのチェロはギャラリーで弾いたときのアマティだ。はじめからこんな風に4chで録音してくれれば何の苦労もないのに。「今からでも遅くない、悔い改めよ!」と言ってもダメだろうなあこの業界。

 明日は「天満音楽祭」だ。この界隈が一日中音楽に包まれ、友人のバンドも出演する。ま、気分を変えようか。


('05.10.7)今日はアニアス・ワイルダー展のオープニング&レセプション。彼の異質な作品に少し触れたり出来て、面白い。僕にはよく分からない人脈だが、そうそうたる人が集まっているらしい。

 途中で抜け出して、パリ在住のアーティストの人などと話を出来て、談論風発面白かった。それにしても、アルス・ノヴァやギョーム・ド・マショーの話をするとは思わなかったけど。世界は広い。


('05.10.6)大阪・ハンブルク友好都市協会の「ギゼラ・フロート写真展~水都ハンブルクの風景」を見にクレオ大阪西に行く。事前に聞いていた写真家のサイトには、特にPortofolioやGalrieのページにはかなりアブストラクトで面白い写真があったのだが、実際に展示されていたのは、小さなボートから撮ったハンブルクの港の写真20点弱。この点は写真家に聞いても「私もそっちの方が好きなんだけど、友好都市のイベントだからねえ。」ということで、致し方ないようだ。
 それでも銀塩のカメラから「アナログで」焼いた写真は光のコントラストが強く出ていて、割と非日常的な感じが強くて面白かった。聞いてみると「ASA1000のフィルム、ノーマルのカメラで撮った。」ということで、特殊な処理はしていないらしい。

 懇親会では、スチルの写真とビデオを組み合わせた「ビデオ・コラージュ」が上映された。ズームして動き感を出したスチルの写真はとても面白かったが、いかんせん短いモノで港の風景だけなので、折角だからもっといろんなものを見たかったなあ、という感じ。
 まあ、急遽決まった役所のイベント、実績その1、という感じではあったな~。


('05.10.5)隣のギャラリーで一人のスコットランド人が作業をしている。青森産のヒバの薄板を組み合わせスタックして、大小様々なオブジェを作る。天井高7mにまで近い高さのドームのようなパゴダ(仏舎利)のような構造物。イサム・ノグチのランプシェードのようにウエーブを持ってうねる四角錐。緻密なプランと大きな想像力がなければこういうモノは出来ないと思う。
 アニアス・ワイルダー展(上のタブの「展覧会情報」をクリック)。10月7日~10月22日OAPアートコート・ギャラリー。

 ケルトの血を引き、チョンマゲをしたのっぽのスコットランド人は物静かで、凛とした良い男である。最終日にはキックダウン、つまり全てを崩してしまう。
 "Generation comes, generation goes, but still beuty remains."と僕が言うと、"Yes!Empty."と彼は深くうなずいた。

 アートというのは、面白い。


('05.10.4)パソコンのキーボードを買い換えた。以前はマイクロソフトのエルゴノミックを考えていたのだが、かなり大きいので机の収まりが悪くなるなあ、と迷っていたところにサンワサプライの薄型カーブのキーボード特売のお知らせメールがあり、あっさりそれにした。大きさも小さめで、キー自体もノートに近い薄型でストロークも心地よく、なかなか気に入っている

 それにしても昨日に続いて今日も蒸し暑い。この異常な残暑はいったい何だろう。


('05.10.3)昨日は芦屋のお宅にお邪魔して、オーディオ・音楽談義にふけった1日だった。10年ほど前に芦屋浜に住んでいたので、町並みは懐かしかったが、変化も大分あるようだ。

 今日はいろいろとタスクを片付けるが、どうも調子が上がらないなあと言うところに、沖縄からの元気な電話。皆、いろいろやっているんだ。


('05.10.1)寝ることは寝たが体がバリバリに固まっていて、やはり疲れていたので、今日は休養日。明日は芦屋に行くし、多分飲んでしまうと思うので。
 プリンタを休め休めしながらハガキ・チラシを刷ったり、昨日届いたLPの整理をしたりしながら、ゆっくりと過ごす。

 夕食はシメジのパスタと、ツナ&赤玉葱のサラダ。パスタは昨日作ったのとほとんど同じだが、昨日は軽くしか食べてないので、ちょうどいい。ツナ缶についてはいろいろ試したが、市販の日水・マルハなどは味が薄くてパサパサで話にならない。お取り寄せになってしまうが、蕎麦屋のママさんに教えてもらった三洋食品の「赤缶」が今のところベストだと思う。
 しっかりした味のツナで作るサラダやパスタはとても美味しい。


('05.9.30)ただいま午前3時。好きにせん会の「大感秋祭」というか、要はご近所に皆で集まって宴会するだけなのだが、松茸のと、シメジ&エリンギのと2種のパスタをつくり、調味料などを我が家に戻しに行った際に、WOWOWの録画を確かめながら、気がついたら爆睡していた、という次第。
 もう宴会は終わってるよなあ、まあ、パスタは好評だったし、新しい人たちともお話ししたし。ちょっと中途半端な感じで、これから風呂に入って寝る。日々是れ平穏。


('05.9.29)夜、ライブハウスへ行く。サックス、チューバという管楽器に、イリンバ(商品名は「カリンバ」。アフリカン親指ピアノ)とマリンバ(木琴)のカルテット。マリンバの音がホワンとした独特のいい音で、後半はこれにケニアの太鼓が加わって俄然盛り上がった。

 ライブハウスにチラシを置いてくれるよう依頼するが、このときばかりはお客ではなく、いわば「商売敵」になるので、微妙な空気が漂う。にこっと笑ってお願いの世界。マーケットの小さい世界なので、あれやこれや結構疲れる話でもある。
 とはいえ、矢は放ってしまったので、あとは突っ走るしかない。こういうのも何も考える必要が無くて、なかなか悪くない。


('05.9.28)11月のミュージック・コレクションでのコンサート2件のハガキ・チラシを作成した。うちのプリンタでも刷れるようにモノクロにしたのだが、まあまあの出来だと思う。少し手こずったのは写真の処理。アーティストに送ってもらったデジカメjpgファイルをちょうどいい大きさに縮小して、なおかつ解像度をできるだけ確保するには、Windowsのイメージ・リサイザーでは話にならず、先日ご近所さんにいただいたフォトショップ・エレメンツの出番になる。役に立ってます、ありがとう。(*^_^*)

 内容はオフィス・オンダのページにユーラシアン・ルン、月の絃(いと)ともに載せたので、ご覧いただければ有り難いです。どちらも素晴らしいユニットなので、是非、ギャラリーに足をお運び願えればと思います。

 明日は菅原町CHAKRAで、アフリカン・パーカッション満載の山本公成さん&KAFRO FREEDOM「怒濤のジャム セッション」があるので、それを聞きに行きがてら、チラシを置いていただくようライブハウス巡りをしようと思う。
 また、どんな出会いがあるだろうか。


('05.9.27)少し眠いが、今日もがんばる。チラシの案を考えるが、なかなか。アスクルに用紙などいろいろ註文し、明日プリントするつもりだが、出来は如何?

 昼は」カレー屋さんで「少年ジャンプ」を読みながら、カレーを食べる。前から気になっていたのだが、他の雑誌でもいわゆる霊の世界というかあの世というか、そこからの侵略(例えば鬼、あるいは死神。機械人形もその一つに入れられるかも)と戦う、なんていうパターンが多いのが目に付く。今流行りの「デスノート」なんかもその一例だ。
 宮台真司のように何でも知ってるつもりで講釈を垂れる気はないが、これは将来や今の世界に対する漠然とした「不安感」を形にしようとしたものではないかという気がする。人間は「敵」を具体化するのが必要な生き物なのだ。「敵」から攻められる形の方が、何かと自分を正当化しやすいし。
 そして、その不安感の正体はかなり見えにくいわけのわからない物だから、「異界」という形にせざるを得ないのだろうと思う。(さすがにエイリアンは使い古されているから、単純なアメリカ人が映画にするくらいが関の山だし。)

 仕事などの経済的な不安、年金など将来に対する不安、対人関係や社会適応の不安、環境・健康上の不安、そして生きることそのものの不安、他にもいろいろ、そしてそれらのミックス。

 実際に起こっている、あるいは起こりうべき問題をしっかりと「外部化」するには、勉強と努力とパワーがいる。何となく皆に同調して思考停止し、いざ事が起こってあわてる、というのがいやだからこそ、毎日かなりの時間僕は新聞や雑誌を読み、ネットを巡り、考えるようにしている。たとえくたばるとしても、訳の分からない状態は耐えられないからだ。


('05.9.26)朝晩が涼しくなってきたので、昨日はよく寝て今朝は久方ぶりにいい感じで目覚めた。
 んで、朝からといろんなものを読み、メールを打ったり原稿案を作ったりで、いろいろやりすぎたせいか、夕方には一寝入りしてしまった。体内時計は何とか戻りつつあるようで、良かった。

 ほっと一息ついて、萩尾望都「バルバラ異界」最終巻を読む。とびとびに読んだせいか、似たようなストーリーが最近多いせいか、あまり終息感がない。「種族的記憶」へのノズタルジアみたいなものが、彼女の根底にはあるようだ。あらかじめ失われた、あるいは失われる夢と記憶。

 東京には、僕がコミックを読むんだと驚いていた人が何人かいたのですが、実は週に一度はカレー屋さんに行くのは、「少年ジャンプ」を読むためです。(笑)
 好きな作家は佐藤史生(「夢見る惑星」「ワン・ゼロ」)、萩尾望都(「百億の昼と千億の夜」「銀の三角」)などなど。そう、異世界構築物が好きなのです。複雑なプロットと精緻な構成、意外な展開。

「おお、そこでは一切が秩序と美、豪奢と逸楽、そして静けさ。」(ボードレール)


('05.9.25)今日の午後は隣のギャラリーで宇田川さんのコンサートがあった。終わってから、我が家で打ち上げ。いやあ、よく飲んだ、よくしゃべった。

 今日はここでおしまい。


('05.9.23)明日の客さま用に買い出しに行ったりするが、まだ外は結構暑い。体が秋モードに移行できなくて、中途半端な感じをここのところずっと引きずっている。大阪はヒートアイランドが東京より強いようだ。なにか空しい暑さ。

 SACDプレーヤーが帰ってきたので、マルチも含めこの間聞けなかったディスクが聞ける。それだけで、単純に嬉しい。
 フジ・ロック・フェスティヴァルなんか見ていると、そこそこのバンドばかりだが、思わず乗り出すようなのはほとんど無い。一番真剣に聞けたのは「くるり」の「東京」だった。これはいい曲でいい演奏。


('05.9.23)今夜は中央公会堂でスペイン・ギター・フェスティバルの大阪最終日。あまりメジャーなアーティストではないせいか入りは少なかったが、拍手は結構熱かった。まあ、とりあえずは一区切りついた。

 今日はやたら眠かったが、体が睡眠を求めているのだろう。体が少しずつ変化しているせいか、冷房がないと暑いが、冷房すると少し冷えるので、今年は寝苦しくて困った夏だった。早くもっと涼しくなって欲しい。今週末が片付いたら、いよいよ本格的に11月に向けて行動開始だ。


('05.9.21)うう、何かしんどくて疲れている。季節の変わり目で喉もおかしい。でもまあ、気になっていたトラブルがほぼ片付いたので、良しとしよう。

 しんどくても、読むべき物はちゃんと読む。ふあ。


('05.9.20)今日は帝国ホテルで中華ランチをして、コーヒーを飲みながらいろいろ資料や雑誌を読む。こうしていると、結構同じように何かを読みに来ている人を見かけたりする。

 夕方、天満橋の眼科に「散瞳検査」に行く。瞳孔を開きっぱなしにする薬を点眼して、眼底や眼球の中をじっくりと調べ写真を撮る。
 結果は基本的にOK。左目の硝子体剥離、つまり飛蚊症による濁りがやや大きく、これは年齢によるものとはいえ経過観察をした方がよいらしい。
 薬で瞳孔を全開にしたのは初めての経験だが、実に無防備な視界。光が全て無遠慮に入ってくる。瞳を開けば、世界はこんなにも明るい。帰るのが夜だから良かったものの、ネオンや車のライトがまぶしくて、とても疲れる。しかし、白内障の患者さんなどは「こんなに明るくなるなら、ずっと薬で開けていて欲しい。」と言うそうだ。


 家では光を押さえて、音楽を聴く。東京の年若い友人にいただいたトニーニョ・オルタ。土の香りと生命力が素晴らしい。なるほど、必要なのは無条件なパワーだ。理由ではなく。
 大阪はまだまだ暑いが、秋の訪れを祝って夕食はキノコ(しめじ)のアーリオオーリオのパスタと、ブロッコリとアンチョビのサラダ。シメジからはこってりした濃厚なソースが出るが、不思議と胃にもたれたりしない。キノコのいいところだ。


('05.9.19)17日は「音と戯れる会」の例会。スタジオで引き続き夜の部の懇親会もあったので、随分といろんな方と話が出来たのはとても嬉しかった。今回は大きなタスクがあったので、事前にいろいろあって結構くたびれたが、実際に転がしていく主宰者のご苦労はまたさらに大きなものがある。凄い事をやっているのだけれど、実際に聞かないと分からない、伝わらない、という事が今更ながらにもどかしい。諸卿よ、瞠目されよ。

 ホテルJALシティではカード会員は午後3時まで無料でチェックアウトを延ばせるので、翌日はひたすら寝たり、うだうだしたりして帰るためのパワーをかき集めた。
 新幹線で何か読む物が欲しかったので、思いついて新宿に回り、紀伊国屋フォレストのコミック売り場で樹なつみ「獣王星」3・4巻を買ってから、4時半発ののぞみに乗り込んだ。(今見ると5巻も出ている。何でその時に言ってくれないんだよ~。指示待ち世代はこれだからなあ...。)
 無事帰阪。ふうっっ。
 


('05.9.16)今日は朝のうち、HPの写真を眺めながらいろいろとアンプのノイズの原因を考えて、それでもよく分からんので、昼から新幹線の券を買いに行った。いつも勤め人時代の慣れで回数券を買って、その朝乗る電車を決めていたが、こっちの方が時間が決まるので、家をゆっくりと出られる。安いし。これからこうしようと思う。思いこみは見直さないと損をしてしまう。

※9月17日~18日と東京に行くので、更新を休みます。


('05.9.15)東京の方とSkypeでで打ち合わせをし、宅急便の手配をしてから、眼科に行く。歩いていけるところに良さそうな眼科を見つけたので、宿題の眼底検査をしに行ったわけだ。とりあえず、糖尿性網膜症は症状なし。良かった~。
 視界に入る「浮遊物」は年齢による硝子体剥離、つまり飛蚊症らしい。これは老化現象なので、それ自体懸念する必要はないらしい。
 念のため、来週「散瞳検査」といって眼の奥を詳しく調べてもらう事にしたが、おそらく心配ない、との美しい女医さんのお達し。事なきを得てほっとして、新幹線の券を買いにいったら、手帳を忘れていたため買い物だけしてシャトルバスで帰る。やはり老化かも。(^_^;)


('05.9.14)昨夜は時間はともかく、久しぶりに「寝た」という感じがした。今日もいろいろ片付けにかかる。ようやく部品が届いたので東京からの預かり物をまず片付ける。
 そして、そのチェックがてらLPを機器ながら、計数やレターの整理をする。

 印象に残ったのはジョニ・ミッチェルのデビューアルバム。1Cなのでホントの初期盤でジャリジャリいうが、音の鮮度は非常に高い。このころから、ジョニの独特の感性ははっきりとぬきんでている。マイルスの「アラウンド・ザ・ワールド」。クイケン兄弟&レオンハルトの仏バロック。


('05.9.13)体内時計がなかなか戻らないので、今朝は早めに起き昼寝もしなかった。で、何かまとまった作業をしようかと思っていたら、以前作ったバージョン(2.1)のダウンミックスアンプが届いたので、これの改良に取りかかった。

 東京では山本さんが3.1を鳴らし始めてくれている。まあ、長旅の後の真空管アンプだから、すぐには全開にならないと思うけれども、満開になってくれると嬉しい。


('05.9.12)今日は心斎橋で用件を済ませ、東急ハンズで買い物をしてから、カンテ・フラメンコつまりフラメンコの歌姫、カルメン・リナーレスがガルシア・ロルカを歌うコンサートのスタッフとして、中央公会堂に入る。

 PAしての歌声は決してニュアンスに富んだ物ではなく、聴衆のノリが少ないせいか、最初はあまり盛り上がらない。しかし、終わり際にのぞくと、ずっとテンションが上がっていて凄くなってきた。土のにおいのする強く深い声、フラメンコギターの切れ込みと裂帛の気合いの掛け声。そして今日認識したのは「パルマ」つまり手拍子がフラメンコの華だと言うこと。今夜は男女二人、同じ名前だったのでおそらくご夫妻ではないかと思うが、アイコンタクトしながら、二人でビートをずらしていき、変拍子のような複雑なリズムをたたき出す。凄くかっこよく、決まる。

 聴衆がどんどんエキサイトしていき、休憩なしのコンサートは長いアンコールで幕を閉じた。タブラオ(舞台のある酒場)なんかで間近で聞いたら、本当に凄いんだろうなあ。


('05.9.11)日本橋に部品を買いに行く。十数年来通っているパーツ屋さんで、「オーディオをやっている人が皆一つずつ年を取っていって、そのうちオタク系を除けばジジ・ババだけになるなあ。」と大笑いして帰ってきた。
 そして最終仕上げたダウンミックス・アンプを今夜送り出した。いやあ、ほっとした。これで、もう一つ部品が届き、ながい間預かっているもう一つを仕上げられたら、さらにほっとするだろう。

 まあ、今夜は録画してある映画など見て、「ステレオ・サウンド」など読んで、ゆっくりするとしよう。


('05.9.10)今日の午後は、お隣のギャラリーでヴィオラ・ダ・ガンバのコンサート。ソロとデュオ。ガンバは人間の声に近い楽器で、よくご一緒しているアーティストなので、いわば慣れた人のお話やつぶやきを聞いているようなものだ。

 でも、考えてみると、バロック期もペストや戦争が絶えなかったので、「メメント・モリ=死を忘るなかれ。」というのは日常的な気分だったかも知れない。鬱と反動する躍動、バロックとは「ゆがんだ真珠」の事だった。


('05.9.9)いやあ寝た、寝た。明日は仕事が入っているので、今日は完全休養日にする。体内時計のメンテもしなくちゃ。
 SACDプレーヤーを修理に出す。25日には隣のギャラリーで宇田川さんのコンサートがあり、打ち上げを我が家でと言っているので、そのときにはSACDを聞けるようにしておきたいとアサヒ・ステレオさんにお願いする。

 あとは「オーディオ・ベーシック誌」など読みながら、ゆっくりと音楽を聴こう。


('05.9.8)いろいろトラブっていた原因が判明して、対策も打てたので、これで安心して音楽が聴ける。やはりほっとする。引き替えのように、SACDプレーヤーが不調になったが、これは修理に出そう。

 何せ、このところ音楽よりもノイズのレベルや質に耳をすませてきたので、音楽が聴けるだけで嬉しくて仕方がない。LPも未聴のがたくさんあるし、少し涼しくなっても来たし。


('05.9.7)銀行へ行った後、日本橋へ買い出しに行く。ダウンミックス・アンプの改良作業は概ね完了。後は電圧の微調整と、電源スイッチの移動だけだ。我が家の電源環境では、シールド線を使わないならこれくらいが納まり所かと言う気がするが、明日は一日じっくりと鳴らしてみていろいろチェックをかけようと思う。

 それにしても、ここまで追い込んでいくと、真空管の質そのものが効いてくる。コンピュータ選別のRAMチューブの、せめてローノイズ級でも使えればもっと静かになるのだが、1本3千円あまりするから、これだけで3本揃えると1万円になる。質を追い求めていくと、結局お金がかかるという寸法だ。この辺は使いこなしではカバーできない部分だ。


('05.9.6)若干問題は残っているが、マルチが聞けるようになった。それにしても、つなぐパワーアンプが違うと、ノイズの質もレベルも変わるというのは、初めての経験。長生きはするもんだ。
 静けさを取るか、音の鮮度感を取るかは悩ましいところだが、シールド線という解決策に逃げないで、いいレベルまで持っていきたい。台風が収まれば、明日にでも部品を調達しに行こう。

 で、聞いたのはベックの「シー・チェンジ」。音質的なことは、山本さんのHPで書いておられるから、そちらに譲りたい。が、一言で言えば、凄い。特に空間的なつながりと広がり。
 いまのところベックは僕のフェイバリット・アーティストではない。WOWOWで30分の特集を見ただけで、ひねこびたガキだったらしいことと、全編バラードというこのアルバムはベックにしてはむしろ異例のものらしい、ということしか知らない。以前の"Tropicalia"にしても、過剰さはあっても「陽気」というのとは違うようだ。彼の中には、闇のような悲哀のような何かが、ずっとこびりついているような気がする。
 このアルバムは3曲目から後半にかけて特に良くなってくるように思う。それは、何かが熟していくような艶と熱を帯び始める。フェイバリットでなくても、事あるごとに聞くだろう。すぐには分からない種類のこともある。ゆっくりと行こう。


('05.9.5)今日はギターのコンサートのスタッフで、中央公会堂に行く。スペインのクラシック(ペペ・ロメロ)と現代フラメンコ(トマティート)の2人のギタリストそれぞれと、ジョイント。普段、隣のギャラリーで至近距離でニュアンス豊かなギターの音を聞いている身としては、大ホールでのクラシックギターはほとんど「そうかいな~。」という世界だ。その点では、ジャズに近い現代フラメンコの方がPAやパーカッションなどを使っていてより楽しめた。

