2007年の日記


('07.12.31)変化の年、というのがこの1年の集約にはいちばん合うような気がする。新居での生活。オカンを軸にして力を合わせざるを得なくなって家族関係が緊密になった。新しいスピーカーが来て少しずつ相棒になってくれて、一方でデジタルの荒野と沃野をあちこちさまよった。そしてその過程で何人もの人達の知遇を得た。年末には久しぶりにコンサート関係のお手伝いもさせていただいた。

 ネットワーク理論では世界の人々はほんの数人のつながりで、全員が何処かでつながっているそうな。確かに韃靼海峡をてふてふが渡って行くだけで、何かが変わってしまうのだろう。
 とりあえずは、だから深呼吸してEyes Wide Shut でいいからゆっくりと世界を見つめ直そう。すこし優しくなれるように、逝く年と来たる年に思いを馳せよう。

 この静かな夜に、願うべくは平和と愛を。請うべくは静けさと安らぎを。この地の上の全てのものに。 


('07.12.30)去年の今頃は引っ越しでひっくり返っていて、おそろしく寒くて、心底疲れていた。今年は慣れてきたせいか、寒さには対応できている。多分、生活していると家にも「余熱」のようなものが残っていくのだと思う。そして気持ちの上でも余熱は大事にしなければ行けないと思っている。

 「僕の部屋には目に見えない、一番大事な彫刻がある。それは音楽だ。」と昔言った事があって、それは今でも基本変わらないけれども、これからはもっと生活空間を大切にしようと思う。インテリアはもちろんだけれども、それよりも生活の質、それを実現する空間、と言った方が良いかもしれない。 
 在米の友人が「これだけのオーディオシステムにしてはよく納まっているね。」と言ってくれたのはとても嬉しい事だった。そう、でも次は人間の居心地をもっと良くしなきゃ、です。

 今日は傷がついたランプシェードの修理をして、それからソファを一つ注文しようと思う。そのまま居眠りできるようなのがサイコーだけれども、キッチンの角が邪魔してスペース的に無理なので、せめてずっと座っていたくなろようなやつを。


('07.12.29)悲しさとはこういうものを言うのであろうか。やりきれなさとはこういうことを指すのであろうか。ブラックホールが光りを吸い吸い込むように、砂漠が川を吸い込むように、むなしさとはまたこういう様を言うのであろうか。

 とまれ、来年からオカンは週3日デイサービスに通う事になり、今日その説明と契約が終わった。時の流れとビョーキの進行は容赦なく進むだろうが、物事も少しずつ前へは向かっていると思う。
 ケアマネをやっている友人が言っていた。「結局はしゃーない(仕方がない)、と思えるかどうかよ。」この1年で僕ら兄弟もしゃーないと思うようになった。そういうしゃーない状況の中での、すれ違いの優しさ、と言うことをこのところずっと考えている。ちゃんとコミュニケートできなくても気持ちは伝わるはずだ。大切なのは気持ちだと思う。
 無条件で、長生きしてくれればいいと思う。


('07.12.25)風邪、うまく行かないオーディオ工作、オカンが来たりて睡眠不足で、おまけに難聴気味では叫ぶようにしないと意思疎通もできず、なんともはやメリークリスマス。

 そういえばクリスマス仕様のシフォンケーキなどあったらいいかもしんない。イチゴ味は自然素材では高くつくだろうし、ローソクは挿しにくいだろうから、らしき飾りをちびっとだけ付けたりして。オカンのお気に入り(名前は覚えてませんが.....)なので、注文しておいてあげれば良かった。お正月には送ってもらおうっと。
 オーディオマニアのクリスマスはシフォンケーキで、なんてことになってもお父さん達の株は上がらないだろうけどね。


('07.12.21)アイルランド音楽の守安さんから来春のコンサートにお誘いがあり、京都の年若い友人といっしょに行かせていただく事になった。とても、とても、嬉しい。

 アイルランド音楽は、いくつかのモードで構成される旋律からできているので、ぱっと聞きには同じように聞こえてしまう。それは、たかだかこの300年あまりのローカルなシステムでしかない近代西欧音楽の構造(調性の呪縛!)とは違って、もっと古くて世界各地の音楽と同様の構造からできているからだ。そして同じくモードからできている沖縄の島唄と同じで、そこには長い時間に根ざす深い深いものがある。
 沖縄では「唄三線」という言葉がある。三線は唄伴楽器であって、まずはほとばしる唄なのだ。アイルランドも同じで、コードは後から付いてくるものだ。

 最近クロック(時計ではなくオーディオね)にはまっていろんな資料を読みふけっていて、やや知恵熱状態。わからなくても沢山読んでいると、そのうちにイメージが明確になってくる。コンピュータがらみの世界は「きっちり」理解することなどそもそも不可能なことが多く、「大体こうなっているのね。」、「概ねこんな風に動くんだー。」という所で、「とりあえず次に進む。」という感覚がないと実際に使いこなせなくなってしまう。要はイメージが持てるかどうかで、これは向き不向きが確かにあると思う。

 反面、実際に検証できているわけではないので、聞き覚えや早合点で迷信を信じ込んだりしてしまう事もある。環境や条件次第で結果ががらっと変わってしまう事もめずらしくないので、「一応棚上げしておく。」ことも含めて、信じ込まない姿勢も必要だと思う。
 まー、我々「聞き専」の場合には、最後は「聞く」ことで判断していくしかないのだけれど。


 抜歯後の体調もあるが、高精度水晶がないとこんなに音楽を聴く気が無くなるとは思わなかった。もうクリスタルにしか生きていけない.....。
 PC、クロック、既にあちこちで動きはある。東京の人たちとも連絡を取り始めていて、草の根で何かが動き始めようとしているのを強く感じる。音楽を愛する人達がコラボしていけるとそれもまた愉しいと思う。Web2.0時代のオーディオはこうでなくっちゃいけない。面白くなってきた。


('07.12.19)フィンランドでお世話になったご夫妻にクリスマスカードと「光りのしずく」のCDを送った。このCDにはいろんな楽器が使われているが、どうしようもなくノスタルジックな何かを思い起こさせる。多分、フィンランドの人達にも何か深いものを感じてもらえるのではないかと思う。

 オカンのデイサービスの新しい施設へ提出書類をもらいに物忘れのドクターの所に行く。火曜日が判定会議だそうで、上手くいけばよいが。

 少し体調が戻ってきたので、夜は少しオーディオいじりをする。


('07.12.17)今日は朝から心斎橋に行き、CDドライブケースをまとめるためのアルミ板やInnovatorのカレンダーなどなど、東急ハンズでいろいろと買い物してからCitiBankでドイツに送金。そのあと日本橋でオーディオパーツを仕入れる。
 夕方には歯医者に行き、悪化していた虫歯の親知らずを抜く。最近体調が悪いなあ、と思っていたらどうやらこの辺りが原因であったやも。すっきりしてくれると嬉しいので、それを期待してよい子で早く寝る。


('07.12.16)今日は僕がHP運用を担当している「ヴァイオリニスト大谷玲子の会」のミニコンサート&クリスマスパーティー。前はドライな音だったコンサート会場が改装で響きが随分良くなり、今日は銘器ガダニーニの渾身の音がよく響き渡った。イザイ無伴奏の5番のピチカートやグリッサンドなど素晴らしい。

 こういう生音を聞けばオーディオの音とのレベルの違いや響きの違いがよく分かると思うので、やはり生を聞きに足を運ぶのは値打ちがあると思う。あまり知られていないが、ハイエンド機器でも一般に「美音」と呼ばれる変な音のチェンバロやヴァイオリンを再生するものは結構ある。


('07.12.14)昨日はオカンをデイサービスの送り出しに行き、今日からお泊まりでオカンを迎えに行く。寒くなってきたので、活動量が低下傾向らしいが、それくらいの方が腰が痛まなくて良いと思う。冬ごもりのオカンである。

 「ピアノの森」を読みたくて隔号でモーニングコミックを買っている。今号では「転職請負漫画~エンゼルバンク」に「美人薄命」というキーワードが載っていた。人気上位企業が10年後もトップ20に残る確率は28%で、学生もTVや店で見かける消費者向け事業の会社を希望するが、これらは激しい競争の中で体質が弱っていく場合が多いのだそうだ。

 そうするとSACDがしっかりブレイクしてくれれば僕なんかがCD再生でいろいろ腐心しなくても済んだわけだし、結局はSONYという会社の問題と、オーディオというマーケットの問題なのだろう。昨日あったものが明日も同じようにあるとは限らないわけだ。
 「空の空、空の空なるかな。」(旧約聖書「伝道の書」)


('07.12.12)1週間にわたる試聴が終わった。まあ、結論は見えていたのだけれど、こういうのはちゃんとできる事を確認しておかないとあとで後悔しても遅い。とはいえ少し疲れた。(笑)

 明日からは「おばあちゃんといっしょ」だ。(NHK「おかあさんといっしょ」のメロディーで)


('07.12.11)僕はある通信ソフトのハンドルネームに「大天使」というのを使っていて、友人達のブログなどにコメントを書き込むときにも使っているが、どうも偉そうな名前だと思われているかも知れないと気がついた。

 実はこの名前を決めたときにある下級天使が亡命するストーリーを書いていて、その時に「中間管理職としての大天使」ということを考えていたので使っただけなのですが。なにせ神様という唯一無二かつ絶体絶命のボスをいただき、かなり白痴美的に清らかな天使達を使いこなして、難儀な人間どもに働きかけねばならないので、多分ハードな役目だろうなあ、と思ったわけで。
 例えば黙示録ではミカエルは天の軍勢を率いて悪魔と闘わねばならない。ガブリエルはマリア様に「子供ができたよ~。」と伝えるのは美味しいお役目としても1回こっきりだし、普段はメッセンジャーとして予言者達に嫌なことも伝えなくてはならない。彼らは最上位の熾天使(セラフィム)だそうで暑いことだろう。

 それと大好きな川原泉の傑作コミック「笑う大天使」もイメージにあった。ま、これは学校の名前にミカエルとついていただけだが。(これを読んで笑わねえ奴は人間じゃねえとオラは思うだ。)

 ま、なんにせよ、あんまし楽な商売ではなさそうなんだな。


('07.12.10)オーディオ日記に書いたけれど、在米の友人が遊びに来てくれたり、今日は愉しく充実した1日。今後のこともある程度見えてきて、やる気が出てきた。やはり友達は大切だ。


('07.12.9)福知山の友人が毎年恒例のとても美味しい干物を送って下さった。僕のように静かな生活(still life?)をしていると、こういうことが凄く嬉しい。とりわけ何年も逢えていない友の顔を思い浮かべるのはひときわ愉しい。だから、義理と言うことではなくなにか僕にできることを返したくなる。
 こういうのは贈る方が愉しんでいるのだから、良いよね。


('07.12.8)ちょっと褒めたらRSコンポーネンツが配送手配を間違えていて、おかげで今日は出かけられなくなった。でも届いた変換アダプタを使って試聴したら、とても大事なことが判明した。いやあ、やってみなければ分からないものだ。貴重な時間を無駄にせずに済みそうだ。

 昨日からヤコブ・ブルクハルトの「イタリア・ルネサンスの文化」を読み始めている。ここ何日かオーディオに集中していて疲れたので違うことをする必要があったからだが、塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジア、あるいは優雅なる冷酷」に若い日に出会ったおかげで、西洋ルネッサンス史、中世史に関心を持てたのはとても幸運な事だった。
 僕は違う世界に常に足を踏み入れていないと、バランスが取れない。

 此所ではない何処かへ、今ではない何時(いつ)かへ。


('07.12.7)歯茎の腫れは大分良くなり日にち薬の段階になった。やれやれ。オカンの施設申込書を作ったので、明日出しに行こうと思う。これで今後の変化に柔軟に対応できる可能性が高くなる。

 借り出した試聴機器2台を聞きながら、どちらにするか考えるが悩ましくてすぐに結論が出ない。接続ケーブルが違うので、同一条件で聞くには変換アダプタが必要だ。他にも必要なパーツがあり、時間ぎりぎりにRSオンラインに発注できたので、明日には届くだろう。ここはハイグレードなパーツがもの凄い種類揃っており決して安くはないが、とても便利だ。


('07.12.6)今朝はデイサービスの送り出しに行く。オカンは腰が痛いと愚図るがなんとか送り出しに成功。

 でも睡眠不足はいかんともしがたく、帰ってからまた一寝入り。歯茎の腫れは徐々に納まりつつあり、全体として元気になってきている感じで嬉しい。

 昨日からクロック、といっても時計ではなくオーディオ機器ですが、が2種類も来たので音を聞くのに結構忙しい。デジタルも奥が深く、懐が深い。


('07.12.4)今日は朝からオカンと二人で来年からデイサービスに行く施設の見学に行った。結構大人数でゆったりとやっていて、施設毎にやり方の違いはあるが、オカンは閑居して妄想を為す人なので、うまく遊ばせてくれればいいが。オカンは隣の認知症らしきおばあさんと「何年生まれ?」「何歳?」と何度も繰り返しやりとりしていたし、まあダイジョーブだろう。

 帰ってきて疲れたので軽く寝る。すこしづつ楽になっているので、ありがたい。


('07.12.3)昨日はオカンを送ってその足で、大阪アートコートギャラリーへ。「ソプラノ、フルート、ハープによる優雅な愉しみ」コンサートのお手伝い。
 ソプラノの人が体調を崩して少し危ぶまれたのだが、イギリス製の可愛い湯たんぽを抱いてリカバリして本番はちゃんとまとまった。それにしてもいろんな曲があるがH.パーセルというのは特異な作曲家だと痛感させられた。語るように、歌うように、しかも建築のように確固とした構造とたゆたうような情感と、シンプルなのに何と一度の多くのことを要求する音楽なのだろう。

 終わってからイタメシで打ち上げ(もちろん酒抜き)。やはり音楽がらみは愉しい。

 今日はまた寝て寝る。おかげでかなりマシになったが歯茎はまだ腫れている。まあ、もう少しで収まるだろう。


('07.12.1)きょうから12月。もう今年もあとわずかだが、やりたい事の概ねは何とか形にしたが、やるべきことはまだ沢山残っている。
 値上げの雨あられでインフレがもう忍び寄っているので、対策を形にしなければいけない。そんなに時間はないかも知れない。もちろん時間があった方が良いのだけれど、それは誰にも分からない。馬鹿な政治家が日銀をいじめ続けたおかげで、こういうときに下げる金利幅もないし、また預金金利が下がるし。
 
 きょうはオカンを迎えに行き、駅前で鴨鍋をつついた。お風呂を沸かしたので、風呂上がりにビールでも飲んで、ゆっくりと寝ておくんなはれ。


('07.11.30)今日は昼前からケアマネと、オカンが新しく通う施設の担当者とで集まって本人を交えて打ち合わせ。先方の体制はかなり整っているようで、スムースに打ち合わせが進む。来年からと言う事にして、とにかく来週オカンをつれて「体験」に行くことにする。
 その後は入れ替わりで狭山市の派遣調査員が来られて介護認定の継続についてのヒアリング。で、その後は先日の物忘れのドクターの所へ健康保険証を見せに行く。結構慌ただし。

 なんだかんだで帰ってきてから一寝入りしてしまった。血行不良やストレスで断続的にしか眠れないのは結局蓄積していくので、時々辛いときがある。ま、眠れるときには眠っておいたほうがいい。こういうものは焦っても仕方がない。深呼吸、深呼吸。


('07.11.29)ブリッジするため火曜日に歯茎を一部切除してから少し体調を崩したが、寝て寝てようやくリカバリしてきた。今朝はオカンをデイサービスに送り出し、帰ってから少し昼寝した。

 そして視たかったDragon Ash のライブや映画などを久しぶりにプロジェクターで見た。映像の世界では音のことをあまり考えずに楽しめるので、とても楽だし気分転換になる。MacBook Pro からの映像はとても良いが、DVDレコーダーからの画も結構いける。
 オーディオソフトやデジタルインターフェース(RME)が対応していないことが分かったのと面倒臭いのとで、Macは2台ともまだLeopardにしていない。ま、ゆっくりいくさー。


('07.11.27)昨日はオカンをつれて物忘れのドクターの所に行った。「進行しているようですな。」
 その後弟と合流して3人でうどんすきを食べにいく。お腹が減ったオカンは子供のようで、お医者さんでもそうだったが、待つということができなくなり始めている。やれやれ。

 昨夜は断続的にだが、久しぶりに沢山寝て、少し人間に戻ってきた。今日は珍しく電話がよくかかる日で、何人かの人と話をした。概ね良い方向に動いている感じがする。うむうむ。


('07.11.25)今日は誕生日だが特にどうと言うこともない。JALやANAなどからおめでとうメールが来たぐらいだ。あ、オーディオ日記に誕生日と書いたらある人からメールが来て、これは正直嬉しかった。

 昔は年をとったらもっと賢くなるだろう、と思っていたが実は全然まったくもってそんなことはない。ただ場数を踏んですぐにはぼろが出ないようにしているだけで、中身は馬鹿なガキのままだ。あと数年で60歳になるなんて本人も全く信じられないが、まあ、オカンも自分が認知症だとは思ってないから人生そんなものかも知れない。

 昨日から心の持ち様を少し変えようとしているが、あまり成功はしていない。相も変わらず一期は夢のままよ。いずくんぞ流れゆくらむ。


('07.11.23)本当に寒くなってきた。明日もオカンを迎えに行かなければならないので、今日は久しぶりにカタツムリでちゃんと音楽を聴いた。
 いろいろあって年内の香港行きは無理みたいだ。来年の旧正月後に延期だなあ。

 今夜はそんなことも思いつつ中華粥。香菜も油条もなく腐乳もないが、代わりに大葉を入れたりして、たっぷりと入れた牛すじ肉がはぐはぐとほぐれるのを楽しむ。好々。


('07.11.22)今朝はオカンをデイサービスに送り出し、その後ケアマネと今後の打ち合わせ。新年からは新しい施設に複数日行けるよう依頼する。そこは向かい側の病院が様々な施設を運営しており、認知症対応もしているし、腰が痛いとか健康上の不安要素を抱えるオカンにはいろんなメニューが選べて良いだろうという判断だ。来週金曜日に施設の担当者も交えて具体的な打ち合わせをする事に決まる。
 
 夕方は狭山市役所に行って介護保険の更新手続きをして来た。なんとかこれで画が描けるようになればいいが。ラニーニャ現象で今年の冬は寒いらしい。やれやれ。


('07.11.21)先週からこっちにかけて、やはり疲れていたのだろう。少し眠れたので体調は回復してきたが、まだ咳が残っている。喘息持ちなので、こじれないように何とか今日くらいでリカバリしたいものだ。コタツでぬくぬくしてコーヒーを楽しむオカンと同じように、僕も一服しよう。

 そして八王子にお邪魔したときに感じた「初心」というものに還ろうと思う。求めすぎるのは僕の悪い癖だ。一生懸命になると距離感が希薄になるし、どこかで人に強く当たってしまう。苦手なマイペースというものに努めよう。


('07.11.20)寒くなってくると、コタツという最終兵器があるのでオカンの扱いは比較的楽になる。「コタツで一服しておいで。」というと比較的おとなしくそうするからだ。ここ1ヶ月くらい「腰が痛い。」と言い続けているので、今日は説得して昼からほとんどコタツにこもるようにした。腰のこともすぐに忘れてしまい、休まずにちょろちょろと動き続けるので治らないのだと思う。このままでは多分医者がかりになるのは間違いないので、休むよう言うのだが焼け石に何とかのようだ。やれやれ。

 こちらは風邪を引いたみたいで体調も気分もどんどん悪くなっている。今日も早く寝よう。


('07.11.19)週末の2日間は暖かくて助かった。土曜日は「音と戯れる会」例会。翌日は八王子に移動して、かねてからお約束のお宅を訪問させていただく。ハンディキャップにもめげず中断されていたオーディオに情熱を燃やしているご主人の姿を拝見していると、こちらも何やら初心が思い出されてくる。

 今日は打って変わって寒い。歯医者さんに行った後、オカンを迎えに行き、駅前で鍋をつつく。何の準備もなくもう冬に入らねばならないとは、誠に慌ただしい。
 


('07.11.16)今日デイハウスを見学してきて、認知症対応のことなども教えてもらってきた。大体の方向は見えてきたので、来年辺りから新しい施設に通う方向で調整を始めようと思う。いちばん厄介だが必要なのはオカン本人に納得してもらうことだ。

※17日~18日と東京行きのため更新を休みます。


('07.11.15)パソコンは順調に動いていて、オーディオも快調だ。今朝は何とかデイサービスに送り出したが、オカンについては実は全然そうも行かない。明日、またひとつ施設を見学する事にしている。