 ここのところ、アンプの不具合が出ていささか意気消沈していたのだが、その後の打ち上げも含めいい気分転換になった。おまけに、WAONレーベル主宰のエンジニアの友人からは、貴重なアドバイスを頂いて、光明が見えてきたりした。
 よし、明日からがんばろう。


('05.9.3)結局昼ご飯はOAPタワーで、豆腐懐石になった。こうして食べていると、母は隣席の人の声も聞いているし、スタッフが畳の上を走るのがいやだとか、結構細かいところも見ていて、新聞もぶつくさ言いながら読んでいて、かつてと変わりない気もする。が、この料理は何だと何回も聞くし、数分前のことも忘れたりしている。

 まあ、静かな一日なのだから、ゆっくり昔語りなどしよう。


('05.9.2)「これから行くからね~。」という久しぶりに弾んだ母の声を電話で聞いてから、およそ4時間経って到着。途中で分からなくなって、あちこちうろうろしたらしい。でも、思ったより元気。と思いきや、生あくびの連続。疲れたのだろう。

 メモリーは大分しんどいが、まだ自分で来られることを喜ぶべきなのだろう。子の欲目か認知症とまではまだいかず、基本はしっかりしているとは思うのだが、不安はある。だが、とりあえずは見守るしかない。一緒に料理をして、できるだけ人の多い刺激のあるところへ食事やコーヒーを飲みに行き、おしゃべりをする。昔のこと、好きな食べ物のこと。でも考えたら、趣味という物のほとんど無い人だ。「苦労が多かったから、450円のコーヒーを飲む資格は十分にあるさ。」と言っても、「勿体ない。」という人だから、さっさと連れて行く。
 明日は、帝国ホテルにお昼を食べに行こう。


('05.9.1)本屋さんで、韓流の本を並べていた店員さんと、香港映画の話になった。「あのーカンフーやってた、あの人、あれあれ!思い出せない~~。」と彼女が言うものだから、僕は「そうそう、名前が出てこないねえ。」と言いながら、二人で「う~~ん.....」と固まってしまった。これって「おじさんとおばさんの会話だよなあー。」と言いながら、結局彼女はジャッキー・チェンを、僕はブルース・リーのことを考えていたのが分かって、大笑いした。

 秋密かに来ぬかどうか、まだまだ暑いけれどものどかな一日。


久しぶりにあちこち見ていたら、先日お邪魔した東京の友人のサイトにこんな日記。

我が家で一番大切な物  (2005年 8月 29日 [月曜日])

いただきます。
ごちそうさまでした。


他になにも要らない、というわけにはいかないが、これに変わる物はないと思う。


 「そうだよね」、と思いながら、ふと涙が出そうになった。いかん、まだまだ修行が足りん。


('05.8.31)この日記は毎日更新をうたってないし、2~3日さぼったところで、誰からも電話がかかってきたりはしないよなあ、と思っていたら、ご近所から「大丈夫?」の心優しいメールをいただいた。う゛う゛、世の中捨てたものではなかった。(-_-)
 一人暮らしの身としては、独居老人の行く末は人ごとではないので、とても嬉しい。世の独居老人並びにその予備軍の皆様、毎日更新のHPはかように支えになります。もっともそれを読んでくれるご近所さんがいればこそ、ですが。

 実は、里帰りしてきたアンプの改良中に結構トラブって寝不足気味で、その間に銀行へ往復しなければならなかったりして、パソコンを開く気分にもなれず、さぼっていたという次第。
 ま、今夜はさっさと寝て、明日からまた取り組もう。早く、ベックもマルチで聞きたいし。

 それにしても、つらつら見ると、このHPをアップしてから昨日でちょうど3年経っている。もう3年も経ったのかという気と、これからどうなるのかなあという気と、多少、感慨めいたことも思ったりするが、要はやりたい事、やるべき事をひとつひとつやっていくだけだ。


('05.8.28)まとまって寝たので、かなり楽になった。ふうっ。

 午後はひたすら計数整理。さぼっていたので、勘定が合わないところがあるが、トータルで見ればいいと割り切って進む。この辺りをはっきりさせておかないと、次に進めないので、がんばろう。
 夜は、映画。まずはトーキングヘッズのライブのDVD。あるところで見て、これは買わねば、と思っていた。うう、やはりPファンクっぽいノリがとてもいい。
 それから、「イージーライダー」のハイビジョン版。古い映画なので、もっと低いビットレートでも十分見られるが、微妙にやはり画がいい。ジャック・ニコルソンの「アメリカはいい国だった。いったい、どうなっちまったんだ。」という台詞は、今は別の意味を持つ。そして、ビリーを撃った農夫達の車が引き返したのは、キャプテン・アメリカも撃つためだった、というラストには暗澹とした気持ちにさせられる。
 「俺たちは金持ちだ。フロリダで遊んで暮らそう!」というビリーに、キャプテン・アメリカが「無駄だよ。」と首を振ったのは、こういう訳だったのだ。やはり、これはプロテスト映画なのだと思う。

 今日の日経に「日本には突出した人間をはじき出す『悪人情』がある。」という主旨の書評記事があったが、いずこも形は違え人間は困った代物だ。


('05.8.27)疲れた....。眠い......。久方ぶりのニール・ケアリー・シリーズの最新・最終巻は面白いが、今ひとつ深さに欠ける。毎回毎回、ニールが自然の中に静かにとけ込んでいく姿がとても美しく、今回もそれを期待していたが、ドタバタ系の色が濃い。うう、ウエールズの片田舎やネヴァダの山中の静けさが欲しい。


('05.8.26)僕はこのHPを見た人からは、けっこう気むずかしい人間だと思われているようだ。好き嫌いや好みがはっきりしているという点では、その通りのところもあるのだが、サイトの作り方、書き方にもよるのだろう。

僕が嫌いなタイプのサイト作り方。こういう作り方が嫌いと言うだけで、そのサイトそのものが嫌いというわけではありません、念のため。 Don't take it Personal.

1.やたらにほめ合うサイト
 先週号のAERAに、最近若い人たちの間に「リスペクト」という言葉が流行っていて、やたらにほめ合う「リスペクター」なる人たちも増えているそうだ。本来は、黒人達が「自分をおとしめず大切にしよう。」などという文脈で使っていたと思うのだけれど......。
2.「僕たち、私たち、こんなに仲良し!」誇示のサイト
 BBSもコメントもトラックバックもいいのだけれど......。
3.「僕って、私って、こんなにおしゃれ!」系サイト
 誰しもカッコつけてしまうところはあるのですが、あまりにそれだけで内容がないと.....。

 サイトやブログをアップすると言うことは、大なり小なり、公にするわけだから、当然いろんな反応はある。それは、自分の判断と責任で乗り切っていくべきものだと思う。
 パーソナルなサイトは、節度を持ってパーソナルであればいいと思う。


('05.8.25)今日は福島の友人宅で午前中はパソコンのメンテ、昼からはパスタをつくりイタ飯の昼食会。ユニークなメンバーが集まる。やはりクリエイターの世界は個性豊かな人が多い。

 そのまま、夜はどうするか、寿司に行こうかと話していたら、なんと目当ての店が同じ。いやあ、世の中は狭いし、悪いことはできんもんだ。(してないけど。)


('05.8.24)日経によると、インテルはデュアルコアMPUの設計方針を大転換して、スピード優先から省エネ重視にするらしい。そりゃムーアの法則どうりに行くと、いつかパターン幅ゼロで発熱最大になっていくのが予想されていたから、トレンドはそうなんだろうと思う。HDDも含め、スピード的にはもはやオーバースペックになってきたのだろう。

 昨日の米各紙にAMDが全面広告を出して、デュアルコアMPUの「決闘」を申し入れたらしいが、シェアの問題はおくとして、これもトレンドからすれば空回りの一つになるのだろう。

 そうなると、ネックは回線か。でも、毎日数通来るウイルスメールを見ると、それ以前の問題とも思うし。


('05.8.23)計数整理をして、PCデータと通帳などを照合する。そのあと、午後から定期検診に行く。

 HiViでベタほめしていたので、「アップル・シード」のハイビジョン録画を夜見てみる。たしかに、美しいが前に一度見たことがあるせいか、「こんなところかな」という程度。
 暑いなあ。

 それと、レコーダー(RD-Z1)とプロジェクターの接続(5m)アナログ=コンポーネント(kanare 5C-2V BNC)とデジタル=HDMIケーブルでやってみた。デジタルの方が確かにエッジは立つのだが、どうも全体に平面的で、アナログの方が奥行き感もあって、力感もある。この辺りは雑誌のZ1の記事で書かれているとおりで、東芝はアナログにも力を入れて作ったのだろう。
 我がAVの師匠が曰わく、再生時には余裕(マージン)を持ってきちんとしたアナログで再生するのが一番、と納得した次第。


('05.8.22)朝起きても遠出する元気はなし。書類をまとめて銀行へ歩いていく。暑い。口座をランクアップして、生体認証付きカードの発行を依頼する。これで、主要な引き落としの口座をガードできる。余計なクレジット機能などいらない。ポイントでのリターンも低すぎるし。いわゆる邦銀にはぬるい話が多いが、ま、財布としては必要なものだ。


('05.8.21)一人時間差攻撃なのか、夏ばてか、とても眠くて起きていられなかった。夕方、起き出して、それでもこういう時は休む一方にして電圧は上げない方がいいので、「Hi Vi」を読んだりしてゆっくりする。
 夜は映画を見た。ハイビジョンで録った「リバー・ランズ・スルー・イット」。DVDも持っているが、やはり格段に鮮明さが違う。夢のように美しいフライフィッシングの場面。
 そしてDVDとは思えないくらい綺麗な画面の「不夜城」。いつも、結局最後まで見てしまう。胃もたれがする馳星周の原作より映画の方がずっといいと思う。これもそのうちハイビジョンで放映されないかなあ。

 生バジリコがたくさんあるので、夕食はジェノヴェーゼのパスタにする。天神祭のパーティーの時は、きっちり作って持っていったのに、誰かが勝手に胡瓜(!)を入れて、サラダにしてテーブルに出してしまっていた!一瞬固まってしまったが、皆が待ってくれていたので、キュウリから出た青臭い水分を捨てたりして、何とかリカバリした。(こういう勝手なことをする奴は、殺されても仕方がないと本気で思う。)
 今日は、そのときのリベンジの気分で念入りに作る。市販のジェノヴァ・ペーストはオイルが多すぎて油っぽくなっているのが多い。だから、オイルはあまり多くせず、塩胡椒でバランスを取ってフレッシュな感じにする。こんなに美味しいのを食い損ねたんだぞ、ざまあみろ!


('05.8.20)昨夜はJICPの第2回セミナー。大勢の人たちが来てくださって、非常に良かったと思う。ドイツワイン基金から御寄贈いただいたワインもなかなかで、いくつか飲ませてもらった感想としてはカビネット、トロッケン、アウスレーゼなどと表示されていても、どの程度甘いか辛いかは飲んでみなければ分からないと言うことだ。珍しい赤は、存外コクがあったが、少しボディが薄い。でも思ったよりはずっと良かった。

 その後の二次会も含めて、結構疲れたので今日はあまり遠出できなかった。友人と同行する11月の沖縄行きも動き出したので、それやこれやアメリカなどにもメールを出した。
 順次反応を返してくださると思う。世界は結構、狭い。


('05.8.18)僕の所には、かなりの量の郵便物が来る。大半が金融機関からの物だ。すぐに目を通して判断して、アクションを起こせばいいのだが、ついつい溜めてしまいがちだ。
 今日は、主にLPを聞きながら、まずクレジットカードの請求内容のチェック。もう10年以上も前だが、覚えのない海外通話が請求されてきて、カード会社に電話して支払い拒否して以来、かならずチェックするようにしている。そして、主に証券会社の報告書を読む。

 そして、過去2年あまり全くOS(XP)の更新をしていない、という恐れ知らずというか無茶苦茶な友人のパソコンを近々メンテしなければならないので、夜は、久しぶりに月刊アスキー9月号を読む。いろいろ勉強しなければならないだろうと思っていたのに、あっけないくらいに内容がない。この間のドッグイヤー的進展はどうなっているんだろう?

 オーディオもそうだが、PCの世界にも「オーバースペック」のにおいがする。つまり、どこかで「空回り」があると言うことだ。


('05.8.17)年を重ねると、疲れは翌々日なんかに出てくる。これを称して「一人時間差攻撃」という。
 てな感じで、今日はパソコンに新しいソフトをインストールしたりして、ゆっくりと過ごす。

 今日は、シカゴからCD、SACD、LPが何枚か届く。その中の1枚がチーフタンズの「ロング・ブラック・ヴェイル」。言わずと知れた、アイリッシュの大御所が、スティング、ミック・ジャガーなどの凄いゲスト達と作った濃いアルバム。
 国内盤(ジャケットが違う)もあるが、僕は、モービル・フィディリティのゴールドCDで聞いた。
 どの曲も素敵だが、僕はヴァン・モリソンの曲が特に好きだ。アイリッシュ音楽はどこか強烈に郷愁をかき立てるところがあり、その点では沖縄音楽と通じるものがある。
 近隣の強国に搾取され続けた貧しい島、唄者の島、良い酒のできる大酒飲みの島、家族の絆。北と南の違いはあるが、どこか似通っている。
 そんなこんなで、U2も聞いてしまった。("All that you can't leave behind")

 島に、島々に、帰りたい。


('05.8.16)昨夕、東京から帰還。いやあ、オーディオ的にも人間的にも濃い週末だった。

 13日は「音と戯れる会」例会。今回製作したダウンミックスアンプは、無事デビューを果たしたが、印象的だったのは、その後のスタジオ8周年パーティー・オーディオの部。20人以上の人が出席して、懐かしい顔とも再会できたし、新しい出会いもあった。わがままでそのくせ打たれ弱いところもある人種だが、出入り自由というパブリックな場にこれだけ集まるのは凄いと思う。また、いろいろあると思うが、辛抱強くこういう場を提供し続けてくれる山本さんに敬意と感謝。ベルギービールはひたすら美味でした。

 14日は。会員2人のお宅を続けて訪問。オーディオだけでなく、センスというもの、そしてご夫婦のいろんなことのシェアの仕方や心遣い、いろんな事を感じました。ご馳走になりました。感謝、深謝であります。

 今回もいろいろお声がけ下さった方もいるし、これからもあちこちお邪魔したいと思います。皆さん、よろしくお願いいたします。m(_ _)m


('05.8.12)これから経験するのと、追体験するのとでは大きな違いがある。それでも、伝えるための作業の中で、自分もその中で何かを必ず発見する。そして、新しい別の「接線」が見えてくる。今日東京の年若い友人と過ごしながらそう思った。
 パーソナルなことやノウハウはどちらでもいいと思う。こういう表現がある、ありうる、と言うことの方が大事なのだと思う。大切なのはイメージする力であり、それを実現したいという意欲だ。
 明日からの東京で、僕もそういうものに出会えるだろうか。

※13~15日と東京行きのため、更新を休みます。


('05.8.11)東京から友人が遊びに来てくれた。焼き肉も食えて、夜がゆっくりと更けていく。今夜はずっと、マイクロアンプで鳴らしたが、かなりいい音になっていたのには驚いた。

 風はやはり誤報(False Alarm)のようだ。笑ってしまうが、まあ人生とはそんなものだ。夢を見るのは、所詮割の合わない仕事さ。
 


('05.8.10)風が吹いた。
でもいちいち揺れてはいられない。
クールにならなきゃ、流れをちゃんと見なきゃ。
人の心は難しい。
でも、一番退屈しない。
時として、痛いけれども。
まっ、一期は夢よ。やってみようぜ、兄弟。


('05.8.9)あ~~、他に書くことはあまりに個人的すぎてヤバイので(笑)、ヒマネタを一つ。

 新聞や、あまつさえ友人関係のサイトを見ても、昨日書いたような郵政民営化の本当の意味がほとんど理解されていない。「土建国家」を支える仕組みのことだ。なんでこんな自明のことが分からないのか、ため息。

 それに加えて、ずるいと思うのは民主党だ。「自民党と同じ争点の土俵に立たない。」とか、上記の世間の無理解をいいことにきれい事を言って、結局は全郵政、つまり票田の労組を敵に回したくないだけではないか。特定郵便局長会からの票が欲しい自民とどこが違うのか?
 そりゃ、靖国にこだわる小泉も救いがたいが、てめえらのずるさの方が、もっと救いがたいんだよ。


('05.8.8)郵政民営化法案否決か。マーケットは冷静で、これで円安に振れたら損切りで処分したいドルのポジションがあったのだが、「織り込み済み」でとてもそこまで行かない状況だった。

 世の中は冷めているが、これでこの国の行財政改革は確実に遅れていくだろう。民営化の一番のポイントは、野放図に財投に流れていく、郵貯・簡保の資金の流れを切ることだったのだが、これで道路公団のような使い放題状況は当分継続する。
 
 いろいろ問題はあるけれども、ポスト小泉の後に、再度小泉が選出されるのが、現段階では最善だと僕は思う。
 とにかく、根っこを絶つ努力をする人間が、今のこの国には必要だ。


('05.8.7)相変わらず暑い。今日は、その暑い中を帝国ホテルのシャトルバスで大阪駅に出て、新幹線の切符を買いに行く。割引で券をゲット。窓口に並ぶのも、御利益がある。
 帰りに、最新刊コミックを2冊、「イヴの眠り4」「陰陽師12/岡野玲子」(これは原作を既にはるかに超えている。)。そして、成城石井でハーブとパスタ各種を買ってまたシャトルバスで帰った。夜はじっくりと音楽を聴く予定。いろいろ。
 なかなか収穫の多い一日。


('05.8.6)オーディオ快調!LPは一皮剥けて彫りが深くなった。SACDはマルチもいいが、2chも良く、CDもいい感じだ。いろいろ気になっていたことの見極めもついた。今の方向でOK。

 音楽をじっくりと聞けて、本当に嬉しい。このところ、根を詰めたので、明日からはゆっくりとペースダウンしよう。来週末はまたまた疾風怒濤、の予感。
 今日は休肝日。明日は新幹線の切符を買いに行こう。まだあるだろうなあ。(^_^;)


('05.8.5)アンプ作りが一段落したので、今日は久しぶりに帝国ホテルで中華ランチ(割引あり)をしてから、買い物に行く。

 成城石井、ヨドバシ、日本橋のパーツ屋さん。ゆっくりしようかとも思ったが、デンマークから電源基板が届いたので、それを使って修理もせにゃならんし。
 暑いなあ、ふうっ。


('05.8.4)ダウンミックス・アンプ完成!嬉しい。

 ううっ、暑い............。


('05.8.3)全国的に盛夏なれど、パソコンも開かず、食事以外はアンプ作りに集中する。おかげで、ほぼめどが立ってきた。

 遅い夕食のときに録画を確認すると、WOWOWでサーフィン映画の特集をやっており、「ビッグ・ウエンズデー」が録れている。
 これは本当に思い出深い映画だ。映画館へ通って何回も見た映画なんて、僕にはこれくらいだろう。なぜこれが好きなのか、旨く説明できないのだけれど、大会に優勝するとか何とか言う終わり方ではなくて、戦争で一人が死に、結婚していい年のオッサンが最後に大波に乗って、若者にボードを託して去っていく、というのがわりといいのだと思う。片岡義男の「エンドレス・サマー」という短編とともに、「サーフィンという生き方」という感覚がいいつのまにか僕の中にあった。
 サーフィンはしたことがないが、スキーなら、「スキーバム」はいいなあ、と思っていた時期がある。ひたすら雪を追いかける。真夏の雪渓を滑る。斜面を降りる他は何も考えない。そして日が暮れていく。

 今、どちらもできなくなって思うのだけれど、もう一度だけ雪の上に立ちたいと思う。そして、誰かがチューブの中を通り抜けていくのなら、僕の心も多分そこにあるだろう。


('05.8.2)友人のサイトやブログ、メールの動きを見ていると、あまりの暑さにみな活動停止に近い状態になっているのが分かる。
 こちらは、音と戯れる会の例会も来週末なので、エアコンをかけまくって(といっても28度)アンプ作りにいそしむ。

 んで、昨日、味に関する大発見をした。昨年11月那覇に行ったときに、イタリアンの「てだこ亭」「石垣島ラー油」を買ってきた。モンゴルから帰化した人がペンギンが好きで、日本名は「辺銀」にしたとかいうエピソードを聞いて、んじゃあ土産にと言うノリで2個買ってきた。
 ご存じの通り、僕は辛いものダメ人間なので、あまり期待もせず「まあ、風味のあるラー油だなあ」くらいに思っていた。昨夜、焼き餃子をしたので、少し多めにラー油を入れなければ、ずっとそう思っていただろう。沢山入れると辛い。しかし、同時にいろんな味がどっと押し寄せてくる。
 春秋のウコン、島唐辛子、ニンニク、白ごま、黒豆、山椒。「う~~~、美味しい。旨い!」汗をかき続けながら、うなってしまった。

 でも、もう1個はどう考えても使い切れない。誰かにもらってもらおうかなあ。


('05.8.1)今日、買い物がてらに本屋さんをのぞくと、雑誌pen 8/15号「イタリア・バロック音楽を復活させた男達。」の特集あり。「おっ!」と想いながら手に取ってみると、出ました!ジュリアーノ・カルミニョーラ、アンドレーア・マルコンなどなど。

 例えばイ・ムジチやイ・ソリスティ・ヴェネティの演奏は、マルコンには古典派やロマン派の解釈でありすぎて不満に思っていたそうだ。「ルネサンスに対する反動として生まれたバロックは、ドラマティックな感情がほとばしるビビッドなものだったはずだ。」ヴェニス・バロック・オーケストラを主宰する彼は、ヴィヴァルディの超絶技巧を古楽器で弾けるヴァイオリニストとして、名声や高収入に興味なくローカルに活動していたカルミニョーラを7年越しで口説き落として、バロック・ヴァイオリンを持たせたのだそうだ。

 古楽の世界にもT藤さんや安西さんに教えていただいたように、文献的研究に根付いた新しい動きがいっぱいある。
 それを追いかけている間に、僕はSACDは勿論、CDでもクラシックを聴くようになった。また、聞けるようになってきた。僕が今デジタルに取り組んでいるのは、現代にシンクロしながら、こういう新しい流れやアーティストに出会えるからだ。


('05.7.31)今日は主に来月19日開催のJICP(日本人のアイデンティティ文化発信実行委員会)の第2回セミナー案内文書の発送準備をする。最近手が乾くので、少しくたびれたが、ほぼ完了して明日発送の予定。今年は日本におけるドイツ年なので、ルフトハンザの方に依頼して、「日本とドイツ~似て非なるところ」と題してトークをお願いしている。日本人として初めてドイツでの営業職に採用されただけあって、パワフルな方だ。ドイツワイン基金からとびきりのワインもご寄贈いただけるし、いい催しになると思う。

 今夜の夕食は「ヴェトナム風」ゴーヤチャンプルと焼き鯖。ゴーヤを厚めに切り、苦みを出している。島豆腐は当然ないので水抜きした豆腐。豚肉の代わりにパンチェッタ(イタリアンベーコン)で旨味を出す。我が家は健康ポリシー上卵は一切使わないので、ニョクマムと鰹節で仕上げている。
 ゴーヤを薄めに切り、ニョクマムの代わりに白だしを使えば、「京風」になる。沖縄料理は家庭料理だから、各家の好みでテキトーでいいのだ。
 (あ、ドクター、ビールは糖質70%カットの奴でっせ。)

 というふうに料理の写真を撮るのも飽きてきた。体のことを考えて、きちんと食事して、できる範囲で美味しいものを食べればそれでよいし、グルメは時々でいい。着るものに凝ってみたところで、それは単なる自己満足だ。要は自分が自分らしく気持ちよくいられる服装であればいい。

 「アール・ド・ヴィーヴル」で、毎日の生活をよりおしゃれにするのも良いが、一番大事なのは、今日自分自身を豊かにする何かを見つけ、何かを学んだかだ。空の青さでもいい、子供の笑顔でもいい、自分にとって新しいコンセプトや美しい言葉でもいい。友人ができれば、もっと素晴らしい。
 「エウレカ!」と微笑むときの快哉。
 


('05.7.30)今日は佳境に入ってきたアンプ作りを中断して、夕方から奈良・学園前で友人(メゾソプラノ)が出演するコンサートに出かけた。行き帰り電車の時間もあったので、溜まっている雑誌をまとめて読む。
 なかでも印象的だったのは、

1.日本の企業に強く根付いている「モノ作り」コンセプトは思いこみだという話。
 つまり、家電もデジタル化して、「ムーアの法則」が通用するようになり、果てしない価格競争に入っている。その中で勝ち組にはいるには、価格競争力とシェア、そしてなによりも「ソフト力」が必要なのだそうだ。

 具体例としては、日本勢は何故「iPod」を作れなかったのか?、という事でアップル。ハード的には部品も組立も全て外注で、内製化されていない。ソフトだってシリコンバレーの別の会社が開発したモノを、原型として使っている。
 つまりは、使い勝手を決める「ソフト力」の勝利なのだそうだ。
 とすると、日本企業のデジタル家電での「勝ち」はあったとしても、一時的なものに過ぎないのかも知れない。

2.ネット取引と金融機関の株式売買の内部化の進展で、世界の証券取引所はメガ競争状態になっており、欧州で一つ、アジアで一つ、というような再編統合の嵐に見舞われ始めているという話。
 ネットのおかげで、株式市場はどこにあっても取引可能になり始めており、効率的なシステムが整備されていないと顧客を誘致できない傾向はますます強まっている。そのため、証取が上場して資本確保して、システムに投資する動きが強まっている。
 また金融機関は傘下のヘッジファンド等を使い、証取を通さずに顧客を囲い込み、情報の管理をするという傾向が強まっている。
 実際ロンドン取引所をドイツやフランスが狙うなどの動き、NY証取とNASDAQの争いなど、既に具体的な動きがあるそうな。
 一方、日本では大証がシステム不備でヘラクレスでの新規上場を当分見合わせたり、東証の上場に当たって、審査機能についての金融庁との対立があったり、世界的な環境変化の認識のかけらもなさそうだ。つまり、東証がアジアでのリーディング証取になるようなことは、夢のまた夢のようだ。将来、僕らは例えばシンガポールの証取に直接ログインしなければならないのかも知れない。


  おお、なんとも長閑な日沈む島国よ。夕暮れは、黄昏は、確実に近づいているようだ。


('05.7.29)昨夜はハイビジョン録画(TS/AAC2ch)した「真珠の耳飾りの少女」を見た。

 フェルメールという人はほとんど伝記がないだけに、想像力の世界でストーリーが作られている。その抑え気味なシナリオと演出にはとてもセンスの良さを感じる。何度も見るであろう、いい映画だ。HDDに永久保存か次世代が出来たらムーヴする候補No.1だ。

 出だしの包丁を使う場面で玉葱やビーツ(赤いサトウダイコン)の断面の濡れた感じがリアルで、なるほどと思わせる。スカーレット・ヨハンセンの顔色や表情も美しく、しかし精細に撮られている。全体にオリーブ色がかったしっとりとした色調の画面だが、ハイビジョンにすることによってそのシックさがより美しく見える。そして、そのシックさが、カメラというものは、人間の眼と違ってある1点にしかフォーカスが合わないと言うことを、わかりながらも包んでしまうように思う。これは「オランダの光」だと思う。

 その後、DVD-RAM録画の「ゴッド・ディーバ」を見て、メインキャラクター以外は全部CGという世界で、これはこれでまたフランスらしい別のシックさがあっただけに、余計にそう感じたのかも知れない。このいわゆるSF映画は異世界構築物なので、好き嫌いがはっきり分かれるだろう。例えば「ブレードランナー」が好きな人は、間違いなくはまると思う。


 今日はアンプ作りに精を出す。遅れているだけに来週には仕上げたいと思うが、丁寧に丁寧に。




('05.7.28)
ボスカイオーラ

いくつかのブログやサイトで料理の写真を載せるのがはやっているので、こちらもお一つ。

 ボスカイオーラ(キノコとツナのトマトソース)のパスタ。
 パンは朝飯の残りのジャーマン・ブロート、ワインは昨日の飲み残しのモンダヴィのプライベート・セレクション(ピノ・ノワール)。低予算だが、鷹の爪の辛さとバジリコの香りが吹き抜けて、ワインがそれをしっかり受け止めていて、なかなか。
 ポルチーニ・キノコとシメジのかわりにマイタケを使ってみたが、味が濃くていけてる。バジリコは煮込みと上に載せるのと両方やってみたが、何でこんなにトマトと合うんだろう。
 石垣島で「フーチバ(よもぎ葉)を買いたいんだけど?」というと、「そんなもん、どこにでも生えてるサー!」と笑われた。バジリコもイタリアではありふれたハーブなんだろうなあ。

 人間とは現金な物で、美味しいものができると、かかってこない電話のことなど忘れてしまう。(一応だけど)



('05.7.27)僕は生まれた
つぎはぎだらけの心と
充たされることのない激しい飢餓感の中で

僕は死ぬことだろう いつか
苦く、しかしゆるやかな想いと
奇妙な安堵感の中で

かき集めた美しいかけら達と
音楽と
幾人かの人たちの心をよすがに
とりあえずは 立ちつくす

なかなか終わらないものだ


憂き世には ゆき消えなんと 思いつつ 思いの外に なおぞほど経る(紫式部)


('05.7.24)昨日はよく飲み、よく食べ、よく音楽を聴いた。東京から遊びに来てくれた友人と2人でシャンパンを2本開けながら、食事をしながら、いろんな音楽を聴いた。愉しんでもらえたようで、良かったと思う。

 夕方、近所の必殺焼き肉屋に電話をしたら、席があるそうで、すぐに飛んでいく。いやあ、食った食った。友人はあまりの旨さに感動していた。大阪の底力がお分かりいただけただろうか、フェルプス君。

 んで、コーヒーを飲みにバールに寄ったら、なんか話が盛り上がって、ビールやワインを飲み、そのメンバーでそのまま居酒屋に移動。考えたら、すんげえ長い時間何か飲んでいたなあ。3時頃帰還ス。(*_*)

 明日は天神祭だし今日はもう酒はいらねえ、と思いながら新しく来たプロジェクターと遊ぶ。これは優れものだ。市販DVDだけでなく、WOWOWで録画していたDVD-RAMなども誠に綺麗に写る。最近あちこちで美しい映像を見て何とかしなくちゃと思っていたいたので、これならストレスなしに映画やライブを愉しむことができる。


('05.7.22)今日はいろいろ準備をしつつ、夜はポジティフ・オルガン(要するに木製の小型オルガン)のコンサート。ギャラリーの長い響きにマッチしてとても気持ちよく響き渡る。「日本へ帰ってきて、久しぶりに音楽に没入して弾けました。」とはオルガニストの弁。

 東京から遊びに来てくれた友人も交えて、桜宮の焼鳥屋で打ち上げ。神戸生まれのしゃべって歌える(多分)オルガニストといろんな話をしつつ夜が更けていった。
 日々是好日。謝謝大家。


('05.7.21)母は結構元気だが、我が家から帰るのもあちこち迷って結構手間取ったようだ。お疲れ様。でも今のところ、様子を見るしかない。

 明日は夜、ギャラリーで「ポジティフ・オルガン」という小型のオルガンのコンサート。初めて生を聞くので、しかも深い響きの場所で聞けるので、大変楽しみにしている。また、これをめがけて東京から友人が遊びに来てくれる。古楽・現代音楽・マルチ論議をはじめ、ワインとグルメの週末になるだろう。ロジャー・グラヴァットのカヴァ(シャンパン)は冷蔵庫にあるし、さてどこに繰り出すか?


 東芝TDP-MT700J
DLPプロジェクターも安く高性能になってきたものだ。


('05.7.20)昨日からお泊まりに来ている母と、同じ問答を繰り返しながら、僕はパソコンの前に座る時間の多い一両日だった。東京でお世話になった方々へのメールなどもあるが、もう一つは新しいプロジェクター選び。

 このあたりは東京の山本さんと、我がAVの師匠にお世話になった。汐留でソニーのQUALLIA 004(250万円)を見せてもらったことも含め、やはりハイビジョンに対応しているプロジェクターにしたいと思いはした。しかし、1080iのフルハイビジョン対応にするには何百万もかかるし、現実的なところでの選択を模索した訳だ。

 ところが、僕が勉強不足だっただけだが、この間にとんでもない事が分かった。
 次世代DVDはコンテンツ保護=複製防止の関係で、外部機器にハイビジョンで伝送する場合にはHDMIのデジタル出力しか認めないらしい、と言うことだ。
 だからHDMI端子付きのプロジェクターにせざるを得ない。そして、次の課題は決裂したままとはいえ発売が近づく次世代DVDの関係で、生産中止になっていくD-VHSデッキを買っておくかどうかの判断だ。

 詳しい事は8月に決定されるらしいが、アテネ五輪で売りまくったかなりのハイビジョンTVはHDMI端子が無く、次世代DVDでのハイビジョン試聴が出来ないという事になる
 HiVi8月号に寄れば、もう次世代DVDの統一は実質的には決裂しているそうだ。さもありなむ、とぞ思ゆるが、いくら近々売り出したとしても、買ったばかりのTVでハイビジョン画質で見ることも出来ない次世代DVDなんて誰が買うだろう。
 おそらく、コンテンツもユーザーも増えずに両陣営とも消耗し、SACDとDVDオーディオがともにテイクオフ出来なかったのと同じ状況になっていくのだろう。
 コンテンツ業界はまだまだ現行DVDで稼ぎたいし、「DVDの画質はどうもなあ....」なんて言ってるのは、我々ビョーキの人たちだけなのだから、フツーの人たちは現行DVDで満足だろうし。

 でも、折角の技術なのに、日本が世界をリードしていくいい機会なのに、惜しいことだ。


('05.7.19)16日は音と戯れる会の例会。いろんな事を感じたが、なんと言ってもゲストが聞かせてくださったオリジナル盤が凄かった。こういうのはお金にかえられない、一期一会的な貴重な経験だと思う。
 そして、その夜から翌日にかけて3軒、オーディオファイルのお宅を訪問させていただいた。それぞれに素晴らしく、いろんな収穫を持ち帰る事が出来た。感謝、深謝です。

 昨日は、さすがに疲れたので昼までホテルでゆっくりして、銀座の山野楽器でCDを買ってから新幹線に乗った。マイナーな輸入盤も含めてこれだけの在庫を常時置いておけるのは凄い。大阪にもTOWERやHMVなど一杯あるじゃないか、という声もあるだろうが、チェーン店とは中味が違う。昔は心斎橋のヤマハあたりがそういう役割を果たしていたのだが、今はWarty堂島ぐらいで、大阪人としては寂しい限りだ。衰退都市としての兆候は、既にこういうところに現れ始めているのだろう。


('05.7.15)昨年、コンサートをさせてもらってからおつきあいが始まった、サックス奏者の山本公成さん。
 彼の最新作「アースブリーズⅢ」が目下のヘビーローテーションの一つ。公成さんの笛と、ウォン・ウィン・タンのキーボードというシンプルな構成だが、心にしみる曲が多い。特にライブでは必ず演奏する1曲目の「ふるさと」はリトアニアの笛が素晴らしい。小さな縦笛なのだが、篠笛をもっと力強くしたような浸透力のある音。(HPでも試聴可)

 11月には彼を含む「ユーラシアン・ルン」のコンサートを予定している。中でも、これは演奏されるだろうし、リクエストするつもりだ。

 明日の「音と戯れる会」の例会にはこれを持っていって、皆に聞いてもらおうと思う。


 ※16日~18日と東京に行くので、更新を休みます。


 深夜、ブリテンの無伴奏(P.ウイスペルウエイ/チェロ)やB.エヴァンスを聞きながら、AERAやJ.G.バラード「コカイン・ナイト」を読む。至福のひととき。
 ワインは昨日の飲み残しのラリナム(モンテプルチアーノ・ダブルッツオ)。


('05.7.14)昨夜は大阪・ハンブルク姉妹都市友好協議会の総会・懇親会に出席する。懐かしい顔に沢山会えて、重い話も少しはあったが、楽しいひとときだった。多少気を遣うところはあっても、こういう利害関係のない集まりは楽でいい。いろんなリストラの中で、こういう地道な事業が消えていかないように願うし、自分にできる事は手伝おうと思う。
 10月に大阪に来るハンブルク・ユース・オーケストラのCDをもらったので聞いたが、立派な演奏だった。これは楽しみだ。

今朝、故障した基板について問い合わせた返事がデンマークから来る。おかげで、ドイツ製の付属品について、これまでドイツ語だからはなから敬遠して読んでなかった内容が、おぼろげながらも見えてきた。なるほど、そういう事だったのか。テキトーな推測だけではいかんのだなあ。

 文章ではわかりにくいので、ワードで書いた回路図を添付して、回答と再度の問い合わせのメールを出した。上手な英語ではないが、一応通じているので、うまくいけばやり方を教えてもらって、こちらで修理できるかも知れない。


('05.7.13)今日はQRDという音を拡散するパネルが届いた。スピーカー間の壁に設置する。思ったよりもインテリア的な影響は少ないように思うのだが、これは僕のオーディオマニアとしてのひいき目だろうか。(→写真はオーディオ日記

 そして、リビングのダイニング・テーブルの上に、昨日受け取ってきたルイス・ポールセンのペンダントを取り付ける。ポール・ヘニングセン設計のPH5 P3024W。
 重なるアルミ・シェードと中の反射板で光を拡散させているのは知っていたが、反射板の内側が赤や青になっていて、それによって電球の黄ばんだ色を補正しているらしい。150Wの電球だが、全然まぶしくない。よく考えてあるものだ。
 【そのうちちゃんと部屋の写真も撮ります。(^_^;)】

 美しい。夜になっていくのが、楽しみだ。


('05.7.12)たま(Part3)

むくっ!
(ふたば)
どうなるのかなあ?
とにかく芽が出てくれて父さんは嬉しいぞ。

待ってた照明は隣のギャラリーの方に届いてた。明日取り付けるぞー。







('05.7.11)今日配達予定と聞いた照明は待てども来ない。沖縄からの楽しい電話などもあって、ま、気長に待つさと徒然なるままに始めたオーディオの作業。これが「でーじなっとるよ~」で近来にない大トラブル。当分LPが聞けない。う゛~~、昨日はマーラーがあんなに美しく、ベルリンフィルの弦の数さえ数えられそうに鳴っていたのに。

 いろいろ考えてアメリカにパーツを注文する。修理がきけば、それをバックアップに回そう。ふむ、こんな日もあるさ~。


('05.7.10)体調スッキリしないが、昼一から心斎橋にオーディオの試聴会に行く。いろんな情報があったが、久しぶりに「欲しい!」と思わせるデジタル・プレーヤーに出会った。(詳細は「オーディオ日記」)無理をせず、ハンズで買い物だけしてさっさと帰る。

 夜は試聴会で聞いたブルース・スプリングスティーンの新譜をLPで聞く。こういうのを聞くと、やっぱり飲む系の日になってしまうので、泡盛など飲みながらクラプトンとかテン・イヤーズ・アフターの出番になる。
 んで、最後はマーラー6番のアンダンテ・モデラートと、カンプラの「レクイエム」。


('05.7.9)午前中は溜まっていた資料や雑誌をひたすら読む。こういう時にはブレクファストにでも行って、外でこれだけ読むと決めて、集中するのが良い。

 まだ風邪薬を飲んでいるので、軽く午睡。気持ちよし。
 夕方からは、ミックスダウンバッファVer3.0の組み立て作業を始める。準備は前からしてあって、新しいワイヤーを注文しているのが届かないが、もう待ちきれなくて始めたと言うところ。大きなケースでゆったり作るのは、コンパクトに作り込むのとはまた別のおもしろさがある。

 まだ、本調子でないので、ほどほどにしておく。


('05.7.8)一番西側のエッジウエアロードは3年前僕が泊まっていたホテルの真ん前の駅で、ロンドン中心部には珍しく小さくて階段も短く、帰ってくるとほっとする便利な駅だった。この辺りのパディントン周辺はアラブ人の比率も多くて、「イタリアンカフェ」の名前で入ったらひげ親父が水タバコを吸っていたりする。

 どんな場合でもテロは許されるべきではないし、暴力は認容されるべきでもない。

 しかし、人間は自己を正当化する存在である。「被害者」であることを訴えるのはきわめてナイーブな流れだ。しかし、そもそも中東の不安定の根源を作り出したのは、「バルフォア書簡」など英米の二枚舌外交ではないのか?シオンの地=イスラエルとパレスティナ。どちらもかけがえのない土地の過去と現在が逆転したのは、誰の仕業か?
 「他国に対してつく嘘は、外交と呼ばれる。」(確か、トム・クランシーだった)

 大量破壊兵器の存在すら正当化できないのに、政府自身が漏らした情報の提供先の証言を拒んだ新聞記者を収監するような「正義の国」は、どこか?

 今、世界で人口増加率が最も高いのはイスラム世界だ。このままでいくとイスラム諸国の人口はどんどん増え続け、一方で職は増えず、ますます先鋭化する若者達を作り出すだけだ。「文明の衝突」というような安易な分離主義は、理解する努力を怠るのを正当化して、テロリストに「十字軍」というような格好の名目を与えるだけだ。

Father, Father, we don't need to escalate.
War is not the answer,
For only love can conquer hate.
We've got to find the way
To bring some lovin' here today.
(Marvin Gaye "What's going on")


('05.7.7)風邪や何やかやでしばらくお休み。今日ようやく気分も良くなって、以前からやりたかった、東芝RD-Z1のメイン・オーディオへの接続と、プロジェクター映写をやってみた。
 主に、マドンナのベストDVD(音声はL-PCM)でチェック。

 結論的に言うと、プロジェクター(Piano)のコンポーネント端子がハイビジョン対応になっていないのは勿論、D2(480p)も対応していない(画面が左右に2つ見えてしまう)ので、D1(480i)でしか見る事が出来ず、映像についてはマランツSA-12S1と変わらない。
 このあたりは予想していたが、驚いたのは音がいいこと。デジタルケーブルはStereovoxのHDXVで、DACはP-3A(無改造)なので、マランツのワンダーリンクⅠ&P-3A(改)+P-1A(改)より環境は落ちるにもかかわらず、高域の切れとエネルギー感はマランツを軽く上回る。勿論、これはDVD再生の話だが、RD-Z1でCDを再生してもかなり音がよい。

 ※マランツSA-12S1(設計・パーツ供給はフィリップス)の名誉のために言っておくと、これはあくまでSACDプレーヤーであり、PALも含むDVD再生はオマケということのようだ。東芝はDVD専用機なのだし。

 これは思いもかけぬ収穫だった。BSアナログのL-PCMの音などもマランツでは出るホールの空気感はあまりないが、全体としてオンな音の出方は凄くいい。これに見合う映像で見たいものだが、そのためにはプロジェクターを変えねばならない。]
 音に関しては、凄く良くなっていて不満はないし、ディスプレイは快調なのだが、大画面は今ひとつ。阪神優勝セールで安さに惹かれて買って、それなりには良いものだが、うう。

p.s.いろいろ調べていくと、マランツSA12S1につないでいるDDコンバーター P-1A の電源コネクターが緩くなっていて、動作が不安定になっている事が判明。スイッチクラフトのミニジャックに変えたら、見事に復活!