 週末は貴重なオフ日で、東京行きだ。8月以来だから、結構久しぶりに会える人も多いし、初めてお訪ねする人もいる。


('07.11.13)実際にMacとWinでHDD経由でデータのやりとりを始めると、Winはフォーマットされてないとか言い出すし、Macでは修復できませんと言い出すし、不安定なことおびただしい。雑誌に書いてあったことは何なのか?FAT32なら大丈夫と言うだけではBootCampのようにスムースには行かないので、何か工夫があるのだと思うが、ライター達は実際に検証しているのだろうか?あ~アホらし。

 USBフラッシュメモリでは全く問題なくスムースに行く。調べると16GBで2万円ほどのがあるので、これを挿しっぱなしで共有データ用にすることにして、さっさと注文した。よってHDDはMacのTime Machine専用にして、Winのバックアップは個別データと設定で随時DVD-RAMでやることにした。
 もうシリコンディスクの時代だかんね。


('07.11.12)先日故障した新品HDD(公称160GB)が交換されたのは良いが、その後のパーティション作成で偉い目にあった。

 我が家的仕様としては、その1台の中に
1.新Mac OS の Time Machine のバックアップに使えること。
(Mac OS 拡張またはFAT32でフォーマット)
2.Mac と Win の両方から書き込みできる「データ」のパーティション
(FAT32でフォーマット)
3.Win のバックアップに使えるパーティション
(FAT32またはNTFSでフォーマット)
という2つまたは3つのフォーマット規格が併存することになる。


 結論からいうと、iMacから切りに言ったが、WinXP付属の「ディスクの管理」ユーティリティは全く役に立たなかった。一体何回やっただろうか、10回は軽く越えているが、一度もフォーマットが出来なかった。Firewire800でもUSB2.0でもうまく行かなかったし、別のWindowsネイティブのマシンでも全く同じ結果になったので、インターフェースや環境固有の問題ではないはずだ。だからNTFSは切れなかった。何という脆弱な役立たず。
 結局Mac(Tiger)の「ディスク・ユーティリティ」でまず「D」にMac OS 拡張(ジャーナリング)のパーティションを切り、「E」と「F」にFAT32のパーティションを切った。残りは空き領域。

 勿論、Macでのパーティション設定も一筋縄ではいかず、いろんなやり方でこれも10回近く試行錯誤させられた。MacとWinの双方からのバックアップを1台のHDDでやろうという方が欲が深いのかも知れないが。
 とにかく勉強にはなった。ダブルブートは苦労も倍かねえ。

p.s.Macでデータを「Eドライブ」に移して、Windowsで起動したら「このディスクはフォーマットされていません。いますぐフォーマットしますか?」と来やがった。フォーマット出来もしないくせに聞くなよ~。
 結局、32GBまでという制限はあるが、「D」「E」「F」と全てFAT32でフォーマットしてようやく両方で無事認識され、更新されるようになった。ただ、この形はかなり初期の段階で既に試してその時は上手くいかなかった。今回とはどこが違うのか?
 よく分からん。だが、まあ結果オーライとするしかない。結局、異なるOSの接点はやはり限られており、BootCampのようには行かない、と言うことだろう。

 ふん!だからコンピュータなんて嫌いなんだ。


('07.11.10)8日日経の夕刊にギリシア・ローマ考古学の泰斗青柳正規さんの「日本人と里山文化」と題したインタビュー記事が載っている。

 「日本人が共有するのは里山文化です。激しくも厳しくもないけれど、はっきりと表れる四季の移ろいという自然に接して暮らしていく。気持ちの面では、何よりも穏やかさを求め、ほどほどの所に居心地の良さを見いだしていく。より激しく、よりユニークであることをよしとする西洋文化とは逆だと言うことを、砂漠でも熱帯雨林でも如実に感じます。」
 「今の日本は、個の確立に向かうのか、改めて集団としての融和、強調を見いだすのか、方向性を見失っています。」

 やたら日本文化の特異性や優位性を強調したり、感性だけで全体を見ようとしないアホな日本文化論、日本人論は掃いて捨てるほどあるが、別のフィールドから提起されたこの見方はとても真っ当だと思う。
 
 グローバル化、情報の氾濫が進む中で、自然に寄りかかって一体感を持ってきたこれまでの「感性」は問題処理能力を既に失っていると思うし、良い意味のトラディションが失われて久しい今、その復活は期待できないだろう。(「美しい国?」「国家の品格?」笑止千万。)
 一方、「個」を確立するのはきわめて不快な作業を強いられるので、今さら日本人の皆がそれを選ぶとはとても思えない。
 かくて、日本人は漂流していき、経済力の低下とともに自信も失っていく、というのが僕自身の観測です。極東の島国でまた身内だけでこじんまりとぬくぬくとやれれば良いのですが、もう世界はそんな風には放っておいてくれないでしょう。よって、よく分からないままに揉まれる事になるでしょう。それをまた「黒船」とか「ハゲタカ」とか呼んだりするのでしょうか?


('07.11.8)オカンのデイサービス送り出しは成功。眠い。


('07.11.6)パソコンと軽く格闘した。雑誌の記事には結構間違いが多く振り回される。結局はこちらの発想の転換で解決の目処が立ち、その確認に今日はAppleに結構早く電話がつながったので、まあ何とか間に合った。もっとも「現在システムが遅くなっていますので」と言ってたので問い合わせは一杯なのだろう。

 文章を書き始めるといろんな事が頭の中で整理できて、なかなかよろしい。沢山書いている人は、その人の姿勢にもよるが沢山考える事も出来るわけだ。


('07.11.5)今日は夕飯のおかずを買い込んでオカンを迎えに行く。息子達の名前と顔もおぼつかなくなってきたし、前途多難だがまあしゃーない。


('07.11.4)再開したアートコートギャラリーの仕事にほぼ1年ぶりに呼んでもらえた。リコーダーのソロ・コンサートのお手伝い。アーティストにルネッサンス・リコーダーとバロック・リコーダーの違いなどについて、楽器を見ながら教えていただくのはとても嬉しい。プラスティックのリコーダーがかなりいい音であるのには驚いた。充実したコンサートの後、久しぶりに焼き肉を食べながらアーティストとスタッフでおしゃべりをするのも愉しい。感謝。


('07.11.3)朝から社会福祉協議会に教えてもらった施設の見学に行く。老健施設とグループホームが併設されていて、向かいには併設病院があり、老人病棟の建設中だ。老健施設は3ヶ月毎の見直しがあり、これが家族にとっては悩みの種になるのだが、ここは一つのエリアでいろんなサービスが提供されるので良いかも。とにかく他の施設も回って、情報を集めよう。

 お昼前には福島から仕事の合間を縫って遊びに来た友人と合流して、オーディオ三昧。


('07.11.1)朝一でオカンのところに行き、「腰が痛い。」だのぶつくさ言うが、あれこれ話してデイサービスに送り出す。ふう。

 ソフマップに電話してHDDは明日引き取りに来てくれる事になった。また日本橋に行くのか~と思っていたので助かる。

 昼寝、夕方寝を断続的に取り、頭がぼ~っとしてても出来る作業をあれこれこなして、夜はヤフオクが終わったら早めに寝ることにする。


('07.10.31)Mac OS10 Leopard のインストールDVDを使って、iMacと Mac Book Pro のWindowsのドライバなどを更新した。これでBootCamp は正式サポートになる。特に Mac Book Pro のキーボードでF11を押せば Print Screen などが出来るようになるのが嬉しい。半角/全角キーは無いみたいだが、音楽専用でAtokもインストールしていないので、特に支障はない。

 ところが iMac のサポート用に買ったHDDがフォーマットが正常に終了しませんでした、でいきなりダウン。交換しなきゃいけない。う゛う゛、面倒くさ。


('07.10.30)今日はワオン・レコードの小伏さんと先日大阪国際音楽コンクールに出場したNさんが遊びに来て、夕方からパーティー。Nさんが声楽をやっている関係で彼女の気に入りそうな声楽やコーラスのディスクを中心にかける。カタツムリたちも張り切って大好評。小伏さんは完成直前の「光りのしずく」のCD-Rを聞かせてくれる。笙が素晴らしく広がり、リードオルガン(いわゆる足踏みオルガン)の細やかな演奏も味があって良い。チェンバロは勿論素晴らしくセンシティブだ。これは完成品のリリースやコンサートが楽しみだ。
 
 まずはビールで乾杯。長ネギの白いところを焼いて皮を剥き、塩とこしょうとオリーブオイルだけで熱々を。さい干しも香菜も無かったので、牛刺しと三つ葉でごま油と砂糖醤油のチャイニーズドレッシング和え。モッツアレラチーズのおつまみ。ボルドーの赤を持ってきてくれたので、オイルサーディンとカボチャのパスタ。たくさんパンを持ってきてくれたので、2本目にヴァルポリツェッラ(赤)も開ける。
 仕上げはStudioK's謹製ヤマモッさんのバナナ味シフォンケーキ(絶賛!)と、岡崎で買ってきたラプサン・スーチョンの濃い紅茶。久々にハイカロリーな一日。


('07.10.29)27日は浜松にお伺いして空模様は怪しいなかでオフ会。といっても寝過ごして集合時間に遅れて、冒頭からご迷惑をかけてしまった。済みません。<(_ _)>
 雨だったので、ウッドデッキでの屋外バーベキューは出来なかったけれども、沢山美味しい物をいただきました。ヤマモッさんのオレンジ味のシフォンケーキも抜群で、これはご家族にも好評だった。もちろんオーディオ談義も楽しく、駅前で軽く夕食をとり翌日訪ねる予定の岡崎の方に移動して一泊。

 28日はお昼に待ち合わせたら、前日参加できなかった方が急遽都合がついたということで合流され たので、ご無理をお願いしてそちらの方も訪問させていただいた。夕食までご馳走になり時間を忘れるとこ ろで、あわやで大阪まで舞戻った次第です。最終の泉北高速で何とかセ~フ。

 いや~愉しかった、皆さん本当にありがとうございました。


('07.10.26)贅沢にもCD再生に使っているDAWソフト Cubase Studio4 が半年ぶりにアップデートされている。アップデート後にフリーズされたのには参ったが、再起動後は安定して動いていて、今回はRAMDiskに結構余裕が出来たので、その分でも安定して動いてくれると思う。こういうソフトは再生しながらデータを取り込んでいくので、RAMDiskに相当余裕がないと時として簡単にこける。

 もうひとつのアップデート・新Mac OSの Leopard も届いたが、明日から浜松行きなので帰ってきてからゆっくりやる事にする。iMacの方はFirewire800のケースを使ってHDDを外付けして、そこにMac&Win双方から書き込みできるデータ・パーティションとバックアップ用パーティションを設けていくつもりなので、ゆっくりと再構成するつもりでいる。音楽・映像専用機の Mac Book Pro の方は、30日に友人達が遊びに来た後にインストール出来るだろう。

※10月27日~28日と更新を休みます。


('07.10.24)オカンは伊豆の農家の生まれで、生家はそれはひどい貧乏だったらしい。いろいろあったけれど今は普通の暮らしが出来て、子供達もいて結構な人生だと言う。あれがない、これを忘れた、どこかに行ったなどと騒ぎ立てるのも、結局失う不安から出てくるものらしいと言うことがようやく分かってきた気がする。

 今日は夕方オカンを送っていった。この3日間くらいでようやくオカンとの関係でバランスのとれる形が見えてきたように思う。ぐだぐだ繰り返し言うことはできるだけ先回りしてつぶしておく、またそれが妄想であっても危険でない限りは放っておく、「お疲れさん。」「ありがとう。」を節々で言う。要するに「在りもの」で受け入れるようにするというか、「しゃーないなー。」と言うことだ。


('07.10.23)いろいろと宣うオカンにめげず、電源の製作モードに励む。手を動かしていると、いろんな事を考えつつもだんだんと身体から余計な圧力が抜けていく感じで、気分が晴れてくる。
 ここまできて急ぐ事もないので、妥協せずにまとめようと思う。

 ビールを飲みながら昔話をするオカンはとても可愛い。いつもこんな風にホンワ~カだったらいいんだけどね。


('07.10.22)腰が痛いだのといろいろと言うオカンであったが、弟と二人して夕方我が家に連れてきた。大分前から僕の家という認識はなく、どこか別のところだと思っていて、それだけで疲れる。

 夜、ネットを見る。つながりたいなら言葉だけでは駄目だと思う。動かなければ人も動いてくれない。結局分からないひとは分からないのだろう。気晴らしにウイルススキャンをかけた。
 少しネガティブな気分。今夜は早く寝て、明日から手を動かして気分転換しよう。


('07.10.21)今日は京都のバロックザールで大谷玲子さんのリサイタル。イザイ無伴奏ヴァイオリンソナタ全6曲を1番から通して演奏したが、最初から何も恐れずにトラックに飛び出していくアスリートのような演奏に圧倒された。確かに体育会系ともいうべき曲想に見合って、思う存分テクニックを駆使してヴァイオリンを鳴らし込む姿はむしろ爽快なほど潔く、何かとても強い生き物の存在を感じた。

 見事な秋晴れの中、とても佳い一日だった。


('07.10.19)一昨日ガネーシュに紅茶を頼んだら、振り込みも待たずに今朝早速届けてくれた。昔なじみというのはありがたいものだ。今日はブルックリンのセイロン・ブレンドで、身体と対話しながらゆっくりと目を覚まそう。
 それにしても眠い。


('07.10.18)朝、目覚ましで起きてデイサービスに行くようオカンに電話したら、機嫌良く行ってくれたみたいだ。やれやれ、眠い。

 午後にはお茶の水のヤマモッさんとスカイプで四方山話をする。考えてみれば、オーディオと音楽に飽きもせず毎日延々と取り組んでいる僕らは、やはり珍しい存在なのかも知れない。別に褒めた話ではないけれど、時間はまたたく間に過ぎていくからできる時にできる事をしておきたいと思う。


('07.10.16)オカンを送っていって、ケアマネとヘルパー責任者と今後の打ち合わせ。デイサービスの施設が割と良い感じなので、ここでのケアの日数を増やしてもらうのが一番良いので、空きの問題もあるだろうが、何とか頑張ってもらうように依頼する。

 その後、随分と久しぶりに心斎橋に買い物に出る。

 いろんな物が値上がりし始めている。円安で企業は一時的に輸出で潤っても、消費の方にツケが回る。問題はこの後だ。景気が腰折れしないことを祈るのみ。


('07.10.15)投信を買うほとんど人は何も考えずにに買っているのだろう。長期間運用されている物が売れず、むしろ最新の物が売れていることは、要するに金融機関の売りたい物、つまりは勧められるものを勧められるままに買っているだけだ。金取法施行で取引減なんていかにいままでいい加減な販売しかしていなかったかの歴然たる証拠ではないか。いずれツケが回ることなんて自覚していないんだろうなあ。

なにも変わったことはないのだけれど、オカンのことはできるだけ「しょーがない。」と思うようにして、ともかくこの3日ほどは平穏に過ごした。夜中に寝ぼけたりするのが怖いが、考えても仕方がない。

 とにかくこちらはマイペースで、決めた作業内容をきちんとやることを考える。そういうふうに割り切った方が良い。


('07.10.13)最近、藤原伊織さんの遺作群や文庫、コミックなどの他は、まとまった本をあまり良いんでいない。結構未読で溜まっている本も多い。日々日経・雑誌・ネットなど雑然としているのと、読み始めると他のことをしなくなる可能性が高いので、ついついそのうちに、となってしまう。

 そろそろ図書館にもカードを作りに行かなきゃ。NYのメトロポリタンにはフェルメールが5点もあるそうだ。始めるなら、まずここかな。

 最近のオカンは本当に手がかかる。ようやく今日、我が家に連れてきた。ああ、ブラックホールのようにエネルギーが吸い取られていって疲れる。寝よ。


('07.10.12)昨日は朝一にヘルパーさんから電話がかかってきて、オカンがデイサービスに行くのを何故かいやがってるとのこで、それを説得しに言ったもののうまく行かず、そのまま日本橋に部品調達の買い出しに行った。ま、そういう時もあるだろうが。先日、介護にかかわっている看護師さんが「しゃーないなー、と思えるかどうかよ。」と言っていたのを思い出した。まそうは思っているんだけれどね。こっちも生身だからね。
 
 JMMのメルマガ[JMM448F]を読んでいると、イラクでの「警備会社」ブラックウオーター社発砲事件がテーマになっている。問題点は多々あろうが、多額の献金($20万)をして見返りに税金から発注される膨大な契約($10億)で甘い汁を吸う、というのは「市場原理」の国でも同様なわけだ。
 世は全て斯くのごときか。


 昨夜はピアソラ関係のCD、LPをいろいろ聞き、ラベック姉妹のドビュッシ-/ストラヴィンスキーのCDのおまけDVDを見た。才気溢れる映像と音。


('07.10.10)昨日のオーディオ日記にラヴェルが少数民族として生まれたバスク地方について書いたけれど、これは少し説明が必要だろう。

 スペインとフランスにまたがるピレネー山脈西部、スペイン北東部からフランス南西部にかけてバスク人がすむ地域をバスク地方と総称する。そしてフランス・バスクは小さくてひとつの県として中央集権体制に完全に組み込まれているが、スペイン・バスクは面積も広く、自治州の一つとして存在感も大きく、独立運動も続いているそうだ。

 バスク語はどのインド・ヨーロッパやロマンス語などの言語系統にも属さない孤立言語で、しかも難解かつ特異な言葉として知られており、「やつらはネブカドザルと書いて、イエス・キリストと読ませる。」などと言われてるらしい。こういう少数民族はヨーロッパには多く、バスク人もかつてはナヴァーラ王国というひとつの国を持っていた。カタルーニャがかつてのアラゴン王国であったように。

 スペイン内戦中の1937年4月26日、スペインの小都市・ゲルニカが、フランコ将軍を支援する独(ナチス)・伊両空軍によって、人民戦線政府を転覆するために史上初めての都市無差別空爆空爆を受けた。これを聞いたピカソが「ゲルニカ」と題した画を描いたというのは超有名な話だ。というか、これによってゲルニカが有名になったのかも知れない。

 しかし不明にして僕もゲルニカがバスクの都市であることは、先日初めて認識した次第だ。ヒトラー的に何故ゲルニカなのかは、人民戦線政府もさることながら、出自も不明でアーリア系とは全く異なる少数民族への差別意識があったのは、多分間違いないだろうと思う。
 そしてかねて人民戦線政府からパリ万国博覧会出展用に依頼があったとは言え、パブロ・ピカソが何故それに強く反応したかは、少年時代をカタルーニャの首都であるバルセロナで過ごし、同じスペイン内での独自文化圏・少数民族をよく知っていたからではないかという気がしてならない。


 いずれにせよ、侵略し侵略され、国境すらどんどん変わっていったヨーロッパというのは、単一民族(とアイヌ始め少数民族のことを忘れて気楽に皆が言う)日本人には分からない人種・民族・言語・文化・宗教の重層的なモザイクのようにさえ見える。


('07.10.9)ここんとこ喘息が出てきて、結構睡眠不足になっていて、体調が良くない。で、休み明けにドクターのところで薬をもらってきた。
 これで今晩はゆっくり眠れれば嬉しい。zzz


('07.10.7)友人の女性が大阪国際音楽コンクールの一般声楽の部で本選進出を果たしたことは前にも書いたが、昨日本選があり、モーツアルトのコンサートアリア、歌曲部門で出演したとのこと。残念ながら入賞はのがしたものの、アマチュアでファイナリストに残るだけでも本当に大したものだと思う。皆、自分を高めようと努力しているんだなあ。


('07.10.6)勝手に予定をキャンセルして遅く起きてゴソゴソして、CDドライブのクロック電源の変更結果が良かったので、そのまま音楽を聴き始める。
 いいツバス(関東ではワラサだっけ?ハマチの小振りなの。)があったので、それをおろして一杯やりながら聞いていると11曲目で来た来た。「あんた、あたしのこと好きだって言ったじゃないの?」と延々と詰め寄るルシンダ・ウイリアムズ。濃いなあ。
 彼女の場合はそうなのかな。人生ってのはなんでこううまくいかないかねー、あっちもこっちも。


('07.10.5)ポール・エリュアールはいろんなもののうえに「自由」と書き、また書かなければならなかったのだけれど、ブラジルではすべてのものがそのまま天然に自由なような気がする。行ったことはないけれど、前にも書いたことだけれど。

 今日本では秋色濃くなってきたが、ブラジルでは3月ぐらいがちょうど秋になり、どっと雨が降るのだそうだ。アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲「AGUAS DE MARCO(三月の水)」の新訳岩切直樹さんのブログに出ているのを見つけた。
 いつ読んでも雨と風と太陽が心の中を吹き抜けていく。素敵な詩だと思う。音楽を知っているとあの弾むような、それでいて自由なリフレインが浮かんできて、もっと楽しくなる。いろんな人が英訳でもうたっているので、機会があれば是非聞いていただきたい。
 ちょっと長いけれど、新訳を全部引用させていただこう。さあ、今夜は神戸の方でアイルランド音楽のコンサートだ。ちょっと遠いけれど頑張って行ってこよう。