('05.7.4)いろいろやる事がありすぎて、一方で喉が痛くなってきたりして、今日はよい子で家にいることにした。んで、結局優先順位を付けて、電源回りを固めた。疲れたけど、まとまったので良しとするか。
 音は着実に、それもかなりのレベルで良くなってきている、が一方で気になるところもある。まあ休憩してしてまた遊ぶさ~。


('05.7.3)友人のビートルズ・バンドが北新地のライブハウスのアマチュアバンド。コンテストに出るので、応援に行ってきた。何組か別のバンドも聞くが、結構切り口が違っていて、みなそれぞれに愉しんでいた。
 終わってから、ミュンヘンで酒盛り。楽しかったが、寝不足で結構疲れた。zzz


('05.7.2)11月の原稿をようやくまとめる。でも中味はいいコンサートができると思う。

 アメリカから待ちに待ったアイソレーション・トランス(電源ノイズをカットする)が届く。重くて郵便屋さんも閉口していたが、早速AVシステムに入れてみると音も画も良くなる。商用電源の、しかもマンションの共用電源の質の悪さがよく分かる。順次、メインのシステムにも組み込んでいく予定。
 あちこちで音が良くなっていく。嬉しい。


('05.7.1)今、あちこちメールのやりとりをして11月のミュージック・コレクションの原稿作りをしたりしながら、AVとオーディオの足固めをしている。

 AV(和室)の方は、BNCのコンポーネントケーブル5mも揃ったし、DCAからメイン(リビング)のプリへの3mのケーブルを制作中。もうすぐデジタルケーブルが来たるので、液晶ディスプレイもプロジェクターも、映像も音声も、「RD-Z1」で再生OKになる。

 オーディオの方は最近、東京の山本さんの影響を受けたか、「省エネ」という事を考えている。あるいは。「ここまでやるか?」という感覚。身の丈にあったオーディオと音楽生活。
 大発熱の管球アンプを使っていて、しかも2セットのバイアンプにするなんて言うのは、やはりやり過ぎだろう。もう1セットもレストアするので、完成したら一応やってみるが、方向としてはシングルで十分に鳴らせるように調整したいし、そうできつつある。
 今のパワーアンプもダイオードに切り替えて、整流管4本が無くなったので、ずいぶんと熱さはましにはなったが、それでも暑い夏にエアコンをかけて熱いアンプを鳴らすのは、もう一つナチュラルではない気がする。

 先日の音と戯れる会で入手した仏製・超小型の「マイクロアンプ」をいまレストア中で、熱を逃がすためのヒートシンクを着け、コンデンサを交換して試聴中だが、この夏の主役になりそうな感じだ。A級動作なので熱は結構あるのだが、管球アンプに比べればかわいいもので知れている。いま考え中の300Bシングルアンプ、なんてのも省エネ方向で考えようと思う。


 昨日のクレオ中央でのシンポジウムでも思ったが、人口構成の変化と労働力人口の減少はすさまじく、これから、日本経済の縮小は避けられそうにない。身の丈にあった生活と趣味を考える時代になっていくだろう。

 左の図はみずほ情報総研kk、主席研究員・藤森克彦氏作成のもの。現在、既に労働力人口の減少が始まっており、つるべ落としに減っていくという様を如実に現している。
 急速に増えて、急速に減る。日本人というのは、ワンウェイ民族だなあ。

※フォーラム「21世紀の企業と社会~仕事と生活のバランスを」での配付資料から
 (’05.6.30 クレオ大阪中央)


('05.6.29)今日は横浜から荷物が届いたり、夜は打ち合わせを兼ねてご近所食事会などあって、仕込みに買い物に行ったり何となく出たり入ったり。朝一雨来て今日は過ごしやすいなと思ったが、やはり暑いのは暑かった。

 食事しながらSACDマルチも聞いてもらったが、さすがに的確な反応で嬉しく思う。天神祭の宴会の時には、希望者があれば聞いてもらおうと思う。冷えた白ワインが心地よく、少し速いピッチで飲み過ぎてしまったが、ま、いいか。


('05.6.28)昨日はいろいろ立て込んでいたので、パソコンも開かず、更新もしなかった。でも、いろいろと進展したので、かなり疲れたが心地よく寝た。

 今日は、買い物デー。最近、長時間荷物を持って出歩くのが疲れるので、目的を絞って効率的に済ませる。ついあれもこれもとなるが、暑いから時間帯も考えて毎日少しずつでも出歩くようにしている。

 それにしても、あらためていろいろ設定していくと、ハイビジョンの映像の美しさにはほれぼれする。うちの液晶TVはPCディスプレイ兼用でハイビジョン(HD)対応。デルの798の台湾製だが、見上げたことに1920×1080iなので、「フルハイビジョン」対応のようだ。
 通常は1366×768でフルHDの映像を縮小表示する製品が主流だそうで、そうなるとデルのディスプレイで十分と言うことになる。つまりは液晶TVではなく、PCディスプレイ兼用を買えばいいと言うことになる。これって、家電メーカーの高価な液晶TVの価値をどう位置づけることになるのだろう?


('05.6.26)片付ける。・・・・取捨選択し、どんどん捨てる物は捨てて行く。
改良する。・・・・ミックスダウン用装置の電源回りを改良する。小さく作ろうとすると、やはり無理が出る。できる範囲で、次に移る。見極めが肝心。
寝る。・・・・このところ出歩くようにしているので、疲れが溜まっている。

 録画しておいた「ロキシー・ミュージック」の昨年のライブを見る。大人の上質な趣味のいい音楽だ。パーカッションを叩いていたブロンドの娘がとびきりかっこよかった。それにしてもダンサーも含めて大所帯なこと。昔、「米米クラブ」が「劇団」と自称していたのを思い出した。こりゃあ、結構経営も大変だろうなあ。僕の心配する事じゃないけど。 


('05.6.25)沖縄は大雨が上がったそうだ。暑くなるんだろうなあ。

 アマゾン関連のネタを2題。

1.ロングテール現象
 ネット世界で最近使われるようになったアメリカでの用語だそうだ。左から右へアイテム別の商品の売れ行きをグラフにしていくと、右側に長~~い尾を引いていく。これをロングテールと言うのだそうだ。
 ネット以前の出版やCDなどパッケージメディア販売は、ヒットしたアイテム、つまりグラフの左側で儲けて、右側での損失を補うというパターンだった。(みすず書房や未来社なんかは文字通り最右翼だったわけだ。)
 ところが、米アマゾンの本の売り上げの半分以上が、部数ランキング4万位から230万位から上がっているようなのだそうだ。(新潮社「Foresight」四月号P.54)

 これはいろんな事を意味する。ネットビジネスが、個人の嗜好の多様化に対応できるようになって来ていること。音楽業界でJポップのメガヒットが生まれにくくなっていることの背景の一つ。マイナーなコンテンツもその存在場所を得る可能性があること。(もちろんクリエイターが薄謝で生きていけることを前提にして。)そしていうまでもなく、「多様性」をより拡大するとともに、全体の把握を困難にしていく傾向。などなど。

2.アマゾンで本を揃えている人たちの話
 僕にしてもアマゾンに注文するのが、本にせよCDにせよ増えているのだが、実際には1分間に3冊以上などと言う厳しいノルマでのアルバイト労働がこれを支えているらしい。
 じゃあ、アスクルはどうなのだろう?正規雇用難の中での、低賃金労働が価格競争やサービス競争を支えているのだろうか?では、高齢化で若年労働者や労働人口そのものが低下していくとしたら、これらの担い手はどうなるのだろう。

 日本の国と地方の公的債務が、遂に1,000兆円を越えたという、どうしようもない話にため息をつく傍ら、考えた四方山話。お後は、よろしくないんだろうなあ、小虎よ。タイガー、タイガー、じれっタイガー。


('05.6.24)資料を用意して、11月のコンサートの打ち合わせを兼ねて、「ユーラシアン・ルン」のライブに行く。前回とはまた曲の展開が違ったりしていて、即興製の高いバンドは面白い。ゲストのベリーダンサーには度肝を抜かれた。曲に合わせているので、あまりイスラムチックではないが、いや驚いた。何故、エジプトなど、それもスンニー派の国にベリーダンスがあるのか少し分かった気がした。これは社会的装置なんだろう。

 帰ってきて、録画しておいたドラマを「RD-Z1」で見る。SPモードだが、映像は美しい。やはり映像DACの性能が断然違うのだろう。もうすぐ、デジタルケーブルが届く。そしたら、音声もずっと良くなるだろう。
 プリアンプにつなぐ音声のインタコのケーブルは何にしようか?


('05.6.23)昨日は東芝のHDD-DVDレコーダー「RD-Z1」のセッティングを機会に、和室の模様替えをした。疲れた。
 でも、おかげでRD-Z1から直接プロジェクターに映像信号を送れる位置にセットできた。音声のケーブルもいるので、まだ映写していないが、映像は間違いなしにマランツSA12 S1で見るより美しいだろう。音も本格的な同軸出力を持っているくらいなので、十分期待できる。
 プロジェクターはハイビジョン対応ではないが、対応している液晶でみても映像の美しさはよく分かる。

 ということを確認しながら、午後は友人につきあってもらって心斎橋のヤマギワで照明を選ぶ。以前から欲しかったルイス・ポールセンのペンダント。間接光が好ましい薄めの色を選んだ。その後、案内してもらって家具の方も見せていただく。
 いくつかアイデアもわくが、とりあえず物を徹底的に捨てるか処分してもう一度スペースを活かしてみようと思う。


('05.6.22)昨日から今日にかけて、いろんな物が届く。カナダからの部品が何セットか、アマゾンからのSACD、そして東芝のHDD-DVDレコーダー「RD-Z1」(これは凄そうー!)。この週末までには例の装置のVer2.0が里帰りしてくる。

 いろんな事をしなければならなくなるので、今日は先手を打っていくつか片付けた。疲れた。


('05.6.21)夜半に 降る 雨。
心のひだに 沿うように流れる 水達
溢れるでもなく
しみ込むでもなく
巡り巡る水達

どこに行こうか
流れようか
それとも
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


All alone I came into this world
All alone I will someday die
Solid stone is just sand and water, baby
Sand and water, and a millon years gone by


たったひとりで 私はこの世界にやってきた。
たったひとりで いつの日か私は死ぬだろう。
硬い岩もつまりは砂と水に過ぎないんだよ。
砂と水と、そして過ぎていった万の年々と。


(Beth Nielsen Chapman "Sand and Water" Reprise 9 46521-2)


('05.6.20)大事を取ったので、体調は回復してきた。まとまって眠れたのが嬉しい。よ~し、順番にいろいろ片付けるぞー。


('05.6.19)昨日は明らかに風邪のひきはじめ。体調には波があり、その底の辺りにかち合ったので、今は元気でも無理をすればすぐにツケが来るのはこれまでに学習している。よって、日曜日の好きにせん会の「コネフラ」(土をコネて器を作り、飲み会でフラフラになる催し。楽しい。)も欠席の電話をする。残念。んで、薬を飲んでとにかく寝る。

 爆睡の後、今日は午後から起き出して昨日つないでおいたフランス製超小型アンプで静かに音楽など聴きながら新聞を読み、調子が戻るのを待つ。
 今年はいろんな意味で、自分の健康が曲がり角を迎えているのを自覚する。うまくペースを設定してやらなければならない。むう。


('05.6.17)きのうまでのあれやこれやで疲れて、今日は休養日にする。と言っても、日曜日の音と戯れる会オークションで格安入手したフランス製アンプを、昨日借りたバナナプラグで接続して鳴らして、期待が持てたので、今日はAVサブシステムで鳴らしてみたりする。これは大正解。

 向かいの中学校では防火訓練をやったみたいで、教頭か誰かがわめいていた。生徒も賢そうではないが、でも先生方というのは何であんなに偉そうな言い方をするのだろう。何かがずれている。そうでなければ、何かが過剰で、何かが欠乏している。それも恐ろしく悪いバランスで。


('05.6.16)今日は母が帰る日なので、お掃除デー。家中ピカピカにして、それから機嫌良く帰るという訳だが、ミニ大掃除になるのでこちらはちと疲れる。それでも、無事帰ってくれたようで、ほっとする。

 夜は先月の音楽週間の打ち上げ。3人になってしまったが、たらふく寿司と魚に舌鼓を打つ。連日の宴会なので、明日からセーブしなくっちゃ。


('05.6.15)昨日から泊まりに来ている母と、帝国ホテルにランチに行く。割引があるから、というととても嬉しそうな顔になる。年寄りをつるにはこれに限る。実際なかなかお得なメニューがある。

 無印で買った布シェードの間接照明を書斎の天井に着けようと思ったら、蛍光灯が細くて省資源な新しい規格のものになっている。知らないところで変化は進んでいるものだ。帝国ホテルのバスでヨドバシに買いに行く。

 夜は好きにせん会のメンバーとその名も「ハンブルク」というドイツ料理屋さんに繰り出す。ビールが美味しかったが、内容的には本場ドイツが懐かしい。母も来ていたし、ヤフオクで落札したい物があったので、1軒で帰ったが、予想よりはるかに高価になったので断念した。ものにはその人にとっての適価というのがあると思う。


('05.6.14)12日は音と戯れる会の例会。参加人数も多く、内容も盛りだくさんで、成果もいろいろとあり、食事の後カラオケにも繰り出して、アフターも含めて盛り上がりのある1日だった。この間苦労した装置もなかなかの音で、良かったと思う。

 その後は汐留のパークホテル東京に泊まる。前回は隣のロイヤルパークタワーで午前3時半くらいにチェックインして9時過ぎには出るという短い滞空時間で、まことにもったいなかったので、今回はゆっくりとしたかった。
 世界のデザインホテルの一つにリストアップされているだけあって、タワーの25階から10階分を吹き抜けの中庭にしており、天井の光窓の遥か下にレセプションと、ゆったりとしたラウンジがある。
 朝食の時にあちこち探索する。カラーリングは白と黒と、ベージュから栗色までの様々なグラデーションの茶色。特にこっくりとしたマルーン色の家具やファブリックの深くて美しいこと。室内は白木のベージュをベースに、やはり茶色と白。トロメオのランプが美しい陰影を作る。
 ラウンジにいると、都心のタワーであることをほとんど忘れてしまう。また、安い料金の時を探してゆっくり来ようと思う。それにしても、世界のデザインホテルを順番に回っていくなんてのは是非やってみたいなあ。夢だけど。

 午後は再度Studio K'sにおじゃまして、山本さんといろんな話をする。なかなか理解されない事って、たくさんあるものだ。どうせ言う人は言うのだから、言わせておけばよい。好きなこと、大切なことにエネルギーを傾ける。諸卿よ、これは心意気の問題だ。限りある人生、結局は、やってしまった方が勝ちと言うことだと思う。一期は夢よ、いざ遊びまいらせん。


('05.6.11)「ラスト・サムライ」を見る。いい映画だ。
 勿論、勘違いというか問題はいっぱいある。全ての日本人が武士だったわけでも、武士道を基本原理として生きていたわけでもないし、西郷隆盛(渡辺謙演ずる「勝元」のモデル?)は「士族の権益」を結局は守ろうとしたのだ。
 しかし、この映画には「志」がある。何か精神的な価値を見つけようとする姿勢がある。(もちろんハリウッド的単純化と限界の中でだが。)
 その点では「キル・ビル」などというくだらない映画よりははるかに良いと思う。(あんなひどい映画を撮るなんてタランティーノも墜ちたものだ。)

 昔の日本の風景の描写も美しい。だが、それでもなお、日本人の伝統的精神が何かはやはり見えない。見えるはずもないが。

 あ、正直言うと、渡辺謙主演の映画として見たという感じはあります。渋い!

 ※明日から「音と戯れる会」で東京に行くので、12・13日の更新を休みます。


('05.6.10)つかの間の休日気分。昼にはブロッコリーのパスタがことのほか美味しくできたので、昨日の飲み残しのワインを軽く一杯やりながら、ベランダでシンプルだが贅沢な昼食。お向かいの中学生諸君、勉強しろよ~。

 結局、音楽は余り聴かず、ゆっくり片付けをする。暑くて、夏休みの気分になってきた。シャワーが気持ちいい。


('05.6.9)まだいろいろ課題はあるが、装置のバージョン2は一応完了。またあちこちパーツ集めをして、バージョン3完成が来月くらいかな。その辺で打ち止めにして、他にやることを片付けていきたいもんだ。とりあえずは、週末まではゆっくりしよう。

SACDメカをソニーが供給停止にするらしい。遊ぶなら今の内とか?

昨日買ってきた、ガムランとケチャをマルチで聞く。マイクを5本きっちりとITU方式で立てたワンポイント・ダイレクトDSDの凄い録音だ。でも、こんなSACDばかりじゃないんだよね。


('05.6.8)カナダから来た部品を用いながら昨日から作業にはいる。集中しないと進捗しないので、昨日は更新もせず、ほとんど作業に没頭した。手違いも明らかになるが、時間がないのでどう納めるか、今日はその所をやりながら、日本橋に買い物に出かけた。まあ、何とかまとまったと思う。

 音は明らかに変わった。ノイズも減ったが、アース回りの見直しは必要だ。
 夕食に久しぶりに台湾料理屋に行くが、同席したお客さんと話し込んでしまい、今日の作業完結はお流れとなった。
明日はしこたまコーヒーを飲んで、それから考えよう。今日はおしまい!


('05.6.6)区役所に行こうと思ったら、待ちに待ったカナダからの荷物が届く。でも、とりあえず出かけて用件を済ませる。

 久しぶりにかかってきた電話がちょうど来客とかち合って、話をそそくさと打ち切ってしまったのは残念だったけど、またという日があるさ。

 アンプ作りの方は、いろいろ課題はあるが、あまり欲張ると虻蜂取らずになる可能性があるので、まずは現在形ベースで作業して、結果を確認することにした。余裕を持って、ゆっくりと。


('05.6.5)枕や寝方や、胃の具合などいろんな関係で、あちこち痛くなったり睡眠が不十分だったのが、いろいろ工夫して少しずつ改善されつつある。おそらく枕はもう一度選び直さなくてはならないだろう。気功も続けなくてはいけない。

 体調がすっきりしない中でうたた寝をするととんでもない夢を見たりする。もう取り返しの付かないことばかりなのに、心というのはなんと未練がましいものか。

憂き世には 行き消えなむと 思ひつつ 思ひのほかに なおぞ程ふる(紫式部)

 気を取り直して何か作業する中で、一つ二つうまく行くと、ようやく自分を取り戻した気分になる。夜はアスクルからのペンネでアラビアータを作る。穀物の味がして悪くない。
 スピガドーロのトマト缶を開けていつも思うのは、「分かっているなあ。」ということだ。カゴメよりずっと実の量が多く、しかも果肉がしまっている。カゴメを開けたら、実が3個しか入っていなくて、おもわずクレームの電話をしたことがある。ジュースが欲しければカットトマト(ダイストマト)を買うだろうに、果肉が欲しくて買うホールトマトだというのが、分かってない。あるいは、イタリア人になめられている。もっとも、味はカゴメのがいいと思うが、それだけに残念だ。

 ま、いいけど。


('05.6.4)朝から電気屋さんに来てもらって、簡単な電気工事。何の工事かは、そのうち「オーディオ日記」にて報告します。


 午後から、隣のギャラリーで11月の「ミュージック・コレクション霜月2005」の打ち合わせ。タイトルを決めるのがおもな作業。英国・スコットランドから始まって、ユーラシア、日本、アイルランドなど民俗音楽系とクラシック。本当に多彩でいい音楽が集まったので、一生懸命話し合って、決めた。

 その後は、我が家で機器を持ち寄ってオーディオ談義。いろいろ収穫もあり、楽しい時間だった。

 ところで今日はアスクルから荷物が届いた。とても充実したカタログになってきたが、おどろいたのはスピガドーロのホールトマト缶詰まで扱っていること。運ぶには重いので、これは助かる。パスタも扱っていて、知らないブランド(アントニオ・アマート)だが試しにフェデリーニとペンネを買ってみた。
 早速、夕食にポモドーロを作ってみたが、結構いける。僕の中ではディ・チェコ一番というのは不動の位置だが、先日山本さんに教えてもらったアルバドーロといい、それぞれに持ち味があるので、時々試してみるのも悪くない。


('05.6.3)お出かけは延期して、今日はベランダで溜まっていた雑誌を読み、頭の中を整理する。こういう情報は要はポイントを押さえて頭の中に入れていくわけで、時間をかけるよりも思い切りが肝心だ。
 英ポンドの投資も考えるが、わざわざという気もする。
 そして、アンプのセッティングをし、音をチェックする。届いた沢山のSACDをとりあえず、中味チェック。


('05.6.2)昨夜は久しぶりにまとまって眠れたので、今日は比較的快調。電話して、いくつかの判断をして、明日の準備をする。明日は、いろいろ出かけなくてはならない。

 今日主に聞いたのは、ルネッサンスからバロックにかけての教会音楽や世俗音楽。アドリアン・ヴィラールトの美しいコーラス、ジョヴァンニ・コロンナの幸福感に満ちた管楽器の響き。いずれもエラートのLP。無名だが、そして演奏スタイルは古いが、いい音楽がまだまだ知られずにある。

 そしてフィリップ・ベイリーの「チャイニーズ・ウオール」から「チルドレン・イン・ザ・ゲットー」。昔フェスティヴァル・ホールで彼がボンゴ一つだけで、見事な歌唱を聴かせた曲だ。いいなあ。


('05.6.1)季節の変わり目には、いろんなツケがやってきて、体調が思わしくない。もっとまとまって眠れれば何とかなるんだが、できることから少しずつ。
 何もやる気が起きないが、ノーカウントにはしたくなかったので、プリアンプのダイオード交換。


('05.5.31)夕べはやばい物を見てしまった。ハイビジョン特集の「輝く女」宮沢りえ。彼女がまだ30歳あまりだと言うことに驚きながら、アフリカの大地に立ち、マサイ族の泥絵の具を使いながらそこで画を描く姿を見て、先日見た「ぶるうかなりや」と重ね合わせながら、想い出さなくてもいいことまで思い出してしまった。下記の詩はその時にはき出したもの。おかげでスペインのモナストレルのワインも開けてしまった。(もちろん翌日残しです。ドクター)

 んで、今日は昼前からいくつか電話をし、シティバンクへ行き、証券会社に寄る。フランスのEU憲法否決でユーロもあやふやになってきた。全体としてはリスク分散に心がけながら、ショートのポジションで回すしかなかろう。株などに興味はない。


Biggest Part of Me
(美しく年経たひとに)

この声が届こうと届くまいと
この詩(うた)が読まれようと読まれまいと
僕は歌い続けることをやめはしない。

君は気づきもしていないだろうが
既に僕の一部なんだ。
それもとても大きな一部だ。

この夜に向かって深呼吸をしよう。
君のことを想いながら、深く、深く
空や星や鳥や海のことを思いながら、永く、そして永く。

明日はもっと優しくなれますように
もっと大きくなれますように
もっと僕になりますように


('05.5.30)半袖で過ごす一日。今日は家のことをいろいろ片付け、雑誌を読み、覚え書きの交渉をし、部品を注文した。
 豊橋の友人に教えてもらったRSコンポーネンツ(横浜)には高電圧の三端子レギュレーターが在庫されていて、かなり高かったのだが、アメリカ本国ではもう表面実装タイプに切り替わっているので確保せざるを得ず、アイルランドのノボテム社のトロイダルトランスなどと一緒に注文した。
 トランスはDAC(パーペチュアル P-3A)に使ってみるつもりだ。フィリップスによるとSN、定位、ダイナミックスが改善されるそうだが、果たしてどうだろう?

 明日はドルの運用であちこち電話か。


('05.5.29)今日は午後から、「リュートの愉しみ」シリーズ第7回で、イタリアワインの専門家をお招きして、テイスティングなどしながら、バロック・ギターやリュートを聞く。北イタリア、ドイツ国境近くの白と、南も南のシチリアの赤。シチリアの赤は土地柄か少し強くたたみかかける荒々しさがあって、むしろ翌日以降ゆっくりと飲んでいく方がずっといいのだそうだ。白はいろんな葡萄がブレンドされていて、とても複雑濃厚な果実臭と酸味、そしてスパイシーな奥行きのある味で、これは素敵なワインだった。ほろ酔いで、リュートなど聞いていると、本当に上質な大人の時間の味わいがして、参加者はみな満足されたと思う。

 疲れたので、少しうたた寝をして、夜はシチリアの話で「ニュー・シネマ・パラダイス」などを久しぶりに見た。マードレ(母)が30年間村に帰ってこなかった息子に言う。「おまえはローマで夢を叶えた。帰ってこなくて良かったのだ。ここにあるのはみんな幻。」でも、幻のなんと豊かで暖かく、愛に満ちていることか。イタリアの映画館では、皆ずっとおしゃべりしっぱなしで、爆笑しながらこの映画を見て、最後は号泣して帰って行くのだそうだ。ヴィーヴァ、イタリアーニタ!


('05.5.28)今日は午前中は定期検診。数値はいい調子になっているが、ドクターは1日2本の缶ビールが多いと言う。そんなこともないと思うが、まあ当分控えるよう工夫してみましょう。

 午後からはオーディオの1日。マルチ用のケーブルを目立たぬよう張り巡らし、いろいろ調整する。なかなかいい感じだ。


('05.5.27)部品屋さんから連絡があったので、今日は日本橋に買い出しに行く。あまりにぎわっているとは言えないが、この町にはいろんな思い出があるので、ふっと一休みしているときにも、そういうのがふらりと顔を出す。暑い、喉が渇く。もう陽は夏日になりかけている。

 昨夜は久しぶりにちゃんと眠った気がする。ようやく5月も終わろうとしている。早く夏になって欲しい。


('05.5.26)たま(続き)

 ぬくぬく。











('05.5.25)いも・たま


 ベランダの隅を見ると、外で保存していた葱の残りに芽が出ている。気づかずに放りっぱなしにしていたのに、元気にがんばっているんだ。けなげに思って、沢山空いているポットのどれかに植えてあげようと思う。どんなに育つんだろう?ワクワク。

 んで、ご近所さんが東京「舟和」の羊羹をお土産に持ってきて下さる。台湾の烏龍茶と一緒にいただくと、自然な甘さで素材のきめの細かさが舌にほどけていく。ささやかに幸せ。感謝。

 カナダからは近日中に部品を送るとのメールが来る。何とか間に合いそうだ。有り難い。
 カナダの電源トランスの引き合いを代理店にかけたら、本国では値段が上がっているらしいのに、逆に見積もりはぐんと下がっている。もともと輸入商社のマージンが大きすぎる傾向があり、これでなくっちゃと思う。気をよくして発注する。

 夕方からは、11月の音楽週間に向けた打ち合わせをする。スポンサーが降りて、条件は厳しいが、折り合って何とか進めたい。
 考えてみれば、美しい響きの小さな空間で少人数の質の高いコンサートという、本当に贅沢なことをやろうとしているわけで、少しでも多くの人に来ていただけたらと思う。



('05.5.24)今日ようやく文書を手渡す。うまく伝わればいいが。
その後すぐに、ギャラリーでアーティストと打ち合わせ。イメージあわせが大分できてきて、意欲もよく分かったのでその方向でコンセプトをまとめる。いい物が出来そうな気がする。

その後は何となく疲れたので休養にする。ぼーっとしていると結構いろいろ考えていて、例のアンプも工夫を思いついたりする。ミキサーアンプって業務系製品なので、自作的な情報がほとんど公開されていないようだ。皆、試行錯誤しているみたいだ。
 またいろいろ考えて部品をカナダに発注する。


('05.5.23)今日は文書作成と明日の打ち合わせに向けて、11月に予定しているアーティストのCDを聞いた。できれば胡弓でコダーイなんか弾いて欲しいのだけれど、ま、おいおいと。

 久しぶりに余裕を持って聞けるので、先日録音してもらったインド音楽のCD版(マスターはDAT)を聞く。最初は録音レベルが低いように感じるが、タブラのソロなどが始まるとピークでかなり凄い音が来る。録音してくださったWAONレコードの小伏さんによると20dBのレベル差があるそうだ。う~~む、凄い記録が残ったものだ。
 夜はSACDをいろいろと聞く。詳しくはオーディオ日記で。


('05.5.22)昼間はいろいろと時間を取られて、SACDマルチを聞けたのは夜になってから。ビョークのブレスが凄く深く生々しい。前回とはだいぶ違う感じだ。
 とはいえ、やはり面白いことには変わりはない。

 基本はOKとして、細部はもう少し工夫しよう。また、ずっと頭の片隅で自動的にこれを考え続ける日が続く訳だ。祝儀代わりにアメリカにSACDをどっと注文した。RCAリビング・ステレオが1枚$11.98。安いんだなあ、これが。


('05.5.21)アンプ作りは一段落して、目途が付き、マンション問題の大勢は明日決めるので、今日はスローダウンの一日。日本橋へオーディオの試聴会に行き、DVD-RAMを買い込み、東急ハンズでリア用スピーカーの高さ調整のためのスペーサーをオーダーする。

 水菜を使ったパスタ(ボンゴレ・ビアンコなど)を最近あちこちで見るので、ポモドーロに入れてみた。食感はまあまあだが、余り味がない。これならルッコラ(ロケット)の方がずっといい。

 明日は要求書の文面を作成して、時間があればだが、SACDマルチを聞きたい。


('05.5.20)お昼はOAPタワー最上階で中華のランチ。味は濃すぎだが見晴らしよくてゴージャスなのに、鶏料理は撤退して一軒だけの寂しい感じになっている。久しぶりに行くと、ウエイターがガーナ人になっているのには驚き。でも、人なつっこくて日本語もなかなかの物だ。
 母は食事中相変わらず同じ事を何回も聞いたりするが、そこからの帰り道で今日はあまり迷わなかったようで、早く家に戻ってくれてほっとした。やはり日によってまだらな状態なのだなあ。



('05.5.19)今日は母と過ごす静かな一日。昼は帝国ホテルのランチを食べに行く。やはり女性だけあってホテルは好きなようでいろいろと反応があり、壁の抽象画には「つぎはぎだらけでこれはあかん。」などと、うんちくを垂れたりするのが面白い。こういう人が沢山いて刺激のあるところへ連れてくるのは効果があるようだ。記憶だけの問題だけだと思うんだが、内科医の友人によると、それはメモリー回路、つまりシステム自体が壊れつつあることなのだそうだ。悲しい現実。しかし、出来ることはやってみよう。
 
 アンプ作りはとりあえず一段落。明日は音を出してみようと思う。


('05.5.18)「今から行くからね。」と昼前に電話があってから、いっこうに来ない母を待ってやきもきして、4時前にようやく到着。通い慣れた道のはずだが、あちこちで分からなくなってうろうろしたようだ。でも元気そうでほっとした。
 先日内科医の友人にいろいろ教えてもらったので、一度「人間ドック」に連れて行こうと思う。出来ることからしていこう。僕もちゃんと検診に行こうと思う。

 ところで、このHPの容量も20MBに届くようになってきた。ディスクが安くなってきて、プロバイダでもずいぶんと値下げしている。ある意味では外部HDDのように考えればいいのだろう。
 オフィス・オンダのHPもリンクページ付きで独立させたり、もう少し画像を増やしたり、積極的な使い方を考えてみようかな。でも、ゆっくり、ゆっくり。



('05.5.17)昨夜は、ご近所で「お食事会」。といっても話題は決まっているが。勝手に独走している人たちへの危惧がメインになる。

 一昨日届いたLPの中のヴァンゲリス・パパナタシュー「炎のランナー」。とても好きな映画のオリジナル・サントラ。(一時、メンクラや男性ファッション雑誌がこぞって特集していた格調高い英国トラッドも懐かしい。)
 LPとしても素晴らしいと思う。シンセなのだけれど、富田勲とはかなり違う、どこか懐かしいラッパのような複雑な響き。「ブレードランナー」の音を思い出し、DVDを見てしまったくらいだ。
 B面はまるまるテーマをつかった1曲になっており、空間の中でシンセの音があちこちに定位する。もし、これをSACDマルチで聞くとしたら、どうなるんだろう?








('05.5.16)ここの所、オーディオの装置作成と、マンションの問題などでばたばたしている中、昨夜は友人とフェスティヴァルホールでのカエターノ・ヴェローゾのコンサートに行った。
 僕が時間を間違えて、京橋の寿司屋で時間をとりすぎて少し遅れていったのだけれど、いや、良かった。「フォーリン・サウンズ」の英語のスタンダード曲もドラマティックなアレンジと歌い方で、ポルトガル語の曲との絶妙な狂言まわしに使われていて、良くまとまったステージ。

 カエターノはブラジルの歌手にしては例外的に鼻濁音でも音程がフラットしない。アカペラで「ラブ・フォー・セール」をうたってもびくともしないのは、あの良くのびた細部までコントロールされた声と表現力のたまものだと思う。
 彼が言うように、沈黙より良いのはジョアンしかないのだけれど、カエターノが代表しているのは「豊饒さ」だと思う。明るい朝の日差しや、子供の笑顔、草の葉薫る風や、水滴したたる冷えたワインとシンプルで美味しい食事、愛や思い出や過ぎていく時間達。そういう豊かさを、彼は運んできてくれる。オブリガド。


('05.5.14)う゛、う゛、う゛~~、疲れたー。


('05.5.13)今宵は昔の先輩の命日で、旧の職場の友人の定例飲み会。厳しい折から、いろんな話が出るが、彼らも皆おかしいと思っていたことがよく分かり、彼らの志を感じる。膿は早く出した方がいい。
 でも、既にそれで楽をしたり、得をしたりしている連中が、みずからしんどい目を選ぶはずがない。所詮は外の力が頼りなのだろう。まるで、この国のように。


('05.5.12)雨がずっと降って、柔らかな一日。録りためておいた録画の映画をかけながら、和室でオーディオの装置作り。余裕を持って取り組むと、いろいろ思いついたりして、真空管2本も余裕で入りそうだ。
 和机での作業もなかなか快適で悪くない。何より「ながら作業」が出来るのが、効率的でいい。

 この後、オーディオのネタはまだ目白押しにある。音はさらに良くなるだろう。ソフトは幅が拡がり、よりセレクトできるだろう。することがいっぱいあって、楽しい道楽なんだがなあ。


('05.5.11)今日はいろいろ片付けて、それからゆっくりとオーディオの方に取りかかった。焦るとろくな事はない。
 テストディスクでチェックしてみて、とりあえずフロントエンドは大丈夫のようだ。レベル調整もOK。明日からは、いよいよ本体の真空管回路増設にはいる。ゆっくり楽しむくらいの余裕をもって、確実に仕上げたい。


('05.5.10)昨日は回路をずっとあれこれ考えていて、思わぬほど身近な所に道があったりして、なんとかめどが立ったと思う。もっとも今回あらためて思ったのは、紙の上だけでうまく行くと考えていても、実際に作ってみなければ分からないと言うことだ。理論だけではだめで実装上の工夫が必要で、つくづく難しいものだと思う。メーカーの技術者のご苦労の一端が分かる。
 ま、音は出ているのだから、無理をせず、順を追って確認しながらやっていこうと思う。


('05.5.9)ミキサーアンプの回路で悩む。うう~~。


('05.5.8)今日、音楽週間が終わりました。おいで下さった方々に、深謝です。m(_ _)m
 アーティストとも長い時間を過ごしながら、いろいろ話もし、疲れましたがとても充実した1週間でした。
 しかし、こうしていろいろ聞いていると、想像力を刺激されてあれこれ聞きたくなるのに、自分のシステムで音楽を聴く時間が無かったのは、一方でストレスが溜まった面もあるなー。(笑)

 今日は、フォルテピアノの演奏会。今回認識したのはこの楽器が全くと言っていいほど知られていないこと。ピアノの前身でフレームが木製なだけで、基本はピアノと同じ、と言っても、チェンバロとの違いも含めて、始めて知ったという人も多い。単にヒストリカルと言うだけでなく、この独特の柔らかな響きにはとてもこころを癒すものがある。
 始めて聞いたフンメルと、アンコールでのシューベルトの幻想ソナタ第1楽章が素晴らしかった。

 終了後に、チェンバロ奏者の方の発案で打ち上げ。抱腹絶倒となかなかの料理で夜が過ぎていく。自分と楽器と音楽と向き合ってものづくりの作業をしていると、こんな風に「還ってくる」ことも必要なのだろうな、と思う。結構、厳しいところのある商売だ。
 天満市場周辺には中国人が次々に店を出しているようで、もう60軒くらいあるようだ。中国人は適応能力がありすぎて商売熱心すぎて、簡単に味や材料を変えていってしまう。ゆっくり探索して、日本語がへたくそなホンマモンの店を探さなくてはいけない。お粥を出す店があれば最高なんだが。

 何はともあれ、まずは重畳。次は11月上旬に向けて工夫を凝らさなければ。でも、まずは静かな生活に戻ろう。オーディオのタスクもまとめたいしね。



('05.5.7)今日6日目は、「アイルランド音楽」。地元の人も探さないような、古い音楽も収集しておられるご夫妻で、午後の部はダンスミュージックなどポピュラーな物を中心に、夜はアイルランド・スコットランドのバロック音楽。と言っても、バロックも親しみやすい旋律の雨あられで、シンプルでしかし切々たる音楽。良いメロディーがあるのは強いなあ、と素直に実感した。
 食いしん坊の楽しいご夫妻で、終了後もダンスのグループの人たちを交えて、京橋の寿司屋さんで舌鼓を打つ。

 11月にはアイリッシュ・ハープのチャンピオンを現地から呼ぶ話もあり、秋には皆で再会しようと盛り上がる。とても楽しい1日。明日は、フォルテピアノの独奏。終わってからは、天満の中華屋さんで打ち上げをやる。イエイ!


('05.5.6)今夜は僕が担当するインド古典音楽「新緑のラーガ」。あいにくの雨、しかも連休明けの平日とあって仕事が立て込んで来れない人が続出したり(「いかにも日本的な現象だ」とインド音楽集団は微笑んでいた。)、人出はやや寂しかったが、内容は凄かった。
 南北両インドの奏者が競演するので、やはり焦点はタブラ。パーカッシブで鋭い南に対し、宮廷風な香りのあるスイートで繊細な北。と思っていたら、北の方も右手(タブラ)で音階を微分的なグリッサンドで下げていきながら、左手(バヤン)で手のひらをこすりつけて深い持続的低音のうねりを出すなど、口あんぐりの名人芸の応酬となって、ソロではさながらタブラ・バトルといった盛り上がりになった。
 おまけに、「ガタム」という陶器の壺やインドのシンバルまで最後には登場した。

 実に精妙かつ複雑なリズムの揺らぎとうねり、シーツのように連続的に細かく打ち出されるビート、いやあインド五千年は凄い!美しい響きの中で良い演奏が出来たと、スーパー・タブラ・ブラザースもにこにこと相好を崩して喜んでいた。昼間に練習に来ていたフォルテピアノの奏者も聞きに来てくれて、「凄く面白い!」と眼キラキラで楽しんでくれていた。参加人数は少ないものの、実はアンケートの回収率はこの日が一番高かった。

 お忙しい中、足元の悪い中、足を運んでくださった皆さんに感謝、深謝であります。m(_ _)m
 

('05.5.5)今日は、リコーダーのデュオ。といっても、いろんなピッチの管を持ち替えての演奏で、広瀬量平の現代曲もあり、なかなかの選曲。師匠格の人はメメルスドルフの弟子だけあって、正確で安定した音程で吹き分ける。このギャラリーの音の良さが凄く良く発揮された素敵なコンサートだった。


 夜はクープランなどフランスバロックのチェンバロの公開レッスン。「チェンバロは叩くのではなく、キーを押さえる。」「同じタイミングの音同士でも必要に応じキーを押す瞬間をわずかにずらして、音の響きを美しく保つ。」「フランス音楽のニュアンスを理解し表現するには、フランス語を話せるようにならなければならない。」など、なるほどと思えるような事がいっぱいある。フランス語を話す云々は厳しい話だが、クープランのガラス細工のような美しさをどう出すかについては、文句なしに素人の僕でも違いがよく分かる。

 長丁場で、結構疲れも出てきたが、お客さんも増えており、明日はいよいよ自分の持ち分なので、今日はさっさと休んで備えよう。ふあ。





('05.5.4)ここのところ、ギャラリーの鍵開けで早起きが続いているので、昨日は早々に寝こけてしまった。
 昨日は昼前からフランスを中心とした古典調律法のレクチャー、と書くと、凄くアカデミックだけれどもアーティストの明るい個性で、わかりやすく展開される説明。要するに、「調性に依存する限り」万能の調律法などなく、何を優先するか個々の曲と楽器とアーティストのセンスで決めるしかないこと。日本のプロの演奏家でさえ、調律法については実際的な知識がほとんどないこと。そして、まだ知られていないことはもの凄く多く過去には大きなフロンティアがあること。
 夜は、17・18世紀のフランス・チェンバロ音楽のコンサート。揺るぎない様式観に支えられた、精妙で、しかしどっしりとした安定感のある演奏。

 そして、今日は「ミュゼット」と呼ばれる小型のフランス風バグパイプとチェンバロのコンサート。脇のふいごで送風して、笛を鳴らすのだけれど、リード管がちょうどポジティフ・オルガンを小さくしたような鄙びた柔らかい音を醸し出す。結構、音程は不安定そうな感じなのに、一昨日にチェンバロを弾いていたアーティストは、軽々とそこから音楽を紡ぎ出す。才能というのは素晴らしい。


('05.5.2)アートコート・ミュージック・コレクションの第一夜が終わる。今日はチェンバロとフォルテピアノの独奏。もともとそんなに音量の大きくない楽器で、しかもピアニッシモのニュアンスを大切にするアーティストなので、耳をそばだてていかない聴衆には眠かっただろう。正直、変奏を繰り返すところでは僕も眠い瞬間があった。
 でもこのアーティストの凄いところは、例えばポリーニやポゴレリッチが到達しうる高みに届きうる可能性があるというか、テクも楽器も置いておいて、表現だけを追求してゆける力があることだ。
 久しぶりに聴き応えが感じられる(予告編というか)可能性を感じたコンサートだった。
 