AGUAS DE MARCO(三月の水)  岩切直樹訳

棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
ガラスのひとかけら
命、太陽
夜、死
投げ縄、釣り針
ペローバ・ド・カンポの樹
材木の節目
カインガーの樹、カンデイアの樹
マチータ・ペレイラの樹
風の木
川岸の崖崩れ
奥深い神秘
求めても、求めなくても
吹いている風
坂の終わり
梁、空間
棟上式
降っている雨
三月の水の
小川の会話
疲れも終わり


足、地面
ぶらぶら歩き
手のひらの小鳥
パチンコの石
空の鳥
地面の鳥
小川、泉
パンのひと切れ
井戸の底
道の終わり
顔に不機嫌
ちょっとひとりぼっち
棘、釘
先っちょ、点
滴り落ちる雫
計算、物語
魚、仕草
輝いている銀
朝の光
届いたレンガ
薪、昼
森の道の終わり
ピンガのボトル
路上の破片
家の設計
ベッドの中のからだ
故障した車
泥、泥
足跡、橋
ひきがえる、かえる
森の残り
朝の光の中に
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望


蛇、棒
ジョアン、ジョゼ
手のひらの棘
足の切り傷
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望


棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
足跡、橋
ひきがえる、かえる
ベロ・オリゾンチ
三日熱
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望


('07.10.4)爆睡の後、久しぶりに駅前で散髪。すっきりしたなあ。CDと部品でアメリカから荷物が2件。たらたらと遊ぶ1日。


('07.10.2)オカンを夕食の弁当付きで送り届けた。
 家で一緒にいる時間が長い僕には負担が大きい。そういうことも言ってられないが、ともかく疲れた。


('07.9.30)秋の日はつるべ落としで、随分早く暮れるようになったように感じる。もう9月の末だというのに昼間は結構汗ばんだりするが、朝晩の涼しさをみるとあっという間に冬が来るのだろう。多分、最近の日本では春と秋が短くなっているのやも知れんなあ。

 昨日からオカンがお泊まり中。相変わらずで、言うこともなし。最近は結構手がかかるし、何かパワーを吸い取られて製作モードに入れず、致し方なし。


('07.9.27)陽が短くなって、夕暮れるのが早くなってきた。これだけ夏が暑く消耗すると、秋の兆しを楽しもうという気分にすらなれない。でも涼しくなってくるのはありがたい。

 時に人恋しくなるのは厄介だが、音楽と映画があれば何とかなる。ようやく当面のタスクを片付けたので、今夜はBS2で録画しておいた各種コンサートをゆっくり見よう。ラ・フォルジュルネでのM.コルボのフォーレ「レクイエム」。ラ・ベネシアーナのモンテヴェルディ「倫理的・宗教的な森」。鈴木秀美・平井千絵のアルペジオーネ・ソナタなどなど。
 時間があれば「マトリックス・リヴォリューション」。時間が経ってようやくパズルのピースが頭の中で重なってきた。これも解の一つだが、かなり有力なそれになると思う。

 桐の葉も ふみ分けがたく なりにけり 必ず人を 待つとならねど (式子内親王「新古今和歌集」秋歌下)


('07.9.26)CD-Rがうまく焼けなくて、かわりに手を焼いている。片付くような、片付かないような。


('07.9.25)平々凡々。久しぶりにTSUTAYAに行くが、見たいものがほとんどない。少し前まで邦画の力作が結構あったが、近頃ぴんと来ない。世は全て事もなし。


('07.9.22)弟が昨夜から釣りに出かけて帰るのが今夜になるので、今朝は7時過ぎから2~3時間おきにオカンに電話する。ずっと独りでいると不安が嵩じていろいろ妄想が出てくるからだ。夕方の様子では、まあ何とかやり過ごせたようだ。

 その間に小刻みだが、寝る、寝る。夜はLPを聞く。そして久方ぶりに英文をまとめて読む。


('07.9.21)夏の疲れやいろんなものが出たのだろうが、ここんとこ眠くてしんどくて仕方がない。夜は窓を開けてエアコンは入れず眠れるので体も休まるのだろうが、朝方いろいろ作業するともう昼には眠くて仕方がないし、飯を食うパワーもなくひたすら寝こけてしまう。
 この数ヶ月ほどで多少寝付きが良くなったというのか、寝る気分になってきたというのか、とにかくまとまってある程度以上の時間眠るのは気持ちがよい。

 まして昨日から腰が痛くなったので、サロンパスを張って2日寝太郎をやっています。zzzz.....


('07.9.19)昨日は爆睡。ゆっくりと起きて少し暑いが空調は入れず、窓を開け放って、紅茶とパンで和みながら、朋あり遠方より来たるメールや湯便物を見て返事を書き、新聞を読む。我が家は大きな公園のすぐ近くなので、鳥の声も結構聞こえる。もっと涼しくなったらメシアンの鳥のカタログでもゆっくり聞こうかなー。

 そうこうするうちに日も西へ傾き、夕刊も来たので生協のPRでもらった卵を使ってゴーヤチャンプルなど作る。電源など一部改良して、そのうちスカイプで友人と話したりして、まあこれ好日かな。


('07.9.17)オカンが来たりてたたき起こされたりして体調を崩し、更新をおサボりしました。

 少なくとも明日からはゆっくり眠れそうです。やれやれ。


('07.9.14)留守中に録画していたドキュメンタリー「オーケストラは人をつくる~ ベネズエラのユース・オーケストラ ~」(9月3日放映・BS2)を見る。

 30年前のベネズエラに始まり、南米各地の各都市にオーケストラを、合唱団をつくる運動の現在と、ユース・オーケストラの活動。2歳の子供達がおっかなびっくりヴァイオリンを弾く姿や点字の楽譜を読みながら歌う少年、そこから巣立っていったプロの音楽家達。
 彼らが歌うハレルヤコーラスに涙するプラシド・ドミンゴ。8歳のコンサートマスターに驚いたサイモン・ラトルは言う。「ここの子供達は物事が簡単にはいかないことをよく知っているので、懸命に練習する。そして彼らの上達が早い理由がもう一つある。彼らには人を批判するという習慣がない。誰かが失敗しても、次は上手くいくよ、と笑って励まし合う。」
 身体機能や精神に障害を持つ「白い手袋合唱団」の子供達が歌い、演じる(耳の聞こえない子供達)アヴェ・マリアに涙を流すクラウディオ・アバード。

 僕はこういうのに弱い。すこぶる弱い。コミュニケーションに努力しなくちゃとは思うが、小さなあるいは大きなバベルがあちこちにあり、もう言葉の力はあまり信じてはいない。でも音楽の力は信じている。どんな音楽であれ、心を込めて演奏した良い音楽は、人の心を感情を根っこから揺さぶる力を持っている。
 人の心は移ろう。一切は流れ、一切は移ろう。多分僕が信じているのは音楽の力だけだ。努力しさえすれば、心を開いていさえすれば、音楽はずっとそばにいてくれるだろう。


('07.9.13)僕がフィンランドに行っている先週木曜日に、独りでいたオカンは迎えに来てくれたデイサービスをおサボりした。独りでいると不安が先立ってしまうらしい。で、ケアマネとも作戦を練って朝ヘルパーさんに送り出しに来てもらうことにして、今朝は僕も立ち会い、よってたかって送り出した。

 午後には「帰ってきたよ~。」と機嫌良く電話があり、一段落と思っていたら、すぐにそんなことは忘れていつもの妄想に取り憑かれ、夕方にはカンカンに怒って電話してくる。一方的な妄想なので、やり過ごして別の話題を持ち出して、ヴォルテージを下げるしかない。毎回こういうのが続くのだ、やれやれ。

 さ~て、明日からオカンがお泊まりに来る。


('07.9.11)フィンランドでは日経が読めないので、ホテルにあるフィナンシャル・タイムスを読んでいた。といっても英語なので、市況と見出しを読んで、興味あるのをぼつぼつ拾い読みする程度だけど。(笑)日本の情報は官庁パブリシティの裏をとらずにそのまま書くくらいだから、あまり情報収集能力は高くないと思うけれど。
 総じてアメリカの論調は米景気、特にサブプライム問題の本当の損失がどのくらいあるのか、それを速く明らかにしなければ行けないなど、危機感が強い感じだった。ECBも利上げ見送り。

 対ドルで円急騰しても対ユーロあまり変わらず。一般紙の見出しでも弱い通貨のドルともっと弱い通貨の円どうしのレートしか頭出ししないようでは、ダメだと思う。

 日経ネットに『「社会保障カード」実現へ検討会・厚労相が方針』の記事。
 村上龍「半島を出でよ」(まだ読んでない奴は早う読まんかい!)で、住基番号は抵抗が強いので、アメリカのSNN(社会保障番号)の猿まねか年金対策に番号を導入し、税などもこれにリンクして個人情報を横串にシステム化したのはともかく、そのセキュリティがぼろぼろでひどいことになる、というストーリーがあったけれど、まるでそれが当たっているようでお笑いぐさだ。
 「そんなもん、金払って業者に何とかさせろ。」という位の考えと、NTTデータの関係会社に天下りすることしか頭にないトップが蔓延している官庁のセキュリティ意識がどんなに非道いものか。

 舛添要一厚生労働相も単価で医療費や介護費用を抑制する前に、医療費レセプトの電子化をやれよ!現状は電子化の名目でレセプトを画像データ(ipeg!)にするだけで、大枚の費用を使っているというひどさだから、こちらの方が、よほど医療費の抑制に効果的だ。ま、医師会が怖くて出来ないだろうけど。でも医師会も考えなよ、厚労省の現場しわ寄せにのっかってると単価ばかり切り下げられて結局は医療全体がやってられなくなるだろうし、明朗会計と過剰診療抑制、正当な単価・報酬の体制を整備する方がよっぽどトータルとしてはいいと思うのだけれど。
 でも、まあ、各県の健保連など天下り先はなくなるし、非効率な医療費対策で飯食っている人達が失業するし、既得権益優先・既成秩序後生大事に思考停止のお国柄だからねえ。


('07.9.10)フィンランド、ヘルシンキ、というと皆当然のように「かもめ食堂」の話になる。小さな日本語で「かもめ食堂」と書いてありますが、「カハヴィラ・スオミ」が本来の名で、実は訪れたのはもう帰るという日、しかも市内中心部から外れている事もあり、タクシーで行き帰りという慌ただしい訪問でした。

 フィンランドはガイドブックによると英国に次いで食べ物のまずさでは定評があるようで、スモークしたサーモンや白身魚は美味しいけど味が濃くて飽きるし、街に溢れるカフェやバーは格好いいけど結構イタメシ系が多く、これまたドイツのモッツアレラやクリームなどこってりチーズで胃にもたれる。勿論、アルデンテなどと言う概念はアルプスの北には存在しない(と聞いていることを今回も実感しました)。ただ味では3軒目のホテルのレストランのイタメシがかなりセンス良く、ここでミネストローネを飲んだときはほんとにホッとしたものだ。

 話は戻ってカモメ食堂。勿論、コーヒーとおにぎりなんてのはありませんが、美味しいスープありーの、カツレツなど一皿定食メニューもありーの、そんなに美味しくはないけどパンのかわりにライスは付けられるし、なにか久しぶりに癒し系のメニューに出合ったという感じで、「もっと早くに来れば良かったね~。」と皆で話し合ったことしきりでありました。

 日本の観光客だけでなく、メニューが珍しいのかフィンランド人も老若入れ替わり来店してました。中は映画より狭い感じで、もちろんインテリアも結構違っていましたが、美味しくて良い店だと思います。


('07.9.9)昼過ぎに起きて、紅茶を飲みながら友人に長いメールを書く。シベリウスが好きでずっとフィンランドに行きたがっていた彼が事情があって今は行けず、生家のシベリウス・ハウスは改装中で中を見られなかったものの、行ってきた僕が感じたことを書き送った。
 その後、駅前に昼食がてら買い物に行った。2食も作るエネルギーがないのと、昨日発売されたオーディオベーシック誌を買いたかったからだ。久しぶりにお好み焼きを食べながら読むと、ヤマモッさんが健筆をふるっている。好々!

 少しずつパズルが合って行くように、心と体がシンクロしようとし始めているようだ。眠い。

 9月2日のコンサートについてはオーディオ日記9月9日の項をご覧ください。



('07.9.8)マシントラブルでヘルシンキでの出発が2時間あまり遅れて、へろへろですがとりあえず無事に帰ってきました。う゛う゛疲れた。

 今はホビット庄に帰ってきたホビット状態。土産話はいろいろ、また改めまして。別ページかな。


('07.8.30)WAONレコードの小伏さんからメールで、共通の知人がなんと大阪国際音楽コンクールの一般声楽の部で本選出場を決めたらしい。アマチュアなんだから、これは凄いの一言。頑張ってるなあ。

 僕は明日からボチボチ・フィンランド。まずはヘルシンキに入り、シベリウスを生んだ街ハメーンリンナで友人達が催す上映会のお手伝いをする。その後ヘルシンキに戻り、高速艇で日帰り可能な対岸の街、エストニアのタリンを観光したりして、8日(土)朝に関空に帰ってくる予定だ。
 喉の具合がスッキリしないが、ちゃんと薬も持って行くし、ボチボチ(らしい)の国でカモメ食堂的にゆっくりするつもりだ。

 今朝はデイサービス行きでオカンが少しもめたが、弟もいるしま何とかなるだろう。

※8月31日~9月8日とフィンランド行きのため、更新を休みます。


('07.8.29)今日の日経夕刊に載っていた「地下鉄初乗り1000円が示すこと」には唸った。4ポンドで@240円として960円という事だけど、確かに10年間に為替は約6割のポンド高になっているがそれにしても高い。それは95年を起点としてみればイギリスの国民所得は日本の1.8倍になっているという要因が大きい、という訳だ。サッチャーの改革は無駄ではなく、ウインブルドン現象とい言われる活発な外資によるシティーの活況もそうした努力の成果だ。日本でのウインブルドン現象と言えば、せいぜいが朝青龍問題(相撲という最も日本的な村社会でのパーセプション・ギャップ)くらいだから、彼我の差はおびただしい。

 もちろんイギリス人にとっても高い料金かも知れない。何せ一人あたり所得でもかつてEU最貧国と言われたアイルランドに抜かれたと言われているくらいだが、こう示されるといかに日本の所得が伸びていないか明確になる。

 この国は確実に日沈む国になっている。


('07.8.28)姪っ子が29日に留学でイスタンブールに発つので、そのお祝いも兼ねて、夕べは家族4人集まって豆腐料理を楽しんだ。トルコでは勿論寮に入って英語の授業なのだが、こういう所を選ぶのが彼女らしい。来年はどんなところに就職してくれるか楽しみだ。

 ヘルシンキのオーディオイショップ・レコード屋さんを訪問しようと連絡を取っているが、土日は完全休みであるらしく、やっぱりカモメ食堂的ペースで行かにゃならんかな~、という感じだ。「ゆったり~」を勉強しに行くという感じかも。
 ま、今日から荷物を詰め詰めしましょうか。結構気温も低いようで、今朝は8度で曇りだそうな。


('07.8.26)オカンがお泊まりに来ていて一昨日は早朝たたき起こされて1日調子も機嫌も悪く、昨夜は椅子でバリケード封鎖(笑)したのでまとめて眠れて、今日はまあまあ調子がよい。といっても喉がおかしくて少しゼーゼーいうので気になる。虎の子の漢方薬を飲んだりしながらリカバリにこれ相務める。オカンも物忘れの先生に言われたノートや塗り絵を一応描いているので、まあ平和なものだ。
 
 金曜日のフィンランド行きまで体調をちゃんと保ちたいので、昨日今日と大谷玲子さんの後援会HPを更新したり、カナダでセールしているのでパーツを注文したりしながら、ゆっくりと過ごす。


('07.8.24)今日はオカンと弟と3人で、夕方物忘れのドクターの所に行く。何せ脳を刺激することをするように書いたり計算したりする作業をして、本人の思いこみでもめたときにはその場しのぎでも良いから、感情的なもつれを抑える方が良いとのこと。

 その後、夕食前に紀伊国屋へ塗り絵の本や漢字書き取り、算数のドリルなどを買いに行った。さてオカンはちゃんとやってくれるかしら。


('07.8.23)今日は愛知から来られた友人にひととおり聞いてもらって、映像も少し見てもらった。ご参考になれば嬉しい。

 その後デイサービスから帰ってきたオカンの様子をのぞきに行く。忘れ物をしたとか騒いで手がかかる。感情的になると手が付けられないので、そうならないよう姪っ子と二人で話をするが、大層なことだ。補聴器も杖も要るのだろうなあ。
 僕らだけで考えていても仕方ないので、明日は物忘れの先生の所に行こう。


('07.8.22)疲れが溜まっていたのだろう、夏風邪は結局治りきっておらずこの2日間ほど療養に専念した。

 明日は愛知の方から友人が遊びに来る。その後はオカンのご機嫌伺いだ。


('07.8.20)18日は音と戯れる会例会。凄いプリアンプ(内容もだが値段が特に)を聞けて良い経験が出来た。色や歪みが付いていないので一聴刺激が少なく目立たない。こういうものの値打ちはなかなか理解されず一般受けしないだろうが、こういう音はとても希少だし、大切にすべきものだ。価格はとても理解できないけど。

 夜のパーティーは大笑いした。さすがに病み上がりなので深夜のカラオケは後ろ髪(これはまだ沢山ある)惹かれたが、リタイアしてホテルで昼まで寝こけて、早々に引き上げてきた。
 大阪では脳味噌が溶けそうな気さえするのに、東京は涼しくて助かった。

 さて、これからはフィンランドモードだ。


('07.8.17)何とか頑張って眠って少しリカバリした。暑かったが明日の東京行きの新幹線のチケットと、修理した靴を引き取りに梅田まで行く。地下鉄に片道30分あまり乗っているわけだが、冷房もほどよく雑誌を読むにはちょうど良い。お盆だがちょうど帰省ラッシュと逆方向なのでチケットは問題なくとれた。

 マーケットの方は来週までもつれ込むかと思ったが、FRB(連邦準備銀行理事会)が果敢な判断をしてNYも反発したようだ。間違っても日銀には出来ない芸当。もっと円高の昼の間にドルを買っておくべきだったと反省しながらも、これだけ為替レートが動くと円建てのカードで海外から買うのはばからしいので、ドル建てカード決済用に少しドルを買う。まあSACDやオーディオ部品ぐらいしか今のところ買いたいものはないんだが。

※8月18日~19日と東京行きのため、更新を休みます。


('07.8.16)暑い。たまらん。オキナワへ避暑に行こうかね~。あそこでは少なくとも夕方には風も吹いてオリオンビール飲もっ!て気になるもんな、ヤマモッさんによれば人類は1,000年持たんらしい。そんな先のことはどうでも良いけどね。

 今日もデイサービスから帰ってきたオカンをのぞきに行く。まあ、オカンがいちばん元気なのかも知れん。わしゃもう寝るよ、今日は。


('07.8.15)今日は今週唯一のオフ日。オーディオいじりをし、土曜日の音と戯れる会の準備をしたりして過ごす。やることは他にもあるんだが、昨日一昨日と何せ暑くて体調が良くなかったので、週末に備えてひたすら養生。


('07.8.14)「リアルな現実というのは面倒臭くやっかいなものだ。戦後日本はアメリカの庇護に頼ることによってそういった現実と向かい合うことを避けてきた。そういう国はひたすら現実をなぞり、社会や文化が洗練されていくが、やがてダイナミズムを失って衰退に向かう。」(村上龍「半島を出よ」幻冬舎文庫版)

 誰かが日本語は曖昧なままにしゃべることができる言語であり、例えば英語のように主語・述語が常にはっきりした言葉で考え話せば論理的になる、とかいう馬鹿なことを書いていたが、まだこんな俗説を信じているのだろうか。
 日本語にも主語・述語はちゃんとあり、それを使って論理的に語ることは可能であり、そうしている人達もいるではないか。言葉は文化に対応して変化してきたはずだし、それは曖昧なままにする方が楽だからそうなってきたのでもあるだろう。すなわち論理的思考が苦手な理由を言語構造になすりつけているだけではないか。そういうひとは英語でしゃべろうがフランス語でしゃべろうが論理展開は出来ないだろう。

 論理的思考の母はまずもって資質と必要性だと思う。ある程度の資質がないと、こういう作業には向かない。そして、自分を、そしてそれをとりまく現実を定義する必要性に迫られるから、いやいやでも苦痛をこらえて現実と向き合うのだ。
 自分を(とりあえずとしても)定義できない人間がどうして十分なコミュニケーションなど出来るのだろうか?