('05.5.1)雨。昨日から暖かくて、初夏を先取りして一日の大半をTシャツ1枚で過ごしている。嬉しい。正直言って、もうネクタイはドレスアップするとき以外しめたいと思わない。沖縄みたいに夏はかりゆしウェアというのが一番自然でいいと思う。

 今日は京都での用件がキャンセルになり、明日からのコンサートの方も楽器搬入が無事早く終わったとのことで、でかける用がなくなり、ゆったりとした日曜日になった。
 さあ、明日から1週間コンサートだ。明日はフォルテピアノの独奏。楽しみだ。


('05.4.30)今日はコンサートの関係で何カ所か声かけしながら、夕方大谷事務所で大谷玲子の会HPの更新作業。だいぶさぼっていたので、結構メンテが必要だった。それだけコンサート日程が入っているわけで喜ばしい。
 合間にブリュッセルでの留学記など読み返すが、アーティストの努力の蓄積は大したものだ。音楽に関われてつくづく幸せだと思う。

('05.4.29)この間とても寝苦しかったので、昨夜から座布団を布団(僕は畳派なのだ。)の下にしいて、枕を少し上げてみた。そしたらかなり起きたときの疲れ方が違うようになった。そう、ここ1月近く朝起きるとあちこち痛くてとても疲れていたのだ。朝がましになると、気分も少し良くなる。

 昼はアーティストと連絡を取り、プログラム案を送る。アメリカに買い物のファックス。
 夕方から買い物に出かける。堂島へCDやSACD、そして日本橋へパーツ集め。結構長い時間歩いたが、あまり疲れなかったのは嬉しかった。
 さて、今夜は児玉桃のピアノでドビュッシー、アフラートゥス・クインテットの木管五重奏でラヴェル(どちらもExton CD)などゆるりと聞こうか。


('05.4.28)ながら族で、音楽を聴きながら、6日のコンサート当日のプログラムを作る。経費節減でモノクロ&ワードだが、内容は真剣に作ったつもりだ。
 音の方は凄く良くなっていて、驚いてしまった。しばし手を止めて聞いてしまったくらいだ。音がよいと気分も良くなる。


('05.4.27)朝の内に、定期検診に行く。前回より数字は下がっているが、まだまだ努力が必要。
 合間に日本橋に回ってパーツ集め。
 午後からは5月2日~8日のアートコート・ミュージック・コレクションの打ち合わせをする。数字で言えば、こちらも予約は冴えない状況だ。アーティストも凄いし、あまり外からは分からないが楽器も厳選しており、ホールの音はいいし、いい音楽ばかりなのでもっと沢山の人に聞いて欲しいのだが、うまく行かないものだ。
 でも出来ることをして、成功させたいと思う。
 僕としては1週間音楽のことだけをひたすら考える生活だ。いいなあ。


('05.4.26)連休中のコンサートについて、明日の打ち合わせまで少し間が空いたので、今日はほとんど1日、製作中の回路のことを考えて過ごした。結局ピュアでコンパクトであるべしと考えていた、インターフェースの部分に問題があるような気がし始めてきた。現実のいろんな機器につながって動くものなので、必要なら真空管をもう1本増やすことやコストも含めて、あっさりと割り切ることにした。

 ちょうど必要になってきた、ゲイン切り替えと合わせて解決することにし、それからはパズル解きの世界。1本のトグルスイッチで3段階のゲイン調整をどうこなすか?
 答は出せたと思うが、作って動作確認するまでは考えないようにしよう。ふうっ。


('05.4.25)今日はJICP(日本人のアイデンティティ文化発信実行委員会)の第1回セミナー。内容的なまとまりはともかく、沢山の人が来てくれて、二次会出席率も非常に高く、良かったと思う。思いつきでは、縦糸は作れないし、継続的な作業がいる。問題は、それを自分の問題だと感じられるかどうかだ。でも、何もないよりははるかに良いのだから、とりあえず続けることだ。さらなる問題はスピーカーやパネリストに適任者がいるかどうかだ。

 インフルエンザがまだ猛威をふるっているようだ。今年は何もなければよいが。


('05.4.24)いまさらキャンセルもしにくく、眠かったがオーディオの試聴会に行った。プリが結構好みに近い音で心地よく、時々こっくりしたが楽しく聞けて、いいディスクにも出会えたのは有り難かった。
 講師の評論家の方が、アナログプレーヤーの関係で、ご友人を通じてこのHPを見て顔と名前を知っていてくださったのはある面嬉しかったが、反面もう匿名の一聴衆に紛れ込めないな、とも感じた。拡がるのは嬉しいが、ネットでは留意しなければならないこともある。ゆっくり、ゆっくり。


('05.4.23)喉と鼻の調子がおかしく、何とかやり過ごしながら、毎日を過ごしている。ティッシュとのど飴だけが確実に減っている。
 新緑の美しい季節だが、時として憂鬱な季節でもある。
 眠りたい。


('05.4.22)やはり、季節の変わり目は調子が悪く、アレルギーを持っている僕としては、喉の調子がおかしいままに引きずっていて、睡眠が断続的になったりして、どうもテンポが上がらない。
 でも、ま、それくらいがちょうどいいのかも知れない。酒を飲んでもどうも体に負担がかかっているのが分かって、酔わない程度にペースを落とそうとしているのだが、この辺はまだ修行が足りない。
 月曜のセミナーの準備や、来月のコンサートへの反応など、ゆっくりやっていこうと思う。オーディオもタスクがいっぱいあるのだが、クールダウンしてイメージを整理しようと思う。


('05.4.21)夕べは遅くまで作業したので、ゆっくり起きてまずは打ち合わせに向けて資料作り。いろいろ考えることはあるが、僕が考えても仕方のないこともある。体の中に入らないと、言葉は何も生まないし、僕にはせいぜいその手伝いが出来るだけだ。

 夕方からセッティングをして、今日届いたばかりのカエターノ・ヴェローゾの「北の熱い夜/ライブ」DVDを見る。来月15日には彼のコンサートに行くので、それまでには見ておこうと思っていた。
 「奴隷制は記憶にとどめられるだろう、長く長く、この国の軌跡として、ブラジルの歴史の中に」
 彼の歌の持つパワーの一つが、亡命をも招きかねないこういう赤裸々な認識だ。ミルトン・ナシメントの時も思ったのだが、なぜ彼らはこうも美しいメロディーと重い言葉を、軽々と作り出せるのだろう。


('05.4.20)厚生年金会館へパット・メセニー・グループを聞きに行く。最初から、新しい「ウェイ・アップ」の全75分一本勝負がぶっ飛びで続き、いまいち乗れないままに前半終了。
 後半からは、おなじみの曲も繰り出して、「これこれ」の感じになったが、ひょっとしてこのバンドは、レコードやCDで細かいところも全部聞く方が楽しめるのかも知れないと思ったのが、乗りきれない一番の理由かも知れない。

 終了後、今度のコンサートのチラシをお願いしに行った心斎橋の店で、オーナーと意気投合していろいろ話し込んでしまった。これも音楽の取り持つ縁で嬉しいことだ。
 5月6日は何人くらい来ていただけるだろうか。いつも、何かをやるたびに不安がつきまとうが、とりあえずやれる事をやっていこうと思う。


('05.4.18)16日の音と戯れる会の例会はなかなかの収穫。終了後は持参した装置を預けて、高円寺へ繰り出す。仕事の話など聞くと、しんみりするが人それぞれにがんばる他はない。大阪という離れたところにいる距離のありがたさも感じたりする。
 汐留の新しいタワーホテルはとても気持ちよく、短時間の滞在が残念だった。と言っても、バーゲンだから泊まれたので、通常料金ならとてもとても。

 昨日は自由が丘で待ち合わせて友人の家で音楽を聴かせてもらい、昼食の後、目黒インテリア通りを案内していただく。通りが広くて、天気も良かったのでとても明るく開放的な感じだった。やはり空の明るいところが僕は好きだ。

 さて、今日はいろいろ片付けて、来週再来週の準備をする。お仕事、お仕事。


('05.4.15)今日は朝ゆっくり起きてからお約束のお仕事を片付ける。封筒の実サイズとソフト上の印字位置とが微妙にずれて気持ちが悪いので、位置あわせに時間がかかる。ま、時間までには片付いて、その後、新しいリア用スピーカーのセッティングをする。

 東京行きは2日間とも日程びっしりになりそうだ。それもまた良し。宿は汐留にしたので、多少は町並みが分かるだろう。17日には目黒方面のインテリアショップ巡り。地元の友人が案内してくれるので、また違った表情を街は見せてくれるだろう。

※4/16~17と東京行きのため、更新を休みます。


('05.4.14)やっぱり今日は疲れが出た。東京の各方面と週末の日程について、メールやスカイプでのやりとり多数。今回作ったアンプのデビューが決まる。5月のコンサートについての連絡。今回は出席の返事がはかばかしくないので、早く刷り上がったチラシを巻きたいが、連絡先がまだ来ない。(汗)待つ他はないので、腹を据えて頼まれた仕事を片付けようとしたら、強烈な睡魔に襲われる。おお、ようやく本格的に爆睡。
 てな事で、仕事は明日中に片付けるぞー。そして週末はしっかり遊ぶんだい。(^_^;)


('05.4.13)ここんところ疲れたので、休息に向けて気分をスローに落とそうとしているが、なかなか難しい。本来なら音楽がその役割大なのだが、今は音楽が興奮の元なのでそういうわけにも行かない。酒も控えめにしているので、どっと飲んでと言うわけにも行かない。まあ、いろいろ片付けながら、スローダウンする。昨日から花冷えなので、気をつけねば。

 東京からはお誘いがかかったりして、とても嬉しい。今回は1泊だけだが、楽しい週末になりそうだ。(*^_^*)


('05.4.12)悪だくみは成功した。と思う。交流点火でノイズが出るのを心配したが、実用レベルでは全く心配なく、片っ端からディスクを聞いていった。印刷屋さんからチラシが届き、早速京都に送る。

 でも朝起きたら寒かったし、こんな時に風邪をひいたりするんだな~。今日は早く寝よ。


('05.4.11)オーディオの悪だくみ、一応完成。一応というのは、電源トランスのヒーター用電圧がわずかに不足して、交流点火に切り替えたことだ。ま、この点は同じ大きさでマッチする物を見つけたので、時間は少しかかるが、しっかり解決できる。
 バッファとしての音は中々。でももう少し音をちゃんと聞かなければ結論は下せない。おそらくOKだと思うが。

 でも疲れた。期限に合わせて走るのもたまにはよいが、ここらで一休み。

('05.4.10)友人達がばたばたとインフルエンザに倒れている。インフルエンザのウイルスはどんどん変異していくので、ワクチンや予防接種も余り効かないのが本当のところらしい。ひたすら体力の回復を待つしかないようだ。僕も昨日辺りぞくっとしたが、休息優先で正解だったみたいだ。

 今日は朝からいろんな作業、特にオーディオの関係に集中する。まずメタルワークス、つまり金属加工がいろいろあるので、組み立て配線にかかった所までで今日は終えることにした。こういうときは急ぐよりもゆっくり目にした方が結局は成功することが多い。
 明日は、配線といよいよ音出しまでこぎ着けたい。しかし、印刷屋さんにも行かねばならず、タイトな日程が続く。


('05.4.9)桜爛漫と咲く中を東へ行き、また西に帰るこの3日間だった。母が兄弟姉妹達に会いたいと言うことで、東京の町田に三宅島から避難している叔父を訪ね、伊豆下田に叔父と叔母を訪ね、墓参りと回向をした。叔父叔母達は皆元気で、久しぶりに兄弟姉妹4人が勢揃いしたわけだ。母の記憶力の衰えはひどく、一人で旅をすることは、もうとてもおぼつかない。だが、これで「おばあちゃんのプロジェクト」は一応完結したわけで、当分は静かにいけると期待しよう。昨夜帰ったが、本当に芯から疲れた。

 今日は昼まで寝て何とかリカバリし、この間に溜まっていた仕事を片付ける。5月のコンサートの最終内容をようやく固めてチラシにする。前回来てくださった方々に、メールなどで案内を送る。いい返事が早速夜返ってきたりして嬉しい。明日は発送と印刷屋さんへの連絡をする。
 そして、中断していたオーディオの悪だくみを再開する。次の土曜日が例会なので、それに間に合うようにまとめられればいいのだが。とにかくがんばろう。


('05.4.5)パワーアンプの真空管を替えたので、その慣らし運転がてら、明日からの母との東京・伊豆行きの準備をする。

 コンピューター選別の真空管で一皮剥けたのを喜びつつ、沖縄の友人がもってきてくれたSACDをかけていろんなことを発見した。フリッツ・ライナーの「展覧会の絵」(RAC/Living Stereo)。テープヒスが入っているのは当たり前のこととして、空気感、臨場感が凄いし、ダイナミックレンジも高い。パワー用電源CSE F-400の保護機能が始めて電流オーバーで作動したくらいだから、パワー感の凄さがよく分かる。

 解説を読むと、スチューダーのテープデッキからシルテックのケーブルで、直接dCSのコンバーターに接続したとある。PCMへの変換・編集など、タイムコードのないDSDの弱点とされるややこしいことは一切やっていないわけだ。つまりこれはダイレクトカッティングSACDなのだ。
 ということはSACDの大きな役割として、貴重なアナログ音源のデジタル的復元・保存という事が大きく浮上する。オリジナル盤のLPを誰もが持てるわけではないので、これはそれらの音楽遺産への距離が一挙に縮まるという事になる。ふ~~む。

※4/6~8と東京・伊豆行きのため、更新を休みます。

('05.4.4)ヨハネス・パウロ2世が亡くなった。
 半世紀余り前には、ヴァティカンというのは保守反動の代名詞のような存在だったことを知る人は少ないだろう。しかしピオ12世がナチスのユダヤ人虐殺を黙認していたことは今や歴史の常識だ。これから、コンクラーベと呼ばれる選挙が招集される。できれば、神はイタリア語を話し、御国の到来後も自分たちが信徒を管理するというような感覚を持つような人ではなく、リベラルな人が、そして若手の人が選ばれて欲しいものだ。
 
 法王の人選が重要なのは、キリスト教界の一番の老舗として、11億のカトリック教徒の頂点に立つ存在であるだけではない。(他には東方教会のビザンチン大司教、英国国教会のカンタベリー大司教、エジプトのコプト大司教などがそれぞれの司として君臨する。)
 世界の動向に大きな影響を与えるからだ。

 思えば、現代カトリックの転回点はヨハネス23世だった。ピオ12世の後、コンクラーベで決着がつかず、保守派・改革派の妥協として、高齢でノンポリと目されていたヴァティカン生粋の外交官であったロンカリ枢機卿が選出されたのが発端だ。即位後彼はあれよあれよという間に教会改革に乗り出す。
 「人が教会のためにあるのではない。人のために教会があるのだ。」
 「もし、イエスの教えがこの地上に実現されるなら、教会はなくなっても良い。」

 キューバ危機に際しては、「永遠の平和(エテルナ・パーチェス)」と題した法王回勅を宣言する。カトリックであったJFKにどれだけの影響を与えたかは定かではないが、法王の存在が歯止めになったことは確かだろう。

 教義見直しのために招集した第2ヴァティカン公会議は、跡を継いだパウロ6世が引き継いで、例えば「アダプタシオン」(現代世界への適応)というような現代的コンセプトが打ち立てられる。

 その後をおそったヨハネス・パウロ1世の在任は短く、ポーランド出身のヴォイティワ枢機卿がヨハネス・パウロ2世となる。この名前だけでも、基本的な路線はある程度受け継がれていることが分かる。ポーランドのビロード革命にも法王の影響が大きかったのは間違いないだろう。

 僕はカトリックでもなく、キリスト教徒ですらないが、「文明の衝突」というような安易な分離主義がはびこる今、イスラム世界などとの宗教間の融和が保たれる事は、世界のヴォラティリティをこれ以上上げないためにも、絶対に必要なことだと思う。

 Dona nobis pacem. 平和を与えたまえ。(合掌)


('05.4.3)ゆっくりと寝て、昨日の片付けや、5月・11月のコンサートの準備などしながら、ゆっくりと過ごす。

 昼は暖かくて、Tシャツでも気持ちよかったのだが、夕方には、突然の雷が鳴り響き、肌寒い雨になる。春の嵐だ。季節がめぐろうとしている。地球のきしむ音がどこかで聞こえる。

 春雷や 遠きかすかな 夢に似て


('05.4.2)今日は大川端で花見。少ししか咲いていなかったが、暖かくてとても居心地良く、なかなか楽しかった。
 夕方から、我が家で二次会をやる。さすがに大きめのパーティー用フライパンはソースが絡めやすくて正解。
 パスタの一人前ってどれくらいかご存じだろうか?100gから125gぐらい。とすると、今日は1.6kgくらい三種のパスタを作ったので、約13人分くらいか。30人近くいて、これでは少し少なめだが、ご容赦願いたいと思う。
 今年は新しいメンバーが何人もいて、非常に面白かった。


('05.4.1)今日から4月。といっても何も変わらないのだが、来週の東京・伊豆行きの準備と、明日の花見の準備をする。ご贔屓の魚屋さんが明日休みだったのは誤算だったが、なんとかなるだろう。

 桜にはまだ少し早いが、春はもう一足だ。

 はかなくて 過ぎにしかたを 数ふれば 花に物思ふ 春ぞ経にける(式子内親王)


('05.3.31)いろいろ新聞に載ったりして、さすがに東京の友人が心配してくれたりするのだが、このマンションには本当に馬鹿が多い。財界的裏工作もあるようだが、それ以前にいい加減な人が多すぎる。アンケート一つ作る事務能力もないし、このままでは折角の解決の機会を自らつぶしてしまいかねない。

 秋の定時総会には、馬鹿の乱れ打ちが見られることだろう。さっさと抜け出した方が絶対に賢いと思うが、はてさて、どうした物か。


('05.3.30)先週の日曜に亡父の33回忌が終わって、母の次の目標は東京・伊豆方面にいる兄弟巡りとなった。ただし、いろいろと記憶が飛んだりするので、僕が「おばあちゃんのプロジェクト」の事務局長をすることになった。

 電話で久々に聞くおじさんやおばさんの懐かしい声。上海行きが来週の東京・伊豆行きに化けたが、要は本人が行きたいところに行ければいいわけで、僕もこの旅を楽しむことにしよう。


('05.3.29)今日は昼から定期検診に行き、その後は買い物デー。まずは日本橋でパーツ集め。普段ならコスト無視で出来るだけ良い物を探すのだが、コストを考えなくてはならないので、あちこち回る。
 それから千日前・道具屋筋に行き、大型のフライパンを買う。いつもの27cmのではパーティー用の大量のパスタ作りはしんどいので、一回り大きくて深いのを探す。良さそうなのが見つかって良かった。早速今夜から使ってみよ。


('05.3.28)今日は休養をかねて、家でゆっくりする。
 東京の友人のために電源トランスを換装する。そして、いよいよ新たな悪だくみに着手。とりあえずバラック・セット(パーツを空中で半田付けしただけの回路)で動作確認が必要だが、何とか工夫して、お気に入りのコンパクトサイズのケースに収容できそうだ。仕上がりが美しくないと、やる気が出ないので、これはとても嬉しい。
 でも、こんなのを20個も作れと言われたら、絶対拒否だな。または大きなケースになるかも知れないが、1枚基板で徹底的に合理化・省力化してコストダウンする。つまりは別物。

 やらない人には分かりにくい話なのだけれど、2回目以降はルーティーンワークになってしまうので、要するに同じ物は作りたくない。何かしら、別な新しい切り口の物に取り組んでいたい。


('05.3.27)この3日ほど、バタバタで更新をさぼってしまいました。m(_ _)m
 25日は名古屋経由できた東京の友人と、IMPでFM番組の公開録音。山源、ゴンチチ、押尾コータローなど、今をときめくスーパーギタリストの大競演。友人の顔でゲスト扱いにしてもらい、リハから見せてもらったのが、とても面白く勉強になった。内容は大満足で、特に「フライド・プライド」というデュオは歌もギターも素晴らしかったなあ。5月発売のアルバムは絶対買おう。

 26日はその友人とミナミ界隈を日本橋から道頓堀まで行きつ戻りつ。前からパーティー用に大きめのフライパンを買おうと思っていたのだが、道具屋筋でいっぱいあるのを見つけて、何だここで探せばいいんだと、再発見したりもした。吹田の方から、別の友人にも招集をかけたりして、京橋の寿司屋で一杯のみし、東京に向け無事送り出す。

 今日27日は朝から亡父の33回忌。疲れていたので早めに引き上げ、夜は心斎橋でライブ。11月には隣のギャラリーに出演してくれそうで成果あり。おまけに、そこの店のマスターには去年別のライブハウスで会っていて、「やあやあ」。「チラシ?もちろん置かしてもらいまっせ。」で、これもグッド。
 いや、なかなか中身の濃い3日間だった。


('05.3.24)アーティストがスペインから帰国したり、メールがつながったり、いろんな事が一斉に動き始める。やはり春というものだろう。
 夜は延び延びになっていた一杯のみを近くのベトナム料理屋さんで挙行。う゛~~~、おなかいっぱいだよ~~。明日はギターの日。わくわく。


('05.3.23)今日は午後から、11月のコンサートに向けて、日本胡弓という珍しい楽器と、筑前琵琶の若い二人の奏者と打ち合わせ。日本胡弓は、猫の皮を張り三味線に近いのだが、「毛」と呼ぶ弓がいかにも馬のしっぽという太さで、ゆったりと張られており、とても深く濃い音がする。こういう楽器は、日本人のDNAだけでなく、アジア人の心も揺さぶる何かを持っている。シルクロードから東アジアに渡ってきたいろんな楽器や、音楽についていろんな話をする。こういうコンセプトを立ち上げていく瞬間はとても楽しいし、わくわくする。

 雨が降り続けている。いろんなこだわりも一緒に流してしまって、ゆったりと流れていきたいと思う。


('05.3.22)雨の暖かい日。カナダからパーツが届いたので、いよいよ悪だくみに着手。
 明日は若いアーティストと秋に向けての打ち合わせ。今週末は東京から友人が遊びに来る、というか大阪で一緒に遊ぶ。日曜日には法事がある。なかなか、楽しくも事の多い年度末です。


('05.3.21)知らない街でキャッシュカードでお金をおろそうと思うと、みつけるまでに案外と時間がかかる。見慣れない風景をからいろんな物を読み取るには相当に時間がかかる。
 知人がいると、その街についてよく知るようになる。友がいると、深く知るようになる。新橋から、六本木ヒルズにバスで向かうときに、街を見ながら、どこの店が美味しいとか、昔ここにこういうものがあったとか、聞きながらつくづくそう思った。それは幸せという物事と、凄く近いところにある種類のことだ。感謝。
 
 上野の西洋美術館では、ラ・トゥールの画をゆっくりと見ることが出来た。一番見たかった画は来てはいなかったが、それはルーヴルで見ることが出来る。その画に会いに、今友人がいるパリに行こうと思う。

('05.3.17)雨。暖かい空気。春がもうそこまで来ている。豊饒の予感。

 東京行きの準備をしながら、いろんなことを考える。旅というのが、結構当たり前になってきている自分。移動というのはどちらかと言えば、ルーティーンワークだ。いかに快適に過ごすかが、知恵の絞りどころで、それ以上の意味はあまりない。イミグレイションも税関も基本は同じ事で、空港のシステムもほぼ同じだ。
 それでも旅に出るのは、何かを探すためだ。

 上海も雨だろうか?サイゴンもロンドンも雨だろうか?