('07.8.13)以前何人かの人に、「立ち読みで良いから村上龍の『半島を出よ』の最初の30ページくらいは読んだ方が良い。」と言ったことがある。北朝鮮のコマンドが福岡ドームから福岡市を占領する物語だが、その前提に日本の経済的崩壊についての叙述がある。ご存じの通り村上氏はJMMというメディアを通じて、日本の税財政経済状態についての分析を繰り返してきているので、これはそれなりに根拠のあるものだ。
 だが僕が読め、と伝えた人々の大半は立ち読みすらせず、まだ基本認識すらない。仕方がないので、ここに引用させてもらおう。

 「あの、猿のような顔をしたアメリカの大統領が、アフガニスタンとイラクとイランとシリアの民主化に失敗しましたと認めたころ、ドルが急激に下がりはじめ、円はしばらく上がったが、今度はドルと入れ替わるように下がり始めた。そのあと、地方自治体や特殊法人の債券がものすごい勢いで下がり、しばらくして円が売られ始め、やがて国債が、次に株が暴落を開始した。緊急事態ということで、株の取引はしばらくできなくなり、そのうち銀行も閉まった。国債を大量に持っていた銀行がつぶれ、国が借金でパンクして、円がさらに下がってしまうと、石油や食料が足りなくなって寒さや上で人が死ぬのだと露骨なことが言われ出した。」

 「日本は経済運営を誤ったわけではありません。チェ・ホギョンがそう言って、ワシントンで培った見識を披露した。どの国でも同じですが、既得権益層をつぶし、経済を復興させるのは大変に困難です。日本の場合、金食い虫である官営組織の特殊法人をつぶすのが急務でしたが、それは結局できず、それよりはるかに簡単な憲法改正に向かおうとしています。」(幻冬舎文庫版)


 もちろんこれは一つの可能性でしかない。しかしそれなりに蓋然性の高いシナリオだ。今、日本の政治は国内的文脈だけで迷走し、しかし世界のヴォラティリティはそんな暇を許さないほどにどんどん高まっている。おそらく適切な政治経済的対応はとられないだろう。つまりは成り行き=思考停止=問題先送りって奴で、ぬるま湯につかっているカエルは、湯が煮立ち始めた頃にはもうくたばっているんじゃないかな。分岐点はBK、AK、つまりビフォー・コイズミ、アフター・コイズミって事になるかも知れない。

 はっきりしているのは、少なくとも海外旅行はこの10年以内くらいにやっておいた方が良いという事だ。その後には、日本人は海外でも大事にされない時代が来るだろう。


('07.8.12)今日はくそ暑いのに、AV用のアンプの接続換えでドライをかけた部屋でぽたぽた汗を流す。なんとか押し込んで、夕方オカンを迎えに行く。駅前で夕食を取り、買い物がてら家に帰る。
 弟の家では朝からいろいろとブースかしていたらしい。妄想はできるだけ相手にせず、忘れることを期待してやり過ごすしかない。

 明日は久しぶりに物忘れのドクターの所にでも行こうかしらね。


('07.8.11)今日はフィンランド行きメンバー5人での打ち合わせ昼食会。比較的旅慣れた人達ばかりなので、いきゃあ何とかなるべよ的な感覚でイメージ合わせ。
 シベリウスの生家、イッターラ・ガラスセンターなども行けそうな感じだ。高速艇で近いのでエストニアの首都タリンへも日帰りで行こう。僕はCDとオーディオ機器を自由行動でいろいろ当たってみようと思う。

 初秋の北欧にはどんな秋が降り立ち、どんな空が広がっているのだろう?森と湖にはどんな音が響いていて、どんな匂いがするのだろう?


('07.8.10)昼食がてら携帯の機種を国際ローミングできるものに更新に行く。フィンランドに行って連絡が付かなくなればオカンは間違いなく大騒ぎするだろうし、こっちも気にかかって仕方がない。姪っ子が留学に出発する時期が早まって仕事を抱える弟一人だけになるので尚更だ。
 初通話は別嬪さんからかかってきたので、幸先も佳しと辻占しよう。

 僕には高機能の携帯は全く必要ないのだが、やはり新しい機種はいろいろと使いやすくなっている。本体代金の分割払いシステムの説明には笑ってしまったが、要するに2年使ってくださいという事だ。ま、2年も経てばかなり状況も変わるだろうから、その時にまた考えよう。固定電話も定額制あるいは無料化の方向だろうし、携帯も当然その方向に行くだろうが、iPhoneの出現で日本の業界もスマートフォンに目を向けるなど、ようやくビジネスモデルも含む見直しの可能性が出てきているようだ。
 


('07.8.9)オカンのデイサービス・デビューの日なので、夕食の材料を買って、帰ってくるのを待っていた。施設のスタッフが送ってきてくれて機嫌良く帰ってきたのだが、「楽しかったか?」と聞くと「病院に行ってきたのだから別に。」ととんちんかんな返事で、要はすっかり忘れているのだ。我が家を含めて他所へいくと病院に行ったと思いこむパターンができあがっているようだ。

 がくっと来たが、連絡ノートを見ると塗り絵や工作をしたそうで、まあ一時でも楽しく過ごせたならいいかと思い直す。少なくとも独りで家にいてストレスや妄想をため込むよりはマシなんだろう。これからは現状維持なら良し、マシなら良しという世界なのだなー。


('07.8.7)ヘルシンキまでの航空券をH.I.S.に取りに行く。もうパスポートさえあれば再発行も可能なEチケットの時代なのだそうで、プリントアウトした紙1枚だ。左足を伸ばせるように行き帰りとも通路際の席を取ってもらったので、少しは楽に行けるのではないかと思う。

 後は、オカンと連絡が取れるように国際ローミングできる機種に携帯を変更しなきゃ。


('07.8.6)ヘルシンキのコンサートをウェブから予約しに行ったが、8月24日発売開始とのことで今日はアカウントを作成しただけに終わった。
 ちなみに、ザカリ・オラモ指揮、フィンランド放送交響楽団で、曲目はモーツアルト「交響曲39番」、ユッカ・リンコーラ 「トランペット協奏曲1番」、ストラヴィンスキー「春の祭典」だそうだ。ホールの建物はアルヴァ・アアルトの設計によるものらしい。さて予約取れるかなあ。

 オカンは体調は戻ったものの「1回休む。」(??)とのことで、今週はお泊まりはなし。まあ、木曜日のデイサービス・デビューの祝いなど盛大にやらかそうと思う。


('07.8.5)オカンの体調が悪いので、今日のお迎えは中止。明日また様子を見る事にする。今日は片付け毎と計数整理。さぼっているとすぐに溜まってしまう。
 夜はヤフオクでアンプを買った。大したものではないが。


('07.8.4)フィンランドでコンサートに行きたいと思ってウェブで調べる。残念ながらシベリウスは無かったが、良さげなのがヘルシンキのフィンランディアホールで2つほど。
 ハンブルクで「魔笛」を見たときは、歌詞がないので正直退屈に感じてしまう時もあったが、でも楽しくて良い経験だった。こういうものはやはり頑張って聞いておくに限ると思う。
 いければ良いな。


('07.8.3)今日は午後からデイサービスの施設との契約。説明と書類の取り交わしの後、四方山話をする。上履きはスリッパではなくズックのようなタイプにして欲しいとか、連絡ノートを書いてご本人に持たせますとか。
 朝迎えに来てくれたときに支度済ませて鍵をしてすっと出られるだろうか、物忘れがひどいから荷物や服がないとか騒いで迷惑をかけないだろうか、などと心配はいろいろあるが、とりあえず送り出すしかない。まるで幼稚園に子供をはじめて行かせるときのようだが、子供と違って老人は文句と理屈が多いからなあ。


('07.8.2)今日は今週最後のオフ。睡眠補給して洗濯物干して、後は音楽三昧。久しぶりに少し幸福感を感じてしまった。
 明日はオカンのデイサービスの契約に行く。いよいよ来週木曜日からデビューだぜ。


('07.8.1)昨日今日は久しぶりに何もないまとまった時間なので、オーディオいじりにふけった。CDドライブとDVDドライブ用の電源をようやく完成させた。CDの音は随分と暖かみと量感を併せ持つようになってきた。キース・ジャレットなど聞くと無性に酒が飲みたくなってきて困る。

 今夜はPLの花火大会なので、我が家の前の道路も夜はいつもより車が多い。もう8月になってしまった。今月末にはこのHPを始めて丸5年になる。


('07.7.31)日曜日は京都でオーディオのオフ会。いいメンバーが集まって、音楽を聴き、夜は二条の豪邸で夕食会。アフターはペールエールとシングルモルトでゆるりと夜が更ける。
 ホテルで夜半に目覚めてひとしきり物思いにふけり、その後またチェックアウトぎりぎりまで寝てしまった。京都駅への道すがら、町屋作りの創作中華で庭を見ながら昼食をとり、オノ・ナツメのコミックなど買い込んでゆっくりと大阪に帰ってくる。うむ、京都も良いなあ。


('07.7.28)今日は西宮の教会で友人の映像作品「MATSUTANI1」の上映会&トーク。上映環境は良くなかったが、アーティストとの話は得るところ大だった。ミュンヘンに留学していたときに晩年のセルジュ・チェリビダッケと親しくなり、2年近くいろいろ話をしたというピアニストとも知り合い、これも印象深い話を聞かせてもらった。明日の京都行きで、今日はバタバタしているので詳しくは改めて。


('07.7.27)今日はオカンを送っていった。いや忘れ物がどうとかうるさいこと。

 用事を済ませて、夜はオーディオいじり。映像再生の時にカタツムリをならすのは大層なので、小型のスピーカーとアンプを探していて、スピーカーの方は良さげなのを見つけたが、アンプが今ひとつ決まらない。今日はヤフオクで競り負けるし、これからのヤフオクは本当にPCを2台オンして見ながらして必勝を期そうかねえ。


('07.7.25)昨日からオカンがお泊まりに来ている。こちらは疲れが出て喉が痛くて寝ているところ、張り切って洗濯ばかり何回もして放っておくと間違いなく部屋干しになるので、仕方なく洗濯機をガムテープで封印した。所在なさそうにこれまた玄関先を何回も掃除していたが、これは平和的なのでそのままにしておく。

 夕方買い物に行って、夕食は絹揚げを使った豚肉抜きのナーベラー(沖縄のヘチマ)チャンプルと水なすの漬け物。オカンはナーベラーが好きみたいで機嫌良く食べていた。まあ、平和な一日。


('07.7.23)オカンのデイサービスの関係で施設スタッフとの面接。そのあと郵便局に一緒に行く。暑い。
 デイサービスはおそらく来週からかなあ。

 今楽しみにしているのは土曜日に西宮である映像のお披露目会。友人が作った「MATSUTANI1」というパリ在住40年の現代美術家の作品の映像だけれど、友人達が得意とする日本的要素がどう映像化されてるのかと、なぜパリなのか?という点にまだ見ていない僕の関心はある。なぜ日本で製作されないのか?日本的環境の何が不要で、パリ的環境の何が必要なのか?
 でも、ものづくりはおもしろいのだろうなあ。


 それと日曜日の「音と戯れる会」京都オフ会。京都の2軒の会員宅を訪問してわいわいとやるわけで、ご家族共々夕食会に参加される方もあり、賑やかで楽しいだろうなあ。暑いだろうし僕はパワーがないので、その日はお泊まりする。
 いつもよそのお宅の音を聞かせてもらうときにオーナーは結構緊張されたり気合いが入るのだけれど、要はその人なりの個性というか感性を聞かせてもらうので、それが僕らの立ち位置をシフトさせるスプリングボードになったり経験値として残っていくので、例えばスピーカーの高域のアッテネーターを上げたりといったことなしに、あるがままで十分だと思う。


('07.7.22)投信残高は増えており、外貨、なかでもBRIC'Sの伸びが著しいようだ。邦銀もリテイルという名のビジネスモデルは構築できず、郵政は闇雲に拡大路線で、とにかく投信を売ろうとしている。国債か投信以外には運用の実態はないようだ。
 これが日本人の海外資本逃避の本体だとしたらお寒い限りだ。だって所詮はドメスティックじゃないか。

 英語とコンピュータ。この2つがある程度こなせなければ、結局こういう形になる。年をとってからの語学は相当覚悟がなければはっきり言って無理だ。とにかく読む。辞書を引く。また読む。読む。それしかない。
 おまけにこの場合は金融についてのドキュメントを読めなければならないので、経済について知識のない人に教えてもらっても役に立たない。これは実用の世界であり一般語学の問題ではないのだ。
 人の力を借りて訳してもらおう、などと考えていると、その人がいないときに事が起こればどうしようもないし、財布を結局は握られかねない。どんなに親しくても気にかかっても、その人自身の責任にかかわることだから、肩代わりしてあげることも、代行してあげるることも出来ないのだ。

 結局は、自分でやると覚悟を決めて飛び込むか、他に自分にあった投資スタイル(高い手数料を取るプライベートバンクなども含めて)を探すか、どちらかしかない。

 今日の夕食は青梗菜と絹揚げの生姜とニンニクの炒め物。あんかけにせずに、中華調味料を使わずに、どれだけ均一に味を行き渡らせるか。


('07.7.21)かなり寝てもまだ疲れていたが、今日は思い立って日本橋と心斎橋に買い物に行く。
 概ね確保できたが、目当てのオペアンプは結局どこにもなかった。通販で入手するしかなさそうだ。日本橋も落ちたものというべきか。

 眠かったが、頑張って起きていて目当てのケーブルをヤフオクで確保した。大分安くなってきたので助かる。


('07.7.20)来週月曜日にデイサービスの面接。一方、姪っ子情報だとオカンは結構気にいっているらしい。まあ、良かった。

 今日は休養日。合法的に死むことにする。ふあ。


('07.7.19)今日は朝も早うからオカンのデイサービスの施設を見学に行く。弟の家からタクシーで10分もかからない近さ。昨年出来たばかりの新しい施設で、綺麗、広い、明るい!の好印象。若いスタッフもみな良い感じで、参加者のおばあちゃん達に聞くと「ここはいいよ~。」との高評価。まだ60歳代(!)の男性から、うちのもうすぐ90歳までいろんな人がカレンダーの塗り絵や名札のために切り絵で手を動かしたり、体操したり、昼食やおやつを食べたりする。風呂にも入れる。オカンも機嫌良く参加しているし、空いているのはこの木曜日の1人分だけと聞いたので、「お歌」の途中で早めに引き上げて、早速ケアマネに書類を出しに行った。多分行けるんじゃないかと思う。

 少しずつ形が見えてきたのでホッとするが、でも疲れた。うう。


('07.7.18)今日は朝からフルに作業して、夜は音楽を聴いた。明日は早起きなのだ。


('07.7.17)オカンのデイサービスの施設見学が木曜日に決まった。もれなく僕もついて行くので、朝早いのは苦手だが頑張ろう。気に入ってくれると良いが。
 久方ぶりの準洗濯日和。でも干すのは明日。眠い。


('07.7.16)雨。洗濯が出来ないのが痛い。ま、回復途上なので出来ることをしこしことやる。久しぶりに餃子とビールの夕食にしたが、パワー出るかなあ。


('07.7.15)沖縄から帰ってきたら、「要介護3」でオカンの介護認定が届いており、すぐに調整に動き出す。
 でも結局疲れが出てダウンして、昨日からようやく社会復帰。でも頑張って今日はケアマネージャーとの打ち合わせに行き、ケアプラン作成を依頼。来週からデイサービスのための施設を見学して回る。オカンの気にいるところがあればいいが。


('07.7.11)「不動産景気がいいのか、東京ではますます高層ビルの建設が目白押しだ。明日にも大地震が来るかもしれないと言われているのに、理解しがたい。(中略)
 それでも私は、所詮ビルは食べられないし、そこから発信されるほとんどのものは、生きていくことの根本を左右するものではないような気がしている。」(大貫妙子「私の暮らしかた」~季刊誌「考える人」No.21/2007年夏号)

 沖縄で買って読んだので、より響くものが何かあった。田植えのもんぺ姿の写真もあったし。(笑)
 ただね、後で気づいたんだけれど、もう紙媒体だけの世界はとっくにないのだし、こうして世界をより近く緊密につなげているネットだって、コンサートやオーディオのための機器だって「産業の米」と言われる半導体なしには成り立たないんだよね。それは大体ビルの中で設計されているだろうし。


 いくつものレイヤーが多層的に入り交じり、同時並行的に様々な営みが行われていく世界では、複数の視座を常に持って自分の立ち位置をシフトしていく、そういう感覚がないと行けないのだろうなあ。 


('07.7.10)今夜、沖縄から帰阪しました。もう何回も行っているのでだんだんと日常化してきて、旅という感じよりも人生いろいろあるのだけれど、いろんな人と旧交を暖められたことはとても嬉しかったし、楽しかった。
 皆さん、これからもよろしくお願いいたします。<(_ _)>

 ぬちどぅたから、なさきどぅたから。
(生きていることはそれだけ価値あることだ。人の情けが僕らの本当の財産だ。)


('07.7.4)沖縄から電話で日程の相談などあり。いよいよ明日からだ。行ってこようね~。

 失言親爺の後は目立ちたがりの小池オバハンか、大笑いしてしまったぜよ、全く。阿倍のボンボンは居座ろうとするだろうし、またぞろ脈絡もなくいろいろ吹き出すだろう。平成元禄紙芝居の様相を呈してきたなあ。
 日本の中央銀行は独立性がないと既に見抜かれているし、当分利上げはないとの判断で円キャリートレードが進んでいるのと、円安で財界は輸出好調で順調と思っているが、改革が見込み薄と判断されたときには経済はどうなるのかね?本当のハゲタカはそっから先なのだが、分かっちゃいないんだろうなあ。


 マイルもしっかりたまっているし、来年はどこに行こうかね。

※7月5日~10日と沖縄行きのため、更新を休みます。


('07.7.3)5日から沖縄行きなので、家のことなど片付けながら、結局は買い物と少しだけオーディオいじり。

 多分沖縄に着いたら、どっと寝るだろうと思う。あの島の空気はあっというまに武装解除して、肩の力を抜いてしまうパワーを持っている。お昼についたら空港の回転寿司(隠れた目玉!)で思い切り寿司を食べ、国際通りの宿に着いたら即ヘリオスパブでヴァイツエン(小麦の上面発酵・すごくきめ細かい。)を飲むのだ、などと考えていると、ほっぺたがほころんでくる。


('07.7.1)昨日はフェニックスホールでレクチャーコンサート。今年は北欧という事で、「バルト三国~音楽に織り込まれる自然と人々の声」
 レクチャーと大谷玲子さんはじめいずみシンフォニエッタのメンバーによる2曲の演奏(A.ペルト「フラトレス」、P.ヴァクス「弦楽四重奏曲第2番~夏の歌」)。
 レクチャーは正直時間がないので駆け足、という印象だったが、例えば言語的にはエストニア語はフィン語やハンガリー語と同様ウラル・アルタイ語族で、ラトビア語、リトアニア語はインド・ヨーロッパ語族に属するとか、リトアニアはカトリックが主流でポーランドとの関係が強く、一方エストニア、ラトビアはドイツ系の影響が強くルーテル派のプロテスタントが主流であるとか、基本的な切り口が整理できたのはありがたかった。
 これら三国はそれぞれ著名な音楽家を輩出しているのだが、民族の中での音楽の役割の大きさ、とりわけ合唱のもつパワーはリガ(ラトビア)の音楽祭のDVD映像などでもずしりと伝わってくるものがある。

 僕らには肩を組んでともにうたえる歌があるか?


('07.6.29)今日は夜に弟の所に集まって「家族会」。といっても皆で手巻き寿司をわいわいと食べただけだが。人が沢山いるとオカンも比較的ご機嫌がよろしいようだ。このところ家族の絆が少しずつ強くなってきているのを感じる。


('07.6.28)今日は東京から友人が遊びに来て、いろいろ音楽を聴きながらとても楽しくためになる時間を過ごせた。手元に孔子がないので記憶だけれど、君子の交わりは淡きこと水のごとく、ゆるやかに続いてほしいもんだと思うなあ。少なくとも向こうは大人だからね。


('07.6.27)昨日は移し替えたフォノイコの音質チェック(好々!)の後、大谷玲子事務所でHPをレンタルサーバに移行する打ち合わせ。これで自宅から随時更新できるようになるので嬉しい。

 今日は、昨夜遅くまで工作をしてしまった後始末と、なんだかんだで日が暮れる。はは暢気だね。


('07.6.25)今日は大阪狭山市のスタッフが来て母と僕と姪っ子で会う。介護支援認定のための調査というわけだ。調査員のケアマネージャーのお母さんも介護施設に入所しているそうだ。プロの人でも家族となると長期は持たないので、できる部分は一時でも外部に預けるのがいちばん良いと力説されていた。
 7月中旬には認定が降りるらしい。今日は姪っ子が物怖じせず、とてもしっかりとしているのに改めて気づいた。衰える枝もあれば伸びる枝もある。移ろいゆく時期なのかも知れぬ。

 一方で、7月上旬の沖縄行きは日程が固まりつつある。これはぬちぐすい(命の薬)さー、ゆっくりさせてもらう事にしようかね。


('07.6.24)「物忘れ外来」のドクターに「書く事が脳機能の活性化になるので、何でも良いから書いてください。」と言われて、オカンがノートにいろいろと、少しずつ書き始めている。それを読むと、胸がつまったり、いろいろ考えさせられる。
 オカンなりにいろいろと悩んでもいるし、前向きな意欲もあるのだ。思わず抱きしめてしまった。

 そうこれからは理屈抜きでハグしようと思う。僕らは家族なのだ。


('07.6.22)オカンの妄想がひどくなっている。無視できればいいのだが、あるいはそうかそうかと受け流せれば良いのだが、時として現実とバッティングするのでそうも行かない。

 でも要するに病人だから、真剣に話してもすぐ忘れるのだから、「ああ~そうか~。けど違うで。」ぐらいで軽く受け答えしておくのがいちばん良いらしい。これには結構忍耐と技術がいる。こっちも生きて行かなきゃなんないしね。


('07.6.21)今日は夕方オカンを迎えに行く。オカンの孫で僕の姪っ子、つまり弟の娘が留学から帰ってきて一緒にいてくれるので、近頃のオカンは情緒的には比較的安定している。
 夕方そのまま食事に行き、ゆっくりと帰る。風呂、ビール、機嫌良く寝る。好々。


('07.6.20)結構疲れていたのか、爆睡したけどまだ変に芯がほぐれない。んで、ぼーっとしてるとヤバイので、とにかくセルを回そうと小手先の作業とお片付けに逃げを打つ。そして掃除をして、ドライをかけて音楽を聴く。

 明日はオカンを迎えに行こう。


('07.6.19)17日の音と戯れる会は「1日だけのジャズ喫茶」。貴重なオリジナル盤がかかりっぱなしの贅沢な、しかしヘヴィーな手応えのある時間。
 アフターのパーティーの盛り上がったこと。

 翌日は銀座でCDを買い、ヤマモッさんと待ち合わせて昼食の後、かねてからお約束の電源エヴァンゲリストのお宅に伺う。徹底した電源対策と振動対策。折り目正しく情報量が伝わってくる正統派の音。もっとモノを整理して空間を確保してあげたら、どんなに素晴らしく音場が展開されるだろうかと、ふとそんな事を考えたりもしたが、人にはそれぞれのやり方や好みがある。しかし歪みや不要振動や電源ノイズなど、音をマスクしていく要素を根気よく取り除いて音の通り道をスムースにしてやると、結局同じようなところにたどり着くものだなあ、ととても心強く思った。

 これで我が家にも来ていただいたら、前置きなしで話せる人がまた1人増えるわけだ。(*^_^*) 


('07.6.16)新しいブートキャンプのせいか、WindowsでのATOKのキーボード入力が「カナ・ロック」されて、なかなか解除できずうっとうしいことこの上ない。

 いろいろ連絡をして、8月末から1週間フィンランドにいくためのチケットを手配した。なんとかフィンエアーが格安でとれて良かった。これだとヘルシンキまで直行で9時間なので、飛行機に弱い僕としてはとても助かる。
 それから明日の新幹線チケットを買い、東急ハンズに買い物に行く。なぜ、この世の中ではしかるべきネジがちゃんと揃わないのだろう。ま、何とかするさ。

※17~18日と東京行きなので更新を休みます。


('07.6.15)動き出すときには、一時に動き出すもんだ。
 今日はオカンの介護認定の申請に行った。大阪狭山市はとてもいい対応をしてくれた。いい流れになってくれればよいがまだまだこれからだ。でも、弟も僕も少しだけホッとした。

 千葉県のPCオーディオ戦友と東京の方から相次いで訪問日程の相談メール。いろいろとデジタルがらみの話が出来そうだ。
 こっちも7月の沖縄の日程決めなきゃ、いくら当日券文化の島だからって怒られてしまう。(笑)

 8月末から9月はじめにかけてフィンランドに行く話がある。切符とれるかなあ?


('07.6.13)オカンを2駅向こうの「物忘れ外来」に連れて行く。軽度・中程度・やや高度・高度という認知症の度合いを判別するためドクターが一連のテスト質問をして、結果は「やや高度」。とりあえず今週にも市役所に行ってデイケア申請などの相談をしようと思う。

 でも疲れた。


('07.6.12)ちょっと更新をおサボり。昨日は「物忘れ外来」に行くつもりがオカンが腰が痛いというので、そのまま連れて帰るとけろっとしている。よう分からん。
 
 僕の住んでいる地域は昔の呼び名で言うと泉州になる。古くはタオルなどでも有名だったが、今や昔日の面影はなく、むしろ「水なす」の方が有名だろう。実は野沢菜は四国で作っているなど、産地はあちこちにあるらしいが、水なすに限っては他の土地ではうまく栽培できなかったらしい。文字どおり水分たっぷりで甘みがある。これを浅くぬか漬けにしたものは本当に美味しい。9日のオフ会でも、アルザスのワインと一緒に出して好評だった。
 地元だけに水なすも結構安く出ていて、瓜のぬか漬けなども京都ほどではないが結構美味しい。これと美味しい豆腐と銀しゃりがあれば、オカンでなくてもかなり幸せになれる。


('07.6.9)今日は福島からの友人4人をお迎えして、カタツムリでいろいろなディスクを聞く。昼食の時も、PCオーディオやいろんな話で盛り上がる。帰りの飛行機の時間の関係で少し慌ただしかったが、とても濃く楽しい時間だった。
 こうしてお互いの音を聞き合ったので、単なる言葉だけでなく、地に足が着いたイメージでお互いに話が出来る。こうして、親交が深まっていくのは、とても嬉しい。


('07.6.8)今日は福島から3人の友人が関空経由で大阪に来られたので、お昼には千日前界隈でお好み焼きをほおばり、日本橋の2軒のオーディオショップでいくつか聞かせてもらった。その後、ホテルに投宿してから源八橋方面に繰り出し、焼き肉に舌鼓を打ち、イタリアン・バールでワインを飲む。
 いや談論風発、楽しい1日だった。

 今夜新幹線で来られるお一人を加えて、明日は4人で我が家に遊びに来られる。こんなに遊んでばかりで良いのかなあ。ま、1年越しの約束だからね。

 これは音と戯れる会でご一緒の佐藤浩義さんが出された本。快挙!


('07.6.7)オカンが帰ったので、久しぶりに音楽を聴く。いいなあ。

 初秋のフィンランドか~。行きたいなあ。


('07.6.6)今朝早くオカンにたたき起こされたので、ちゃんと眠れていない。しんどい。う゛う゛。

 「県庁の星」を見る。これ自体は絵に描いたようなストーリーで県議会のシーンの非現実性には笑ってしまったくらいだが、そのとき頭の中にあったのは「年金記録照合のプログラム、NTTデータと日立に委託」という日経ネットの記事だった。

 僕は仕事で社会保険事務所に接触した事もあるし、社会保険庁というか年金のシステムについて多少知っている。その経験からすると、これは明らかにその場しのぎの弥縫策だ。
 全ての年金を横差しする基礎年金番号が導入されたのはわずか10年前のことだ。しかもその時に「名寄せ」の作業はしていない。厚労省に言わせると「申請主義」なので国民がちゃんと自分の記録を都度都度当該の窓口に適切に申請すればそれで良いはずだ、と言う事になる。
 これまで、複数の年金をそれぞれの番号で、複数の組織で、それぞれの組織毎の管理方式(つい最近まで自分たちの職場・人員を守るために徴集業務を吸い上げるまでは、市町村に管理させ、磁気テープでそれを吸い上げる方式をとっていた、市町村毎にシステムのあるところ、無いところ、運用方式もまちまち。)でばらばらに管理していた。しかもこの間の相次ぐ「制度改正」でもの凄く複雑な制度になっている。

 問題は、そのなかで紙ベース(マイクロフィルム含む)でさかのぼらなければならないケースが相当あるだろうという事だ。ちゃんと保管されているか?複数の地方にまたがって住所移動している場合、それを誰が責任を持って追いかけるのか?
 あるいは、住所や生年月日が社保事務所などで「誤入力」されている場合、システムでどこまで突き合わせ出来るのか?近似候補を出力させるとしても、そこで漏れれば終わりになりかねない難しい作業だ。他にもいろいろあり得る。


 要はこれまで抜本的な対策を打たず、労働組合(3職種)や族議員などの圧力団体やそれぞれの都合で先送りしてきた矛盾をたった、1年で、システム構築と運用で整理できるのか?ということだ。
 役人はどんなときにも自分たちの生き残り策を潜り込ませるのが特技だから、やはり人手が必要という事で、下手したらふたを開ければ「焼け太り」(業界用語で改革=これまでのサボりの尻ぬぐいのために、人員・組織をさらに増やすか、少なくとも減らすのを防ぐこと)になりかねない。

 高所からの談義で自分を棚に上げるのはしたくないから正直に言うと、僕もその立場にいて、自分の保身や都合だけを考えればそうしていただろうし、実際それで飯を食うつもりならそれが直面する現実となるし、第一正面から批判する「県庁の星」みたいな奴ははじめから議会に出席できないし発言も出来ないシステムになっている。病弊は深いし、民間トップを据えてどうなるかは社保庁や道路公団の例で明らかだろう。

 ま、少なくとも1年先には氷山の下にあるものがいろいろ明らかになってくるだろうが、問題は出来る見込みも含めてビジョンあるいは対案が全く無く、やはり抜本的改革は望めないという事だ。
 つまりこの国に多くを期待してはならない。


('07.6.5)オカンと一緒にしては静かな1日。ようやく少しまとまって眠れた。ふあ。

 あ、これ読みたいなあ。こういうのを書くのは大人の女だと思う、夢見がちであったとしても。おいら?おいらはちっぽけなガキのままだ。


('07.6.3)危ないところだった。オカンがペリエの缶を冷蔵庫にずらっと並べている。ビールだと思いこんでいるからだが、これまで何本無駄にされた事か。
 今日ペルチェ式のワインクーラーが届いたので、とりあえず手持ちのワイン1本とペリエを入れてみた。ビールなども良いものはせいぜい12度くらいのあまり冷やさない方が美味しいので、いろいろと工夫してみよう。
 寝室で手を伸ばすと、すぐワインクーラー。いいんじゃないかと思います。


('07.6.2)今日はアイルランド音楽のコンサートに行けなかった。久しぶりに会いたい人達だったけれど、まあ次の機会があるさ。


('07.5.31)季節の変わり目か少しアレルギー気味な事もあって医者に行く、などなど雑事の傍ら気持ちを出来るだけ前に向けてケーブルの改造など、いま出来る事をしておく。
 こんな事に時間を割けない日々が早晩来ると思っている。

 五月雨て 晴れゆく空の 陽の滴(しずく


('07.5.29)昨夜の舘野泉コンサートの余韻もあって、静かな一日。
 眠り、PCを叩き、電源を製作し、夜は音楽を聴いた。柔らかな夜。


('07.5.27)ベランダに植えていたハーブのうちフェンネルの葉が全部食べられてしまった。あまりにも綺麗に食べられたので、虫ではなく鳥だと思う。幸い残った茎から芽が生えだしているので、少し伸びたら早めに魚のグリルや豚の煮込みなどに使ってしまおう。
 旧居では常に第一番にやられたバジリコはいまの所無事ですくすく根付いている。近くに大公園や緑地があるので、虫たちもここまで手が回らないのだろう。これから日差しが強くなればもっと緑も濃くなりもっと伸びるだろう。いつでも新鮮なバジリコが使えるのはとても嬉しい。

 今日は静かな一日。風が強く、そのわりに蒸すし5月にしては本当に暑い。寝室に置く小型のワインセラー(オカンがペリエをビールと間違えて片っ端から開けてしまうので)やビョークの新アルバムのLPといろんなSACD(送料の関係でついでに)など注文したりする。
 ネットは便利だが、時々は売り場にも行かないと感覚がリフレッシュしないので、明日舘野泉のコンサートに行く前にぶらついてみようかな。


('07.5.25)音楽を聴いているとやり場のないいらだちやどうしようもない悲しさが、溶けはしないでも少しずつほぐれてくる。

 自分との対話、Conversation to Myself というのがビル・エバンスのソロアルバムにあったっけ。
Come Down, boy. It's your fault, right. But others not. All is not lost. Tomorrow is another day, yeah.


('07.5.24)夜、オカンが帰った。疲れた。ひどく疲れた。
 だんだんひどくなっているので、ばかげたことでも危険でない限り出来るだけ好きにさせて、いちいち説明したりする無駄なエネルギーを使わずに済むよう、こちらの負担を増やさないよう割り切っていくほかはなさそうだ。コートやバッグの一つや二つで何十回も同じ事を言わなければならないのはもううんざりだ。
 オカンはだんだん「あっち側」の人になっていく。


('07.5.23)昨日もオカンと散歩に行き、きょうも夕方買い物につきあってくれた。スーパーの中などは結構刺激になるようだ。いろいろあるが、がんばれるところはがんばってみようと思う。


('07.5.21)今日はオカンをつれて駅前にお昼を食べに行く。やはり外に出る方がオカンも楽しいらしい。コーヒーを飲んで、まあまあ良い機嫌である。
 夕食もよく食べて、さっさと寝るし、まあよい子の一日だった。


('07.5.20)今日段階で Mac Book Pro の Windows 環境がまとまった。修理交換したせいか、最短距離で構築したせいか、動きはとてもスムースで画面の動きから見た体感速度は以前より向上しているように思う。以前と同じくクラシック表示にして他はデフォルトのままで、「パフォーマンス優先」、「バックグラウンドサービス」設定にしている。まあまあこれで一段落。次はドライブ電源だ。

 ボケの治療には趣味・生き甲斐が特になければ「散歩」が効果的らしいので、正直しんどかったがオカンをつれて公園からスーパー買い物コースで散歩に行く。オカンは花や庭木が好きなので、咲いている花や草などを話題にしながら、ぼちぼち&よたよたとゆっくり歩く。89歳にしては結構元気で航続距離もあるので、休み休みさえすれば長くても大丈夫だ。緑が多くて良い、と繰り返し言う。2時間かけてゆっくりと帰ってきた。
 おかげで夕食ではお代わりをした。よい子はよく寝るだろう。明日も行くぞー。


('07.5.19)早く目覚めてもう一寝入りがうまく行かなかったので、午前中から Mac Book Pro へWindowsXPをインストールして、とりあえずマウスまで環境構築してから、午後オカンを迎えに行った。
 眠かったのでうとうとしながらオカンのお出かけ支度を待つが、いつもの通りいっこうにまとまらない。結局家に着いたのは夕方で、夜オカンが寝てから環境構築の続きをした。

 今日はお茶の水では音と戯れる会の例会だ。PCオーディオがらみでなかなか興味深い実験もあるので、また掲示板などでゆっくりと皆の感想を読むことにしよう。


('07.5.18)Mac Book Pro が戻ってきた。HDDだと覚悟していたけれど、交換したのはロジックボード、トップケース、ファン、スパードライブという内容だった。

 ということでMac側はそのまま使えるのでありがたい。
 Win側は普段は自動ログオンにしていたところ、故障直前にWindowsログオンのためにパスワードを要求するようになり、正しい管理者パスワードを入力してもログオンできなくなっていたし、おまけに結構起動時に「深刻なエラーから回復しました」とメッセージが出たり、勝手に再起動したりという不具合も出始めていたところだ。これもそのまま帰ってきたわけで、早速回復コンソールやら修復インストールやらやってみたが、結局IMEがどこかでこけているらしくキーボードからの文字入力がうまくいかないと気がついた。こうなると今後のことを考えて、結局再インストールしかないと腹をくくり、最新の BootCamp でドライバーCDを作成し、WindowsXPの領域を消去した。明日、オカンを迎えに行ってからじっくりと環境を構築しようと思う。

 iMacではWin用のキーボードでMacに頑張ってもらっているが、ノートの場合はMacのキーボードを使う他はないので、これが結構ややこしい。インストールが出来たらMacキーボードサポートが動き出すので、何とかなるみたいだが、それまでに実は紆余曲折あるのだなあ。やはりデュアルブートはそれなりに苦労がつきまとうようだが、両方の美味しいところを活かすには工夫してやっていく他はないわけだ。


('07.5.17)Appleから Mac Book pro の修理を完了して発送したとのメール。早い。しかも保証期間中での無償修理扱い。多分全てインストールし直しになると思う。再インストール慣れしているからではないが、それはそれで今考えている構成を一からセット出来るのでかまわない。じっくりと楽しみながらやろう。

 昨夜は旧職場での友人と年2回の飲み会。前回は欠席したので皆とはほぼ1年ぶりで、しかも全員揃ったのは久しぶりのことだった。皆同年配なので話は自然と退職後のことになり、リアルな話が飛び交う。結局は人生設計をどうするか、そして年金支給までの間をどう乗り切るかがポイントだが、選択と集中で生活をダウンサイジングしなければ行けないのに、その辺が比較的皆のんきなモノだ。

 そして一番感動したのは、以前からその緻密な心配りで皆をさりげなくまとめてくれている友人が、このHPのことを話題にしてくれた事だ。とっかかりはオーディオの話だが、母のことも読んでくれていた。
 そもそもは近況を友人達に伝えようとして作り始めたHPで、一応は見てくれてたものの、さすがにITに疎い組織で定期的に読むという感覚がないので、その後は見事に誰も読んでくれていなかった。と思っていたら彼はちゃんと読んでくれていて、何気にサポートしてくれたわけだ。感謝。


('07.5.15)Mac Book Pro をAppleに送り出した。早く元気で帰ってきてね。

 金子満雄「このままいくとあなたはボケる」(角川文庫)を読む。説はいろいろあるのだろうが、3万人の診療実績は説得力があり、なるほどといろんな事を考えさせられ、反省もした。これは感性と生き方の問題なのだ。
 いまからでも出来る事をしなくちゃと思い、それでも難しいとも思うが、とにかく話をしなくちゃ。


('07.5.14)オカンが帰った。歯はまだうずく。

 新居の方がBSアナログの受信状況がずっと良いので、今夜は「ベルリン天使の詩」を録り直した。音声は勿論リニアPCMで、映像は収録時間比でDVD-Rに収まる最大値にした。
 ヴィム・ベンダースが初めて5.1を採用した市販DVD(デジタルニューマスターでない方)に比べても、以前録った録画は格段に音が良くて、人々の独白が聞こえては流れていくところや、大好きな図書館のシーンなど、ノーチラスで聞くと本当に素敵だったからだ。画だってフィルムライクで良いと思った。今回は、ちゃんとチャプターも切って、見やすくして宝物にしようと思う。
 そして図書館の階段で杖をつきながら天使ダミエルとすれ違う老人の独白。

語れ 詩の女神よ
世界の果てに流れついた
幼児にして老人
万人の鑑である
語りべ ホメロスを

わが聞き手は 時とともに読み手となり
もはや車座にならず
孤独に机に向かい
他人を意に介しない

私は老い 声もしゃがれたが
物語は今もなお 深淵より立ち昇る

開かれた口は
力強く繰り返す
万人に意味が あますところなく理解され
伝わりゆく物語を

(「ベルリン天使の詩」老いた詩人ホメロスの台詞 字幕:池田信雄、池田香代子、柴田駿 )

 [太字は筆者による。あらまほしきはそのような物語と言葉だ。できれば音楽も。]


('07.5.13)Mac Book Pro を修理に出さなくてはいけない。まいったなあ、もう。It Kills Me!


('07.5.12)オカン迎えに行った。疲れた。

 歯抜いた。痛くてうずく。うう。


('07.5.11)明日は歯を抜くのだけれど、いろいろあってオカンを迎えに行くことになった。明日から何日か更新がなければ歯を抜いたダメージとお考えください。(何日分か稼げた....)