 ※3/18~20と東京行きのため、更新を休みます。


('05.3.16)あちこち痛いのは、昨日気功を思い出しながらツボらしき所をゆっくり押さえていたら、血行がよみがえって、かなり楽になった。今日は、買い物を片付け、早々に帰ってくる。あさってから東京なので、明日はゆっくり休養するためだ。
 18日の金曜日はゆっくりめの新幹線で出かけて、上野の国立西洋美術館に、ジョルジュ・ドゥ・ラ・トゥール展を見に行く。現存する40数点のうち、真作16点と弟子の作品もこの目で見られるなんて、ほとんど信じられない僥倖。よく新聞記事を見つけたものだ。
 そして、その晩は四谷に泊まる。仕事帰りの友人と久方ぶりに飲めたらなお嬉しいが、翌日の午前中は彼の所へおじゃまする予定。マークレビンソンとATC。

 そして、午後からはお茶の水で「音と戯れる会」例会。新旧アンプの聞き比べを初め盛りだくさんな企画(のこれからを皆で詰める。)。夜は当然飲み会で、宿は銀座。この2泊で1,800マイルたまるのだ。
 21日はまだ未定。ゆっくり寝て、六本木へ行ってあの美しいスペースと再会するもよし。夕方はまた友人と帰阪前に軽くビールでも酌み交わしたりして。

 なかなか充実した旅になりそうだわに。


('05.3.15)東京へ送ったアンプはオーナーの了解を得たので、ひとまず重畳。
 ところが、こっちは体が少しあちこち痛い。寒いのはやはり堪えるなあ。今日は巣ごもりだ。本を読み、録画していた音楽番組を見る。


('05.3.14)預かっていたアンプを東京のオーナーに送り返した。確定申告もすませた。
 何やかや一段落したので、お気に入りのスペインの赤、モナストレル(2002イェクラ)を開ける。夕食は新キャベツとホタルイカとアンチョビのパスタとまいろう。


('05.3.13)明日東京に送り返す、1950年代、黄金時代のアメリカのプリンスともいうべきアンプ(マランツ7)のレプリカと一日音楽を聴きながら、別れを惜しむ。
 いろんな事を考え、学びもした。オーディオ日記をご覧下さい。


('05.3.12)ライブドアの勝ち!そりゃそうだろう。
 「債務者(ニッポン放送)による新株予約権の発行は現在の取締役の地位保全を主たる目的とするものということはできないが、現経営陣と同様にフジサンケイグループに属する経営陣による支配権の維持を目的とするものであり、なお現経営陣の支配権を維持することを主たる目的とするものというべきである。」

 日本の裁判所も、地裁レベルでは真っ当だと思う。「ハゲタカ」しか語彙のないロートルの出番じゃない。


('05.3.11)昨日から雨模様だが、暖かいので何とはなく嬉しい。秋の雨も、夏の雨も好きだが、春の雨もまた格別。
 花はいかがなものか。桜たちはゆるりと濡れているのだろうか?

('05.3.10)友人2人をお招きして、夜からお預かりしているアンプなどを試聴する。ある部分はほぼ予想通りで、ある部分はなるほど、と言ったところ。やはり分かるものは分かるし、伝わるものは伝わる。なかなか面白い。
 でも、早くこれを片付けて新しい物にチャレンジしたいので、明日からは最終チューニングに入る。


('05.3.9)今日は買い出しデー。日本橋で部品調達、扇町で税務署によって、阪急ファミリーストアで買い物。
 明日は、仕事帰りにお腹を減らしたお客さんが2人来られる。
 新キャベツが柔らかくて美味しそうだったので、新キャベツとアンチョビのパスタもいいし、菜の花と鯛のアーリオオーリオもいい。どちらにしようかな。


('05.3.8)昨夜久しぶりに寄った台湾料理屋では鉢植えの梅が綺麗に咲いていた。3月もあっという間に過ぎそうだ。来週末は東京だし、その次の週は東京から友達が来てくれる。
 その次はもう花見だ。おっとその前に確定申告。

 ながめつる 今日は昔に なりぬとも 軒端の梅は われを忘るな(式子内親王)


('05.3.7)暖かくなったらやりたいこと。
 カーテンを洗濯する。
 網戸と窓ガラスを掃除する。
 ベランダのウッドデッキを洗って、そのあと木の香りの中でコーヒーを飲む。
 新しいシーツとピローケースを買う。
 ハーブを育て始める。バジリコとオレガノあたりかな。
 海に行く。というか、海のそばに行く。とりあえずサントリーミュージアムあたり。帰り道でアメリカンパブに寄って、バドでBLTを食べる。
 Mac MIiniを買う。それでDVDもかけてみる。
 
 たったそれだけの事なのだけれど、こういう事達はとても心安らぐ。早く暖かくなって欲しい。素足とTシャツで過ごせる季節が待ち遠しい。


('05.3.6)今日は昼から我が家でオーディオのオフ会。自作スピーカーを聞かせていただいたり、チューニング中のアンプを鳴らしてみたり、結構盛りだくさんのメニュー。
 耳のいい人達に聞いてもらうと、いろんな意味で勉強になる。自分の立ち位置や、ヒントも分かってくる。
 後半はいろんな話をするが、フォーマット的に見るとやはりオーディオの未来は明るくないようだ。ひょっとして、メモリやハードディスクがとことん安く、早くなったらブレイクスルーが見つからないだろうか?でも、問題はそれまで音の分かる人間と良い音への需要が残っているかどうかだな。いくら器が出来てもそれを愛でる人がいなければ、何にもならない。


('05.3.5)今日はいろいろ整理の日。ばかげたことはいろいろあるが、それはそういう人たちに任せておこう。僕がやらなきゃ、という話ではないし、第一当事者がその気にならなければ。

 お金のことも随分放りっぱなしにしている。香港にも目を向けなきゃね、マーガレット。


('05.3.4)朝っぱらから不愉快な電話。新聞にまで載ったマンションの理事会に馬・鹿・イノシシどもが大挙して乗り込んでくるらしい。声をかけた連中の馬鹿さ加減に、開いた口がふさがらず、悲しくなる。この間、いろんな「経営者」とよばれる人々に会ってきたが、まともな人は少なかったなあ。オーナー社長は初めから天上天下唯我独尊だし、サラリーマン社長は勝ち抜いてくる過程で大事な何かを売り渡してきている。世間にはまともな会社もいっぱいあるはずなのに、なんでこういう連中がここには密集しているのか?
 住民に学習効果が出る頃には、かなり食い荒らされているだろうか。さっさと処分できたらすっきりするだろうなあ。
 う~~、気分が悪い。メールつぶてを出した後は、音楽でもかけて、塩をまこう。気分を変えた方が勝ち。


('05.3.3)カエターノ・ヴェローゾのチケット(5/15)が届く。フェスティバル・ホールの前から5列目。右端の方だが、アーティストの出入りはよく見えるし、まあ良しとすべきか。
 4月20日には厚生年金でパット・メセニー・グループ。

 そして、その間に5月の連休には隣のアート・コート・ギャラリーでは「ミュージック・コレクション皐月」と題して1週間連続で古楽からアイリッシュ音楽まで各種コンサートをやる。一週間音楽漬けの毎日!

 その中の5月6日夜が僕の企画する北インド音楽「新緑のラーガ」。東京からタブラの名手、ディネーシュ・チャンドラさんを招いて、超絶ソロもお願いする。タブラって打楽器だけれど、メロディーを弾けるしいろんな事が出来るんだ。知ってた?

 良い音楽を、そして良い時間を。 Imagin all the people livin' in the peace.


('05.3.2)あちこち見直したりした結果、最近はSACDがとみに良く鳴ってくれる。ゲルギエフの「シェーラザード」などなかなか良い。グラモフォンよりはフィリップスの方がSACDは良いのではないかと思う。SACDの可能性を信じてみたくなる。裏切られる事も多いが。
 あるオーディオメーカーのスタッフが「ゲルギエフは下品だから嫌いだ。」と言ったが、なるほどそういう感じ方もあるのだ。僕としては、優等生的な美しさよりも、心をわしづかみにするようなインパクトが欲しいのだが、人様々だろう。
 冬の夜長に音楽が響く。


('05.3.1)大変遅くなりましたが、ベトナム旅行のページ「グッドモーニング・サイゴン」が完成しました。
 はっきり言ってヨーロッパやアメリカにはどこか食傷しているくせに、「アジア的なものへの回帰」が気持ちの上では動いているのに、アジアそのものにはまりには行く気がそんなにはない。日本はアジアでもどこでもないのだろうなあ、と思うこのごろです。

('05.2.28)昨日から小林紀晴「アジアン・ジャパニーズ」シリーズ(新潮文庫)を読んでいる。会社を辞めて旅する筆者がアジア各地で出会った日本人の写真とともに、日本へ帰ってからの後日談を含めての文章。

 先日ベトナムへ行くことを決めたときにも何となく思っていたのだけれど、僕がフリーな身の上になったのも、彼らが何かを捜して「旅に出る」のと同じ気持ちがあったかも知れない。
 先日のベトナムのページ「グッドモーニング・サイゴン」を中途半端なままにしてあるので、仕上げてしまおうと思う。僕は美味しいものは最後まで置いてから食べる子供だったので、一番大事な事はまだこれから書くのです。(*^_^*)


('05.2.27)結構寒い日が続く。午後からチェンバロのコンサート。とても粒建ちの良い楽器だが、アーティストがいまいち乗りきれず、少しインパクトに欠けた。
 その後、京橋の寿司屋さんでスタッフの打ち上げ。話はあっち行き、こっち行きで腹を抱えて笑ったりして、とても楽しかった。


('05.2.26)今日は結構冷える一日。最近は一回に食べる量を少なくし、回数を増やす方向で、わりとうまく行っている。年齢とともに基礎代謝量も減っているのだけれど、食べる量は変わらないから、結局オーバーカロリーになりやすいようだ。

 録画しておいた、南仏プロヴァンスの「ラロック・ダンテロン国際ピアノフェスティヴァル」2年分を見る。とても刺激的な内容で、あれこれレコードを聴きたくなる。こういうのは、少しずつ楽しみながら、味わいながら、レコードも聴きながら、ゆっくり見るに限る。2年後にBSアナログ放送が無くなったら、寂しいだろうなあ。

('05.2.25)今日は昼から可愛いお客様。なんと9ヶ月のゼロ歳児の元気な男の子。なかなか堂々として将来楽しみなくらいだ。一緒に遊んでもらって、とても幸せな時間だった。

 この子が大きくなる頃には、日本はどうなっているのだろうか。今朝の日経によると、最近は偏差値の高い学生ほど海外法人志向が高いらしい。老人王国日本頼むに足らず、と中国やインドに打って出るのだろうか?


('05.2.24)詰めて作業したので、アンプのレストア作業は山を越えた。ブレイクインしながら音の状況をチェックして、必要ならフォノイコに少し手を加える。いずれにせよ、欲張ってはいけない。来週に耳のいい友人達に聞いてもらって、再来週辺りにオーナーにお返しする心づもりで進める事にする。

 今回はいろいろ勉強になった事もあるが、時代時代の限界を実感したのが大きなポイントだった。新しいからいいとは言えないが、昔良かった(らしい)からと言って今もいいとは限らない。要は何をポイントとして押さえるか、勿論、音楽をいい音で聴ければいいのだが、問題点を分かって使いこなせるか、と言う事だ。
 正直言ってここ数ヶ月でアンティークがらみはもう堪能した。


('05.2.23)昨日はなんだかんだでご近所の誕生祝いに顔を出さなかったので、「元気なのかしら?大丈夫?」と心配をかけてしまった。
 体調はあまり良くないのだが、今日くらいに何とか調整して戻してしまいたい。パーツ入手のめどが立ったので、あとは作業だ。つい勤め人感覚で忘れてしまうが、確定申告の準備もしなくちゃ。久々に納得のいくパスタが出来たので、まあ良しとしよう。


('05.2.22)パーツの注文待ちになったので、久しぶりに自分のアンプに戻して、夕方から音楽を聴く。とても良い。こういうふうに切れ込まなくては面白くないし、こういうふうに見えなくては楽しくない。

「誰の心の中にも、安全で心強い聖域のような場所がある。
新しい愛がやってくるまでの間、過去の愛の傷を癒すために。
用心深く私は語りかけ、なんの虚飾もなくあなたは私に応えた。
それでも言い過ぎたかも知れないと私は恐れる。
薔薇を抱えたとき、自分を守るためのいつもの沈黙。
ただ棘を感じただけのように。

そしてそれは過ぎていく。
過ぎていく、おそらく、あなたも、すぐに。
でももし私の沈黙があなたを離れさせるとしたら、
それは私の最悪の過ちになる。
私はあなたとその部屋を分かち合おうとし、
そして、あなたはこの心を悲しみに暮れさせる事が出来るからだ。」

"And So It Goes"Billy Joel)


('05.2.21)新しいパーツを試すと、足の具合がとてもいい。外は寒いし、あまり出たくないなあ、運動不足気味で良くないなあ、と思っていたのに、歩くことがとても楽しくなって嬉しい。
 思わず一杯買い物をしてしまった。

('05.2.20)預かったアンプのチューニング作業は、うまく部品が取り付けられないところもあったりするが、結果はなかなか順調な滑り出し。こういう事をあれやこれや考えている時間が一番楽しい。


('05.2.19)昨夜は好きにせん会の新年会、新しいメンバーが多くて新鮮だった。ゆっくりと話が出来そうで出来にくく、もう少しオールドメンバーが動いてスクランブルしても良さそうな気もしたが、そのへんのテキトーさ加減も味のうちやも知れん。
 病み上がりだし、さっさと帰って寝た。でも、早朝に目覚めてしまうんだなあ、これが。時間軸が細切れにずれているのだけれど、修正する方法がない。眠いときにさっさと寝るだけだ。
 
 明日、いやもう今日は、東京行きはやめて、昨日届いたアンプのご機嫌を伺おうか。1950年代、黄金時代のアメリカのプリンス(のレプリカ)。今見ると、ある意味どうって事はないのだが、当時は凄かったんだろうなあ、と思う。レプリカだから、タイムスリップした感じでちょうどいい。
 電気を通すものである限り、僕は骨董品は好きではない。変な講釈や伝説が多すぎる。電気は流れやすい所を流れるだけで、それに苦労させるような製品は、自分の個人的な行ならともかく、人につきあわせるものではない。
 レプリカを伝説抜きで、それなりの所へどう持って行けるか。


('05.2.17)朝まだき
灰色が薄いベールをかける乳白色の光の中で
涼やかな夏の光と
水滴がしたたり落ちる午後のグラスの
夢を見る

フェンネルの香りと
檸檬とサーモンと
玉葱は生が一番美味しい(水になど晒してはならぬ)

そこにいてくれるだけでいい



('05.2.16)我が家が、趣味=オーディオと収納というテーマで20日(日)の日経新聞に載ることになった。東京の音と戯れる会の友人が収納関係のライターであり、その方面からのご紹介というわけ。
 実際にはLP、光ディスク類、紙という増え続ける3種のものについて、十分な整理が出来ているわけでもないが、ま、とりあえず。


('05.2.15)今日は昼間に食事に出て、少し睡眠を取り、夕方新しい電源ケーブルが試聴用に届いたので、久しぶりに音楽を聴く。まだ、鼻の奥が痛い。なんでこうすっきりしないんだろう。

('05.2.14)風邪の方はグシュグシュからクシュクシュへ。ひどい鼻炎で呼吸が苦しくて長引いたのだが、まだ体の芯に炎症が残っている感じだ。ご近所さんの差し入れがとても有り難かった。
 結局東京へは行けずに、皆に会えなかったのは残念だが、またという機会もあるし。当分はまだ養生専心。


('05.2.11)風邪でグシュグシュ。明日から上京して遊ぶつもりだったが、とりあえず明日の分は取りやめさせてもらった。13日には行けるかなあ。よい子にしてるんだけどなあ、トホホ。


('05.2.8)いろいろ整理して電話、メールなどあちこちに。新生銀行株の公開売り出しに申し込んでいたのが、半数当選する。もっと、こっちの方面を整理しなければならないが、来週東京から帰ってからだろうなあ。

 10日に収納がらみでちょっとした取材があるので、一応部屋をお片づけする。いろいろ思うことはあるが、ま、少しずつ。


('05.2.7)木材の塗装をして、オーディオをいろいろ試す。ふと思いだして、イギリスへデジタル・ケーブルの注文をするが、Pay Palのお馬鹿なサーバに振り回される。送料の扱いも結局表示されない。中途半端なオンライン・ショッピング・サイト作るんじゃないよ、ったく。


('05.2.6)昼一から心斎橋でオーディオの試聴会。その後、東急ハンズでカットした木材を受け取り、半額セールで天六のTSUTAYAへ。流れで「イノセンス」と「人狼」を借りる。最近レンタルはのびていないそうだ。セルDVDが凄く安くなってるし、特に中小の店が設備投資でついて行けないらしい。

夜、プロジェクターで「イノセンス」を見る。ふむ、シリーズ化するのか。でもなあ、最初の時のようなインパクトは薄れていくんだけどなあ。ま、どっちでもいいけど。


('05.2.5)コシノ・ヒロコ展の最終日、パーティーに行く。もうかなりの年配だけど、とても素敵な人だった。物作りの司達は皆、何かを作り続けるパワーというか、何かこれというものを持っている。シェフの料理には飽きた(もちろん予算の影響が大きい)が、人には飽きない。

 帰ってから今日聞き続けていたスピーカーについて、東京の友人と連絡をとる。これも、面白い、いい経験だ。音にも、音楽にも飽きない。

('05.2.4)外が凄く寒かったので、夕食会の買い物は手近で済ませ、スティングの自伝”Broken Music”を読み終わる。やはり、というか意外なこともあったが、とても面白かった。
 「私たちは向こう見ずな戦いを挑む卑しい亜種だったが、そんな私たちの行く手を誰も阻むことは出来なかった。」

 ビートルズと似たかよったかのニューキャッスルという土地に生まれて、父親の牛乳配達を手伝いながら頑健な体をつくり、愛人を持った母との家庭内の軋轢に苦しみながら、11歳のイレブン・プラス(教育的階級分け)ではグラマースクールへ進むものの、悪友は失い、ガールフレンドとの別れや2度の結婚、4人の子供など、50歳までのうち大半がメジャーデビュー前の時期に割かれている。
 音楽的に面白いのは、ロックと言うよりも、はじめはジャズ色の濃いキャリアだったこと。
 父と母の死を気持ちの上で整理しきれなかったスティングが、妻とともにブラジルである宗教団体の儀式で植物性の秘薬を飲む冒頭から密度の高い文章が続き、やはり彼の辛口の知性の高さが伝わってくる。
 
 沖縄産ヘチマのナーベラーチャンプルとナーベラーのペンネは、食べる人の嗜好に合わせられて上出来の方だった。炒めると汁がかなり出るので、どの程度まで炒めて汁を出すかが、ポイントみたいだ。それとパスタではスパイスかな。美味しい時間たち。
 

('05.2.3)寒さは少しましになる。先日やってみて音に効果があったので、オーディオ関係のケーブルを床から持ち上げて、かつ美しく納めるために、東急ハンズに木材のカットを依頼しに行く。
 心斎橋を久しぶりにぶらついて、本当にこの国は豊かになったんだなあ、と思う。欲望を刺激するようなディスプレイや商品が溢れている。道行く若い人たちもそれなりにファッショナブルで、しかし、こんな中で欲望を募らせて、それが少ししかかなわないとしたら、結構つらいだろうなあ、と思う。
 僕には今、物欲はあまり無い。一通りのモノは持っている、という事もあるが、本当に欲しいのにはそういうモノではないからだ。
 多分、自分はちがう時間の流れに片足突っ込んでいるんだな、と思いながら家路の途上、南森町の中華食材スーパーでいろいろ買い込む。今夜は青梗菜のオイスターソース炒めと、水餃子とまいろう。