 来週もオカンを中心に展開しそうな予感。(あ、韻を踏んでいるわけではありません。)


('07.5.9)散髪したり、買い物したり、本を読んだり、音楽をきいたりの中で爆睡もした。最近よく眠れるようになってきて、一時の疲れがすこしずつ和らげられている。
 昨日は火曜日なのでTUTAYAでDVDを借りてきた。HDMI切替機を通すとわずかに鮮度感が低下するが、ケーブルの都度差し替えは問題が多いので目をつぶることにする。それ以外は使用感良し。
 それにしても良い映画は少ない。最近はだめだと思ったらもうそこでヤンピする。ふあ。


('07.5.7)ここ何日か寝苦しくて、今朝方気がついたのだが喘息用の漢方薬をバタバタしていてここんところ飲み忘れていた。あわてて飲んだが、やはりこの方が調子が良い。いかん、いかん、気をつけねば。

 夕方東京と、夜は福島とスカイプする。いろんな話が飛び交うが、東京と宮崎からは5月末に、福島からは6月上旬に友人達が遊びに来る方向で日程が固まりつつある。千客万来。とはいえたまたま前からの話でこうなったけれど、オフ会を毎月やるというわけにも行かないので、ま、ゆっくりと自然体に。
 さはさりながら、できれば6月くらい、少なくとも夏休み前には沖縄に行っておきたいし、当然オカンのこともあるし、ま、それなりにぼちぼちと。


('07.5.6)近くのスーパーで見つけた熊本県産「調理用トマト」が気に入っている。サンマルツアーノではないと思うが細長くて、良い赤色でとても濃い味でパスタやサラダにはもってこいだ。おまけに缶詰にはない、フレッシュの良さもある。
 パスタではオイルとニンニク、隠し味には飲み残しの赤ワインを使う。塩は控えめ。これでぐっとコクが出て美味しくなる。このスーパーでは生バジリコもあるので、たったこれだけででかした!の一品になる。


('07.5.5)昨日良く歩いたせいか、夜のオカンは静かによく寝ていた。
 夕方、弟がオカンを迎えに来てくれて、インゲン豆を土産にオカンはご帰還あそばした。

 音楽は聴けるようになったが、疲れた。


('07.5.4)お散歩に行こうかと思ったら、オカンがしっかりと昼寝している。今日もお外はなしかー、と思っていたら夕方モゾモゾと起きてきたので、「コーヒー持って散歩に行こうか?」と声をかけると、「いいねえ。」と二つ返事だったのですぐに出かけた。

 近くの小公園でポットに入れたコーヒーだけ飲んで帰ろうかと思っていたら、広い公園にも行きたいというのでどんどん歩くことになった。ベンチで腰掛けていると、ゆったりと風がそよぎ、犬と子供たちがじゃれながら走り回り、オカンは目を細めてそれを見ている。静かな良い時間だ。

 奥の方に団地があると言ったら「行きたい。」と言うので、結局公園をぐるっと一週してスーパーで買い物をした。普段買い物には僕か弟が行ってるので、久しぶりのスーパーをまぶしそうに見るオカン。先輩面してあれこれとあれこれと差配する。はいはい。

 夜は早速買ってきた天ぷら粉と油で、インゲン豆の天ぷら。ソーセージと一緒に衣を付けて揚げたり、軽く塩して衣と揚げたり、これがまた旨くてオカンもビールを要求する。仕上げは今やオカンの大好物「ジーマミー豆腐(沖縄のピーナッツ入り豆腐)」と福島産の銀しゃり。日本人で幸せだとのたまう。

 まー、なかなか悪くない一日だった。


('07.5.3)今日は爆睡ひてひまった。疲れている。散歩にも行けず。でもまあ家の中でオカンは大過なくやっているので、良しとしよう。夕食には美味しいインゲン豆を食べる。感謝。

 明日はお外に行きたいな。


('07.5.2)今日も分かったような分からないような一日でお散歩も行けず。買い物から帰って母と夕食を作っているときに、沖縄からもの凄く瑞々しくて美味しそうなインゲンが届く。当分は毎日美味しいのが食べられる。いやあ、嬉しいこと。


('07.5.1)明け方にオカンに寝起きを起こされたりいろいろあって、今日は不調でお散歩にも行けずじまい。結局、以前からやろうと思っていたメールクライアントのOutlookXPからThunderbirdへの移行や、細々した片付け事で終わる。友人が電話してくれて介護の関係の情報をいろいろと教えてくれたり、肩を揉んでやるとオカンがいたく喜んだのが成果と言えば成果か。
 夕食は冷蔵庫の中を見て、ズッキーニとアンチョビのパスタにした。


('07.4.30)今日からオカンがお泊まり。IHは勿論だめだし、記憶力がないから料理も順番に言わないと訳の分からないものになる。まー、僕はキャディさんをしているようなものだ。

 天気も良いから、明日はお外に出てみようかね。


('07.4.29)今日は久しぶりに大谷玲子さんの事務所でHPの更新。長い間、さぼっていたので結構大変だった。彼女はいまとても意欲的に仕事をしており、イザイの無伴奏6曲を録音する計画もあるそうだ。よっしゃ~、ちばりよ~よ!

 その行き帰りに、坂本龍一の表紙に惹かれて雑誌「Mac Fan」を久方ぶりに買う。そうかCPRM(書込み可能メディア用コンテンツ保護)対応のDVDというのは、要するに暗号化しているわけだ。じゃあWOWOWや地デジを録画したVRモードのDVD再生には画像圧縮などの処理もしなければならないから、マシンに膨大な負担がかかるわけで、Poewer DVD7 が頑張って再生してもやっぱり結果は厳しいわけだ。
 こりゃあMacやサードパーティーも対応する可能性は低そうだ。ブルーレイはどうなってるのかも、そのうち勉強しておこう。

 そしてAirMacというのは要するに無線LANだったのだという事も、今頃になって分かった。僕はシステム管理責任者をしていたときの経験で、有線であってもどれだけネットワークが頼りないものか、身に染みて知っている。TC/PIP上のネットワークでは物理層からアプリケーション層まで7つの層でマッチしなければちゃんと動かないし、やたら沢山ケーブルと機器が噛んでいるので、ちょっとしたことや原因不明な事ですぐにこけるのだ。ましてや無線など信じられるものか!という訳で、IEEE802などには一切手を出さない事にしている。レーザーマウスは使っていますが。(笑)どっちにしてもLANであるのならデータの補正などはやっているはずがないだろうし、僕には全く関係のない代物という事になる。

 新しいMac OS は10月リリースか。AV関係の機能がどうなっているのか楽しみに待つことにしよう。


('07.4.28)いい季節になったなあ。

 緑が柔らかく光り、風が心地よい。すぐ近くに大きな公園があり、今日は歯医者の帰りに買い物がてら、ほとんどはじめて中をゆっくり歩いた。広がる芝生を見ると、思わず「寝そべりたい。」と思ったくらい、いい感じだった。立原道造の「草に寝て」だっけ。でも現実は結構汚れるんだが、無粋なことは言わないでおこう。

 30日に母を迎えに行くので、母と一緒に散歩しようと思う。


('07.4.27)マーラー「大地の歌」を聞いた。


('07.4.26)今日はインプラントの最終段階で北浜に行く。後は、地元でケアしていくことになるので、とりあえず一段落。
 東急ハンズで買い物してから帰る。今日は時間を少し繰り上げたので座れて助かった。

 夜、いろいろとスカイプしたりメールしたり。物事を円滑に運営して行くにはインフラとして、とにかくマンパワーが必要なのだけど。多分、分かっていただいてるのだろうけど。


('07.4.24)21日は音と戯れる会例会。今回も参加多数で、しかも東京外からの参加が半数近い盛況だった。初めての人も多いからエントリーメニューも必要だし、皆関心のあることは違うから全ての人が満足するには行かないにしても、いろんな意味で収穫がある会だと思う。

 横浜で泊まって翌日は会員お二人のお宅を訪問する。どちらも大人の懐の深い方々で、楽しく良い1日だった。2日続けてJBLを聞いたのだけれど、それぞれにとても違った趣きがあって、オーディオというのはやはり面白いものだと思う。アフターもおつきあいいただき、オーディオ以外のこともいろいろお話できてなおさら味わい深い日だった。深謝です。
 
 23日は昼近くまでゆっくり休んで、元町をぶらついて魚を食べゆっくりする。沖縄といい、僕の好きなところはどこも開けた明るいところだ。そして、その日発売の「チェーザレ」第3巻を買って新幹線に乗る。気鋭の歴史学者とともに冷酷無比とされたチェーザレ・ボルジアの人間像に新解釈を、それも画で当時の町並みを復元しながら、というコミックならではの意欲的な取り組み。もう大分以前のことだが、塩野七海さんの本をとてもワクワクしながら読んだのが昨日のように思い出される。こういう多様性が育っていくことが文化の熟成というものかも知れない。


('07.4.20)体調を崩したりして、ここ何日か更新をさぼってしまった。
 今日は夕方にお茶の水のヤマモッさんとスカイプで話、その後医院へ薬をもらいに行った。胃カメラを久しぶりに飲んでみるとするか。
 Mac Book pro の1394ポートが1394bのドライブを認識できない問題は、あきらめて元のドライブケースを強化して使うことにしようかと思う。コンピュータも体も思うに任せない時は成り行きで行こう。
 明日から東京・横浜行きなので、今日は早く寝る。こればっかし(笑)


('07.4.17)昨日は母を送って行ってから、すぐに製作モードに入り、まだ慣らし運転中とはいうもののCDの音がぐんと良くなった。自分一人だけでは決してこんなことは出来なかっただろう。ネットを通じた遠方の人との縁というのはなかなかに得難いものがある。感謝。.

 今日はプロジェクターの件で東芝のサービスの人が来られたが、疲れがでて睡眠補給の日となってしまった。母との関係もある程度整理出来そうな気もしてきたし、ま気長にやるしかない。


('07.4.15)認知症というのは脳の機能低下とそれに伴う記憶力・現実認識能力の混乱・喪失ということだろう。であれば老化の一種だろうに、それが問題になるのはコミュニケーションが成立しなくなるからだ。1分で忘れてしまう人と約束は出来ない。生きている現実が違う物になってくると、これはコミュニケーションどころではなく、アイデンティティが変容して、失われていく事になる。

 認知症患者は大なり小なりタイムトラベラーであり、それぞれの都合と思いでカスタマイズされた過去のある部分を生きている事になる。家族やケアする人はそれを乗り越えて何とかコミュニケーションを成立させる役割を担わなければならない。
 これは結構重労働だ。しかしコミュニケーションをあきらめることは、相手の人格を否定することになる。これも結局は双方が傷つく。

 やれやれ。

p.s.
 とかなんとか言いながら、夜一杯やりながらオカンといろいろ話をした。超貧乏だった子供時代の話や、オトンとの結婚生活の事など、もちろん昔話だが、こうして話できると随分と救われるような気持ちになる。長生きすることは良いことばかりではないが、まあ頑張ろうか。


('07.4.14)椅子2脚でバリケードを作って「休み!」「起こすな!」と張り紙して、深夜早朝のオカンの室内徘徊攻撃は一応防いだ。人間、眠れなければ優しくもなりようがない。

 何日かぶりでまあまあまとまって眠って、夕方は歯医者と買い物。カナダから非常に魅力的なDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)を知らせてきたので、夜はそれに読みふける。でも価格にもよるが、その前にする事があるかな。ま、CDの音を何とかもっとニュアンス豊かな物に高めたいので、いろいろ作戦を練る。やはり入り口から高めなければ行けないのだろう。


('07.4.13)オキナワの友人からメールが来て、介護疲れが少し和らいだ。


('07.4.11)血行不良であちこち痛いが何とかリカバリして、午後、母を迎えに行く。出かけるだけで支度に時間のかかること。
 とにかく今夜は早く寝ることにする。


('07.4.9)東京から若い友人が遊びに来てくれた。春の日は麗らに、音楽と映像で遊んだ一日。


('07.4.7)今日は大川端、OAPで雨中の花見。人出は少なくて良いのだけれど、雨足が強まってきたので室内に避難。
 たった3ヶ月あまり前だが、こういうところに住んでいたのだなあ、という程度で感慨はなく、どこでもたぶん同じなのだろうと何となく思ってしまった。雨は降り続き、とても静かだ。


('07.4.5)昨日から寒い。母と電話で毎日何度も話をする。脳みそのライフラインのような電話だ。来年90歳になるので、今まで良く保った方だろう。
  変温動物ではないが、寒くなると血行不良がもろに来るので、僕の活動量は低下する。今日も出かけるのを取りやめて、インドアに切り替えた。

 Apple のユーティリティソフト BootCamp がバージョンアップしていたので、iMac と Mac Book Pro のWindows側のドライバをアップグレードする。おかげで動作スピードも速くなりご機嫌だ。今回からは Windows でも Apple Remote が使えるようになっていて、 iTunes と Windows Media Player をリモコン操作出来る。そうなると、Onkyoのオーディオコンピュータのメリットが少なくなるが、とにかく便利になるのは良い事だ。


('07.4.3)この間のドタバタは省略。平常心を保つためにも必死こいて電源製作をしたので、CDの音はかなり良くなった。日野皓正のミュンヘンライブ2枚組など凄く良い。こういうのを聞くと背筋がしゃきっとしてきて良い。

 とりあえず桜を。泉北には結構長い遊歩道があって、地元の人はよく歩いているらしい。我が家の近くの田園公園(名前は大層だがかなり広い)の遊歩道沿いにたつ桜。見晴らすとあちこちに開花している。今週末が花見のピークだろうなあ。


('07.3.31)新しいコーヒー豆を試すときはワクワクする。ハワイアン・コナは1,000円/100gと高くてさすがに常用にはしかねるので、売り場のおねいさんに教えてもらって先日はコピ・ニューギニアを試し、今日はエメラルド・マウンテンというのを淹れてみた。
 どちらも300円台/100gなので、あの甘い酸味には及ばないが、バランスは悪くなく、コピの方が苦みが柔らかくて好きだと思った。

 紅茶はブルックリンのセイロン・ブレンドの濃さに少し飽きてきて、マ・スケリアの柔らかくて落ち着いたバランスに戻りかけている。

 日差しが暖かい。OAPの桜も三分咲きくらいで開いているそうだ。


('07.3.30)寝苦しかったのでどうもスッキリしない。が、ま、することはする。夕方眼科に行き、眼底検査をしてもらう。異常なし。結果を内科のドクターに返して、堺市助成の検診は終了。

 昨日オカンを送っていったので、今夜は久しぶりに音楽を聴く。友人が貸してくれた舘野泉「風のしるし」。左手とかいう事ではなく、ひたすら美しい。こういうものは、なにか来たるべくして熟したもののような気がする。繰り返し聞く1枚になると思う。感謝。

 そしていろいろ聞きながら、棚のLPの整理をする。と言っても、とりあえずやりくりして収納しただけで、機能的に入れ直さなければならない。時間はあるようで実はあまりないので、大切に聞きながら整理していこうと思う。


('07.3.29)うつつに春雷の落ちるを聞きて詠める

春雷の
轟きを縫い
雨ぞ降る
眠れぬ夜の
束の間の


('07.3.28)僕はオーディオケーブルのプラグを換え、母は縫い物か居眠り。日差しは暖かく、まあ平和に一日が過ぎていく。
 友人が館野泉さんのCDと一緒にハッサクを送ってくれた。指を立てると良い香りが部屋に満ち、母の顔もほころぶ。


('07.3.27)今日は亡父の命日で、母の89歳の誕生日だ。
 朝から弟の車で奈良の方に墓参りに行く。ハイになったオカンのうるさいこと。でもまあ、春の一大イベントが終わったので、一段落でもある。

 そのまま今日からうちにお泊まりに来る。ま、先回りしていろいろ押さえていけば良いわけだ。でも弟ではないが、口にガムテープを貼りたくなることだってある。やれやれ。


('07.3.25)うう、疲れた。寝ゆ。


('07.3.23)今日はお掃除大作戦をして、午後にオカンを送り届ける。いろいろあるが、ほんとにいろいろあるが、まあ、平和と言えばまだ平和な日々なんだろう。
 帰ってきて一寝入りしてから深夜音楽を聴いた。まだ隣は未入居だし、マンション全体の3割もまだ入居してないので、いまのところ結構遅くまで聞いても全然問題なさそうだ。


('07.3.22)また国際電話をかけるが、内容に慣れたせいか今回はわりとよく分かりスムースに行った、と思う。実際には追ってレターを確認しなければ安心は出来ないが。

 LTCM、いわずと知れた98年にロシア金融危機で破綻したヘッジファンドに関連した本を読んでいるせいかどうか分からないが、どうもバブリーな臭いが少しずつ高まっているように思う。不動産投信などを買う人の気がしれないし、外貨投信もそうだ。コスト(手数料、報酬、税金)の理解はさておいて、ちゃんと発行体の情報が常に把握できて、ヤバくなればすぐ処分できる態勢が出来た上でやっているとはとても思えない。

 日経朝刊に「外貨投資、収益より安定~個人マネー」との記事。外貨預金を「卒業」して、より高いリターンを求めて外貨建て投信に資金を向けるケースが増えているという。人間はリスクにはだんだんと麻痺してくる動物だ。
 第一なぜ円に換えて収益を上げる事しか頭に無いのか?分散投資というのは複数通貨、複数資産で持つからリスクを分散できるのであって、円に換えることを第一に考えるのは外貨交換手数料が欲しい金融機関にのせられているとしか思えない。
 例えば先週アメリカにカーペットを注文したが、円建ての普通のカードで払ったのは、その方がマイルも付くだけでなく、今は僕の感覚では基本的には円高傾向と思っているからだ。長期的には円安になるだろうから、その時にはドル建てのカードで払えばいい。ドル以外の通貨を持っていたならば、旅行の時に使えばよい。


 ひとつの通貨しか持っていないのは、このグローバル化の時代ではもう時代遅れだ。


('07.3.20)今日はまたオカンを迎えに行き、夜は魚と野菜の和食なので機嫌良く食べながらも、時々居眠りしていた。

 今日はオカンの相手をしながら片付け毎をし、夜は久しぶりにオーディオ製作をした。


('07.3.19)ゆっくりと起きて、午後は歯科で今後の打ち合わせ。インプラントは前医からデータが引き継げたので、新しいところでお願いする事になった。歯周病が気づかない間に大分進んでいて、これが体調にも悪さをしているらしい。こちらも作戦を立てて、薬と歯ブラシの併用となった。

 買い物をしてコーヒーと思ったら、オカンからの定期便のお電話で勢いをそがれたので、結局すぐに帰宅。夜はSACDマルチなどオーディオで大進展。いいぞいいぞ。


('07.3.17)キッチンと洗面所・風呂場に敷くラグ(カーペット)を米Lands End に注文した。何でアメリカかというと、100%ピマ・コットン、毛足はやや長いが凄く丈夫で洗濯に強いからだ。それに送料を払っても決して高くはない。
 何よりも色が綺麗!僕はアクリルの発色と感触が好きではない。今回は部屋のサイズに合わせて、Thistle(落ち着いたブルー)とSatin Pink(柔らかいピンク)を買った。10年近く使った前のはサイズが合っていないが、洗濯時の予備用としてこれもまだまだ使う。

 ネットで買ったフライパンが届いた。一人分なら26cmでも十分だが、オカンがいるときやソースの種類によっては大きいのが欲しいなあと思うし、友人達が来たときのことも考えると必要と言うわけだ。
 IH対応は最近増えてきたので、30cmという大きいサイズもいくつか見つかった。ジェイミー・オリバーがセブとタイアップしたのが半額というのにも惹かれたが、テフロンでないと油を使う量が増えるのでペケ。それとフライパンは左手が結構ポイントだと思うので、僕みたいな非力な人間には重量も重要だ。と言うことで、国産のテフロンコーティングの安くて軽いのに落ち着いた。


 先日の検査でも空腹時血糖値は正常範囲に入ったし、肝臓もオールOK、中性脂肪は高いが減少傾向で、あといくつか問題があるが、総じて良い方向に行っている。冬だから10分歩いて外食というのが億劫だという事もあり、最近はほとんど自分で作っているので、それが合っているようだ。

 心斎橋の紅茶&ケーキの「ガネーシュ」に紅茶を注文しようと電話すると、持ち主の都合で電話機が取り外されていて、携帯の番号を案内された。かけてみるとオーナーが出てきて、先月の26日で店は閉じて、建築中の和歌山の工房で紅茶・ケーキ(チーズとバナナが美味しい!)・カレーを真空パックにしてネットで通販する事業を始めるという。一瞬じゃいまどこで紅茶を買えばいいんだよ、と思ったが、従来通りお願いできるので安心した。いろいろあるのだろうが、オーナーも年を取ってくるし、ケーキの通販はもう当たり前だし、こういうやり方も大いにありだと思うな。

 少しずつ整えられていく暮らしの形。


('07.3.16)東京では初雪が降ったという。こちらも夜はかなり冷える。おかげで新聞紙にくるんで段ボール箱に入れてベランダに置いてある野菜の保ちが良くて助かるけれど。

 光eo電話では現状のまま電話機2台にすると2分器などが必要になり、かつサポート外だという。そっかヤマモッさんは回線を増やしたのか、でもたまさかでそこまではなあ、とおもいつつ、どうしても欲しけりゃ電話機だけ買っておいて普段そっちをつかえばいいじゃないか、でとりあえずけりを付ける。

 今日は夕方歯科に行く。近いが何よりで、ちゃんとあちこち治療しよう。なんか疲れている。夕食は出回り始めた柔らかい春キャベツと オイルサーディンのパスタ。よく寝てスローダウンしよう。


('07.3.15)久しぶりの国際電話はやはり緊張する。こちらは客なんだからと基本はへたくそな英語でも強気で、「分からん、もう一度。」とやるのだが、やっぱりヒアリング能力は以前のままだ。でも面と向かったら、もう少しマシだろうし、いい音の電話機ならもっとやりとりがスムースに行くかも知れない。お茶の水のヤマモッさんにならってB&Oの電話機にしようか。でもeo光電話は確か1台しか使えないし、FAXは必要だし、コードレスも捨てがたいし。ま、そんなに頻繁にするもんではないが、いざというときには重要だし、も少し調べてみよう。

 ところで、今年の夏みかんはできが良いらしい。そうすると、ヤマモッさんのオレンジ味シフォンケーキも当然凄く美味しくなるはずだ。早く食べてみたいもんだ。


('07.3.14)確定申告に堺税務署に行く。堺市駅ではなく南海の堺東が市役所や裁判所などの所在地というところが何となく堺らしいが、それにしても市庁舎の立派なこと!こんなの作ったら絶対借金で後々泣くはずだ。聞いた話では、駆け込みで合併した旧美原町の住民は、公共料金が軒並み上がってみな文句を言ってるらしい。喜んでるのは議員だけだろう。あんまり長く住むべき町ではないように思うなー。

 確定申告を済ませて、コーヒーを飲みながら日経良く読む。いつもネットでフォローしているので見出しレベルのニュースはとっくに知っているから、朝刊も午後にまとめて読む事が多い。大事なのは速報性ではなく、いろんな分野の様々な記事の細部と全体のイメージだ。紙面をざっと見渡して、きっちり読む記事、流し読みする記事、見出しだけ読む記事に分けながら集中して読む。検索できるのは問題意識があるからだ。まだ知らない「ニューズ」は検索すら出来ない。こういうざっと見から入る読み方だけはネットも将来にわたって絶対勝てないだろう。

 夕方の診察で病院に行って無事抜糸が終わった。各方面にご心配をおかけしましたが、これで一段落であります。お見舞い感謝。
 夕食には山菜「青こごみ」を茹でて酢味噌で前菜、島豆腐でゴーヤチャンプル、福島から送っていただいたお米の銀しゃり(療養中につきビール抜きっす)。こういう山菜も現地で取れたてを食べたら美味しいんだろうなあ。


('07.3.13)あちこちから荷物が届く日。明日は確定申告を出しに行こう。怪我の方は経過良好なので、多分明日抜糸になると思う。やれやれ。


('07.3.12)駅前に大きな紀伊国屋があることは前に書いたと思うけれど、実はそこでいいものを見つけた。

 吉野弘、川崎洋、長田弘の詩集がハルキ文庫で出ていたのだ。三人のひろしの中では川崎さんと長田さんが著作が多く出ていて比較的有名だろうか。かなり前に長田さんの「詩は友人を数える方法」(講談社)を読んで以来、アメリカを横断しながら米詩を語る、ロードポエムともいうべきこの本は僕の宝物の一つになっている。吉野さんは合唱曲では超有名で、ぼくも何度も唱った。川崎さんを知ったのも「天使」という合唱曲だ。

 心優しい、しかしあまりメジャーでない詩人達の詩集を文庫からとはいえ出すなんて、毀誉褒貶はあろうがそれだけでも角川春樹は偉いと思う。このどれでもいいから、できれば手にとって好きなところから読み始めて欲しい。気がつけば柔らかくてしなやかな、いつもとは違った時間が流れ出していると思う。ひとりでも多くの人にこういう本が読まれることを心から願う。


('07.3.10)今日は土曜なので、午前中に病院へ消毒に行く。今日のドクターが「えらい細こう縫うてますなあ。」と感心したくらいだから、やはりきめ細かい縫合らしい。腫れも痛みもほとんど無く経過良好。

 駅前で昼食の後、帰宅。眠くて軽く午睡。起きてからはあちこち一人気功して血流をリカバリ。久しぶりにアンプを少しいじって遊ぶ。静かな土曜日。


('07.3.9)今日はリビングのドアに鍵を付けてもらう。どの程度使うか分からないが、出来るときに備えはしておきたい。

 その後、お茶の水のヤマモッさんがけが人をいたわってスカイプしてきてくれたので、「アナログの機器は入手が厳しくなってるから、必要なブツを確保しにいくか友人間のネットワークが必要だよね。」などと話す。本当にこれからの見通しは厳しくなってるのを近年強く感じる。

 その後、駅前にオーディオベーシックを買いに行き、コーヒーなど飲みながらふむふむと読む。帰ってからは、思わぬ進展があったりしてオーディオは面白くて楽しい。


('07.3.8)手の怪我のことで何人かの方からメールをいただきました。ありがとうございます。
 7針というのはたまたま傷が少し長かったのと、ドクターが跡が残らないように細い糸できめ細かく綺麗に仕上げなければ芸がない、というポリシーの主だったためで、おかげで経過は良好であまり腫れも痛みもせずに何とか行けとります。よい子にしてます、はい。

 夕食は外食しようかと思いましたが、パンを買いに行った高島屋の地下で山菜の「うるい」を見つけたので、買っておいた「ゆし豆腐」と味噌汁仕立てにしていただきました。北国の山菜と沖縄のやわらか豆腐はなかなかのマッチングでありました。福島も良いし、沖縄も良いなあ。


('07.3.7)「あっつう~~!」やってしまった。弟が釣りに行っていいチヌとグレを持って母を迎えに来たので、早速捌こうとして出刃の上で左手が滑って、手のひらを結構深く切ってしまった。血がようやく止まったところで、すぐ近くの救急病院に行き、7針縫ってもらった。処置が早かったのが幸いしたのか、あまり痛みも腫れもしていないので、おとなしくしていれば1週間あまりで抜糸できるらしい。

 昔の感覚でやろうとして、今の体がそれについて行けてない、ということの良い例だ。何を嘆いても仕方がない。遠くまで行こうとは思っていないが、やはりてげてげに静かに行く他はなさそうだ。


('07.3.6)
はる


春がやって来る。
温(ぬる)む水と、ほのかに暖かい風と、忘れていた遠い歌がもたらす涙のような霧雨と、風の下ですこしずつ羽を伸ばそうとする湿った草いきれと、樹々が深い根から汲み出す大地の呼吸と、そして何よりもあの懐かしくゆるやかな静けさとともに。

風が立つ。
東風(あーりかじ)は島々への贈り物を集めるのに忙しく、南風(ぱいかじ)は太陽と星を追ってもうとっくにどこかに行ってしまった。西風(いーりかじ)は乙女の髪を梳くのにかかり切りで、北風(にしかじ)には当分出番がない。

雨が降る。
三月の雨は優しく、嘆きや終わりのない悲しみや、もう帰って来もしない憧れや、いろんなものをそっと海に流してくれるだろう。三月の水は、全てのいきものと、もういきていないもののうえに平等に降り注ぎ、なべてのものに寄り添って、これもまた川から海へと伝いつづけるだろう。

ひとよ、
肩の力を抜いてもいいのだ。

(p.s.風の名はウチナーグチ)


('07.3.5)午後、母を迎えに行く。疲れる。
 PCでマーケットを見ながら、考える。こいつはどの程度の代物かと。続ける。


('07.3.4)FMをずっと聞いているが、802とか大阪はJポップが大部分で、久しぶりに聞くと懐かしいような気もするが飽きる。結局、以前と同じく定番のFM CO・CO・LO にする。これが比較的じゃまにならなくて作業の邪魔にもならず、いい音や曲はちゃんと聞こえるので、なかなかいい。アジアや南米のことも少しずつ知識が増えてくるし。

 世の中が全てデジタルになったら、アナログ的な「マージン」つまり余裕がはじめから織り込まれたり食われたりして、味気なくなるんだろうな。

 さて、明日からはまた母がお泊まりに来る。


('07.3.2)ささやかだが観測気球をひとつ打ち上げて、3日間にわたるマーケット・ウオッチングは一段落した。ハワイアン・コナを久方ぶりに手で挽いてゆっくりと淹れる。誰かが「甘い酸味」と書いていたが、言い得て妙でひたすら上品な味と香りとのこの不思議なバランスにはいつも驚かされる。まるでアルザスのゲヴュルツトラミネールのライチなどの強い果実香と、辛口なのに甘みがゆるやかに残り続ける、あのバランスにどこか通じる物がある。たまさかの贅沢な物思い。

 さて、オーディオをやるぞ。音楽を聴くぞ。BSアンテナは明日プロに来てもらう事にした。土日にはすくりーんで何とかBSを見たいものだ。


('07.3.1)マーケットを見続けて少しく疲れた。少し音楽を聴いて、少し調整して、結構良くなった。


('07.2.28)マーケットの動きを数時間毎に見ながらパソコンの前で考える。昨夜デジタルケーブルを注文をしてから英ポンドは反発したが、請求時点でレートを設定するカード払いと違ってPayPalは取引時点でのレートなので、まあ上手く買えた事になる。わずかな金額の差だけど。
 結局、僕的には徹夜&早起きするほどのことでもないという結論に達して、思い切り寝る事にした。


('07.2.27)夜、弟が車で迎えに来てくれて、母と3人で豆乳しゃぶしゃぶなど食べながらよもやま話す。母は2人の名前を間違うようになっているが、まあこともなく夜は更ける。
 帰ってから久しぶりに音楽を聴く。ありがたい。


('07.2.26)今日は郵便局に行き、電気温水器の補助金申請を速達で期限ぎりぎりに発送し、久方ぶりにエアメールを出した。なんだかんだと片付けて、でも疲れていたのでさっさと家に帰る。
 母は昨夜夢でも見たのかごそごそしていたので、お昼寝であった。僕も母もそれぞれの部屋で主な時間をそれぞれに過ごすパターンがようやく続き始めた。でも、やはり疲れるなあ。なにも考えずに音楽など聴きたい。


('07.2.25)いろいろ工夫して、まあ平和な一日。書類整理もはかどった。
 オカンの部屋にポットとお茶とお菓子など置いて、母も僕も出来るだけそれぞれの部屋で過ごすようにして、食事などの時以外はリビングには入らないようにしながら何とか一日過ごせた。昼は菜の花でアーリオ&オーリオのパスタ。夜はゴーヤチャンプル、ほうれん草のおひたし、男前豆腐、銀鮭の味噌漬けなど。

 実は昨日から精米機で挽きたてのお米を食べている。昨年に年間契約した分が余ったので、引っ越しの時には玄米でもらって、それならとカタログハウスで精米機を買ったという次第。これがなかなか美味しい。何というか、銀しゃり風というか米粒が立つような感じで炊ける。玄米の方が保存していても持ちが良いし、こりゃー正解だったなー。


('07.2.24)以前登録していた「認知症ネット」というのにはメーリングリストがあって、要するに介護の愚痴を書いたものが毎日何通か配信されてきた。勿論、うんざりしてすぐに読むのを止めて、引っ越し時に更新しなかったのでメールの方はスッキリした。
 だが実際のオカンには難しいものがある。本人はしっかりしているつもりで、出来もしないのにやる気十分というのが困る。
 しかし、優しくすることと、トラブルや事故を防ぐ事とは別の話だ。だから、リビングにはカギを付けて僕がいるときにしか入れないようにするつもりだ。要するに「分ける」しかない。

 閑話休題。「円借り取引」(円キャリートレード)は日経でもすっかり定着し始めたが、結局これは円と他通貨との金利差によるものだ。そして、なんと東欧の個人住宅ブームにまでこれが使われているらしい。いずれにせよ、円安はいつまでも続かない。この加熱気味の相場もそうだ。トリガーはやはりこのマグマがいつ円高に転ずるか、それが相場にどう影響するかだ。いずれくるだろうこの機会をどう使うか?
 悩ましいのはドルだ。双子の赤字が持たなくなるときのドル安はすさまじくグローバルな影響があるだろう。だからといって、世界の資産の大半はドルベースなのだし、米市場の成長力は長期的にはそれなりにあるだろうし。世界経済はアメリカ人の消費というたった一つのエンジンで支えられているんだそうだ。やれやれ。
 日々これ修行なり。
 


('07.2.23)風邪が何とか治まりつつあるので、昼から母を迎えに行く。詳細は省くが、状況はひどくなっている。母がいる間は音楽を聞かないので、溜まっていた資料をまとめ読みする。明日からは計数整理だ。

 衝撃だったのは、FACTA2月号の『パソコン見放す20代「下流」携帯族』の記事。PCサイト利用者年齢構成比の中で、これまでネット利用をリードしてきた20代の比率がこの5年間で半減以上に劇的に下がっているのだ。少子化に比べれば当然早すぎるペースだ。
 携帯のネット機能の向上もあるようだが、どうも格差というか、ワーキングプアというか、PCを買うお金も使う時間も場所もないブルーカラーやフリーターなどの存在が大きいらしい。この影響はかなり大きそうだ。

 あと、日経'07.2.23(37面)の「03年度までの関西経済低迷」は「労働生産性の低迷('90~'03年度で製造業全国平均27%、関西18%)が響いた」との記事。中小製造業の事業所数の現象も響いたらしいが、この間のサービス業の生産性伸び率も低下している。関西はニュービジネス発祥の地などとは、とても言えそうにない。
 回復に向かいつつあるとは言え、関西圏の人口は2025年までに200万人減るという予測で、「高齢者や女性の雇用促進や、高齢者マーケットの開拓などがカギとなる」そうだ。
 これらは結局衰退都市の兆候そのものではないのか?


('07.2.22)風邪が治り切っていなかったので、母のお迎えは明日にして、爆睡また爆睡。

 寝ていた間に日銀がようやく利上げしたようだが、マーケットは「別にい~。」「どっちでも~。」という感じで波風なし。わずかに0.25%を上げたい時に周りを気にして上げられない中央銀行、無知丸出しの政治家が平気で介入し、夏の参院選までは当分利上げは無かろうと読まれてもいる。こんな国で「市場との対話」など成り立つはずが無かろう。前回の利上げ見送りの時の海外論調を見ても、日本は近代国家だと思われていない節がある。少子高齢化の時代に外資とうまくつきあっていかなければ、どこぞのボンボン首相の言う「成長」などあり得ないのだが、ハゲタカなどという語彙しか持たぬ政治家やマスコミが跋扈する国には外資の見切りも早かろう。


('07.2.21)風邪も治まってきて、今日は懸案事項が片付いた。やれやれ。明日から母がお泊まりに来る。これもやれやれ。


('07.2.19)オーディオ機器の配置は山場を越えて、あとケーブル2本のみ。映像系の機器はまだ収納が悩ましいが、何とか答えを出した。DVDをプロジェクターで見るところまでいくのは来週末くらいかな。

 今朝は絶食して近くのクリニックで検査。堺市は年に1回総合検査が無料であり、血圧・尿・心電図等も異常なし。木曜日に血液検査の結果が出るとのこと。
 木曜まで日もあることだし、気をよくして高島屋の食料費売り場(地下ではなく1階)でハワイアン・コナのコーヒー豆を買い、試しにカリフォルニアのメルローを買ってみる。このメルローが大当たりで、980円とは信じられない。ワインは時々しか飲まないから、逆にある程度安定した味がないとどうも落ち着かない。早速ケース買いしておこう。これなら余らせて冷蔵庫に入れても気にならないし、料理に使っても美味しい。

 調子が出てきたんで、オイルサーディンとカボチャのパスタを作る。1月に泊まったパークホテル東京でランチしたときにパクったメニュー。サーディンの身が崩れやすいので、ホテルではパン粉で揚げてあったが、我が家ではそんな七面倒くさいことはせず、鷹の爪をきかせてざっと一緒に炒める。食べるほどに下茹でしたカボチャがほぐれてきて美味しい。好好!


('07.2.18)オーディオ機器の入れ替え作業は着実に進展している。あまり入れ込まずにゆっくりと作業し、休憩がてら遅い昼食を駅前でとり、タリーズコーヒーで日経を読む、作業後夕食は何か作る、というパターンで割と調子よく行っている。最近「ピアノの森」をすこしずつ読んでいる。
 夕食は定番のブロッコリのパスタ。パソコンを見ながらじっくりとソースを作る。時間をかけるとほのぼのとした野菜の味が濃くなってきて、ビールが旨い。


('07.2.16)音と戯れる会で気になっていたディディエ・ロックウッド「ラウンド・アバウト・サイレンス」を注文しようと思って夕べAmazon.comを見たら去年はあったのにもう在庫切れ。仕方なくAmazon.frにアカウント設定して注文しようとしたらエラーで注文できず。
 結局検索してみると「イスラエル・ミュージック」というサイトが円表示でずっと安く売っていたので、結果はその方が良かったわけだ。

 さて、円高が進行し始めたが、どうなるやら。まだはもうなり、もうはまだなり。多分「まだ」だな。


('07.2.15)風邪ひいたかな。やれやれ。


('07.2.14)12日の音と戯れる会例会は中部関西からの参加者も多く、盛況だった。初めての方も含めて、いろいろ収穫はあったと思う。
 僕にとっての収穫は素敵な青年に会えた事だ。勇気と行動力。緻密な優しさと誇り。
 銀座のホテルに泊まった翌日、ホテルからのヴァレンタイン記念品のプラリネを受け取りに女の子でいっぱいのノイハウスに並び、パスタを食べてコーヒーを飲み、山野楽器でいろんなディスクを試聴して買い物し、いろんな事を話した。
 彼と一緒に東京を歩いたこの冬の日を決して僕は忘れないだろう。


('07.2.11)いささか気になる事があるのだけれど、関係者が前向きに取り組んでくれているので、とりあえずそちらに任せて自分のできる
ことをしようと思った。と、あれこれやっているうちに、明日の東京行きで早起きしなければならない事に気がついた。うわ、さっさと寝なくちゃ。

※12日~13日は「音と戯れる会」で東京に行くので、更新をやすみます。


('07.2.9)無題(どっかのブログ風に。)


('07.2.8)今回の中国ツアーは、濃いメンバーだけにジェットコースターのようないささか疲れる旅だった。だが、細部は省こう。

 一番印象的だったのは、「これからは中国の時代だ。」ということだ。そんなことは知ってる、という人は全然分かっていない。日本のマスメディアもこれについては何の仕事もしていないと言っていい。沿岸部200Kmごとに大都市がどんどんと形成されつつあるこのダイナミズムは現地に行かないと分からないだろう。商業ビルや人々の住むマンションが軒を連ねて高層の波のように立ち上がる上海はもうただただ圧倒的だが、外国人がほとんど見受けられない嘉振(チャーシン)や西湖を控えた観光都市・杭州でさえそのパワーは明らかだ。眠らない都市上海の賑わいは数字だけでは分からない。
 勿論、内陸部との格差や全体的な貧富の差や、不良債権、環境、エネルギーなどの問題は山積しているだろう。
 だが、それにしてもすでにこれは大きすぎる。日本のバブルのように放っておく訳にはいかない。そのスケールがすでに違う。

 そして感動したのは「上海雑伎団」。人間というものはここまで凄くなれるのか。何という集中力と誇り。サーカスを見ていて涙が出たのはこれが初めてだ。これだけでも僕は中国人民に敬意を表する。これに比べれば「シルク・ド・ソレイユ」などは単なるページェントに過ぎないのだろう。

 みなうすうす感じていたことだが、日本の時代はとっくに終わっていたし、例によって先送りとその場しのぎで思考停止し続けていただけだ。(だからメディアの表現もずれる。)これは日没する国だ。
 僕の思いつきだが、例えば日本がアジアの有料老人ホームになるというのは十分あり得ると思う。バカな政治家や経済人が労働力としての「移民」などとほざいているが、恐らく所得や学歴の高い層が移ってくるのではないか。単に2世であるだけでやる気のない医者ではなく、有能かつ機会を求める外国人医師や看護師、高所得のリタイア層、欧米に行くほどではない所得層の留学生たち、などなど。
 そして日本人は異質なモノに直面できないし、既得権益確保で医師会や何ちゃらかんちゃらが足を引っ張り続けて、おそらくそれさえ活用できないだろう。


('07.2.3)いい医者に会えればいいな、といろいろ周辺の情報を探ってみたが、よく分からないので、とりあえず住宅地の中で医院が集まっている近くの内科医院に行く。説明をちゃんとしてくれるドクターで「ポイントを決めて治療すればいいので、薬は減らしましょう。」と薬を半分以下にしてくれたのが、いい印象だった。当分ここに通ってみよう。

 先日書いたユーラシアン・ルンの真新しいライブCDがメンバーの一人から届く。凄く、凄く嬉しい。いきなりディジュリドゥーの度肝を抜くような深い響きから始まってワクワクするような展開。こんな素晴らしいミュージシャンに日が当たる日が来るようにと祈る。

 さて夜は明日からの中国行きのために沖縄の友人が泊まりに来る。
 いざ大陸へ行かむとぞ。

※4日~7日と中国行きのため更新をやすみます。


('07.2.2)爆睡とまでは行かないが、4日からの中国旅行に備えて休養にこれ努める。
 それにしても堺市の水道料金請求には驚いた。旧居と使用水量はあまり変わっていないのに金額は大阪市の倍ときた。特に下水道使用量がばか高い。そりゃ大阪市だっていろいろ問題はあるが、これはあんまりだ。どうせ政令指定都市になるために無理に無理を重ねてきたツケがあちこちに吹き出しているのだろう。これからは行政サービスを選ぶ時代だから、こんな自治体はいずれさっさと見限る事にする。水不足気味の沖縄はどうなんだろ?那覇より南風原町のほうがコスト面は良いのかな?