('05.2.2)いやあー、今日も寒ーてかんわ。寒波が居座ってるとのこと。沖縄が懐かしい。
 午前中あちこちメールなどして、夕方は久方ぶりに大谷玲子さんの事務所で後援会HPの更新作業。夜になって、京都から玲子さんが帰ってきて、車中で撮影した降り積もる雪を携帯で見せてくれた。ヴァイオリンを教えるのも大変だそうで、疲れたとのことだったが、でもがんばってる感じで嬉しい。
 帰ってきてから、CD、SACDを少し聞くがどれも良くて嬉しい。でも寒い。ぷる。


('05.2.1)思わぬ人から電話がかかってきたり、メールが来たり、いろいろ動き出した日だった。マンションの理事会の方は本格的に迷走し始めているようだ。やれやれ。
 夜の京都は凄く寒かった。出演交渉は前進しなかったが、ファンとしてはアーティストがメジャーになってマネジメントがしっかりしてきたことを喜ぶべきだろう。ま、そんなこともある。
 昨日から読み始めているスティングの自伝がなかなか面白い。歯ごたえがあって、一筋縄ではいかないところが、いかにも、と言う感じだ。


('05.1.31)隣のギャラリーを久しぶりにのぞく。コシノ・ヒロコ展。書も画も版画もデザイナーの余技などと言うレベルではない。才能というものは、どこかに集中し、そしてあふれ出すものだと言うことが、よく分かる。

 書も水墨画(いわゆる)も、どこかを一度通り抜けてきている気がする。書だからといって、単純に余白が、にじみが、などと日本的にステレオタイプな事は言わないでね、という感じがする。


('05.1.30)ショスタコーヴィッチで思い出したわけでもないが、キース・ジャレットの「サンベア・コンサート」を聞く。さすがにLP10枚組はいっぺんには聞けないので、1曲つまり1枚ずつ聞いていくことにする。1976年、「ケルン・コンサート」の翌年の京都、大阪、名古屋、東京、札幌でのツアーのライブ。
 京都からはじまるクリアで叙情的な音、キースと一緒に出かける旅。

 夜は、映画を見ようと思う。「アヴァロン」。僕は「ブレードランナー」に連なるこういう系譜の映画が好きだ。(皆が思っているほど「マトリックス」フリークではない。あれは、そういう流れの中の一つにすぎない。)
 ポーランドでの実写のデジタル処理だが、前半のセピアっぽい画面が後半、もっともリアルに近いレベルのヴァーチャル空間ではフルカラーになる。押井守の作品には、いつもストイックさとある種の悲しさが漂う。
 「いったい現実を把握している者はいるのだろうか?」(Chicago Transit Authority)


('05.1.29)この間の風邪と腰痛がようやくおさまってきた。とりあえず睡眠時間はある程度確保できて、胃も落ち着いてきた。食べなくても結構持つのだけれど、1回に食べる量を少なくして、1日4食くらいがどうも今の僕にはちょうどいいくらいのようだ。沖縄から電話あり。
 夕方、定期検診に行き、もう1~2ヶ月様子を見ることにして、Walty堂島で、SACDとDVDを買う。先日あった、マイルスのLP(ポギー&ベス)は売れてしまっていた。ま、いいか、という感じで家に帰り、ちょうどアマゾンから届いたキース・ジャレットのショスタコーヴィッチなどと一緒に聞く。キースはとても良い。
 ヨーヨーマのコダーイ無伴奏のSACDは良いのだが、ついついLPと比べてしまうと、「ん~」となる。ヘレヴェッヘのフォーレ/レクイエム(SACD)はとても美しいが音が少し遠い。なんだかんだ鳴らして今日一番印象に残ったのは、クレマン・ジャヌカン・アンサンブルの「オケゲムへの弔歌」(CD)とマイケル・ヘッジスのライブ(LP)。まあ、いろんな日がある。


('05.1.28)オーディオ日記にも書いたように、寝室のAV用サブシステムの音が俄然良くなったので、録画しておいた「吉田美奈子 with ブラスアンサンブル」を見る。のっけの"Encounter"からぶちのめされる。この迫力と感動は例えば昔マへリア・ジャクソンを始めて聞いたときとほとんど等価だ。
「Listen to the Music どんな人間(こ)も
 壊れたものを抱えてる。
 だから自由を手に入れて
 今夜から変わるから。」(吉田美奈子「エンカウンター」)

 昔は山下達郎に詞を提供したり、一緒にやっていたのでソウルフルな都会派かと思っていたが、彼女の中には人間や生命や街や宇宙へのとても大きなコズミックなイメージや思いがあって、年を取るごとに圧倒的になってくるあの声でそれを表現していたわけだ。
 しかも、友人に連れて行ってもらった新宿ピットインで聞いた村田陽一さん(tb)の率いるアンサンブルが分厚くてすばらしい。シンセによるループが一部入ってるけれども、リズムの刻み方と歌わせ方のどちらもカラフルで上手いこと。
 いやあ、やっぱりこういうのは良い音で聞くべきだ。

('05.1.27)今日は雑誌と本を読み、主にSACDを聞いて過ごした。手持ちのはクラシックが多いのだが、意外にも良かったのがセル/クリーブランドのマーラー10番。勿論アナログ音源でヒスノイズはあるのだが、鮮度感や生き生きしたところがすばらしい。
 我が家のSA-12 S1はメカや主要部品、ソフトもほとんどがフィリップス製でマランツのプレーヤー群の中でも、異彩を放っているし、購入時に試聴したらSA-14とさえも結構音の傾向はちがっていたくらいだ。クロックの換装を問い合わせた別のレストアラーも、クロックが分からないので当時購入を見送ったと言っていた。おそらく、これは一つの完成品として扱うべきなのだろう。


('05.1.26)風邪ではなく疲れかどうか、結局胃がおかしいみたいだ。どちらにしろ、思い切りテンションを下げて休養したいのだが、何かがじゃましている。
 ま、ぼちぼちと参ろうか。SACDの音など聞きながら。


('05.1.25)昨日の夜から、どうも調子がおかしい。風邪のひきはじめのような気もする。よって、今日はおとなしくすることにした。仙台からLPが15枚ほど届いたので、打ち合わせの後、それをゆっくりと聞く。ラーセン&フェイトン・バンドのかっこいいこと。ロキシー・ミュージックの渋いこと。これに比べれば」デュラン・デュランはガキだ。そして、U2の"War"、最近ニュースで見ないが、あの国は静かになっているのだろうか?


('05.1.24)昨日のオフ会で思いついたアイデア2つを実行に移す。一つはすぐ出来たのだが、もう一つのために日本橋へ買い出しに行き、飯も食わずに製作し聞く。うむ、これは上々。でも疲れた、詳しくは明日。


('05.1.23)今日は神戸に友人宅でオーディオのオフ会。新メンバーも加わって、なかなか多彩な話が展開する。大学の先生の最近の卒業生の就職状況についての話、ご専門の「衰退都市の研究」についての話はいろいろ考えさせるものがあった。
 衰退都市には、
1.住民が離散して衰退する
2.住民が滞留して衰退する、の2つのパターンがあるそうだ。
 後者は住民がその土地に愛着を持っているのはいいが、結局そこから離れられなくて皆で沈んでいくパターンで、大阪は大都市の中ではこのパターンで一番早く衰退し、スラム化するだろうという予測だ。その点は僕も感じており、「日本第2の都市」という看板を早く下ろした方がいいと前々から思っていたところだ。見栄を張り、自己を正当化するのはもうやめた方がいい。日本も同じだが。


('05.1.22)携帯をPCにつなぐための通信ケーブルをヨドバシに買いに行く。バーゲンのせいかかなりの人出。これでは日本橋の電気屋街は寂れるわなー。

 パスタ(ディ・チェコが4本で843円!)と「那須のおいしい低脂肪乳」を成城石井で買って帰る。無くなった友人も言っていたが、牛乳は低温殺菌でなければ美味しくない。日持ちは少し悪くなって、メーカーとしての管理は大変かも知れないが、現実にいくつかのメーカーはちゃんとやっているのだから、結局は消費者の要求次第だと思う。那覇で飲んだ宮平牛乳もなかなか良かった。大手がさぼっているのは銀行だけではないようだ。


('05.1.21)いろいろとお片づけをし、メールやレターをあちこちに書いた。
 新しく出たMac-miniは良さそうだなあ。DVI端子もあるし、小さいし、安いし、早いし、ブルートゥース入れて、スケルトンのキーボードとマウスをワイヤレスで使ったらかっこいいだろなー。
しかし、その前にしなければならないことがあるので、買うとしてももう少し先の話。各方面のMacユーザーの皆様、その節はいろいろとご指導くださいませ。m(_ _)m


('05.1.20)昨夜、沖縄・石垣島から帰ってきた。本島(石垣の人は那覇など本島へ行くとき「沖縄に行く」という!)では、オーディオ仲間と2日間楽しく遊び、そのあと国際通りをぶらついた。

 石垣島(沖縄本島の人は「離島」と呼ぶ!)では特に予定もなく行ったのだけれど、嬉しいハプニングがあった。
 まずは、民謡酒場「安里屋(あさどーや)」で踊る私。何でこうなったか?

 八重山民謡の中心人物の一人、安里(あさと)勇さんは、2年ほど前に我が隣のギャラリーに出演してくださったことがある。懐かしくて、着いた17日の夜、さっそくのぞいて、ステージの幕間にそのお話しさせてもらった。なんだかんだ話す内に、「明日は久しぶりに天気が良くて、船を出すから乗らないか?」とのお誘い。「いいんですか?」などと言いつつ喜んで翌日の午後、乗せて頂いた。

 言い遅れたが、安里さんは現役の海人(うみんちゅ=漁師)で、潜りもされる。唄者としての独特の息の長い節回しは、そのたまものでもあるそうだ。
 おまけに、相当の酒飲みでもあるらしい。お店は一応2時までだが、その後も前日5時頃まで飲んでいたと言う安里船長は、そのせいか少し不機嫌気味に、お店のスタッフ、星川郁(ふみ)さんを伴ってワンボックスで迎えに来てくださった。
 お昼をごちそうになって、船を出す。港から、防波堤を抜けてかなりのスピードで外海へ。走っていると風はかなりあるが爽快。

 西表島の近くや小浜島の近辺で竿を貸して頂いて、釣り始める。だが、なかなか釣れない。船長ぶちぶち言いながら、ポイントを変えてみる。
 石垣の北側でも今ひとつ。結局、竹富島(海に浮かぶパンケーキ!)よりのところで、釣れ始める。が、僕はなしのつぶて。結局、竿の深度計に頼りすぎたのと、サビキのえさを巻くタイミングが悪いことが分かる。それから、少しは釣れ出して「ぐるくん(沖縄の県魚。唐揚げが美味い。)」を2匹ときつね魚が数匹釣れた。とはいえ、こんな不漁は生まれて始めてだと、船長の表情は厳しい。
 釣果はともかく、お店の時間も迫るので、夕方帰港する。初めての海釣りで、いささか疲れたけれども、八重山の島々を回れて僕はとても楽しかった。

 んで、釣った魚を美味しくいただきに、夜、再びお店をのぞく。星川さんもお休みのところ顔を出してくれて、「三板(さんばん=3枚板で作ったオキナワン・パーカッション)」の演奏法など、いろんな事を教えて頂く。驚いたのは、埼玉県所沢市出身の彼女の他に、池田市石橋出身のゆう子さんや、神戸市西鈴蘭台出身の京子さん(この字で良かったですか?)など、内地出身者(ナイチャー)が沢山働いていたことだ。週に1回安里さんから民謡を習っているとのこと。好きなこととはいえ、まっすぐに飛び込んでいくその行動力には敬服する。

 安里さんは言う。「悲しい、切ない、どうしようも無い想いが唄になる。我々は我慢と言うことを教わり、鍛えに鍛えて息の長い歌を歌うが、最近は歌いやすいように切って良いと教えるようになっている。上手くはなるが、これでは気持ちは伝わらない。」
 また一方で、「悲しい歴史は沢山あるが、過去のことを言っても始まらない。これからが大事だ。」とも言う。

 今年還暦の安里さんは、還暦ツアーで「ヤマト」を回ろうかと考えているそうだ。これまで結構無茶飲みしてきたので、あまり長生きはせんだろうと、思ってのことらしい。実際、若いときは夜が明けるまで飲み、夏は夜が早く明けるので少し飲む時間が短い、といった感じだったそうだ。

 僕がリクエストした「とぅばらーま」での切々たる感じも、こんないろんな思いが重なり、重なりして、ようやく出てくるものかも知れない。
 とはいえ、ライブはカチャーシーへ、皆がめいめいのスタイルで踊り出す。みんな達者で楽しんでいること。んで、誘われて僕も踊り出したわけで、こんなふうに唄で、酒で、踊りで、ストレスを出していくのが、確かに長生きの秘訣かも知れない。

 安里さん、還暦ツアー絶対に聞きに行きます。長生きして、ちばりよーよ。お土産に泡盛までいただいてありがとうございました。安里屋の皆さん、また遊びに行きます。


('05.1.14)明日から沖縄本島と石垣島に行きます。本島ではちょっとしたお手伝いをしながら、オーディオ仲間と遊べる。嬉しいなー。

 石垣は八重山の中心であり、数々の唄者を輩出している唄の島だ。ちょうど石垣に渡る17日は旧暦12月8日で、「ムーチー」という月桃の葉でくるんだお餅を作るらしいのだけれど、その頃がもっとも寒い季節であることから、その寒さのことを『ムーチビーサ』と呼んでいるそうな。ゆっくりと、冬の川平湾など眺めてこようと思ったが、寒いかも知れない。ま、寒けりゃどっかでそばなど食うさー。

※15~19日は沖縄本島と石垣島に行くので、更新はお休みです。


('05.1.13)僕は携帯電話にはあまり興味はない。家にいる時間が長いし、PCで十分対応できるし、外でPDA的に使う必要性がほとんど無いからだ。親指入力など面倒くさいし、ちまちました画面でアプリったって、と思ってきた。

 とは言いながら、デザインのいい携帯が欲しいと思ってたところ、今月号の「エル・デコ」でボーダフォンの「ヌディオ」を見つけた次第。セラミックの方が圧倒的に美しいと思う。で、番号は変わるのだけど、買ってしまった次第。(国際ローミングは出来ないけれど、問題なし。)

 それと、これならノートにUSBケーブルでつないで、ウェブにアクセスできる。実は、旧の職場の人たちは全くPCをさわってない人が大部分で、僕がいま何をやってるか、言葉だけではイメージが全く伝わらない。そんな時に、この機能は役に立つと思う。PC担いでいくのは重いけど、話が伝わらないのは、もっと何だかなあ、と言う時のためにも。

('05.1.12)午後はカリフォルニアから帰ってきたインド音楽の奏者二人と淀屋橋でミーティング。5月6日(金)の『大人の時間』第2弾は北インド音楽です。ヒマラヤ生まれのタブラ奏者を迎えて、テーマは「新緑のラーガ」
 どんな曲と構成にするか、例によって日本語と英語のチャンプルーでブレストする。

 この季節にふさわしいラーガ(メロディ)を、説明は簡潔に、むしろイメージを広げてもらうようにまとめて、タブラ(音階が出せる打楽器!)の名人芸をソロでやってもらったり、なかなかいいプログラムになると思う。瞑想的にゆっくりと始まって、テーマとしてラーガを示して、多様なリズムパターン(ターラ)を導入しながら展開して、あれよあれよという間に白熱したエキサイティングな即興に移る!
 う~~楽しみだ。

 来週、お一人の故郷のスペインに行くという彼らと、メールで打ち合わせの手配を確認して、分かれる。

('05.1.11)今日は隣のギャラリーでスタッフの新年会。僕は音楽イベント担当なので参加する。料理美味しくてOK!交代するスタッフもいて、いろんな話が飛び出す。
 面白かったのは、たまたま加わっていたあるアーティストの作品。ポーセラン、つまり磁器の白い釉薬をかけた5センチ角の格子が積み重ねられた作品。微妙なサイズの変化などの揺らぎに加えて、見る角度でかなり印象や奥行き感が違って思わず見入ってしまう。”Lattice Receptacle”、つまり「格子の容器」というタイトルだが、むしろ"Lattice Labyrinth"、つまり「格子の迷宮」というのも面白いと思った。将来楽しみな若い人。

 ”Labyrinth”という言葉でD.ボウイが迷宮の魔王役をやっていた映画を思い出した。シンプルな構成で良かったイメージがあったのでアマゾンで検索したが、見つからないので、以前、Studio K'sで聞いて良かったマドンナの「ベスト・ヒット・コレクション 93-99」を注文した。うちのマランツSA-12 S1(現在クロック換装中)って、リージョンコード2オンリーなので、D.ボウイのは態勢が整うのを待って、アメリカ・イギリスあたりで探そうかと思います。

('05.1.10)今日は隣のギャラリーでカウンターテナー、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバのコンサート。いろいろな意味で面白いコンサートだった。でも、やっぱり風邪が少し残ってるし、航空券の手続きもしなければならないので、打ち上げは欠席。

 p.s.ついでに言うと、僕が一番好きなカウンターテナーはいまのところジェラール・レーヌだ。勿論、ドミニック・ヴィスやルネ・ヤーコブスもいいと思うけれども。

('05.1.9)やはり昨日はおとなしくしていた方が、良かったようだ。どうも今日はだるい。喉の痛みは無くなったが、本調子ではないようで、静かに過ごすことにする。どうも、この1年くらいの間にずいぶんと寒さに弱くなっている感じがする。暖冬だからいいようなものの、冬を心待ちにしていた頃があったとは信じられないていたらくだ。このうえは暖かいところで晩年を過ごすしかなかろう。

 オーディオの調子は良くなってきて、これも振り返ってみると結構急速な変化だった。確実に音は良くなっている。

('05.1.8)姪っ子の大学入学祝いをしてなかったので、それを口実に母と弟一家との夕食会。急な話だったが、快く気遣いしてくれたお店でゆっくりと美味しいものをいただく。
 あまり寒くなくて良かった。

('05.1.7)とにかくいろんな事を片づける。お米は半年分を予約した。宅配の牛乳も取り始めた。凄いデザインの携帯電話を見つけて問い合わせの電話をし、資料を取り寄せる。SACDプレーヤーを日本橋まで持って行く。などなど。

 明日は母と弟一家と食事会。

('05.1.6)古い英国製アンプいじりもいよいよ終盤にはいる。いろいろ勉強できて、とても面白い。

 夕べのボスカイオーラのソースの残りを暖めて昼に食べる。こういうトマトソースは作りたての方がフレッシュで美味しい。でも、これまでいろいろやってみて、赤ワインを入れて味を調えるとまた別の味わいが出ることが分かった。コンソメを入れたりする方法もあるが、出来るだけ素材だけで味を調整した方が結局飽きない味になる。数作ってようやく分かることもある。

 それと、ドイツから帰って以来、いろいろな人からも教えてもらってビールの飲み方が変わってきた。冷蔵庫で冷やすと冷えすぎになる。だから、今の季節は箱ごと外に出しておくのが、一番いい頃合いになる。体のために、糖質70%オフという発泡酒にしているのだが、これくらいの温度で飲むとそこそこ行ける。のどごしだけで飲むと、つい飲み過ぎるしね。

('05.1.5)今日は天王寺で定期検診の後、いつもの「魁(かい)」で刺身弁当。うまい。

 それから、いろいろ買い出しで、日本橋へ部品、梅田で大丸、阪神、成城石井。
 嬉しかったのは、梅田大丸での靴の修理。僕はいろいろ事情あって探しまくった結果、メフィストというフランス製の靴を履いているのだけれど、この修理がなかなか手間がかかって、いつも何回かやりとりしなければならなくて、うんざりしていた。ところが、梅田大丸では店内のリペアコーナーでその日の内にやってくれる様になっていた。これは助かる。

 他にもいくつか気にかかっていたことが片づいて、今夜は気分良くボスカイオーラ(木こり風)のパスタ。今、キノコとツナのトマトソースをコトコト煮込んでいるところで、さて、これからどの麺をゆでようか?買ってきたフィズィッリか、やっぱり残っているトリベッリにしようか。

('05.1.4)みなさん、あけましておめでとうございます。

 年賀状のページを設けてま~す。

  メールでお年賀を送り、届いた年賀状を見てから、1日は母の所へ。食事の段取りを忘れて母が何回も聞くぐらいで、とても静かなお正月。持って行った本や雑誌はおかげで全部読めたし、弟から借りた「ダ・ヴィンチ・コード」もあっという間に読んでしまった。昨日帰ってきました。

  ヨハネス・パウロ2世の後継が気になるヴァティカンの話はともかく、昨今、日本経済の先行きについてこれまでにない人たちがはっきりと発言し始めているのが目立つように思う。中谷巌さんの「痛快!経済学2」【わかりやすいし、皆自分で買って読むことを強くお薦め】あたりがそうだ。

  一方で、ドルに対する不安は高まっており、中国や中近東各国の運用も通貨バスケット方式に移行するなど、ドル離れが進行しているようだ。今年は財務面でいろいろとポートフォリオを見直し、ほったらかしにしていたラインも暖め直して、いざというときにどうするか、シナリオを考え始めようと思う。



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