 今回の中国行きは神戸の中華料理屋のママさんが音頭を取っている、題して「元気ツアー」。気功、グルメ、買い物その他、現地人脈を活用して杭州・嘉興・上海を遊び倒す3泊4日。既製のパック旅行よりよほど面白そうなので、沖縄の友人と一緒に参加することにした。平均年齢は高く僕らは若い方だが、皆文字通り元気で毎回抱腹絶倒の旅らしい。今回もマイクロバスを借り切って、目一杯行くそうで楽しみだ。ここのところずっと悩んでいる血行不良が少しでも良くなればそれだけで元は取れるし、さらにいろいろ楽しめればなお良し。


('07.2.1)爆睡。起き出して書類などの整理。沖縄へ荷物発送。

 スーパーに島豆腐が入ったので、久しぶりにゴーヤチャンプルを作ろうとして、ふとフォン・オッターが謡っているラヴェル「マラルメの3つの詩」を聞きたくなり、あちこち探してCDをようやく見つける。まだまだすっと出てこない。録音はやや堅めで、彼女もフツーのおばさんなんだが、これを謡っているときのオッターは微妙に色っぽくてこのCDは好きだ。もう廃盤みたいで、ではベルクの初期の7つの歌。これも美しいんだよ~。

 昨日ベンチ入りするか、控えにするかチェックするためにまとめておいたLPを順番に聞きながら、雑事を片付ける。引っ越しの前後に大きなマーケットの変動が無くて幸いだった。

 BGMとして聞くカタツムリたちの音はとても素敵で、ここまで良く聞こえるとデスクトップ用のBOSEのスピーカーM3はもう出番ないんじゃないかな~。誰かに譲ろうかな~。


('07.1.31)もうすぐ中国行きだし、早く寝よと思っていたら結局片付けモードになって宵っ張りになって しまった。考えてみれば、ここんとこオカンとオーディオ最優先で走ってきたので、まだいっぱい片付け事があるのだ。
 ま慣らし運転をかねて贅沢なBGMでも聞きながら、ぼちぼち行かずばなるまい。

 でもなあ、どうやってスピーカーをオカンから防護すればいいだろう。フェンスにも良いのがないし、ごつくするといちいち扱いが大変だし。疲れる。ふあ。


('07.1.30)新しいスピーカーがやってきた。素晴らしく良い。ヌメリ感のあるほのかに真珠色をした2体のカタツムリ。本当に求めているのはシンプルきわまりない事なのに、それを実現しようとしたら大がかりな事になってしまうのは、逆説的だがいずれこの世では良くある事だ。
 でも、旅の道連れとしてはこのカタツムリたちは申し分ない。OK、いこうぜ相棒たち。


('07.1.28)今日はアンプ8台全部に初めて火を入れた。あんまり暖かくはないが、夏は暑いだろうと思う。こんなにまでして音楽を聴かなければならないのか?
“Muss es sein?(かくあらねばならぬか?)”
“Es muss sein!(かくあるべし)”


ひとまずそう言い切っておこう。


('07.1.27)Studio'Ksの山本さんがシフォンケーキを送って下さった。ちょうど居合わせた母、弟と3人で美味しくいただく。しっとり感が何とも言えないバナナ味で、夏みかんが出る頃にはオレンジ味も出る予定だそうだ。
 年間契約も単発の注文も可能で、僕の場合は来客やオフ会などに合わせてお願いしようと思っている。

 僕はケーキなどお菓子類は大好きだが、自分では作ろうとは全く思わない。計量は正確にやらなけりゃいけないし、オーヴンは必要だし、第一カロリーは高いし、罪悪感がそこはかとなく残るし。時々少量を買って食べるのが良し、という買い食い派である。まあ僕の場合、よほどややこしいドレッシングなどでない限り、料理で計るなんてことはしたことが無く、いつもテキトーであるし。
 そういう点ではこのケーキにはヤマモッさんのマルチタレント的な各種能力だけでなく、きっちり者で、まめな性格が良く出ていると思う。「こんな味のシフォンケーキが食べたいなあ、と思った、その通りのものが出来ました。」とメッセージにはあったが、オーディオと同じく、到達点のイメージが明確にないと良いものは出来ないのだな、と改めて思う。

 ま、むつかしいことはさておいて、こういうケーキがあるだけで皆幸せになり会話も流れる。なかなかの役者だと思うなー。


('07.1.26)各機器の配置は完了した。ただしケーブル関係はまだ作業が必要で、これは明日から作業するが2日もあれば終わるだろう。

 もう旧聞に属するが先日の日銀の利上げ見送りはなんとも後味が悪い。責任逃れのため圧力を掛ける政治家の馬鹿さ加減はもとより絶望的だ。いまや日本が超低金利であるため、円キャリートレード(円を超低金利で借りて外貨を買いそれで運用)が当たり前となり、世界に過剰流動性を一手に供給している事実など、経済オンチの首相を始めかけらも念頭にないのだろう。
 まして家計は金融資産に対するリターンがいっこうに増えず、労働分配率の低下と相まって消費が伸びるはずもない。
 これは利上げの問題ではない。「金利の正常化」の問題だ。


('07.1.25)力仕事は今日でほぼ終わり。ホッとする。ドリルやタップには当分さわりたくない。熱い風呂で疲れを癒そう。

 今日からと言っていたけれど、結局明日から母がお泊まりに来る。予定していた味噌煮込みうどんは明日に回して、今夜は冷蔵庫をのぞいて刻んだネギの残りと、期限が切れる生ハムがあったので、手早くペペロンチーニのパスタを造り、これらをさっと絡める。ビールよろし。パスタロボで茹でるとアルデンテの具合がとても素敵だ。


('07.1.23)昨日は届いたラックを組み、とりあえずアンプやチャンデバを置いてみた。そのサイズを全体に電源ケーブルの長さを決める。
 昨日今日と作業して、いつまで続くかと思われた作業もようやく先が見えてきた。

 夜、とりあえずきりをつけて、音楽を聴く。LPが素晴らしい。旧居に比べて部屋の響きは断然こちらの方が良い。これもかなりラッキーな気がする。サブウーファーの置き方と、レベル、電源引き回しを換えただけだが、とてもとても良い。
 夜が更けてゆき、音楽はともにこうして在り続ける。感謝。


('07.1.22)ラック2台、アンプ4台が本日到着。大きな段ボールが6個も来て、一挙に引っ越しモードに戻った気分になる。早く組みたててしまいたいが、ラックを置く場所を生み出すために、RMEやクロックを収納するための小ラックを組み上げなければならず、また電源関係の引き回しをしなければならないので、眠気と闘いながら何とか小ラックの組み立てにこぎ着ける。
 明日は電源の引き回しだが、結構やっかいだ。

 他にもしなければならない事があり、気がせくが致し方ない。眠い。


('07.1.21)昨夜お泊まりの母は帰り、静かな部屋で作業しながらいろいろ考えた。何を作るか、調味料を入れたかすら忘れるのでもう料理も下拵え以外ほとんど出来ないし、出来る仕事というか作業はあまり無く、おまけに我が家は知らない場所だからとまどいが多くてうまくいかないのだけれど、本人は何か役に立つ事をしていたいという思いで、分からないままにあれこれ手を出そうとする。結局、洗濯&物干しが一番無難なので、それを一生懸命にやり次々に干そうとして、冬で乾きが悪いから部屋干しで目に付くテキトーなところにものを干すわけだ。それが息子の大事にしているステレオであろうと何であろうと、干せそうな場所はオカンにとっては物干し場なわけだ。
 少なくとも母がいるときは音楽をほとんど聴けないし、オーディオもそのための作業をするだけになる。このあたりは今までもそうだし何とかなるが、機器を壊されたりしたらたまらない。予防策を講じる他はない。

 だからといって他に針仕事や片付け仕事を毎日どっと作っておく訳にも行かないし、テレビがあることすら忘れるしずっと新聞やAERAを読むわけにもいかないだろうし、部屋でのんびりも限界がある。寒いから散歩(もちろんエスコート付き)というわけにもいかないし、冬ごもりのオカンはむつかしい。赤いランプが付いていたら怖いので、それを消そうとしたり、24時間換気の音がうるさいと言ってあちこちボタンを押し、結局余計にややこしくしたり、まあ問題は限りなくあり、そのたびに衝突するわけだが、これはオカンに少しは慣れてもらうのと、こちらがあきらめるのとの折り合いをつけるしかない。あきらめるのが大部分だが。(苦)

 ここがどの場所かすらまだよく分かっていないし、この家はオカンにとってなじみがないので、記憶とごっちゃになって現実が混濁しがちだ。体調が悪いところをろくでもない妄想でたたき起こされたりしたら、こちらも怒るわけだし、いいかげんにしてくれという気分になる。
 誰かが母の介護を最重要な仕事だと思って、と言ったが、それは全然分かってないのであって、これは僕の人生でもあるし、それをオカン中心にすれば絶対にストレスが溜まって持たなくなる。双方が成り立つポイントと方法を探るしかなさそうだ。やれやれ。

 ともあれ明日はアンプ6台とチャンデバ2台、ラック2台が届く。電源引き回しなど明日には全部間に合わない事もあるが準備もしなければならない。今日は心斎橋ハンズと日本橋に買い物に行こう。


('07.1.19)リビングで母がひょこひょこと体操している。なんとなく子供みたいで思わず笑ってしまった。アナログプレーヤーにまで洗濯物を干しに行くので、オーディオ装置側にロープを張って「立ち入り禁止」の張り紙をしたが、今のところ無事なので胸をなでおろしている。
 いろいろホントに難儀であるが、寝込みもせずもうすぐ89歳で元気なのは、ありがたくもある。

 僕はと言えばこの2日ほど血行不良がひどく、あちこち痛んで睡眠がうまくとれない。この間は結構暖かくて、ベランダの窓を開け放したりして、このまま暖かくなってくれればいいなー、と思っていたらこのていたらくだ。何とかやり過ごして早くリカバリしたいものだ。うう、沖縄に行きたいよー。

 今日の夕食は「鶏肉とカボチャとニンニクの芽の甘酢あんかけ」。TVでやっていたのを見て作ったのは2回目だが、大分バランスが分かってきて今日は少しのごま油で正解だったと思う。母が言うとおり鶏が美味しいし、野菜を沢山食べられるのが良い。
 それと「男前豆腐」。京都南丹町で作っているこのふざけた名前の豆腐は近くのスーパーで売っていて、大豆の味がちゃんとしてかなりいける。同心町の白川豆腐の鮮度感には負けるが、悪くないと思う。
 さらに、このスーパーにはなんと沖縄物産のショップがあって、ここで島豆腐やゆし豆腐、ジーマミ豆腐まで変えるのだ。勿論、アチコーコー(熱々)ではなく冷えたものだが、海水を使った濃い味と堅めのしっかりした食感はやはり「だからよー!」であるわけさ。島豆腐にトマトを乗せ、塩こしょうしてオリーブオイルを掛ければしっかりオキナワン・カプレーゼが出来る。本場イタリアではモッツアレラ・チーズだけど島豆腐も負けとりゃせんがね。
 以前南森町で中華食材店を見つけたときは「俺ってラッキーかも。」と思ったが、食い物では本当にラッキーなのかもしれんなあ


('07.1.17)今日は昼からずっと内装工事。こだわり職人2人で夜8時まで作業してくれて、ずっと立ち会っていたのでなかなか勉強になったが、しかし疲れた。
 でも見上げると頭上にプロジェクターがあり、正面には電動スクリーン(100インチっすけど~)、後ろにはリアスピーカーが天吊りになり、クライオブレーカーも含めて、オーディオ用に電源増設した。どうしても天井を通せないところがあり、リアスピーカー用ケーブルの一部はモールになったが、スピーカー自体も含めてさほど目立たない形になったので、まあ良かったと思う。もちろんプロジェクター用電源にはプライトロンのアイソレーショントランスを天井内に収納した。

 でも疲れたなあ。ふあ。


('07.1.16)明日は内装関係の最終工事で、電動スクリーン、プロジェクター、リア用スピーカー取り付けと天井内配線、電源の増設など行う予定。
 昨日東京の帰りに銀座の山野楽器でいろいろCD(詳細後報)を仕入れてから、今週の母のお泊まり準備で心斎橋の東急ハンズに寄ったりして帰るのが遅かったので、明日の工事準備も含めて時間がない。ので、詳しくは明日以降に。


('07.1.13)明日からの東京行きに備えて、今日は寒中見舞いを書いたり、片付けをしながら過ごす。と言いながら、あれこれやらなければならないことのある割には時間がない。

 閑話休題。以前コンサートを企画したミュージシャンについて問い合わせのメールがあって、とても嬉しかった。僕がやったときには興業的にはぜんぜんだったが、それでも評価してくれる人と、またやりたいというミュージシャンがいてくれるのはプロモーター冥利に尽きて本当に嬉しい。何とか形になって欲しいものだ。早く新しいライブのCD届かないかな。

※14~15日と東京行きのため、更新を休みます。


('07.1.12)14日の東京行きのチケットを取り、17日の内装工事に向けて今日はお買い物大作戦。でも本調子ではなく疲れた。泉ヶ丘まで帰ってくると、ホッとして少し我が家という気分が出てきたかなと思う。帰宅後爆睡。最近爆睡パターンが多いが、体が睡眠を要求しているのだろう。zzzzz......


('07.1.11)起きたら喉が少し痛くてけだるい。これは風邪の前兆だ、ということで葛根湯を飲み、予定していた遠出の買い物大作戦は中止して近場だけですませる。
 それでも結構用事を済ませて、駅前のタリーズ・コーヒーでひと休み。こんなくつろぎ方は久しぶりの気がする。日経良く読むしてから、家に戻りお片付け大作戦。収納棚はほぼ9割方埋まったので、リビングがスッキリした。17日には電源増設やスクリーン・プロジェクター取り付けなどの工事をするので、それが終わればさらにスッキリするだろう。

 少しずつ日常がかたどられていく。


('07.1.10)昨日、デジタル系での音出しがかなり上手くいった(→オーディオ日記)ので、今日は良い気分で過ごせた。音楽は僕にとっては必須栄養素というか、とにかく必要なものだからだ。
 何か違う世界へ行ってから帰ってこないと、うまくバランスがとれない。もう奇跡など二度と起きないだろうし、特に期待もしないので、いつもの同じこの世界では飽きる。勿論、最近はさぼっているがマーケットなど見ているので、それなりの面白さやスリルはあるが、それだけでは持たない。難儀な事だが、そうなってしまっているので、熱い風呂と音楽と、時には少しのお酒が、とりあえず必要なわけだ。


('07.1.9)週末にカナダから帰ってきた弟と一緒に母は狭山に帰った。弟といろいろ話し合って、とりあえず週の前半を我が家で、後半を弟の所で、というパターンで行く事になりそうだ。
 この次母が来るまでに例えば、「塩」「砂糖」とか瓶毎にラベルを貼るとか、超寒がりのくせにコンセントを親の敵のようにすぐ抜くので当然部屋が寒くなるのだが何度言っても分からないので、隅っこで目立たないようにオイルヒーターをつけっぱなしにしておけるようにするとか、いろいろと工夫しよう。今日届いた無印のオイルヒーターは、我が家の2台の旧型(ThomasとT-fal)と違って、温度がダイレクトに設定できる優れものだ。
 そして母の仕事を何か作ってあげなくてはいけない。


('07.1.8)今日でスピーカー以外のセッティングは終わって、テスト用SPでのチェックも終わったので、明日にはようやく音出しできると思う。いろいろ工夫して、虎の子のラインケーブルをストックから1.3mペアで切り出した他はほぼ既存のケーブルで対応できたし、電源コンセントを壁際に集めておいたので、その引き回しが短くてすんだのは助かった。
 とはいえ、まだまだやることはいっぱいある。明日はスクリーンなどの配送の確認と、建築業者に依頼してある残工事の日程を調整しよう。BSのアンテナも立てたいが、もう少し先の話になる。

 今月は「音と戯れる会」の例会にも行って、久しぶりにヤマモッさんや皆の顔も見てパーっとやりたいけれど、工事の段取りによっては行けないかもしれない。まあ、なんくるないさー。


('07.1.7)正月7日だからと言うわけではないが、お昼に七草がゆを作った。やはり青い、というか草の香りと味がする。凄く美味しいと言うほどではないが、昔はこういうのを食べていたんだろうなあ、と思えるだけ時々食べるのは悪くない。

 今日は1日オーディオ関係の作業をした。荒れ模様の天気で寒い一日。沖縄も今日は寒いようだ。


('07.1.5)アメリカ在住の友人がCDを送って下さった。お心遣いがとても嬉しい。もうすぐだと思うが、オーディオのセットアップが出来たら最初の音出しはこれで行こう。

 昨日今日とあまり体調が良くなくて寝ている時間が長かったのだが、現金なもので段ボールが片付いて、いろいろなものを発送し終わって、このCDが届いたのでずいぶんと元気が出てきた。深謝。


('07.1.4)あちこちから年賀状やメールが来て、いろいろなやりとりが生まれる。お正月の最大の効用の一つだと思う。
 片付けはまだまだだが、ようやく開梱作業が終わって段ボールがまとまったので、明日引き取りに来てもらう事になった。

 今日はカード会社や銀行などに電話したり、Webで再登録したり、いろいろ片付けモードに入ったが、一度には出来ないので順次やる事にしよう。次は飲み物の注文もしたいのでアスクルかな。

 沖縄は暖冬で、もう衣替えしたとか、職場は半袖ばかりだとか、寒さにめっきり弱くなった僕としては誠にうらやましい限りだ。


('07.1.3)旧居でのご近所さんが、「新しいところでの暮らしは楽しいことがいっぱいあるはずだから、そのことを書くように。」と先日メールをくれた。”Look at the bright sides of things. ”という励ましだと、ありがたく思った。
 また泉北が寒いと言ったら、なんとご近所さんの一人が泉北高速鉄道の建設に関わっておられて、あすこは春になったら散歩する沢山所もあるし、そんなに寒くはないよと、年賀の返礼のメールで教えてくださった。

 ただ「引っ越し」と「住まいの寒さ」と「オカン(母)」という3点セットには強力にパワーを奪われる。これは結局予防策を講じるしかないと思った。
 引っ越しのどさくさはいずれ終わる。寒さについては、エアコン暖房は喉の弱い僕には短時間しか使えない大敵なので、床暖房の他にオイルヒーターをあちこち置いて空気を汚さず一定以下には温度を下げない工夫をするしかない。
 母の記憶も1分と持たず、何を言っても覚えていられないし、表示しても見ないのだから、できるだけ問題を生じないよう動線を分けるしかない。あるいは時間をシフトするかだ。

 いずれにせよ、自分の健康を損なわないように、少しでも快適に出来るように努力するしかない。それと忘れてしまうことだなあ。気分を変えた方が勝ち、というのはいつでも正解だと思う。
 いま、せっせと録り溜めた映画を毎日1本見ている。あとは音楽だ。


('07.1.1)あけまして、おめでとうございます。

今朝メールチェックしたら旧のPlalaのメアドが生きていたので、おお少しは期限を伸ばすんだなあと思って安心していたら、夕方にはもう切れていたようで、何人かのひとには不着で迷惑を掛けたかと思います。
 これから順次連絡していきます。すみません。

 昼前に起きて雑煮、そしてたまらずオーディオの電源周りのセットに取りかかった。これが結構時間を食って、夕方にメールチェックしたら期限切れという次第。
 夕食にはIH用に買い直したT-falの圧力鍋でポトフを作る。ブイヨンが無かったがまあまあの出来で、鶏肉が美味しかった。

 さて、夜は皆さんにメールで年賀を送ろう。



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